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先輩
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私は、結婚してから初めて朝帰りをした。
夫は私に「昨日何時に帰ってきたの?」と聞いてきた。
「んー、わからないけど朝までカラオケ行ってた」
と答えたが、「6時くらいだったよね」と言ってきた。
知ってたのに聞いてきたって事は、起きてのかもしれない。
夫は、あれから飲み会が増えた私の事を怪しく思ってるのか
「最近、飲み会多くない?」と良く聞いてくる。
でも、まさか私が浮気したなんて思っていないんだろうな。
また、しばらくして先輩から連絡が来た。
「今、飲んでるから来ない?」
きっと先輩には、ヤらしてくれる女の一人に過ぎない事はわかってる。
何だか考えていたら、めんどくさくなり先輩からの連絡を何回か断っていた。
ある日、先輩と同じバイト先だった「サオリ」に
私のバイト先に今度ご飯食べに来てよ!と誘われて
サオリが仕事終わる時間くらいにお店に行き終わったら合流して飲む約束をした。
店に入り久しぶりだねーとまだ仕事中のサオリと話をしていたら
「よしくん来てるよ」と言われ見ると先輩がいた。
「え?なんで?」とビックリする私に
「お前おっせーよ」とすでに酔っていた先輩。
何だかんだ一緒に飲む事になり
隙を見て先輩が私に「あれから何回も誘ってんのに無視しないでよ」と言ってきた。
「急に誘われても行けないから」と私は言った。
じゃー、「いつ空いてる?今、飲みに行く日決めよう」って言われ
二人は嫌だったので、この前一緒にいたチナツを誘って飲みに行く約束をした。
その後、サオリと先輩と飲んでいたら
先輩がいない隙を見てサオリが
「よしくんが、あんたの事誘って飲もうってしつこくてさー」と言ってきた。
「え?何でよ」と笑いながら答えた私にサオリは何も答えず、少し間を置いて
「気を付けなよ、色々」と言われた。
「うん、わかってる」と答えた私に
「今日は楽しく飲もう?」とサオリは、笑って言った。
多分、サオリは私と先輩の関係を知ってるんだと思う。
その後、サオリの彼氏が来て4人になり酔っ払ったサオリは彼氏に連れてかれるように帰って行った。
二人を見送った後、先輩は私の手を握り歩き出した。
きっと、ホテルに行くんだとわかっていたのに私は着いて行った。
お酒って、便利なもので理性を忘れさせてくれる。
ダメだって本当は、わかってるのに酒の勢いでって言えば許して貰えるとでも思っていたのかな自分は。
ホテルに着き、部屋に入った途端
先輩と私は求め合うように長い長いキスをし
「あれから俺以外の人とヤった?」と聞かれた。
「誰ともしてないよ」と言うと
「旦那ともしてないの?」と聞き返され
「うん」と答えると先輩は嬉しそうに笑った。
「お前は、俺だけだもんな」って言葉は
シラフの時に聞けば「何言ってんだ」って思うかもしれないが
酔っ払ってセックス中に言われたら、それは私を興奮させる言葉へと変わる。
自分の事を、まだ女として見てくれる人が一人でもいる事に私は喜びを感じた。
こんな、母親になり体のラインも崩れ
夫にも裏切られた情けない私を先輩は女として見てくれている事を嬉しく思わない訳がない。
ただ、その時、その一瞬だけの時間でも
今の私には現実を忘れられる唯一の時間だった。
私に、罪悪感なんて感情は1ミリも無かった。
夫は私に「昨日何時に帰ってきたの?」と聞いてきた。
「んー、わからないけど朝までカラオケ行ってた」
と答えたが、「6時くらいだったよね」と言ってきた。
知ってたのに聞いてきたって事は、起きてのかもしれない。
夫は、あれから飲み会が増えた私の事を怪しく思ってるのか
「最近、飲み会多くない?」と良く聞いてくる。
でも、まさか私が浮気したなんて思っていないんだろうな。
また、しばらくして先輩から連絡が来た。
「今、飲んでるから来ない?」
きっと先輩には、ヤらしてくれる女の一人に過ぎない事はわかってる。
何だか考えていたら、めんどくさくなり先輩からの連絡を何回か断っていた。
ある日、先輩と同じバイト先だった「サオリ」に
私のバイト先に今度ご飯食べに来てよ!と誘われて
サオリが仕事終わる時間くらいにお店に行き終わったら合流して飲む約束をした。
店に入り久しぶりだねーとまだ仕事中のサオリと話をしていたら
「よしくん来てるよ」と言われ見ると先輩がいた。
「え?なんで?」とビックリする私に
「お前おっせーよ」とすでに酔っていた先輩。
何だかんだ一緒に飲む事になり
隙を見て先輩が私に「あれから何回も誘ってんのに無視しないでよ」と言ってきた。
「急に誘われても行けないから」と私は言った。
じゃー、「いつ空いてる?今、飲みに行く日決めよう」って言われ
二人は嫌だったので、この前一緒にいたチナツを誘って飲みに行く約束をした。
その後、サオリと先輩と飲んでいたら
先輩がいない隙を見てサオリが
「よしくんが、あんたの事誘って飲もうってしつこくてさー」と言ってきた。
「え?何でよ」と笑いながら答えた私にサオリは何も答えず、少し間を置いて
「気を付けなよ、色々」と言われた。
「うん、わかってる」と答えた私に
「今日は楽しく飲もう?」とサオリは、笑って言った。
多分、サオリは私と先輩の関係を知ってるんだと思う。
その後、サオリの彼氏が来て4人になり酔っ払ったサオリは彼氏に連れてかれるように帰って行った。
二人を見送った後、先輩は私の手を握り歩き出した。
きっと、ホテルに行くんだとわかっていたのに私は着いて行った。
お酒って、便利なもので理性を忘れさせてくれる。
ダメだって本当は、わかってるのに酒の勢いでって言えば許して貰えるとでも思っていたのかな自分は。
ホテルに着き、部屋に入った途端
先輩と私は求め合うように長い長いキスをし
「あれから俺以外の人とヤった?」と聞かれた。
「誰ともしてないよ」と言うと
「旦那ともしてないの?」と聞き返され
「うん」と答えると先輩は嬉しそうに笑った。
「お前は、俺だけだもんな」って言葉は
シラフの時に聞けば「何言ってんだ」って思うかもしれないが
酔っ払ってセックス中に言われたら、それは私を興奮させる言葉へと変わる。
自分の事を、まだ女として見てくれる人が一人でもいる事に私は喜びを感じた。
こんな、母親になり体のラインも崩れ
夫にも裏切られた情けない私を先輩は女として見てくれている事を嬉しく思わない訳がない。
ただ、その時、その一瞬だけの時間でも
今の私には現実を忘れられる唯一の時間だった。
私に、罪悪感なんて感情は1ミリも無かった。
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