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13.社長襲来
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龍平さんとキスをしてしまった!!!
しかも龍平さんからして下さった!!!
二人で月明かりの下、キスを!!!
なんてロマンティックなシチュエーションでしょう!
場所はベランダですが、それもまたいい!
龍平さんとキスを(略)
あれから私はエンドレスで龍平とのキスのことばかり考えてしまう。
龍平が目の前にいればなおさら胸がドキドキしてしまうし、目線がつい口元に行ってしまって恥ずかしくなる。
それからも龍平はしばしばバイト以外の場所にでかけていくが、あまり気にしないように努めている。
先日のように直接本人に尋ねたわけではないが、いつもならバイトに行っているはずの日にバイト先に行っても龍平がいないことがよくあった。
あまり頻繁に龍平のことを店で尋ねるわけにもいかないので、もしかしたら裏で仕込みをしていたり配達に行ったりしていただけのこともあったのかもしれないが、一度不安になるとどの日もアルバイトと嘘をついてどこかへ行っているのではないかと疑いたくなってしまう。
だが、龍平は私にキスをしてくれた!
これは恋人に向けて一歩前進したのではないだろうか。
いまの立場であまり詮索はできないが、嬉しい状況ではないか。不安になっていてもしょうがない、私自身も前向きにならなくては。
そんなふうに自分に言い聞かせて過ごしていたある日、いつものように龍平を家で待っているとドアベルが鳴った。
誰だろう、龍平はドアベルは鳴らさず鍵を開けて入ってくるし、宅配便も利用した覚えはない。
「高鷲社長?!」
ドアを開けると、そこには予想外の人物が。
「やあ、宇佐美くん元気にやってるかな? 今日龍平は居る?」
「もう少しで帰ってくると思います、あの、どうぞ」
私は社長を部屋に招き入れ、小さな食卓テーブルの前に座らせた。
ここは龍平の家だが、疎遠になっているとはいえ彼の父親を入れるのは問題ないだろう。
「社長、今日はどういったご用件でいらしたんですか?」
「んー? いやあ、今までのことを龍平に謝ろうと思ってね。いまさら電話も照れくさいし、たまには顔をみないとね」
「そうですか、私も龍平さんと社長が和解してくださればうれしいです」
「龍平は仕事をこれからどうするのかな、レストランならいくつか紹介できそうなアテはあるが」
「どうでしょう、よかったら龍平さん本人にうかがってみてください」
「龍平がそこまで本気で料理人を目指していたとはな、どうだい宇佐美くん龍平の料理は? 才能はありそうかな?」
「いつも食事は私が用意してしまうので、実はまだ食べたことがないんです。楽しみにしていますけどね」
「ふむ、そうなのか」
私が湯呑にお茶を入れて社長に差し出すと、彼はきょろきょろと部屋を見渡していた。
「龍平の稼ぎじゃしょうがないだろうけど、狭いアパートだね」
「彼はまだ若いですし、まだまだこれからですよ」
「シングルベッドが一つ……? きみらは若いなぁ、オジサン参っちゃうよ。あそこで毎晩仲良くしっぽりしているわけだね」
「い、いえ! そんなことはありませんっ」
「またまたぁ、顔が赤いよ宇佐美くん。そんなに可愛い顔をするとイタズラしちゃうぞ」
「いえ、本当に龍平さんと私はそういう関係ではないので」
「え、なんで? 宇佐美くんは龍平のこと好きなんだよね? 一緒に住んでるってことはうまく行ったってことじゃないの?」
いつも軽くてヘラヘラしている高鷲社長の表情がハテナでいっぱいになっている。疑問に思うのは無理もない。
「す、すき……です。息子さんを私に下さい……」
「うっ……!」
真面目な顔で高鷲社長が胸を押さえて仰け反る。
心臓でも苦しいのだろうか。
「社長、大丈夫ですか?」
「いま、はにかんだ宇佐美くんが可愛すぎてキュンと来た。あやうくキュン死してしまうところだったよ。好きと言われたのが私じゃなくて息子なのが残念だが」
「私の片思いです、龍平さんはやさしいのでここへ置いてくださっているだけです」
胸を押さえて悶え転がっていた社長の動きがぴたりと止まり、真面目な顔で私を見る。
「片思い? 二人でベッドに寝ているわけではないならもう一人はどこで寝ているんだ?」
