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災厄の幸福
災厄の初体験
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魔王様と触れ合える事が幸せ過ぎて、大切な事を忘れてしまっていた。
「ん……んん……」
魔王様の手が身体を撫でていく度に今まで発した事の無いような声が漏れ出て、自分の声ながら気持ち悪いと必死に唇を噛み締め、魔王様の体を押し返した。
「魔王様、俺はオスですが……」
「そんな事は見ればわかる。それがどうした?お前は俺に忠誠を誓ったのならば、その体をどうしようと俺の勝手だろう?」
魔王様はだからなんだと俺を見下ろした。
何故か真正面から見下ろされている。
魔王様に与えられる口付けに気を取られているうちに、俺の体はベッドに寝かせられていた。
「いえ……魔王様が問題ないなら構いませんが……」
魔王様は俺をオスだと認識した上で性行為に挑もうとされている……アルラウネ様の知識を呼び起こしてみてもオス同士の性交についての知識はない。
アルラウネ様は人型部分と花の裏に受け入れる為の器官があるが、俺はどこに?
俺がメスだったら知識を総動員させて全力で魔王様にご奉仕するところだが、俺には胸すらないな。
俺にアルラウネ様の真似ができるとしたら……口か。
魔王様のモノを口で……想像すると体中に熱が籠もってきた。
初めてだけど上手く出来るかな……アルラウネ様!!今だけでも俺に力を与えて下さい!!
手を組んで、遥か遠い地にいる師匠へと願いを込めた。
「これだけ強い魅了魔法を垂れ流しておいて……それがお前の手か?」
魔王様はますます不機嫌そうに俺の服を剥ぎ取った。
魔王軍にせっかく入隊させて貰えたのに、ちゃんとご期待にそえられないから呆れられてしまっている。
性行為の目的は①子孫②食事③快楽だろ?
子は流石にオスの俺には無理だと分かる。
食事?偽物の体でも美味しいのだろうか?
正解だと思うのは快楽のためだろうけど……オス同士……魔王様が問題ないというなら、俺が知らないだけで普通の事なんだろうけど……俺の中にはその知識は無い。
もっと性行為の知識も習得しておくべきだったか……出来ないものを出来ると見栄を張り、さらに失望させてしまうのはこれからの信頼に関わる。
「勉強不足で申し訳ございません。魔王様どうかご教授願えますでしょうか?」
盛大に舌打ちをされ、体をひっくり返されると頭を押さえつけられてベッドに沈められる。
「お前はエシャーミルから来たと言ったな……目的は何だ?」
「目的?」
抑えられてはいるが、その声には僅かながら怒気が含まれている。
「エシャーミルといえば未だに古の竜の力が残っている地域。竜の命令か?随分あからさまな挑発をしてくれる……」
近づいてきた魔王様の唇から覗く舌が目尻を舐め上げ……その口には鋭い牙が光った。
「狙いは親父ではなく明らかに俺だな……青く輝く湖の色……この瞳の色は本物か?」
喰われる……そう思ったが、竜達と同じ牙なのに魔王様に食べられるならそれは幸せな事だと嬉しく思う。
「何を笑う?」
「魔王様にお召し上がりいただけるなら、今まで生きてきた事にやっと意味が生まれました」
魔王様こそ俺の全てだから……この身が魔王様の血となり肉となるなんて考えただけで狂喜乱舞しそう。
「……よく仕込まれたものだ」
背後から腰を掴まれ、お尻を魔王様に突き出す様な姿勢を取らされた。
俺は食事を取らないから排泄もないので汚くはないと思うけど……魔王様にお尻を向けるのは頂けないと上体を起こして回避しようかと思ったが、肩をベッドに押し付けられ、無防備になったお尻に硬いものを押し当てられた。
魔王様のモノ……硬くなっているという事は何かしら性的に興奮してくれてい……
「ーーっ!?」
メスの様に受け入れるための器官がないので、入れるとしたらそこぐらいしかないなと予想していた場所へ裂く様な痛みを覚えた。
修行中、手が滑ったとオメガドラゴン様に頭から体の中程まで切り込みを入れられた時よりは痛くないけど……それでも地味に痛い。
何度も出たり入ったりするモノに中を何度も突かれ、擦られる度にピリピリと痛む……でも……。
痛いけど、これ魔王様のモノが俺の中に入ってるんだよね?
そうだ魔王様のモノが俺の中に入ってるんだ。
その事がこんなに嬉しい。
一時は魔王様と再会する事を完全に諦めていたのに……。
「ん…ん…魔王様……この上なく…幸せ…です」
「……お前はもう黙ってろ」
乱暴に口の中に布を押し込まれて、荒々しく腰を打ち付けられた。
攻撃的な交わり。
それは快楽を求めて、というよりも捕食前の戯れの様だ。
それなのに魔王様の動きに合わせて激しく前後に揺れる体は、その度に心の奥から湧き出し続ける喜びにじわじわと熱を帯びていく。
擦られ続ける内の膜が力を無くしてスライムの体が剥き出しになっているのがわかった。
この体に触れられるよりも直接スライムの体に触れられる方が感度が上がり、体がはち切れそうなほど体液が膨張していく。
「ん……ん…ん……んんぅ」
俺、このまま魔王様に弾けさせられるかも……こんな幸せのうちに死ねるならそれも良いなぁ。
魔王様……食べるなら、どうか核まで残さずお召し上がり下さい。
「ん……んん……」
魔王様の手が身体を撫でていく度に今まで発した事の無いような声が漏れ出て、自分の声ながら気持ち悪いと必死に唇を噛み締め、魔王様の体を押し返した。
「魔王様、俺はオスですが……」
「そんな事は見ればわかる。それがどうした?お前は俺に忠誠を誓ったのならば、その体をどうしようと俺の勝手だろう?」
魔王様はだからなんだと俺を見下ろした。
何故か真正面から見下ろされている。
魔王様に与えられる口付けに気を取られているうちに、俺の体はベッドに寝かせられていた。
「いえ……魔王様が問題ないなら構いませんが……」
魔王様は俺をオスだと認識した上で性行為に挑もうとされている……アルラウネ様の知識を呼び起こしてみてもオス同士の性交についての知識はない。
アルラウネ様は人型部分と花の裏に受け入れる為の器官があるが、俺はどこに?
