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変態貴族
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流石に貴族相手ではルノさんでも拒否は出来ないものなのか……新領主様の馬車に揺られながら不満を隠しもせずに外を睨み続けている。
「シーナ……レイニート様は変わった方だが怖い方ではない。そんなに緊張しなくても大丈夫だよ」
馬車に乗ってから、ずっと無言で外を眺め続けている俺を気遣ってくれているのか、緊張を解そうと話をしてくれるが、領主に会うのはルノさんがついて来てくれるからこの際どうでも良い。
問題は今の俺の姿……辺境の街の新領主とはいえ相手は1流貴族、お手製とはいえ普段着では失礼だと着替えさせられた。フワフワの大きなフリル袖の真っ白なブラウスに細めの黒い蝶ネクタイ、黒いハーフパンツと黒のハイソックスに丸っこい黒の革靴。まるでお遊戯会だ。
「あれだけいらないって言ったのに……」
いつぞやの服屋で見かけた服……結局買っていたのか。
「よく似合っている。まるで王子様の様だよ」
いや、そんな王子様みたいな笑顔で言われても……くそ恥ずかしくて視線をまた車窓の風景に戻した。
カーテンの隙間から覗いていると、街は想像通りというか……瓦礫で溢れていた。
北区の人達はもう瓦礫に埋れようが関係無いのか相変わらず表向きは閑散としていて瓦礫の陰から陰湿な視線だけを感じた。
中区に入ると一転し、商売人の人達が協力し合い、早く復興させようと忙しなく動き回っていた。
東区は壊された家の前に茫然と座り込んむ人や俯いて歩く人、言い争う人の声……区によって随分様子が違う。
封鎖されているという西区はともかく、南区は大丈夫だったのだろうか?
冒険者が多く滞在しているからガラは悪いがああいう事態には強いと隊長は笑っていたけれど、ボスの拠点地でもあった月猫亭が無傷とは思えない。
ナタリアさんやカイとリーナも心配いらないと隊長には言われたけど……隊長は焦らしプレイが酷すぎる。嘘は言ってねぇと開き直るが嘘を言わない代わりに大切な事も言わないんだ。
いろいろ思い出したらムカついて来てギリッと歯を噛み締めた。
「大丈夫。シーナがそんなに胸を痛めなくても、レイニート様が回復士と土魔法使いを連れて来てくれている。すぐに街は元通りに……いや、以前より確実に良い方へ進む」
膝の上の手をそう握り込まれた。
隊長とルノさんとで随分レイニート様の印象が違う……これは……迷う事なくルノさんを信じるね。
ちょっと信じて怯えてしまったり、また隊長の俺を揶揄って遊ぶという嫌がらせに引っかかってしまったみたいだ。
そうだよ。落ち着いて考えたら、残念だけど俺は容姿美化チート貰えなかったし、名前のせいで初見は女と思われているみたいだが男の娘な見た目をしている訳じゃないからな。
漫画じゃあるまいし、変態貴族ばかりが蔓延っているなんて事はないだろう。
うん、考えてみたらルノさんもベルムントさんも貴族だった。
貴族がエロいことばかり考えてるってのはかなりの偏見だな。反省、反省……ん?ベルンさんも貴族か……う~ん。
ーーーーーー
「まるでカーリヤの奥地に輝くマタタリオンのような瞳、朝露に濡れるトルーノボルの濡れ羽の様に艶やかな髪、ぷっくりと熟したケシラオンの様な唇は食べてしまいたくなる」
俺の顎に指をかけて囁かれる言葉は半分ぐらい意味がわからないが、気持ち悪い事言っているなというのは伝わって来た。思わず逃げるのも忘れて砂を吐いてしまっていた。
「無反応かい?面白くないなぁ」
そう言ってやっと俺はこの男の腕から解放され、男は笑いながら元座っていた豪華で大きな椅子へ戻って行った。
この男……まだエレーナの件で街が混乱する中、三日前に突然兵を率いてやって来て前領主の息子を追い出し領主の座についたという謎の貴族、レイニート・ガルバディ。
お屋敷に到着後、偉そうな部屋に連れてこられたかと思うと、この男は俺を見るなり大笑いしながら『高い高い』を……屈辱だった。
いきなり抱き上げられ値踏みされるような目で見られた後にあの、恐らく口説き文句だと思われる言動……。
ルノさんが動かないからこの男に危険はないんだろうと思ってたけど……考えてみればルノさん嫉妬はしないからな。
傷つけられたり危険な事は過剰なまでに反応するけど、こういう事に関しては『みんながシーナを愛しているね、さすがシーナ』とか言って、俺が助けてと言わなければ助けてくれなさそうだ。
まあ?付き合ってませんから?嫉妬とか良いんだけどさぁ……。
「ふん、14歳と聞いていたがそれにしては随分と頭も幼いね。君は昔から子供好きではあったが本当にそちらの趣味だったとは驚いたよ」
何気にすごい馬鹿にされた。
言い返したいけど、敬語とか慣れてないし、貴族とは口を聞かないのが1番穏便にすみそうだし……ここは我慢で……。
「シーナは見た目ほど幼くはありません。俺がシーナに惹かれたのはその魂の光……容姿は関係ない。シーナが天使のように愛らしいのは否定しませんが」
ルノさんはもう少し現実を見た方がいいと思う。
俺は今日何度砂を吐いただろうか。
THE 王子なレイニート様は変態貴族ではなさそうだけど、ルノさんより甘めの王子風で、ルノさんより利己的っぽくて、ルノさんより気障で、ルノさんより軽薄そうで……油断ならない。
エレーナ(ルノさん)が街を壊滅させたのが五日前、それから二日でユノスの情報を入手し兵を率いて攻め込んでくるというのは、流石に行動が早すぎではないだろうか?隊長の話を半分信じたとして、ユノスを手に入れる
メリットは無いだろうに。
鑑定によるとヤシルの領主の三男坊らしいが……まさかな……。
「そうだね。僕はレフ・ヤシンの友人だ。君の事はよく聞いて……はないな。あいつは滅多に喋らないからな」
……俺、今口に出してなかったよな?