「私が床で」
無意識に床に畳んである掛け布団に視線をやってしまい、社長がそれを目で追う。
「は? この薄い布団はなんだ、マットレスは? 敷布団は?」
「今はそれほど寒くないですしこれで十分ですよ」
ぴしりと社長のこめかみに青筋が立つ。目つきが怖い。私は慣れているが、社長に慣れていない部下や商談相手にはかなり怖がられる社長の一面だ。
「私の大事な宇佐美くんを床で寝かせているだとっ!?」
「社長落ち着いてください、私は居候の身ですから」
「居候だろうがなんであろうが宇佐美くんだぞ! 君の繊細で華奢な身体を床で寝かせるなんてありえない! 私ならもっと真綿で包むように大事に大事にするのに!」
「社長、ちょっと何を仰っているのかわかりません」
社長の視線が私のそばにあった畳みかけの洗濯物をとらえる。
「うちの愚息はあれか、君の恋心を利用して食事や身の回りの世話をさせたうえこんなボロアパートに囲って床で眠らせるようなひどい扱いをしているわけか」
「落ち着いてください、これは私が好きでやっていることです。交際も前向きに検討すると言って下さっていますし」
「前向きに検討だあ? エサをチラつかせて相手を操るビジネスの常套句じゃないか!」
「デートだってしました!」
「こんなボロ屋住まいの龍平に君をエスコートする金はあるのか? どこでデートしたんだ?」
「買い物をして公園を散歩しました」
「あとは?」
「…………あとは、部屋のベランダ、とか」
「はああああああああ!?」
答えに窮して不味いことを言ってしまった。
適当に嘘を付けばよかった、本当のことを答えながら気まずくて目をそらしてしまった今となってはもう遅い。
「ふざけるな! いくら息子でも許さん! 宇佐美くんがこんなにないがしろにされているなんて、連れて帰る。断固として連れて帰るぞ!」
「あの、社長!」
「私はまだ宇佐美くんに復職の返事はもらっていないな、ということはまだ就職先は決まっていないということだね。君は今日からまた私の秘書だ」
「ちょ、ちょっと、勝手に決めないでください! それに連れて帰るってなんのことですか、私はここを出て行きたくありません」
「冷静になるべきなのは君の方だ、君はちっとも大事にされていないじゃないか」
「ですがそれは私が片思いだからで、側に置いていただけるだけで幸せなんです」
「それを利用されているだけだと言っているんだ」
「でも龍平さんは私に優しくして下さいます!」
「優しいと言うなら、仮にも料理人を目指している人間がどうして料理の一つも君にふるまわないんだ?」
「!」
返す言葉がない。どうしてだろう。
龍平は私に料理を作ってくれると言ったのになぜ作ってくれないのだろう。
それに最近頻繁にどこかへ行っているのはどうしてだろう、誰と会っている?
もしかして、交際を前向きに検討したものの、やはり私が嫌になった?
いや、でもあのキスの意味は?
「龍平に君はもったいない。さあ、一緒に帰ろう」
社長はいろいろと誤解をしている。ここを出て行くなんていやだ。
でも、…………龍平が私を嫌になったのなら?
「帰る前に、龍平さんと話をしなくては……」
「君たちは付き合っているわけではないんだろう? それなら必要ないじゃないか」
「でも」
「それならこれでどうかな、龍平の父親として君たちの交際は断固として認めない!」
「そんな……!」
しかも龍平さんからして下さった!!!
二人で月明かりの下、キスを!!!
なんてロマンティックなシチュエーションでしょう!
場所はベランダですが、それもまたいい!
龍平さんとキスを(略)
あれから私はエンドレスで龍平とのキスのことばかり考えてしまう。
龍平が目の前にいればなおさら胸がドキドキしてしまうし、目線がつい口元に行ってしまって恥ずかしくなる。
それからも龍平はしばしばバイト以外の場所にでかけていくが、あまり気にしないように努めている。
先日のように直接本人に尋ねたわけではないが、いつもならバイトに行っているはずの日にバイト先に行っても龍平がいないことがよくあった。
あまり頻繁に龍平のことを店で尋ねるわけにもいかないので、もしかしたら裏で仕込みをしていたり配達に行ったりしていただけのこともあったのかもしれないが、一度不安になるとどの日もアルバイトと嘘をついてどこかへ行っているのではないかと疑いたくなってしまう。
だが、龍平は私にキスをしてくれた!
