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降って湧いた恋心
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今日か明日にはキースさんが帰ってくる。
雑巾を握り締めて窓の外……遠い街道を眺めた。
2つの太陽は真上ですれ違いそれぞれ反対側へ帰って行こうとしている。この後は夕暮れがやってくる。
どうしよう……俺……キースさんの事、好きになっちゃったのかも。
キースさんの事を考えると胸がドキドキして頭がポ~っとする。
昨夜、興奮の冷めない頭で布団の中、キースさんの事を考えていた。
初対面あんな酷い対応だったギルを許してくれる、あの優しさ。
あんな強さを持っていながらギルにやり返したりしない。
慈愛に満ちた笑顔……キースさんの全てを知っている訳じゃないけど……。
そして……カオカオの実……。
キースさんの笑顔がおにぎりと重なる。
……大好きかも。
ギルやユーリカに感じる『好き』とは全然違う。
これが……『恋』
きっと……『恋』
ーーーーーー
ぼんやりした頭で窓の外を眺めていたら扉が開いてギルが部屋に入ってきた。
今日は朝から化け物の死体を保管するための魔道具を用意したり、国に連絡をいれたり、ギルは珍しく忙しそうにしている。
「ギル!どうだった?キースさん達、もう帰ってくるの!?」
「落ち着け……さっき来た連絡じゃあサイロンの橋を渡るとこだと報告が有った。あと数時間で帰ってくるだろうよ」
ギルは大きく息を吐きながら椅子へ沈み込んだ。
すかさずギルの背後に回り込んでその岩石の様な肩に手を乗せて力いっぱいに揉み込んだ。
「……分かりやすい奴……」
「えへへ……」
俺の力では全くギルのコリをとるどころか俺の指が負けてるんだけどギルは心地よさそうに目を閉じた。
「……俺は忙しくてお前の側に常にいてやれん。ユーリカを呼んでるからユーリカと一緒に会うこと……それだけは守れよ」
「やったぁ!!ギル大好き!!」
逞しい首にしがみついた。
「ユーリカはヒビキに甘ぇからな……あの野郎とベタベタさせすぎねぇ様にちゃんと言っておかねぇと……」
ギルの方が甘いと思うんだけど……余計な事を言って家から出るなと帰らされると困るので黙ってギルの肩を揉み続けた。
もうすぐキースさんに会える。
お疲れ様って言って、ルイシー達を助けてくれたお礼を言って……あの強さの賛美とか……伝えたいことはいっぱいある。あと、キースさんのお土産って何だろう。もしかしてカオカオの実かなぁ?
早く会いたいなぁ。
早く戻ってこないかなぁ。
ーーーーーー
日が沈みかけた頃、ユーリカがギルド長室へやって来た。
「……それでね!誰も傷付ける事が出来なかった化け物をね、ショートソード一本でやっつけちゃったんだよ!!」
「昨日も聞いたよ」
何度話しても話したりない。
だってユーリカはそんなに驚きも感動もせずに静かに笑って俺の話を聞いてくれているだけで、全然キースさんの凄さが伝わってない。俺の表現力の無さが恨めしい。
「はしゃいじまって、まあ……ギルのあの苦虫を噛み潰した様な表情の理由がよくわかったよ」
「ギル……そんな顔してたの?」
キースさんの事を好きになってしまって……出来ればギルにもキースさんに良い印象を持ってもらいたい。
どうしたら良いだろう?
「あれは娘を彼氏に取られた父親の心境みたいなもんだ……キースがどれだけ良い奴でも、お前がどんだけ説明しても逆効果だよ……放っておけ」
困ったように笑うユーリカに頭を撫でられていたその時……外が騒がしくなった。
「っ!!帰ってきたのかな!?」
窓辺に走って外を確認すると、街の入り口を通る大きな荷車を引いた一団の姿があった。
「ユーリカ!!帰って来た!!」
ユーリカも窓辺に移動して来て一緒にその姿を見る。
「へえ……想像以上にデカそうだな」
「そうだよ。あのデカいのを一振りで倒しちゃったんだよ」
「……ショートソードでねぇ……ふ~ん」
まだ遠く小さくて、似たような格好をしている冒険者達は誰が誰だかわからないけれど……ドキドキと胸が騒ぎだした。
「魔物の引き渡しが終われば今回の件の報告と報酬の受け渡しにここへやって来る事になってる。それまでに茶でも用意しておくか……手伝え、ヒビキ」
ユーリカに呼ばれて一緒に簡易のキッチンへ移動した。
お茶の準備をしながらそわそわと廊下を伺っていると、数人の冒険者を連れたギルが部屋へ入っていく。
そのギルの後ろにキースさんの姿が……ほわっと心が温かくなった。
「何モジモジしてんだよ。ほら行くぞ……ヒビキ」
あれだけ早く会いたい、と待ち焦がれていたのにいざとなったら尻込みをしてしまう。
器用に片手でお茶のセットを持つユーリカに背中を押されながら廊下を歩いた。
ノックをしても部屋に入るユーリカの後ろから隠れる様に続いて中に入るとソファーに座っていたみんなの視線がこちらに向いた。キースさんの視線も……にっこり微笑まれて軽く頭を下げた。
「みんなお疲れさん。労いにもなんねぇが茶でも飲んで一息つきな……夜、店に顔出せば特上の肉と酒をサービスしてやるよ」
「本当ですか!!是非寄らせて貰います!!」
ユーリカが笑うと馴染みの冒険者達は笑顔を見せた。
ユーリカは……冒険者達から人気が高い……キースさんも?
