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古代竜の泪
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古代竜とは、この世界が生まれた頃から生きていると噂される竜系魔物の頂点とされているが、その姿を目撃されるのは数十年、数百年に一度だと聞かされた。
その偉大な古代竜は目の前で木の棒を使って卵の殻の中身を掻き混ぜている。
大きすぎる卵はかき混ぜるのも大変なので殻の上部を切り取り殻のままかき混ぜることになった。
使うのは少量なので必要量取り分けると残りは古代竜のお腹へ収まった。
キースさんの指導でケチャップからみんなで作ったオムライスは懐かしさや、もちろん本当に美味しいんだけど、楽しさがより美味しくしてくれた。
魔法使いの様にポンポンとフライパンを振って卵でご飯を包んでいく姿が格好よくて俺もやらせて貰った焦げ色で破れまくったオムライスは自分で食べるつもりだったのに、キースさんに奪われ「オムライスが作れるぐらいこんなに成長して……」と親戚のおじさんみたいな事をいいながら嬉しそうに食べてくれた。
「あいかわらず変わった料理だな」
ギルは不思議そうにしながらも大口で食べているので美味しいのだろう。
「ヒビキ……ソースついてるぞ」
「え?どこ?」
ソースじゃ無くてケチャップだけど……口許を手で拭った。
「……ここ」
ユーリカの唇が頬に触れてチロリと舐められた。
「ありがと」
小さい頃はギルによくやられたけど……ユーリカがこういうの珍しいな。食事を再開させようとした時、ボキッと何かが折れる音がして、横にいるユーリカの顔を見上げる。
「何の音?」
「さぁ?」
そう言いながらもユーリカは楽しそうに笑っていた。
ーーーーーー
「お兄ちゃん、ご馳走さまでした」
近くを流れていた川で器具や食器を洗うキースさんとユーリカの元へ残りのお皿を運ぶ。
少し慌てたように会話を止めた二人……何の話をしてたんだろう?
「お腹いっぱいになった?」
「はい!!少し食べ過ぎて苦しいかも……」
「ここはやっとくからギルと遊んでやってくれよ」
ユーリカが顎で指し示した先には古代竜が寝ていて、ギルはその周りをウロウロまわって観察をしている。
「古代竜も料理の手伝いをしたことを響に誉めて欲しがってる」
「あ、そういえば助けて貰ったお礼も言ってなかった!!」
お皿をお願いして、急いで古代竜の元へ走った。
大きな顔。
牙だけで俺より大きい……萎縮してしまうけど……魔物使いだっていう、お兄ちゃんが側にいるから平気だよね。
恐る恐る古代竜の顔の側へ寄った。
「あの~古代竜さん?……助けてくれてありがと……うわっ!」
ふんっ!!と吹き出された鼻息だけで俺の体は飛ばされて尻餅をついた。
古代竜の顔が近づいて鼻先で俺を押してくる……これは……翼竜達と同じ行動……かな?
大きさが違い過ぎるので恐怖だけど……震える手で何とか触れて撫でてやる。
グワッと首を持ち上げた古代竜の動きに驚いて動けない俺の頭上に……空から巨大な何かが……。
「あ……」
見えてはいるけれど尻餅をついた体勢から動けず、押し潰される事を覚悟した……。
「響!!」
俺の体はギルに抱き抱えられて、俺がいた場所にはキースさんが巨大な玉を持ち上げて立っていた。
「響、大丈夫?」
「怪我はねぇか?」
「……うん。でも何が起こったの?お兄ちゃんが持ってるの何?」
キースさんが抱えあげる巨大な玉……ドンバットの卵?でも無さそう。
「響が翼竜の泪を使った腕輪をしてるのが面白くなかったんだろ……響に自分の泪を押し付けようとしたみたいだな」
自分の泪?……て事はあれは古代竜の流した『竜の泪』!?
