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奴隷編1-1
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前略
お父さん、お母さん。
突然ですが、俺はいま異世界を満喫しております。
いきなりの事で驚かれる事とは思いますが、俺自身が
一番びっくりしております。
そちらではきっと俺は行方不明扱いとなっている
事でしょう。ご心配をお掛けしていること深くお詫び
申し上げます。
俺はいまこの世界で楽しくやっています。どうかご心配なさらぬ様よろしくお願い申し上げます。
草々
知花 亮
================
俺は地面に書いた手紙を木の枝でグルグルと書き潰した。
何が楽しくやっているだ、何がご心配なさらぬようだ。帰る術も無い、手紙だって届ける術も無い。楽しくなんてやってない。
地面に座り込んでいた俺の首輪がふいに思い切り引っ張られ、体は引き摺られる様に地面に擦られた。
「○○○○○!!」
何を言っているのかは分からないが、怒っているのは何となく感じる。先頭を進む馬が止まり、馬に乗った男の声に皆座り込んだから、ここで暫く休憩なのかと思ったら違った様だ。
「○○○○○!○○○○○○!?」
胸ぐらを掴まれ無理やり立ち上がらせられるが、相変わらず男の言っている事はさっぱり分からない。何も答えられずにいると男に腹を殴られた。こうやって殴られ、蹴られするのも何回目か……父さんにも殴られた事なんてなかった、平和な家庭で育った俺にとっては衝撃の世界だ。
「○○○……○○○○!!○○○○○」
俺に鞭を振り上げた男を馬に乗った男が止めた。
昨日振るわれた鞭によって傷つけられた皮膚がまだ治っていなかったところだ……助かった。
「○○○○○」
鞭を持った男が何かを言い捨てて前へ戻った。
みなが進み出したことで何となくわかる。立って前へ進めという事だろう。足を踏ん張り気力で立ち上がった。前へ進むしかない。ここで立ち上がらなければ……ここに来るまでに何人の死を見てきたことか……。
何もわからないながら、何となく理解している事は、ここは地球じゃない。そして俺は奴隷として売られて行くんだろうと言う事。暴力で支配され、もう誰も男達に逆らう者はいなかった。逆らえば無惨に首を刎ねられて捨てて行かれる。
どちらが楽かなんて分からないが……とにかく俺は前へ進むしかなかった。この世界に飛ばされて一週間……たった一週間の間に俺の心はすっかり麻痺して、もう逃げ出す事も、打開策も、何も自分の頭では考えられなくなっていた。
崖沿いの道を進んで行く途中、にわかに列を作って進む一団が騒がしくなった。男達が騒ぎ出す。何が起こっているのか、言葉の分からない俺には理解出来ず立ち尽くしていると、駆け出した人たちに押され……。
「あ……」
よろめいた体を踏ん張ろうと足を着いた場所に足場は無く、俺の体は崖を滑った。
「ぐぅっ!!」
首輪がしまって首を圧迫される。奴隷達はみな首輪同士をロープで繋がれていた。俺に引かれ何人かの奴隷も落ちそうになっているのを踏ん張っているのが見えた。手を伸ばし崖の岩肌を掴もうとするが、岩は脆く、掴んでも砕けていく、俺は首つり状態で崖を掴んで登る事も出来ず……意識が朦朧としていく……。
「○○○○○!!」
大声を上げ剣を持った男が剣を振り下ろすのがスローモーションで見えて……首輪を繋ぐロープを両断した。
首の圧迫は消え……一瞬の浮遊感と共に……俺は意識を失った。ああ……これで楽になれる……。自ら投げ出す事は出来なかったが、終えられる命に喜びと安息を感じていた。
ーーーーーー
「○○○○……○○」
男達の濁声ではなく……優しい声がする。自分は死んだのかな?だとすると天国?この声は神か仏か……はたまた天使か?
ヒタリと何かが頬に触れた。目を開けようとするが、重くて動かない。
「○○……○○○○、○○○○○……」
囁く様な男の声を心地よく感じ、聞き入っていると……唇に柔らかな感触を感じた。
これって……もしかして……。
押しどけようとしても体はピクリとも動かずになすがまま、されるがままに柔らかく温かな感触に気持ちを委ねた。
「○○……」
優しい声は甘くなり耳をくすぐった。
「○○○、○○○○○○」
もう一人違う声がする。俺の体はふわりと浮かんだ。抱き上げられたみたいだ。フワフワユラユラ揺られながら何処かへ運ばれていく。自分の置かれている状況は全く分からない。それでも……あれ以上の地獄は無いだろうと、その腕に全てを預ける。
温かな腕の温もりがどうしようもなく胸を締め付けて、頬を涙が濡らすのが分かった。
「○○○○○……」
優しい声と共に唇の様な柔らかな感触を頬に受け……そのまま心地の良い揺れに俺は眠りに落ちていた。
次に、目を覚ますことがあるのなら……この声の主の姿を見てみたいと願った。
ーーーーーー
目を覚ました。
目を覚ますことが出来たのか……あのまま目を開けられないままかと思った。キョロキョロと辺りを見回しても人のいる気配はない。
綺麗な豪華な部屋の大きな柔らかなベッドの上に寝かされている。腕を見ると包帯だらけで……治療もされた様だ。
あの声の主はどこ……?
