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可愛い宇宙人
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服が欲しいなら作ると言ってもらえたので、ちょうど今スマホで見ていた漫画の主人公が着ていた物をお願いした。
パーカーにジャージ。
全く冒険する気の無いラフな服装だけど、ジャージは動きやすいし、他に人がいないから交わる事を考えなくて良いので楽さ優先。
革靴もランニングシューズに変えてもらった。
「いくら宇宙船の中だからと言っても、不用心すぎます」
「ただのスーツに防御力なんて期待できませんから脱いでたからって一緒ですって」
木の枝が擦れたり、軽い火の粉ぐらいは払ってくれるだろうが、この星の馬鹿でかい猪の牙で一突きされたら服を着ていようが着ていまいが死ぬ。
「一緒ではありません。私は克真さんの事が好きだとお伝えしましたよね?克真さんが私を好きになってくれるまでは手を出すつもりはもちろんありませんが……私だって男です。我慢できなくなることだって……あるでしょう」
そうか……男から好意を向けられた事が無かったから失念していたな。
男同士でいて、男のパンイチ姿にムラムラくる事はないだろうと思っていたがくるのか。ナディユさんなんて制欲とは無縁そうにも見えるからその辺のことは全く気にして無かった。
ざまぁの為の手段としてとか異世界ハーレムの自由恋愛に憧れてとかではなく、本気で俺に恋してんのか……。
「別にナディユさんとなら俺は構わないですけどね」
何の変哲もないパーカーとジャージだけど、見た事もないのに何の変哲もないパーカーとジャージを一瞬で作り出すとか、魔機ってチートだよな。ずるいわ。カメラみたいな道具を向けられて、瞬きをしている間に服が変わっていた。
ジャージやパーカーの生地の特徴は何となく伝えたけど、完璧な再現力。
魔法使いにドレスを出してもらったシンデレラの気分だ。王子様とダンスでもするか?
王子様……とナディユさんの方を振り返るとナディユさんは床に蹲っていた。
俺の視線に気付いたのか、チラリと上げた顔は真っ赤で……冷静で見た目の割に歳を重ねたような落ち着きを持った人だと思っていたけれど……面白いな、この宇宙人。
「克真さん……そういう冗談は感心しません」
落ち着きなく彷徨わせながら見上げてくる視線に、心の中にいたずら心が湧いてきた。
「冗談ではありません。ナディユさん顔が綺麗だし、優しい良い人だと思ってますから」
嘘ではない。これでナディユさんがその気になってしまって事に及ぼうとも、俺の中ではとうに納得済みなので驚きも拒否もない。ナディユさんが脱いだら凄かったらお断りする可能性もなきにしもあらずだが。
宇宙人の性器は果たして人間と同じなのだろうか?
犬みたいにコブがあったり、豚みたいにドリルだったり、イルカみたいに自由自在に動かせたり、蛇みたいに2本に別れていたり……ヤバい……気になる。
「か……克真さん!!ご自分の体はもっと大切にしてください!!」
股間から顔に視線を戻すと……泣いていた。
チート宇宙王子様を泣かせてしまった。
「命の危険に晒されて、不安で魔機の力が必要なのはわかります。だからってその為に体を差し出すような事しないでください。安全と引き換えに体を要求するような男に見えますか?そんな事をしなくても私の持つ力は全て克真さんの物です。信じてください」
涙ながらに訴えられたので、これからはセクハラ発言しないように気をつけなければ。
「すみません、もう言いません。でも……好きになったらって言いますけど、俺は結構ナディユさんのこと好きですよ?じゃないと流石に嫌いな相手にはこんな事冗談でも言えませんよ」
「……ありがとうございます」
少し拗ねたような顔、意外に子供っぽい。
「信用ないですね。俺の事好きだと言ってくれるのに……」
恋は盲目というが、相手はチート魔機だからなぁ。何か心を読むような道具を使っているのかもしれないな。
「克真さんの言葉を信じていないわけじゃありません!!『好き』の温度が違うのはわかっているから素直に喜べないだけで……」
「温度?」
愛の薄い効率厨星で作られた魔機は愛の温度を図ることができるのか?無駄なトキメキはしません主義?
