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米の人
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まだ遠くへは行ってない筈と、先程の冒険者の姿を探す。
少しだけで良いからあの実を分けて欲しい。
ギルドの周りを探しまわっていると中央広場のベンチで肩を落として座る姿を発見した。
「冒険者さん!!」
走りながら近づいて行くとゆっくりと顔を上げてにっこり笑顔を向けてくれた。
「君は買い取りカウンターにいた……俺、何か忘れてた?……忘れる物なんて何も無いけど……」
自分で言ってズーンと落ち込んだ。
「ど……どうしたんですか?」
「実は……クエスト中に森の中で怪我をした冒険者の人たちに薬草をわけてあげたら、野営を一緒にしようと誘われて……朝起きたら荷物はおろか装備まで持っていかれてしまい……残っていたのがこの実だけだったんです」
うわぁ……人が良さそうだとは思ったけど、底抜けのお人好しだ。
俺だって初めて会う冒険者さんの言う事は疑ってかかる様に気をつけてるのに……。
「武器も無いですから薬草採取のクエストでもこなして地道に稼ごうかと思って……せめて護身用のショートソードでも買えたらなと『カオカオの実』を買い取って貰おうと思ったんですが……銅貨1枚とは……」
ショートソードは店にも寄るけど安いところで銅貨15枚くらい……銅貨1枚で買えるのは……木の枝の先に尖った石をつけた木のヤリぐらいかな?
「そのカオカオの実なんですけど……少しでいいので俺にわけて貰えませんか?」
頭を下げて貯金箱を差し出した。
ギルドで働いてる賃金は全てギルに渡していて……昼休みギルの肩たたきやマッサージをして貰ったお小遣いを貯めていた物。
「カオカオの実を知っているんですか?」
「いえ、その実は知らないのですが、俺の知ってる物によく似ていたので……試してみたいなと思いまして……」
「そうなんですね。良いですよ、どれぐらい必要ですか?」
「えっと……一食分位?」
冒険者さんの唯一の財産だしあまり貰いすぎる訳には……。
「何か入れる物は持っていますか?」
入れ物の事は全然頭になかった!!逸る気持ちを抑えながら急いでギルドへ戻り袋を分けて貰った。
「はい、どうぞ」
わけてもらった実を受け取ると期待に胸が高まる。
貯金箱の蓋を開けて中を覗くと……銅貨が……30枚位だろうか?
「冒険者さんの地元だといくらぐらいなんですか?」
「あ~地元では普通に自生している物なので……実は売買されるほどの物じゃないんですよね」
そうなのか……せめてショートソードが欲しいと言ってたから……。
「銅貨15枚でいいですか?」
ロジーさんの見立てでは全部で銅貨1枚だけど、俺にとってはかなり価値のある物。
「は!?そんな!!良いですよ!!譲りますから持っていってください!!」
お金が無いって言ってたのに……どこまで人が良いんだ……。
「駄目です。ちゃんと対価は払わないと……」
「だとしても貰いすぎです!!」
俺としては貯金箱の中身全部渡してもいいぐらい欲しい物なのに……。
「じゃあ……俺は調理出来ないんで……調理まで含めって事でどうでしょうか?」
「……調理含め銅貨1枚なら……」
渋々了承してくれた。
ーーーーーー
こんな広場で調理は出来ないという事で……調理出来る場所、ギルの家へ向かった。
「あれ?ヒビキ今日はもうあがりなのか?お弁当は?」
「ただいま、ユーリカ。今はお昼休みなんだ。実は……どうしても食べたい物があって……お弁当ギルにあげちゃった……せっかく作って貰ったのにごめんなさい」
今日は店が休みだったのか家にはユーリカがいて、正直に頭を下げると基本優しいユーリカは怒る事なく笑った。
「ヒビキが自分から食べたいと思う物って何だ?ヒビキは欲しい物とかちゃんと教えてくれないから……是非知りたいな」
ユーリカの言葉に俺は冒険者さんを家の中に招いた。
「ユーリカ。この人は……この人は?あ……名前……」
自己紹介も何もしていなかった。
「キースです」
「すみません。遅くなりましたがヒビキです。そして……」
「ユーリカです。よろしく」
ユーリカは笑顔でキースさんと握手を交わした。
「ユーリカ、それでね。キースさんにこのカオカオの実を料理してもらおうと思って……キッチン使っても良いかな?」
「いいんじゃないか?俺の家じゃないし、俺に聞くなよ」
そう言ってもギルも俺も料理をしないから、ここのキッチンを使うのはもっぱらユーリカだ。
「キースさん……カオカオの実をお願いします!」
キースさんは袋を取り出した。