探しに行こうとベッドを抜け出そうとした時、扉が開かれた。姿を現したのは光り輝く様な銀色の髪の背の高い男性。
「○○!!○○○○○!!」
この声はさっき聞いた声だ。
そうか、この人が声の主……声から想像した通りの優しげな風貌の綺麗な人。手を貸してくれる様に支えられ、間近で見た瞳は濃い紫色で銀色の髪と相まってミステリアスな雰囲気だった。
「○○○○、○○○○○○」
何か話しかけてくれるけど、その言葉はあの男達同様さっぱり分からない。俺が話す言葉も相手には伝わらない、余計に怒らせて殴られると学習済みなので首を傾げて分からないとアピールした。
「○○○○……○○○」
ゆっくり、はっきりと発音してくれる。けれど聞き取れないのではない。話している言葉の意味が分からないのだ。何を言ってるのかわからないけれど、首を横に振ると銀髪はがくりと肩を落とした。
言葉が通じれば俺の状況も分かるのだが……俺の想像としては、崖の下は川で、運良く助かったところを拾ってくれた恩人。もしくは、一命は取り留めたが男達に回収され、売り飛ばされた先のご主人様のどちらかだと思う。
下手に喋って面倒な事になるのも困るし……暫く様子見する事にした。
「○○○……○○○○」
ご主人様は俺の手を取ると、手のひらに何か文字の様な物を書いて自分を指差した。名前を教えようとしてくれているのだろうか?言葉がわからないのだから文字なんて尚更分かるわけない。何の反応もしない俺にますますご主人様は寂しそうな顔になる。
買った奴隷にここまでしてくれるなんて良い人そうな人に買われて良かった。少しでも意にそぐわなければ、殴る、蹴る、鞭を振るわれ、首を刎ねられていた。あの場所から救い出してくれた恩人だ……。
『この人の為に命を捧げよう』……そう心へ誓った。
この人なら大丈夫。
「ありがとうございます」
助けてくれて、優しくしてくれて……何人かいた奴隷の中で、俺を選んでくれてありがとう……そう感謝の気持ちを言葉にした。喋ったのは何日ぶりだろう。ご主人様は一瞬驚いた顔をした後……
「○○○○……○○○○」
そう言って微笑んだ。
いつかご主人様の言葉が理解出来る様になったら色んな話をしたい。いっぱいお礼を伝えたい。
お父さん、お母さん。
突然ですが、俺はいま異世界を満喫しております。
いきなりの事で驚かれる事とは思いますが、俺自身が
一番びっくりしております。
そちらではきっと俺は行方不明扱いとなっている
事でしょう。ご心配をお掛けしていること深くお詫び
申し上げます。
俺はいまこの世界で楽しくやっています。どうかご心配なさらぬ様よろしくお願い申し上げます。
草々
知花 亮
================
俺は地面に書いた手紙を木の枝でグルグルと書き潰した。
何が楽しくやっているだ、何がご心配なさらぬようだ。帰る術も無い、手紙だって届ける術も無い。楽しくなんてやってない。
地面に座り込んでいた俺の首輪がふいに思い切り引っ張られ、体は引き摺られる様に地面に擦られた。
「○○○○○!!」
何を言っているのかは分からないが、怒っているのは何となく感じる。先頭を進む馬が止まり、馬に乗った男の声に皆座り込んだから、ここで暫く休憩なのかと思ったら違った様だ。
「○○○○○!○○○○○○!?」
胸ぐらを掴まれ無理やり立ち上がらせられるが、相変わらず男の言っている事はさっぱり分からない。何も答えられずにいると男に腹を殴られた。こうやって殴られ、蹴られするのも何回目か……父さんにも殴られた事なんてなかった、平和な家庭で育った俺にとっては衝撃の世界だ。
「○○○……○○○○!!○○○○○」
俺に鞭を振り上げた男を馬に乗った男が止めた。
昨日振るわれた鞭によって傷つけられた皮膚がまだ治っていなかったところだ……助かった。
「○○○○○」
鞭を持った男が何かを言い捨てて前へ戻った。
みなが進み出したことで何となくわかる。立って前へ進めという事だろう。足を踏ん張り気力で立ち上がった。前へ進むしかない。ここで立ち上がらなければ……ここに来るまでに何人の死を見てきたことか……。
何もわからないながら、何となく理解している事は、ここは地球じゃない。そして俺は奴隷として売られて行くんだろうと言う事。暴力で支配され、もう誰も男達に逆らう者はいなかった。逆らえば無惨に首を刎ねられて捨てて行かれる。
どちらが楽かなんて分からないが……とにかく俺は前へ進むしかなかった。この世界に飛ばされて一週間……たった一週間の間に俺の心はすっかり麻痺して、もう逃げ出す事も、打開策も、何も自分の頭では考えられなくなっていた。
崖沿いの道を進んで行く途中、にわかに列を作って進む一団が騒がしくなった。男達が騒ぎ出す。何が起こっているのか、言葉の分からない俺には理解出来ず立ち尽くしていると、駆け出した人たちに押され……。
「あ……」
よろめいた体を踏ん張ろうと足を着いた場所に足場は無く、俺の体は崖を滑った。
「ぐぅっ!!」
首輪がしまって首を圧迫される。奴隷達はみな首輪同士をロープで繋がれていた。俺に引かれ何人かの奴隷も落ちそうになっているのを踏ん張っているのが見えた。手を伸ばし崖の岩肌を掴もうとするが、岩は脆く、掴んでも砕けていく、俺は首つり状態で崖を掴んで登る事も出来ず……意識が朦朧としていく……。
「○○○○○!!」
大声を上げ剣を持った男が剣を振り下ろすのがスローモーションで見えて……首輪を繋ぐロープを両断した。
首の圧迫は消え……一瞬の浮遊感と共に……俺は意識を失った。ああ……これで楽になれる……。自ら投げ出す事は出来なかったが、終えられる命に喜びと安息を感じていた。
ーーーーーー
「○○○○……○○」
男達の濁声ではなく……優しい声がする。自分は死んだのかな?だとすると天国?この声は神か仏か……はたまた天使か?