「心拍数……克真さんずっと64じゃないですか」
ナディユさんのスマホを見せられて、そこには俺の名前と数字の入った表があり、心拍数や血圧や体温などが時間ごとに書かれている。どうやら俺はナディユさんにヘルスチェックをされているらしい。
「私なんて克真さんの言葉でずっと心拍数上がりっぱなしなのに……」
続けて見せてくれたのはナディユさんの表だ。
心拍数が150とか160とか全体的に高い、200超えもある。
「要検査ですね」
「克真さんのせいですよ……これはカバに追われる克真さんを見つけた時……これは私の星に一緒に行きたいと言われた時……」
平常時は俺と同じぐらいの数値なので、かなり高いな。
その中でも200越えを記録したのはかなり最近だ。
「これは克真さんが私となら構わないなんて言うからです……」
視線を追われたようで疑問に答えて貰えた。
200とか危ないな……申し訳ない事をした……まだ拗ねたままの顔に罪悪感が湧き起こり、頭を撫でてやると……リアルタイムで心拍数170が表示された。
「もう!!遊ばないでください!!」
ナディユさん反応良いな、飽きずに異世界人生を駆け抜けられそうだよ。
パーカーにジャージ。
全く冒険する気の無いラフな服装だけど、ジャージは動きやすいし、他に人がいないから交わる事を考えなくて良いので楽さ優先。
革靴もランニングシューズに変えてもらった。
「いくら宇宙船の中だからと言っても、不用心すぎます」
「ただのスーツに防御力なんて期待できませんから脱いでたからって一緒ですって」
木の枝が擦れたり、軽い火の粉ぐらいは払ってくれるだろうが、この星の馬鹿でかい猪の牙で一突きされたら服を着ていようが着ていまいが死ぬ。
「一緒ではありません。私は克真さんの事が好きだとお伝えしましたよね?克真さんが私を好きになってくれるまでは手を出すつもりはもちろんありませんが……私だって男です。我慢できなくなることだって……あるでしょう」
そうか……男から好意を向けられた事が無かったから失念していたな。
男同士でいて、男のパンイチ姿にムラムラくる事はないだろうと思っていたがくるのか。ナディユさんなんて制欲とは無縁そうにも見えるからその辺のことは全く気にして無かった。
ざまぁの為の手段としてとか異世界ハーレムの自由恋愛に憧れてとかではなく、本気で俺に恋してんのか……。
「別にナディユさんとなら俺は構わないですけどね」
何の変哲もないパーカーとジャージだけど、見た事もないのに何の変哲もないパーカーとジャージを一瞬で作り出すとか、魔機ってチートだよな。ずるいわ。カメラみたいな道具を向けられて、瞬きをしている間に服が変わっていた。
ジャージやパーカーの生地の特徴は何となく伝えたけど、完璧な再現力。
魔法使いにドレスを出してもらったシンデレラの気分だ。王子様とダンスでもするか?
王子様……とナディユさんの方を振り返るとナディユさんは床に蹲っていた。
俺の視線に気付いたのか、チラリと上げた顔は真っ赤で……冷静で見た目の割に歳を重ねたような落ち着きを持った人だと思っていたけれど……面白いな、この宇宙人。
「克真さん……そういう冗談は感心しません」
落ち着きなく彷徨わせながら見上げてくる視線に、心の中にいたずら心が湧いてきた。
「冗談ではありません。ナディユさん顔が綺麗だし、優しい良い人だと思ってますから」
嘘ではない。これでナディユさんがその気になってしまって事に及ぼうとも、俺の中ではとうに納得済みなので驚きも拒否もない。ナディユさんが脱いだら凄かったらお断りする可能性もなきにしもあらずだが。
宇宙人の性器は果たして人間と同じなのだろうか?
犬みたいにコブがあったり、豚みたいにドリルだったり、イルカみたいに自由自在に動かせたり、蛇みたいに2本に別れていたり……ヤバい……気になる。
「か……克真さん!!ご自分の体はもっと大切にしてください!!」
股間から顔に視線を戻すと……泣いていた。
チート宇宙王子様を泣かせてしまった。
「命の危険に晒されて、不安で魔機の力が必要なのはわかります。だからってその為に体を差し出すような事しないでください。安全と引き換えに体を要求するような男に見えますか?そんな事をしなくても私の持つ力は全て克真さんの物です。信じてください」
涙ながらに訴えられたので、これからはセクハラ発言しないように気をつけなければ。
「すみません、もう言いません。でも……好きになったらって言いますけど、俺は結構ナディユさんのこと好きですよ?じゃないと流石に嫌いな相手にはこんな事冗談でも言えませんよ」
「……ありがとうございます」
少し拗ねたような顔、意外に子供っぽい。
「信用ないですね。俺の事好きだと言ってくれるのに……」
恋は盲目というが、相手はチート魔機だからなぁ。何か心を読むような道具を使っているのかもしれないな。
「克真さんの言葉を信じていないわけじゃありません!!『好き』の温度が違うのはわかっているから素直に喜べないだけで……」
「温度?」
愛の薄い効率厨星で作られた魔機は愛の温度を図ることができるのか?無駄なトキメキはしません主義?
「心拍数……克真さんずっと64じゃないですか」
ナディユさんのスマホを見せられて、そこには俺の名前と数字の入った表があり、心拍数や血圧や体温などが時間ごとに書かれている。どうやら俺はナディユさんにヘルスチェックをされているらしい。
「私なんて克真さんの言葉でずっと心拍数上がりっぱなしなのに……」
続けて見せてくれたのはナディユさんの表だ。
心拍数が150とか160とか全体的に高い、200超えもある。
「要検査ですね」
「克真さんのせいですよ……これはカバに追われる克真さんを見つけた時……これは私の星に一緒に行きたいと言われた時……」
平常時は俺と同じぐらいの数値なので、かなり高いな。
その中でも200越えを記録したのはかなり最近だ。
「これは克真さんが私となら構わないなんて言うからです……」
視線を追われたようで疑問に答えて貰えた。
200とか危ないな……申し訳ない事をした……まだ拗ねたままの顔に罪悪感が湧き起こり、頭を撫でてやると……リアルタイムで心拍数170が表示された。
「もう!!遊ばないでください!!」
ナディユさん反応良いな、飽きずに異世界人生を駆け抜けられそうだよ。
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