キースさんはさらりと言ったけど、翼竜の泪で金貨1000枚……その数千倍、数万倍もデカい。
「ギ……ギル……あれの価値って……」
「知るかよ……古代竜の泪なんざ、市場に出回った事なんてねぇよ」
「……鑑定不可……だってよ。こりゃあ国で保管するレベルだな……」
鑑定用の魔石を持ったユーリカが側に立っていた。
俺達が呆然と見守る中で……キースさんは暴挙に出た。
持ち上げていた竜の泪を地面に下ろすと躊躇い無く拳を撃ち込んだ。
「は……?」
くだけ散る竜の泪。
一瞬にして粉々になった竜の泪がキラキラと降り注いだ。
「お……お兄ちゃん?……竜の泪は希少石だってユーリカが……」
目の前で国宝級の宝がくだけ散った。
「俺は食べられない素材に興味ないし……響もこんなの持ち歩けないだろ?気に入った形の欠片を持っててあげれば満足っぽい。俺は洗い物の続きをしてくるから好きな形を探してな?」
そう川の方へ戻って行く背中、感じた違和感が胸にチクチクと突き刺さる。
「潔い事で……本当に食べ物とヒビキ以外に興味がねぇんだな」
ユーリカは幾つか欠片を拾うと俺の前にしゃがみこんだ。
「いつまでも泣きそうな面してねぇで好きな奴を選びな?」
「うん……俺……キースさん怒らせた?」
……1度も俺の方を向いてくれなかった。
俺を抱えるギルの腕に顔を押し付けた。
何をしただろうか?ご飯を食べている時は普通だったと思う。
「……ギルといるとこを見たくねぇんだろ?あまり煽るなよ、ギル」
「あ?煽ってるのはてめぇだろうが。無視されてヒビキが可哀想じゃねぇか」
ギルの大きな手が俺の頭を包み込んだ。
「煽るって何を?」
ギルは俺を見下ろして微妙な顔で笑った。
「ヒビキを取られるのは我慢出来ねぇが、ヒビキを悲しませる奴は相手が誰だろうと許せねぇ……わかるか、ヒビキ。この微妙な親心」
「親バカ心だろ?」
「親バカなのはてめぇもだろうが」
「……そうか……俺も親バカか……」
ユーリカは口許を綻ばせて笑う。
俺を挟んで二人のイチャイチャがまた始まったので散らばる欠片の中から好みの形を探した。
ーーーーーー
「………………」
「………………」
ドンバットの解体はユーリカとギルでやるからと……散歩にでも行ってこいとキースさんと一緒に追い払われた。
こんな微妙な空気感で……。
「「あの……」」
沈黙を何とかしようと上げた声は見事にかぶり……相手の言葉を待ってまた沈黙が続く。
「お兄ちゃん……何か怒ってる?俺、何かしちゃった……かな?」
「いや……怒ってる訳じゃ……ただ……その……」
歯切れの悪いキースさんの言葉を待った。
「……あのな……兄ちゃんは何があっても響の味方で、響が好きでやってるならそれは認めてやりたいと思うんだけどな……」
「うん?」
キースさんが味方なのはわかってる。俺が好きでやってるって何を?
キースさんの言葉を更に待つ。
「こんなあどけない顔をしてるのに……俺の可愛い響が……」
キースさんは顔を手で覆って座り込んだ。
「お兄ちゃん……俺、あんまり頭良くないから……お兄ちゃんの言いたいことわかんない。はっきり言って欲しい」
「こんな純粋な響を二人掛かりでなんて!!」
キースさんに抱き締められて……話の流れはわからないけど、大好きな温もりに目を閉じて……その胸に甘えた。
「……響……本当に大丈夫なのか?二人に無茶をやらされてるんじゃないのか?小さな体に無体を……」
「ギルもユーリカも優しいよ?俺が二人は甘過ぎると思うぐらい」
「甘い……のか……そうか……」
キースさんは顔を真っ赤にして顔を逸らした。
「響が愛人なんてやらされてると聞いて、幼い響を騙し込んで手を出したのかと思ったけど……ちゃんと大事にされてるんだな……」
あ……そうだった。キースさんはまだ俺がギルの愛人だって思ってるんだった。
「お兄ちゃん。ギルの愛人って言うのは、俺が危なっかしいからって守ってくれるためについてた嘘で……本当は愛人なんかじゃ無いよ……ギルの養子にしてもらって本当の家族になったし……」
「養子縁組!!そこまで話が進んでたのか……そうか……ユーリカさんがフェイクで……いつまでも子供だと思ってた響が結婚なんて!!響、兄ちゃんの分まで幸せになるんだぞ!!」
俺を強く抱き締めてキースさんは泣き出してしまった。
「結婚しないよ?」
何で結婚?
