12 / 29
聖女の役割
ゴットン料理教室
しおりを挟む
思わず3人揃って店を通り過ぎてしまい、慌てて戻って呆然と見上げた。
「ティール様!!今か今かとお待ちしておりましたぁ!!」
店から飛び出して来たゴットンさんの猛突進からライさんが俺の体を持ち上げて助けてくれた。
「おはようございます。駄目ですよ?御園君は俺の聖女ですから」
「いや~これは朝からご馳走さまです!!」
ガラガラと突っ込んだ木箱の成れの果てから抜け出しながらゴットンさんは豪快に笑った。
「おはようございます……お店……一日で随分変わりましたね」
ライさんに下に降ろして貰いながらもう一度店を見上げた。
昨日まではケバケバしいショッキングピンクだったお店が真っ白な外壁に変わっていた。それで一度通り過ぎてしまったくらいだ。
「はい!!一晩かけて塗り直しました!!ささ……中へどうぞ」
準備をしておくと言っていたけれど、食材の調達や道具の準備ではなく、店のリフォームだったとは。
内装もガラッと変化していた。
ショッキングピンクだった店内も真っ白に変わり、椅子や厨房台の壁は淡い桜色に変わっている。
ギラギラからフワフワに変わった。
これも魔法なのかと、驚きながら店内を見回していると誇らしげな顔でゴットンさんは鼻の下を掻いた。
「気に入って貰えました?前代のイメージから今代のティール様のイメージに模様替えしたんです!!」
「俺の?……俺こんな?」
白と薄ピンク……昨日着ていた服のイメージかな?
「さすがだね。御園君のイメージそのままだ」
「……そうですか?」
そう……なのだろうか?
こんな明るい雰囲気の人間ではないと思うのだが……ゴットンさんとライさんは満足そうなのでいいか。
「……馬鹿らし……俺、寝てるからご飯出来たら起こしてね~」
モルテさんは手を振ると部屋の隅のソファー席に横になった。
さっき起きたばっかなのによく眠れるなぁ……でもモルテさんが寝ていてくれれば静かだからいいや。
「ゴットンさん、よろしくお願いします」
厨房に入れてもらい、手を洗ってゴットンさんを見上げた。
隣に並ぶと本当に大きい人だ。
「ティール様に……見つめられて……くっ!!」
ゴットンさんは大袈裟に顔を手で覆った。
授業がなかなか始まらない……ずっとこんな調子だとしたら、お料理教室はいつ卒業できるんだろう。
ーーーーーー
「ティール様に包丁を握らせるなんて!!もしそのミーヌの様な指が怪我でもしたら!!」
ゴットンさんが三角の紫色の……恐らく野菜の皮を剥くのを見せてもらいながら、俺も真似てみようと包丁を持った途端ハラハラ落ち着きをなくして止められた。
「それじゃあ俺、何の為にここにいるかわからないじゃないですか」
ぐっと言葉を飲み込みながらゴットンさんが静かになったので同じ様に皮を剥いてみた。
真似してみたけどやっぱりプロの様には上手くいかない……ボコボコに剥かれたそれを見て。
「ティール様!!さすがです!!俺は……俺は感動で……っ!!」
ゴットンさん号泣。
お料理教室はともかく、今日の昼ご飯すらいつできる事やら……。
ライさんは昨日、売り言葉に買い言葉で俺たちのリコニトルがモルテさんじゃなくてゴットンさんならよかったと言っていたけど……俺はモルテさんでよかったと思う。男泣きするゴットンさんが落ち着くまで、転がった紫三角の野菜を剥き続けた。
「包丁はもう完璧ですよ!!もう教える事はないぐらいです!!」
……そうは思えないが、色んな野菜の処理の仕方は一通り見せてもらった。
「ゴットンさん……昨日の、えっと……サレ漬け……マ、マ……」
「サレ漬けマッコンベル焼きですか?」