「大丈夫、君は何も口に出していないよ」
まさか心を読めるスキル!?さとりか!!
「残念だけど心を読むなんて物語のような事は出来ないね」
しっかり読まれてるじゃん……って今までのも読まれていたとしたら、俺不敬罪で捕まる?ルノさんより弱そうとかルノさんより足短いとか考えちゃってたよ。
「昔から僕の友人は何も喋らないからな、その感情を読み取ってやろうと研究し続けた結果、人の感情なんかに聡くなっただけ。何を考えているかまではわからないが君がいまとても失礼な事を考えているのだけはわかるよ」
とりあえず、ごめんなさいと頭を下げておいた。
話した感じから俺をどうこうする気はなさそうだし、もしかしたらレフさんはヤシンのスパイでこのユノスを手にいれる為に送り込まれていた……とかちょっとストーリー仕立てに疑ってみたけど、流刑地とまで言われたこの地をスパイを送り込んでまで欲しがる人はいないか。
「……随分平和な子だね。僕がただ善意で友人の為に助けに来たとでも思ってる?いくら友人と言えどたかが元使用人の息子の為に兵を動かして領地侵略をすると思うかい?」
肘掛けに頬杖をつき煽り気味にこちらを見下してくる瞳は、さすが利権渦巻く有象無象の貴族の中で生きているだけあって目力がすごい。
「僕はね、自分の欲望に忠実なんだ。欲しいと思った物はどんな手を使ってでも手に入れる……シーナ君、僕は君が欲しくてわざわざこんな地までやって来たんだ。わかるよね?僕は、君の『お手製』を知っている」
レイニート様は椅子に座ったまま手を前に差し出した。
俺の力……やっぱりレフさん……。
「レイニート様……」
「ルノルトスは黙っていろ。僕はいまこの子に聞いているんだ。この街の未来をどうしたいのかをね」
レイニート様に発言を禁止され、ルノさんは片膝をついたまま頭を下げた。
「君の世界は随分ルノルトスが絶対王者の様だが、世界は違うぞ。王都ではLv.60越えは騎士団にも冒険者にもザラにいる。君が僕の要求を拒否をして、僕が無理やりにでも君を奪おうとすれば……ルノルトスは一流貴族の僕を殺すだろうね。ルノルトスは国から追われることとなるだろう」
隊長やルノさんレベルの人がたくさん……実際目の前のレイニート様もLv.51だし、そんな人たちに囲まれたらさすがのルノさんでも……ルノさんに助けを求めるのはルノさんを危険に晒す事になる。
「僕はこの街を征服した支配者だ。この街を生かすも殺すも僕次第……君はどうする?僕の手を取り僕の物になるか、あるいは僕を拒否して無理やり奪われるか。さあ、君自身が君の意思で選ぶがいい」
どちらを選んでも、自発的かどうかなだけで、この人の為にスキルを使わされる事に変わりがない、選択肢がある様で無い。
これって、もしかしなくてもあれだよな……この街の平和と引き換えに俺は馬車馬の様に酷使され、チート武器を量産させられたり悪事に利用されボロボロになり搾り取られたら捨てられる破滅パターン。
俺のお手製はツンデレ女神のせいでスキルまでツンデレで素直に都合の良いお手製になってくれるかわからないけど、悪事……例えば……例えば?……うん、とにかくいろいろな事に利用されてしまうんだ。
必死に考えてみたが想像力の限界で、俺のスキルを使った悪事は思い付かなかった。
「シーナ……レイニート様は変わった方だが怖い方ではない。そんなに緊張しなくても大丈夫だよ」
馬車に乗ってから、ずっと無言で外を眺め続けている俺を気遣ってくれているのか、緊張を解そうと話をしてくれるが、領主に会うのはルノさんがついて来てくれるからこの際どうでも良い。
問題は今の俺の姿……辺境の街の新領主とはいえ相手は1流貴族、お手製とはいえ普段着では失礼だと着替えさせられた。フワフワの大きなフリル袖の真っ白なブラウスに細めの黒い蝶ネクタイ、黒いハーフパンツと黒のハイソックスに丸っこい黒の革靴。まるでお遊戯会だ。
「あれだけいらないって言ったのに……」
いつぞやの服屋で見かけた服……結局買っていたのか。
「よく似合っている。まるで王子様の様だよ」
いや、そんな王子様みたいな笑顔で言われても……くそ恥ずかしくて視線をまた車窓の風景に戻した。
カーテンの隙間から覗いていると、街は想像通りというか……瓦礫で溢れていた。
北区の人達はもう瓦礫に埋れようが関係無いのか相変わらず表向きは閑散としていて瓦礫の陰から陰湿な視線だけを感じた。