ヒタリと何かが頬に触れた。目を開けようとするが、重くて動かない。
「○○……○○○○、○○○○○……」
囁く様な男の声を心地よく感じ、聞き入っていると……唇に柔らかな感触を感じた。
これって……もしかして……。
押しどけようとしても体はピクリとも動かずになすがまま、されるがままに柔らかく温かな感触に気持ちを委ねた。
「○○……」
優しい声は甘くなり耳をくすぐった。
「○○○、○○○○○○」
もう一人違う声がする。俺の体はふわりと浮かんだ。抱き上げられたみたいだ。フワフワユラユラ揺られながら何処かへ運ばれていく。自分の置かれている状況は全く分からない。それでも……あれ以上の地獄は無いだろうと、その腕に全てを預ける。
温かな腕の温もりがどうしようもなく胸を締め付けて、頬を涙が濡らすのが分かった。
「○○○○○……」
優しい声と共に唇の様な柔らかな感触を頬に受け……そのまま心地の良い揺れに俺は眠りに落ちていた。
次に、目を覚ますことがあるのなら……この声の主の姿を見てみたいと願った。
ーーーーーー
目を覚ました。
目を覚ますことが出来たのか……あのまま目を開けられないままかと思った。キョロキョロと辺りを見回しても人のいる気配はない。
綺麗な豪華な部屋の大きな柔らかなベッドの上に寝かされている。腕を見ると包帯だらけで……治療もされた様だ。
あの声の主はどこ……?
探しに行こうとベッドを抜け出そうとした時、扉が開かれた。姿を現したのは光り輝く様な銀色の髪の背の高い男性。
「○○!!○○○○○!!」
この声はさっき聞いた声だ。
そうか、この人が声の主……声から想像した通りの優しげな風貌の綺麗な人。手を貸してくれる様に支えられ、間近で見た瞳は濃い紫色で銀色の髪と相まってミステリアスな雰囲気だった。
「○○○○、○○○○○○」
何か話しかけてくれるけど、その言葉はあの男達同様さっぱり分からない。俺が話す言葉も相手には伝わらない、余計に怒らせて殴られると学習済みなので首を傾げて分からないとアピールした。
「○○○○……○○○」
ゆっくり、はっきりと発音してくれる。けれど聞き取れないのではない。話している言葉の意味が分からないのだ。何を言ってるのかわからないけれど、首を横に振ると銀髪はがくりと肩を落とした。
言葉が通じれば俺の状況も分かるのだが……俺の想像としては、崖の下は川で、運良く助かったところを拾ってくれた恩人。もしくは、一命は取り留めたが男達に回収され、売り飛ばされた先のご主人様のどちらかだと思う。
下手に喋って面倒な事になるのも困るし……暫く様子見する事にした。
「○○○……○○○○」
ご主人様は俺の手を取ると、手のひらに何か文字の様な物を書いて自分を指差した。名前を教えようとしてくれているのだろうか?言葉がわからないのだから文字なんて尚更分かるわけない。何の反応もしない俺にますますご主人様は寂しそうな顔になる。
買った奴隷にここまでしてくれるなんて良い人そうな人に買われて良かった。少しでも意にそぐわなければ、殴る、蹴る、鞭を振るわれ、首を刎ねられていた。あの場所から救い出してくれた恩人だ……。
『この人の為に命を捧げよう』……そう心へ誓った。
この人なら大丈夫。
「ありがとうございます」
助けてくれて、優しくしてくれて……何人かいた奴隷の中で、俺を選んでくれてありがとう……そう感謝の気持ちを言葉にした。喋ったのは何日ぶりだろう。ご主人様は一瞬驚いた顔をした後……
「○○○○……○○○○」
そう言って微笑んだ。
いつかご主人様の言葉が理解出来る様になったら色んな話をしたい。いっぱいお礼を伝えたい。
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