俺がメスだったら知識を総動員させて全力で魔王様にご奉仕するところだが、俺には胸すらないな。
俺にアルラウネ様の真似ができるとしたら……口か。
魔王様のモノを口で……想像すると体中に熱が籠もってきた。
初めてだけど上手く出来るかな……アルラウネ様!!今だけでも俺に力を与えて下さい!!
手を組んで、遥か遠い地にいる師匠へと願いを込めた。
「これだけ強い魅了魔法を垂れ流しておいて……それがお前の手か?」
魔王様はますます不機嫌そうに俺の服を剥ぎ取った。
魔王軍にせっかく入隊させて貰えたのに、ちゃんとご期待にそえられないから呆れられてしまっている。
性行為の目的は①子孫②食事③快楽だろ?
子は流石にオスの俺には無理だと分かる。
食事?偽物の体でも美味しいのだろうか?
正解だと思うのは快楽のためだろうけど……オス同士……魔王様が問題ないというなら、俺が知らないだけで普通の事なんだろうけど……俺の中にはその知識は無い。
もっと性行為の知識も習得しておくべきだったか……出来ないものを出来ると見栄を張り、さらに失望させてしまうのはこれからの信頼に関わる。
「勉強不足で申し訳ございません。魔王様どうかご教授願えますでしょうか?」
盛大に舌打ちをされ、体をひっくり返されると頭を押さえつけられてベッドに沈められる。
「お前はエシャーミルから来たと言ったな……目的は何だ?」
「目的?」
抑えられてはいるが、その声には僅かながら怒気が含まれている。
「エシャーミルといえば未だに古の竜の力が残っている地域。竜の命令か?随分あからさまな挑発をしてくれる……」
近づいてきた魔王様の唇から覗く舌が目尻を舐め上げ……その口には鋭い牙が光った。
「狙いは親父ではなく明らかに俺だな……青く輝く湖の色……この瞳の色は本物か?」
喰われる……そう思ったが、竜達と同じ牙なのに魔王様に食べられるならそれは幸せな事だと嬉しく思う。
「何を笑う?」
「魔王様にお召し上がりいただけるなら、今まで生きてきた事にやっと意味が生まれました」
魔王様こそ俺の全てだから……この身が魔王様の血となり肉となるなんて考えただけで狂喜乱舞しそう。
「……よく仕込まれたものだ」
背後から腰を掴まれ、お尻を魔王様に突き出す様な姿勢を取らされた。
俺は食事を取らないから排泄もないので汚くはないと思うけど……魔王様にお尻を向けるのは頂けないと上体を起こして回避しようかと思ったが、肩をベッドに押し付けられ、無防備になったお尻に硬いものを押し当てられた。
魔王様のモノ……硬くなっているという事は何かしら性的に興奮してくれてい……
「ーーっ!?」
メスの様に受け入れるための器官がないので、入れるとしたらそこぐらいしかないなと予想していた場所へ裂く様な痛みを覚えた。
修行中、手が滑ったとオメガドラゴン様に頭から体の中程まで切り込みを入れられた時よりは痛くないけど……それでも地味に痛い。
何度も出たり入ったりするモノに中を何度も突かれ、擦られる度にピリピリと痛む……でも……。
痛いけど、これ魔王様のモノが俺の中に入ってるんだよね?
そうだ魔王様のモノが俺の中に入ってるんだ。
その事がこんなに嬉しい。
一時は魔王様と再会する事を完全に諦めていたのに……。
「ん…ん…魔王様……この上なく…幸せ…です」
「……お前はもう黙ってろ」
乱暴に口の中に布を押し込まれて、荒々しく腰を打ち付けられた。
攻撃的な交わり。
それは快楽を求めて、というよりも捕食前の戯れの様だ。
それなのに魔王様の動きに合わせて激しく前後に揺れる体は、その度に心の奥から湧き出し続ける喜びにじわじわと熱を帯びていく。
擦られ続ける内の膜が力を無くしてスライムの体が剥き出しになっているのがわかった。
この体に触れられるよりも直接スライムの体に触れられる方が感度が上がり、体がはち切れそうなほど体液が膨張していく。
「ん……ん…ん……んんぅ」
俺、このまま魔王様に弾けさせられるかも……こんな幸せのうちに死ねるならそれも良いなぁ。
魔王様……食べるなら、どうか核まで残さずお召し上がり下さい。
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