中には例のカオカオの実。
「へぇ~この実をどうやって食べるんだ?粉にするとかか?」
料理人のユーリカも興味があるらしく覗き込んできた。
「えっとユーリカさん鍋をお借りしても?」
「だから俺に聞くなってって……」
そう言いながらもユーリカは棚の扉を開けて鍋を取り出した。
キースさんは鍋にカオカオの実を移した。
「おい……ヒビキ、ちゃんとギルには「ユーリカァァァァ!!ヒビキがいなくなっちまったぁぁぁ!!見かけねぇ男と歩いてたって……」
騒々しく扉が開かれてギルが飛び込んで来た。
「ヒビキ!!……てめぇ誰だ!?勝手に人の家に上がりこみやがって!!」
「ギル!!」
止める間もないまま……ギルはキースさんを殴り飛ばした。
荒々しい冒険者を纏めるギルド長のギルの拳を受けて、キースさんの体は壁へ吹き飛ぶ。
調理台がひっくり返り、鍋も、カオカオの実が入った袋も床へ落ちた。
「キースさん!!」
「大丈夫ですよ……留守中に勝手にお邪魔してしまい、申し訳ありませんでした」
キースさんは立ち上がるとギルへ向けて頭を深々と下げた。
「へぇ……ギルの渾身の拳を受けて立ち上がれんだ……」
ユーリカは目を細めてキースさんを眺めている。
「失礼しました」
外へ向かったキースさんを慌てて追いかける。
「ちゃんと後で怒られるから、ごめん!!」
ギルに呼び止められたけれど構わず貯金箱を持って飛び出した。
ーーーーーー
「キースさん!!待って下さい!!」
呼び止めたキースさんは怒っているかと思ったけれど変わらずその顔はにこにこしていた。
「ごめんなさい……俺のせいで……」
「大丈夫ですって。留守中勝手に家にあがりこんでいた俺が悪いんですよ」
「でも……カオカオの実……全部買い取らせて下さい……少ないですがカオカオの実の代金です」
持っていた貯金箱を差し出す。
「買い取りでは銅貨1枚……貰いすぎですよ」
「お願いします、受け取って下さい。迷惑も掛けてしまったし……」
ギルに殴られた頬の痕を見て、申し訳なさに肩を落とした俺の頭をキースさんが撫でてくれた。
「じゃあ……またカオカオの実を集めて、次は炊いてから持ってきます。その時に美味しいカオカオの実をご馳走しますね。この金は前払いという事で預からせてくださいね」
「はい!!楽しみにしてます!!」
手を振って去っていくキースさんの背中を見送り……重い足取りでギルの家に戻る。
自分で「後で怒られる」と言ったものの、出来れば逃げ出したい。
溜め息を吐いて扉のノブに手を掛けた。
少しだけで良いからあの実を分けて欲しい。
ギルドの周りを探しまわっていると中央広場のベンチで肩を落として座る姿を発見した。
「冒険者さん!!」
走りながら近づいて行くとゆっくりと顔を上げてにっこり笑顔を向けてくれた。
「君は買い取りカウンターにいた……俺、何か忘れてた?……忘れる物なんて何も無いけど……」
自分で言ってズーンと落ち込んだ。
「ど……どうしたんですか?」
「実は……クエスト中に森の中で怪我をした冒険者の人たちに薬草をわけてあげたら、野営を一緒にしようと誘われて……朝起きたら荷物はおろか装備まで持っていかれてしまい……残っていたのがこの実だけだったんです」
うわぁ……人が良さそうだとは思ったけど、底抜けのお人好しだ。
俺だって初めて会う冒険者さんの言う事は疑ってかかる様に気をつけてるのに……。
「武器も無いですから薬草採取のクエストでもこなして地道に稼ごうかと思って……せめて護身用のショートソードでも買えたらなと『カオカオの実』を買い取って貰おうと思ったんですが……銅貨1枚とは……」
ショートソードは店にも寄るけど安いところで銅貨15枚くらい……銅貨1枚で買えるのは……木の枝の先に尖った石をつけた木のヤリぐらいかな?
「そのカオカオの実なんですけど……少しでいいので俺にわけて貰えませんか?」
頭を下げて貯金箱を差し出した。
ギルドで働いてる賃金は全てギルに渡していて……昼休みギルの肩たたきやマッサージをして貰ったお小遣いを貯めていた物。
「カオカオの実を知っているんですか?」
「いえ、その実は知らないのですが、俺の知ってる物によく似ていたので……試してみたいなと思いまして……」
「そうなんですね。良いですよ、どれぐらい必要ですか?」
「えっと……一食分位?」
冒険者さんの唯一の財産だしあまり貰いすぎる訳には……。
「何か入れる物は持っていますか?」
入れ物の事は全然頭になかった!!逸る気持ちを抑えながら急いでギルドへ戻り袋を分けて貰った。
「はい、どうぞ」
わけてもらった実を受け取ると期待に胸が高まる。
貯金箱の蓋を開けて中を覗くと……銅貨が……30枚位だろうか?