中区に入ると一転し、商売人の人達が協力し合い、早く復興させようと忙しなく動き回っていた。
東区は壊された家の前に茫然と座り込んむ人や俯いて歩く人、言い争う人の声……区によって随分様子が違う。
封鎖されているという西区はともかく、南区は大丈夫だったのだろうか?
冒険者が多く滞在しているからガラは悪いがああいう事態には強いと隊長は笑っていたけれど、ボスの拠点地でもあった月猫亭が無傷とは思えない。
ナタリアさんやカイとリーナも心配いらないと隊長には言われたけど……隊長は焦らしプレイが酷すぎる。嘘は言ってねぇと開き直るが嘘を言わない代わりに大切な事も言わないんだ。
いろいろ思い出したらムカついて来てギリッと歯を噛み締めた。
「大丈夫。シーナがそんなに胸を痛めなくても、レイニート様が回復士と土魔法使いを連れて来てくれている。すぐに街は元通りに……いや、以前より確実に良い方へ進む」
膝の上の手をそう握り込まれた。
隊長とルノさんとで随分レイニート様の印象が違う……これは……迷う事なくルノさんを信じるね。
ちょっと信じて怯えてしまったり、また隊長の俺を揶揄って遊ぶという嫌がらせに引っかかってしまったみたいだ。
そうだよ。落ち着いて考えたら、残念だけど俺は容姿美化チート貰えなかったし、名前のせいで初見は女と思われているみたいだが男の娘な見た目をしている訳じゃないからな。
漫画じゃあるまいし、変態貴族ばかりが蔓延っているなんて事はないだろう。
うん、考えてみたらルノさんもベルムントさんも貴族だった。
貴族がエロいことばかり考えてるってのはかなりの偏見だな。反省、反省……ん?ベルンさんも貴族か……う~ん。
ーーーーーー
「まるでカーリヤの奥地に輝くマタタリオンのような瞳、朝露に濡れるトルーノボルの濡れ羽の様に艶やかな髪、ぷっくりと熟したケシラオンの様な唇は食べてしまいたくなる」
俺の顎に指をかけて囁かれる言葉は半分ぐらい意味がわからないが、気持ち悪い事言っているなというのは伝わって来た。思わず逃げるのも忘れて砂を吐いてしまっていた。
「無反応かい?面白くないなぁ」
そう言ってやっと俺はこの男の腕から解放され、男は笑いながら元座っていた豪華で大きな椅子へ戻って行った。
この男……まだエレーナの件で街が混乱する中、三日前に突然兵を率いてやって来て前領主の息子を追い出し領主の座についたという謎の貴族、レイニート・ガルバディ。
お屋敷に到着後、偉そうな部屋に連れてこられたかと思うと、この男は俺を見るなり大笑いしながら『高い高い』を……屈辱だった。
いきなり抱き上げられ値踏みされるような目で見られた後にあの、恐らく口説き文句だと思われる言動……。
ルノさんが動かないからこの男に危険はないんだろうと思ってたけど……考えてみればルノさん嫉妬はしないからな。
傷つけられたり危険な事は過剰なまでに反応するけど、こういう事に関しては『みんながシーナを愛しているね、さすがシーナ』とか言って、俺が助けてと言わなければ助けてくれなさそうだ。
まあ?付き合ってませんから?嫉妬とか良いんだけどさぁ……。
「ふん、14歳と聞いていたがそれにしては随分と頭も幼いね。君は昔から子供好きではあったが本当にそちらの趣味だったとは驚いたよ」
何気にすごい馬鹿にされた。
言い返したいけど、敬語とか慣れてないし、貴族とは口を聞かないのが1番穏便にすみそうだし……ここは我慢で……。
「シーナは見た目ほど幼くはありません。俺がシーナに惹かれたのはその魂の光……容姿は関係ない。シーナが天使のように愛らしいのは否定しませんが」
ルノさんはもう少し現実を見た方がいいと思う。
俺は今日何度砂を吐いただろうか。
THE 王子なレイニート様は変態貴族ではなさそうだけど、ルノさんより甘めの王子風で、ルノさんより利己的っぽくて、ルノさんより気障で、ルノさんより軽薄そうで……油断ならない。
エレーナ(ルノさん)が街を壊滅させたのが五日前、それから二日でユノスの情報を入手し兵を率いて攻め込んでくるというのは、流石に行動が早すぎではないだろうか?隊長の話を半分信じたとして、ユノスを手に入れる
メリットは無いだろうに。
鑑定によるとヤシルの領主の三男坊らしいが……まさかな……。
「そうだね。僕はレフ・ヤシンの友人だ。君の事はよく聞いて……はないな。あいつは滅多に喋らないからな」
……俺、今口に出してなかったよな?