誰と結婚?
キースさんの考える事はやっぱりよくわからない。
その偉大な古代竜は目の前で木の棒を使って卵の殻の中身を掻き混ぜている。
大きすぎる卵はかき混ぜるのも大変なので殻の上部を切り取り殻のままかき混ぜることになった。
使うのは少量なので必要量取り分けると残りは古代竜のお腹へ収まった。
キースさんの指導でケチャップからみんなで作ったオムライスは懐かしさや、もちろん本当に美味しいんだけど、楽しさがより美味しくしてくれた。
魔法使いの様にポンポンとフライパンを振って卵でご飯を包んでいく姿が格好よくて俺もやらせて貰った焦げ色で破れまくったオムライスは自分で食べるつもりだったのに、キースさんに奪われ「オムライスが作れるぐらいこんなに成長して……」と親戚のおじさんみたいな事をいいながら嬉しそうに食べてくれた。
「あいかわらず変わった料理だな」
ギルは不思議そうにしながらも大口で食べているので美味しいのだろう。
「ヒビキ……ソースついてるぞ」
「え?どこ?」
ソースじゃ無くてケチャップだけど……口許を手で拭った。
「……ここ」
ユーリカの唇が頬に触れてチロリと舐められた。
「ありがと」
小さい頃はギルによくやられたけど……ユーリカがこういうの珍しいな。食事を再開させようとした時、ボキッと何かが折れる音がして、横にいるユーリカの顔を見上げる。
「何の音?」
「さぁ?」
そう言いながらもユーリカは楽しそうに笑っていた。
ーーーーーー
「お兄ちゃん、ご馳走さまでした」
近くを流れていた川で器具や食器を洗うキースさんとユーリカの元へ残りのお皿を運ぶ。
少し慌てたように会話を止めた二人……何の話をしてたんだろう?
「お腹いっぱいになった?」
「はい!!少し食べ過ぎて苦しいかも……」
「ここはやっとくからギルと遊んでやってくれよ」
ユーリカが顎で指し示した先には古代竜が寝ていて、ギルはその周りをウロウロまわって観察をしている。
「古代竜も料理の手伝いをしたことを響に誉めて欲しがってる」
「あ、そういえば助けて貰ったお礼も言ってなかった!!」
お皿をお願いして、急いで古代竜の元へ走った。
大きな顔。
牙だけで俺より大きい……萎縮してしまうけど……魔物使いだっていう、お兄ちゃんが側にいるから平気だよね。
恐る恐る古代竜の顔の側へ寄った。
「あの~古代竜さん?……助けてくれてありがと……うわっ!」
ふんっ!!と吹き出された鼻息だけで俺の体は飛ばされて尻餅をついた。
古代竜の顔が近づいて鼻先で俺を押してくる……これは……翼竜達と同じ行動……かな?
大きさが違い過ぎるので恐怖だけど……震える手で何とか触れて撫でてやる。
グワッと首を持ち上げた古代竜の動きに驚いて動けない俺の頭上に……空から巨大な何かが……。
「あ……」
見えてはいるけれど尻餅をついた体勢から動けず、押し潰される事を覚悟した……。
「響!!」
俺の体はギルに抱き抱えられて、俺がいた場所にはキースさんが巨大な玉を持ち上げて立っていた。
「響、大丈夫?」
「怪我はねぇか?」
「……うん。でも何が起こったの?お兄ちゃんが持ってるの何?」
キースさんが抱えあげる巨大な玉……ドンバットの卵?でも無さそう。
「響が翼竜の泪を使った腕輪をしてるのが面白くなかったんだろ……響に自分の泪を押し付けようとしたみたいだな」
自分の泪?……て事はあれは古代竜の流した『竜の泪』!?