「冒険者さんの地元だといくらぐらいなんですか?」
「あ~地元では普通に自生している物なので……実は売買されるほどの物じゃないんですよね」
そうなのか……せめてショートソードが欲しいと言ってたから……。
「銅貨15枚でいいですか?」
ロジーさんの見立てでは全部で銅貨1枚だけど、俺にとってはかなり価値のある物。
「は!?そんな!!良いですよ!!譲りますから持っていってください!!」
お金が無いって言ってたのに……どこまで人が良いんだ……。
「駄目です。ちゃんと対価は払わないと……」
「だとしても貰いすぎです!!」
俺としては貯金箱の中身全部渡してもいいぐらい欲しい物なのに……。
「じゃあ……俺は調理出来ないんで……調理まで含めって事でどうでしょうか?」
「……調理含め銅貨1枚なら……」
渋々了承してくれた。
ーーーーーー
こんな広場で調理は出来ないという事で……調理出来る場所、ギルの家へ向かった。
「あれ?ヒビキ今日はもうあがりなのか?お弁当は?」
「ただいま、ユーリカ。今はお昼休みなんだ。実は……どうしても食べたい物があって……お弁当ギルにあげちゃった……せっかく作って貰ったのにごめんなさい」
今日は店が休みだったのか家にはユーリカがいて、正直に頭を下げると基本優しいユーリカは怒る事なく笑った。
「ヒビキが自分から食べたいと思う物って何だ?ヒビキは欲しい物とかちゃんと教えてくれないから……是非知りたいな」
ユーリカの言葉に俺は冒険者さんを家の中に招いた。
「ユーリカ。この人は……この人は?あ……名前……」
自己紹介も何もしていなかった。
「キースです」
「すみません。遅くなりましたがヒビキです。そして……」
「ユーリカです。よろしく」
ユーリカは笑顔でキースさんと握手を交わした。
「ユーリカ、それでね。キースさんにこのカオカオの実を料理してもらおうと思って……キッチン使っても良いかな?」
「いいんじゃないか?俺の家じゃないし、俺に聞くなよ」
そう言ってもギルも俺も料理をしないから、ここのキッチンを使うのはもっぱらユーリカだ。
「キースさん……カオカオの実をお願いします!」
キースさんは袋を取り出した。
中には例のカオカオの実。
「へぇ~この実をどうやって食べるんだ?粉にするとかか?」
料理人のユーリカも興味があるらしく覗き込んできた。
「えっとユーリカさん鍋をお借りしても?」
「だから俺に聞くなってって……」
そう言いながらもユーリカは棚の扉を開けて鍋を取り出した。
キースさんは鍋にカオカオの実を移した。
「おい……ヒビキ、ちゃんとギルには「ユーリカァァァァ!!ヒビキがいなくなっちまったぁぁぁ!!見かけねぇ男と歩いてたって……」
騒々しく扉が開かれてギルが飛び込んで来た。
「ヒビキ!!……てめぇ誰だ!?勝手に人の家に上がりこみやがって!!」
「ギル!!」
止める間もないまま……ギルはキースさんを殴り飛ばした。
荒々しい冒険者を纏めるギルド長のギルの拳を受けて、キースさんの体は壁へ吹き飛ぶ。
調理台がひっくり返り、鍋も、カオカオの実が入った袋も床へ落ちた。
「キースさん!!」
「大丈夫ですよ……留守中に勝手にお邪魔してしまい、申し訳ありませんでした」
キースさんは立ち上がるとギルへ向けて頭を深々と下げた。
「へぇ……ギルの渾身の拳を受けて立ち上がれんだ……」
ユーリカは目を細めてキースさんを眺めている。
「失礼しました」
外へ向かったキースさんを慌てて追いかける。
「ちゃんと後で怒られるから、ごめん!!」
ギルに呼び止められたけれど構わず貯金箱を持って飛び出した。
ーーーーーー
「キースさん!!待って下さい!!」
呼び止めたキースさんは怒っているかと思ったけれど変わらずその顔はにこにこしていた。
「ごめんなさい……俺のせいで……」
「大丈夫ですって。留守中勝手に家にあがりこんでいた俺が悪いんですよ」
「でも……カオカオの実……全部買い取らせて下さい……少ないですがカオカオの実の代金です」
持っていた貯金箱を差し出す。
「買い取りでは銅貨1枚……貰いすぎですよ」
「お願いします、受け取って下さい。迷惑も掛けてしまったし……」
ギルに殴られた頬の痕を見て、申し訳なさに肩を落とした俺の頭をキースさんが撫でてくれた。
「じゃあ……またカオカオの実を集めて、次は炊いてから持ってきます。その時に美味しいカオカオの実をご馳走しますね。この金は前払いという事で預からせてくださいね」
「はい!!楽しみにしてます!!」
手を振って去っていくキースさんの背中を見送り……重い足取りでギルの家に戻る。
自分で「後で怒られる」と言ったものの、出来れば逃げ出したい。
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