「大丈夫、君は何も口に出していないよ」
まさか心を読めるスキル!?さとりか!!
「残念だけど心を読むなんて物語のような事は出来ないね」
しっかり読まれてるじゃん……って今までのも読まれていたとしたら、俺不敬罪で捕まる?ルノさんより弱そうとかルノさんより足短いとか考えちゃってたよ。
「昔から僕の友人は何も喋らないからな、その感情を読み取ってやろうと研究し続けた結果、人の感情なんかに聡くなっただけ。何を考えているかまではわからないが君がいまとても失礼な事を考えているのだけはわかるよ」
とりあえず、ごめんなさいと頭を下げておいた。
話した感じから俺をどうこうする気はなさそうだし、もしかしたらレフさんはヤシンのスパイでこのユノスを手にいれる為に送り込まれていた……とかちょっとストーリー仕立てに疑ってみたけど、流刑地とまで言われたこの地をスパイを送り込んでまで欲しがる人はいないか。
「……随分平和な子だね。僕がただ善意で友人の為に助けに来たとでも思ってる?いくら友人と言えどたかが元使用人の息子の為に兵を動かして領地侵略をすると思うかい?」
肘掛けに頬杖をつき煽り気味にこちらを見下してくる瞳は、さすが利権渦巻く有象無象の貴族の中で生きているだけあって目力がすごい。
「僕はね、自分の欲望に忠実なんだ。欲しいと思った物はどんな手を使ってでも手に入れる……シーナ君、僕は君が欲しくてわざわざこんな地までやって来たんだ。わかるよね?僕は、君の『お手製』を知っている」
レイニート様は椅子に座ったまま手を前に差し出した。
俺の力……やっぱりレフさん……。
「レイニート様……」
「ルノルトスは黙っていろ。僕はいまこの子に聞いているんだ。この街の未来をどうしたいのかをね」
レイニート様に発言を禁止され、ルノさんは片膝をついたまま頭を下げた。
「君の世界は随分ルノルトスが絶対王者の様だが、世界は違うぞ。王都ではLv.60越えは騎士団にも冒険者にもザラにいる。君が僕の要求を拒否をして、僕が無理やりにでも君を奪おうとすれば……ルノルトスは一流貴族の僕を殺すだろうね。ルノルトスは国から追われることとなるだろう」
隊長やルノさんレベルの人がたくさん……実際目の前のレイニート様もLv.51だし、そんな人たちに囲まれたらさすがのルノさんでも……ルノさんに助けを求めるのはルノさんを危険に晒す事になる。
「僕はこの街を征服した支配者だ。この街を生かすも殺すも僕次第……君はどうする?僕の手を取り僕の物になるか、あるいは僕を拒否して無理やり奪われるか。さあ、君自身が君の意思で選ぶがいい」
どちらを選んでも、自発的かどうかなだけで、この人の為にスキルを使わされる事に変わりがない、選択肢がある様で無い。
これって、もしかしなくてもあれだよな……この街の平和と引き換えに俺は馬車馬の様に酷使され、チート武器を量産させられたり悪事に利用されボロボロになり搾り取られたら捨てられる破滅パターン。
俺のお手製はツンデレ女神のせいでスキルまでツンデレで素直に都合の良いお手製になってくれるかわからないけど、悪事……例えば……例えば?……うん、とにかくいろいろな事に利用されてしまうんだ。
必死に考えてみたが想像力の限界で、俺のスキルを使った悪事は思い付かなかった。
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