キースさんはさらりと言ったけど、翼竜の泪で金貨1000枚……その数千倍、数万倍もデカい。
「ギ……ギル……あれの価値って……」
「知るかよ……古代竜の泪なんざ、市場に出回った事なんてねぇよ」
「……鑑定不可……だってよ。こりゃあ国で保管するレベルだな……」
鑑定用の魔石を持ったユーリカが側に立っていた。
俺達が呆然と見守る中で……キースさんは暴挙に出た。
持ち上げていた竜の泪を地面に下ろすと躊躇い無く拳を撃ち込んだ。
「は……?」
くだけ散る竜の泪。
一瞬にして粉々になった竜の泪がキラキラと降り注いだ。
「お……お兄ちゃん?……竜の泪は希少石だってユーリカが……」
目の前で国宝級の宝がくだけ散った。
「俺は食べられない素材に興味ないし……響もこんなの持ち歩けないだろ?気に入った形の欠片を持っててあげれば満足っぽい。俺は洗い物の続きをしてくるから好きな形を探してな?」
そう川の方へ戻って行く背中、感じた違和感が胸にチクチクと突き刺さる。
「潔い事で……本当に食べ物とヒビキ以外に興味がねぇんだな」
ユーリカは幾つか欠片を拾うと俺の前にしゃがみこんだ。
「いつまでも泣きそうな面してねぇで好きな奴を選びな?」
「うん……俺……キースさん怒らせた?」
……1度も俺の方を向いてくれなかった。
俺を抱えるギルの腕に顔を押し付けた。
何をしただろうか?ご飯を食べている時は普通だったと思う。
「……ギルといるとこを見たくねぇんだろ?あまり煽るなよ、ギル」
「あ?煽ってるのはてめぇだろうが。無視されてヒビキが可哀想じゃねぇか」
ギルの大きな手が俺の頭を包み込んだ。
「煽るって何を?」
ギルは俺を見下ろして微妙な顔で笑った。
「ヒビキを取られるのは我慢出来ねぇが、ヒビキを悲しませる奴は相手が誰だろうと許せねぇ……わかるか、ヒビキ。この微妙な親心」
「親バカ心だろ?」
「親バカなのはてめぇもだろうが」
「……そうか……俺も親バカか……」
ユーリカは口許を綻ばせて笑う。
俺を挟んで二人のイチャイチャがまた始まったので散らばる欠片の中から好みの形を探した。
ーーーーーー
「………………」
「………………」
ドンバットの解体はユーリカとギルでやるからと……散歩にでも行ってこいとキースさんと一緒に追い払われた。
こんな微妙な空気感で……。
「「あの……」」
沈黙を何とかしようと上げた声は見事にかぶり……相手の言葉を待ってまた沈黙が続く。
「お兄ちゃん……何か怒ってる?俺、何かしちゃった……かな?」
「いや……怒ってる訳じゃ……ただ……その……」
歯切れの悪いキースさんの言葉を待った。
「……あのな……兄ちゃんは何があっても響の味方で、響が好きでやってるならそれは認めてやりたいと思うんだけどな……」
「うん?」
キースさんが味方なのはわかってる。俺が好きでやってるって何を?
キースさんの言葉を更に待つ。
「こんなあどけない顔をしてるのに……俺の可愛い響が……」
キースさんは顔を手で覆って座り込んだ。
「お兄ちゃん……俺、あんまり頭良くないから……お兄ちゃんの言いたいことわかんない。はっきり言って欲しい」
「こんな純粋な響を二人掛かりでなんて!!」
キースさんに抱き締められて……話の流れはわからないけど、大好きな温もりに目を閉じて……その胸に甘えた。
「……響……本当に大丈夫なのか?二人に無茶をやらされてるんじゃないのか?小さな体に無体を……」
「ギルもユーリカも優しいよ?俺が二人は甘過ぎると思うぐらい」
「甘い……のか……そうか……」
キースさんは顔を真っ赤にして顔を逸らした。
「響が愛人なんてやらされてると聞いて、幼い響を騙し込んで手を出したのかと思ったけど……ちゃんと大事にされてるんだな……」
あ……そうだった。キースさんはまだ俺がギルの愛人だって思ってるんだった。
「お兄ちゃん。ギルの愛人って言うのは、俺が危なっかしいからって守ってくれるためについてた嘘で……本当は愛人なんかじゃ無いよ……ギルの養子にしてもらって本当の家族になったし……」
「養子縁組!!そこまで話が進んでたのか……そうか……ユーリカさんがフェイクで……いつまでも子供だと思ってた響が結婚なんて!!響、兄ちゃんの分まで幸せになるんだぞ!!」
俺を強く抱き締めてキースさんは泣き出してしまった。
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