これは恋人に向けて一歩前進したのではないだろうか。
いまの立場であまり詮索はできないが、嬉しい状況ではないか。不安になっていてもしょうがない、私自身も前向きにならなくては。
そんなふうに自分に言い聞かせて過ごしていたある日、いつものように龍平を家で待っているとドアベルが鳴った。
誰だろう、龍平はドアベルは鳴らさず鍵を開けて入ってくるし、宅配便も利用した覚えはない。
「高鷲社長?!」
ドアを開けると、そこには予想外の人物が。
「やあ、宇佐美くん元気にやってるかな? 今日龍平は居る?」
「もう少しで帰ってくると思います、あの、どうぞ」
私は社長を部屋に招き入れ、小さな食卓テーブルの前に座らせた。
ここは龍平の家だが、疎遠になっているとはいえ彼の父親を入れるのは問題ないだろう。
「社長、今日はどういったご用件でいらしたんですか?」
「んー? いやあ、今までのことを龍平に謝ろうと思ってね。いまさら電話も照れくさいし、たまには顔をみないとね」
「そうですか、私も龍平さんと社長が和解してくださればうれしいです」
「龍平は仕事をこれからどうするのかな、レストランならいくつか紹介できそうなアテはあるが」
「どうでしょう、よかったら龍平さん本人にうかがってみてください」
「龍平がそこまで本気で料理人を目指していたとはな、どうだい宇佐美くん龍平の料理は? 才能はありそうかな?」
「いつも食事は私が用意してしまうので、実はまだ食べたことがないんです。楽しみにしていますけどね」
「ふむ、そうなのか」
私が湯呑にお茶を入れて社長に差し出すと、彼はきょろきょろと部屋を見渡していた。
「龍平の稼ぎじゃしょうがないだろうけど、狭いアパートだね」
「彼はまだ若いですし、まだまだこれからですよ」
「シングルベッドが一つ……? きみらは若いなぁ、オジサン参っちゃうよ。あそこで毎晩仲良くしっぽりしているわけだね」
「い、いえ! そんなことはありませんっ」
「またまたぁ、顔が赤いよ宇佐美くん。そんなに可愛い顔をするとイタズラしちゃうぞ」
「いえ、本当に龍平さんと私はそういう関係ではないので」
「え、なんで? 宇佐美くんは龍平のこと好きなんだよね? 一緒に住んでるってことはうまく行ったってことじゃないの?」
いつも軽くてヘラヘラしている高鷲社長の表情がハテナでいっぱいになっている。疑問に思うのは無理もない。
「す、すき……です。息子さんを私に下さい……」
「うっ……!」
真面目な顔で高鷲社長が胸を押さえて仰け反る。
心臓でも苦しいのだろうか。
「社長、大丈夫ですか?」
「いま、はにかんだ宇佐美くんが可愛すぎてキュンと来た。あやうくキュン死してしまうところだったよ。好きと言われたのが私じゃなくて息子なのが残念だが」
「私の片思いです、龍平さんはやさしいのでここへ置いてくださっているだけです」
胸を押さえて悶え転がっていた社長の動きがぴたりと止まり、真面目な顔で私を見る。
「片思い? 二人でベッドに寝ているわけではないならもう一人はどこで寝ているんだ?」
「私が床で」
無意識に床に畳んである掛け布団に視線をやってしまい、社長がそれを目で追う。
「は? この薄い布団はなんだ、マットレスは? 敷布団は?」
「今はそれほど寒くないですしこれで十分ですよ」
ぴしりと社長のこめかみに青筋が立つ。目つきが怖い。私は慣れているが、社長に慣れていない部下や商談相手にはかなり怖がられる社長の一面だ。
「私の大事な宇佐美くんを床で寝かせているだとっ!?」
「社長落ち着いてください、私は居候の身ですから」
「居候だろうがなんであろうが宇佐美くんだぞ! 君の繊細で華奢な身体を床で寝かせるなんてありえない! 私ならもっと真綿で包むように大事に大事にするのに!」
「社長、ちょっと何を仰っているのかわかりません」
社長の視線が私のそばにあった畳みかけの洗濯物をとらえる。
「うちの愚息はあれか、君の恋心を利用して食事や身の回りの世話をさせたうえこんなボロアパートに囲って床で眠らせるようなひどい扱いをしているわけか」
「落ち着いてください、これは私が好きでやっていることです。交際も前向きに検討すると言って下さっていますし」
「前向きに検討だあ? エサをチラつかせて相手を操るビジネスの常套句じゃないか!」
「デートだってしました!」
「こんなボロ屋住まいの龍平に君をエスコートする金はあるのか? どこでデートしたんだ?」
「買い物をして公園を散歩しました」
「あとは?」
「…………あとは、部屋のベランダ、とか」
「はああああああああ!?」
答えに窮して不味いことを言ってしまった。
適当に嘘を付けばよかった、本当のことを答えながら気まずくて目をそらしてしまった今となってはもう遅い。
「ふざけるな! いくら息子でも許さん! 宇佐美くんがこんなにないがしろにされているなんて、連れて帰る。断固として連れて帰るぞ!」
「あの、社長!」
「私はまだ宇佐美くんに復職の返事はもらっていないな、ということはまだ就職先は決まっていないということだね。君は今日からまた私の秘書だ」
「ちょ、ちょっと、勝手に決めないでください! それに連れて帰るってなんのことですか、私はここを出て行きたくありません」
「冷静になるべきなのは君の方だ、君はちっとも大事にされていないじゃないか」
「ですがそれは私が片思いだからで、側に置いていただけるだけで幸せなんです」
「それを利用されているだけだと言っているんだ」
「でも龍平さんは私に優しくして下さいます!」
「優しいと言うなら、仮にも料理人を目指している人間がどうして料理の一つも君にふるまわないんだ?」
「!」
返す言葉がない。どうしてだろう。
龍平は私に料理を作ってくれると言ったのになぜ作ってくれないのだろう。
それに最近頻繁にどこかへ行っているのはどうしてだろう、誰と会っている?
もしかして、交際を前向きに検討したものの、やはり私が嫌になった?
いや、でもあのキスの意味は?
「龍平に君はもったいない。さあ、一緒に帰ろう」
社長はいろいろと誤解をしている。ここを出て行くなんていやだ。
でも、…………龍平が私を嫌になったのなら?
「帰る前に、龍平さんと話をしなくては……」
「君たちは付き合っているわけではないんだろう? それなら必要ないじゃないか」
「でも」
「それならこれでどうかな、龍平の父親として君たちの交際は断固として認めない!」
「そんな……!」
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