盗み見るとキースさんはこちらを見ていて……俺はつい慌てて目を逸らせてしまった。
昨日までなんともなかったのに……普通に目を見て会話出来てたのに……うう……印象悪いよね……。
ギルと冒険者さん達の間で詳しい状況等を報告して……今後の化け物の死体の事とかこれから新種の魔物が現れた時の事とか……難しい話をしているのをぼんやりキースさんを眺めながら聞き流していた。
「じゃあ、今回の調査の謝礼だ……一人銀貨10枚、確認してくれよ」
一人銀貨10枚?少なくない?
あれだけの化け物を退治しておいて?
しかもやっつけたのはキースさんなのに……ギル意地悪過ぎ。
「調査団は国からの依頼で……普段冒険者として働かせて貰っている国の平和の為に、国民の安全のため、働けって慈善事業みたいなもんだ……しかも討伐した死体や素材は全て国へ引き渡す……だから調査団として動く奴は少ないんだよ」
よほど顔に出ていたのか、ユーリカがこそっと教えてくれた。
「じゃあ、今日はこれで終いだ。各自ゆっくり休んでくれ……キース、あんたにはまだ聞きたいことがある。残ってくれるか?」
報酬を受け取った冒険者達は各自部屋を出ていく。
「もう会えないかと思ったよ~ヒビキちゃん!!」
「ルイシーさん。ご無事で何よりです」
部屋を出て行くついでに飛び付いて来たルイシーさんの頬を押し返す。
「最後にヒビキの俺を呼ぶ声が聞こえて……好きな子に名前を呼ばれながら逝くこんな最後ならそれも良いかなぁって思っちゃったけど、助けて貰えて……やっぱりこうして会えて触れあえるのが良いよね。生きてて良かったぁ」
顔を擦り付けられて髭がジョリジョリと痛い。
「おい!ルイシー!!なんなら今すぐ俺があの世に送ってやるぞ……」
「はは、あの時助けない方が良かったですかね」
ギルに睨まれ、キースさんにそう微笑まれて……ルイシーさんは謝りながら部屋を出ていった。
雑巾を握り締めて窓の外……遠い街道を眺めた。
2つの太陽は真上ですれ違いそれぞれ反対側へ帰って行こうとしている。この後は夕暮れがやってくる。
どうしよう……俺……キースさんの事、好きになっちゃったのかも。
キースさんの事を考えると胸がドキドキして頭がポ~っとする。
昨夜、興奮の冷めない頭で布団の中、キースさんの事を考えていた。
初対面あんな酷い対応だったギルを許してくれる、あの優しさ。
あんな強さを持っていながらギルにやり返したりしない。
慈愛に満ちた笑顔……キースさんの全てを知っている訳じゃないけど……。
そして……カオカオの実……。
キースさんの笑顔がおにぎりと重なる。
……大好きかも。
ギルやユーリカに感じる『好き』とは全然違う。
これが……『恋』
きっと……『恋』
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ぼんやりした頭で窓の外を眺めていたら扉が開いてギルが部屋に入ってきた。
今日は朝から化け物の死体を保管するための魔道具を用意したり、国に連絡をいれたり、ギルは珍しく忙しそうにしている。
「ギル!どうだった?キースさん達、もう帰ってくるの!?」
「落ち着け……さっき来た連絡じゃあサイロンの橋を渡るとこだと報告が有った。あと数時間で帰ってくるだろうよ」
ギルは大きく息を吐きながら椅子へ沈み込んだ。
すかさずギルの背後に回り込んでその岩石の様な肩に手を乗せて力いっぱいに揉み込んだ。
「……分かりやすい奴……」
「えへへ……」
俺の力では全くギルのコリをとるどころか俺の指が負けてるんだけどギルは心地よさそうに目を閉じた。
「……俺は忙しくてお前の側に常にいてやれん。ユーリカを呼んでるからユーリカと一緒に会うこと……それだけは守れよ」
「やったぁ!!ギル大好き!!」
逞しい首にしがみついた。
「ユーリカはヒビキに甘ぇからな……あの野郎とベタベタさせすぎねぇ様にちゃんと言っておかねぇと……」
ギルの方が甘いと思うんだけど……余計な事を言って家から出るなと帰らされると困るので黙ってギルの肩を揉み続けた。
もうすぐキースさんに会える。
お疲れ様って言って、ルイシー達を助けてくれたお礼を言って……あの強さの賛美とか……伝えたいことはいっぱいある。あと、キースさんのお土産って何だろう。もしかしてカオカオの実かなぁ?
早く会いたいなぁ。
早く戻ってこないかなぁ。
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日が沈みかけた頃、ユーリカがギルド長室へやって来た。
「……それでね!誰も傷付ける事が出来なかった化け物をね、ショートソード一本でやっつけちゃったんだよ!!」
「昨日も聞いたよ」
何度話しても話したりない。
だってユーリカはそんなに驚きも感動もせずに静かに笑って俺の話を聞いてくれているだけで、全然キースさんの凄さが伝わってない。俺の表現力の無さが恨めしい。
「はしゃいじまって、まあ……ギルのあの苦虫を噛み潰した様な表情の理由がよくわかったよ」
「ギル……そんな顔してたの?」
キースさんの事を好きになってしまって……出来ればギルにもキースさんに良い印象を持ってもらいたい。
どうしたら良いだろう?
「あれは娘を彼氏に取られた父親の心境みたいなもんだ……キースがどれだけ良い奴でも、お前がどんだけ説明しても逆効果だよ……放っておけ」
困ったように笑うユーリカに頭を撫でられていたその時……外が騒がしくなった。
「っ!!帰ってきたのかな!?」
窓辺に走って外を確認すると、街の入り口を通る大きな荷車を引いた一団の姿があった。
「ユーリカ!!帰って来た!!」
ユーリカも窓辺に移動して来て一緒にその姿を見る。
「へえ……想像以上にデカそうだな」
「そうだよ。あのデカいのを一振りで倒しちゃったんだよ」
「……ショートソードでねぇ……ふ~ん」
まだ遠く小さくて、似たような格好をしている冒険者達は誰が誰だかわからないけれど……ドキドキと胸が騒ぎだした。
「魔物の引き渡しが終われば今回の件の報告と報酬の受け渡しにここへやって来る事になってる。それまでに茶でも用意しておくか……手伝え、ヒビキ」
ユーリカに呼ばれて一緒に簡易のキッチンへ移動した。
お茶の準備をしながらそわそわと廊下を伺っていると、数人の冒険者を連れたギルが部屋へ入っていく。
そのギルの後ろにキースさんの姿が……ほわっと心が温かくなった。
「何モジモジしてんだよ。ほら行くぞ……ヒビキ」
あれだけ早く会いたい、と待ち焦がれていたのにいざとなったら尻込みをしてしまう。
器用に片手でお茶のセットを持つユーリカに背中を押されながら廊下を歩いた。
ノックをしても部屋に入るユーリカの後ろから隠れる様に続いて中に入るとソファーに座っていたみんなの視線がこちらに向いた。キースさんの視線も……にっこり微笑まれて軽く頭を下げた。
「みんなお疲れさん。労いにもなんねぇが茶でも飲んで一息つきな……夜、店に顔出せば特上の肉と酒をサービスしてやるよ」
「本当ですか!!是非寄らせて貰います!!」
ユーリカが笑うと馴染みの冒険者達は笑顔を見せた。
ユーリカは……冒険者達から人気が高い……キースさんも?
盗み見るとキースさんはこちらを見ていて……俺はつい慌てて目を逸らせてしまった。
昨日までなんともなかったのに……普通に目を見て会話出来てたのに……うう……印象悪いよね……。
ギルと冒険者さん達の間で詳しい状況等を報告して……今後の化け物の死体の事とかこれから新種の魔物が現れた時の事とか……難しい話をしているのをぼんやりキースさんを眺めながら聞き流していた。
「じゃあ、今回の調査の謝礼だ……一人銀貨10枚、確認してくれよ」
一人銀貨10枚?少なくない?
あれだけの化け物を退治しておいて?
しかもやっつけたのはキースさんなのに……ギル意地悪過ぎ。
「調査団は国からの依頼で……普段冒険者として働かせて貰っている国の平和の為に、国民の安全のため、働けって慈善事業みたいなもんだ……しかも討伐した死体や素材は全て国へ引き渡す……だから調査団として動く奴は少ないんだよ」
よほど顔に出ていたのか、ユーリカがこそっと教えてくれた。
「じゃあ、今日はこれで終いだ。各自ゆっくり休んでくれ……キース、あんたにはまだ聞きたいことがある。残ってくれるか?」
報酬を受け取った冒険者達は各自部屋を出ていく。
「もう会えないかと思ったよ~ヒビキちゃん!!」
「ルイシーさん。ご無事で何よりです」
部屋を出て行くついでに飛び付いて来たルイシーさんの頬を押し返す。
「最後にヒビキの俺を呼ぶ声が聞こえて……好きな子に名前を呼ばれながら逝くこんな最後ならそれも良いかなぁって思っちゃったけど、助けて貰えて……やっぱりこうして会えて触れあえるのが良いよね。生きてて良かったぁ」
顔を擦り付けられて髭がジョリジョリと痛い。
「おい!ルイシー!!なんなら今すぐ俺があの世に送ってやるぞ……」
「はは、あの時助けない方が良かったですかね」
ギルに睨まれ、キースさんにそう微笑まれて……ルイシーさんは謝りながら部屋を出ていった。
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