「そう、それです。それを覚えたいです……とっても美味しかったですから」
魚をおろした事はないけど、教えて貰いながらなら出来そうな気がする。馴染み深いあの味なら何日か続いても飽きがこなさそう。
「そんな……俺なんかにそんな笑顔を……勿体無い!!」
もう慣れつつあるゴットンさんの雄叫びを聞きながら、ライさんをちらりと見た。
ライさんも美味しそうに食べてたから……きっと覚えたら喜んでくれるかも。
客席に座ってこちらの様子を見守ってくれていたライさんは、俺の視線に気がつくとにっこり微笑んで小さく手を振ってくれた。
モルテさんに昨日教えて貰った話が本当ならライさんは心の中で常に死の恐怖と戦っているはず。
前にライさんは目覚めたばかりだって言ってたし、過去の記憶もないはずなのに全くそんな素振りを見せず、俺が落ち着ける様にずっと穏やかに笑っていてくれる。俺も……ライさんが笑って過ごせるお手伝いが出来たらいいんだけどな。
「これがマッコンベルですよ!!」
魚の姿を想像していたが角やら翼やらが生えていて……深海魚ならこんな顔の奴がいそう、という顔面をしていた。
まな板の上に取り出された魚風の生き物に……包丁を握りしめてゴクリとつばを飲み込み勇気を振り絞った。
ーーーーーー
グウゥゥゥ……
テーブルに出来上がった料理を並べていると盛大なお腹の音が聞こえてモルテさんが起き上がった。
「ん~やっと出来たぁ~?お腹減ったよ~」
「お待たせしてすみません」
「謝る必要はないよ。寝てただけの奴に食べさせる必要もなし」
「あ?お前だってティールを眺めてただけだろ~?お前も食うな」
ライさんがモルテさんの前のお皿を奪うと、モルテさんはライさんの前のお皿を奪い睨み合っている。
これはこれでこの二人は仲が良いのかも。
俺が何かをする度に『さすがです』『すばらしい』『可愛らしい』と大袈裟に反応するゴットンさんのおかげで時間が無くなり、最終的にほとんどゴットンさんが作り上げた。
それでも一緒に横で見ながら手伝いをして、名前はまだ覚えきれないけれど調味料やソースで良く使われる物の味見をさせてもらった。
味わい慣れた物に似た調味料もあって、お肉を切って焼くだけとか野菜を炒めるだけの簡単な物なら1人でも作れそうだと自信が僅かに出てきた。
「まだ全然ですけど……楽しかったです。今日の夕飯1人で作ってみたいので材料を少しわけて貰えないですか?」
「楽しかった!?生きてて良かったぁぁぁっ!!少しと言わずなんなら今ある在庫全部持っていって下さい!!」
「そんなには……お店の営業はどうするんですか?明日の勉強の分が無くなってしまうじゃないですか」
「明日……明日もあるのか……うううう」
明日も授業してくれないと、せっかく三枚おろしにしてサレに漬けて寝かせているマッコンベルが食べられない。
「よろしくお願いします。ゴットン先生」
頭を下げるとゴットンさんは奇声を上げながら転がっていって厨房の奥に転がり消えてしまった。
大丈夫なのか心配になるけどあれがデフォルトみたいだし、まあ放っておいてもいいか。
「美味しいね~美味しい物が食べられればもう何でもいいや~」
俺も席に着き、モルテさんが幸せそうに食べている姿を見ると、リコニトルがモルテさんで良かったかもとしみじみと思った。
「ティール様!!今か今かとお待ちしておりましたぁ!!」
店から飛び出して来たゴットンさんの猛突進からライさんが俺の体を持ち上げて助けてくれた。
「おはようございます。駄目ですよ?御園君は俺の聖女ですから」
「いや~これは朝からご馳走さまです!!」
ガラガラと突っ込んだ木箱の成れの果てから抜け出しながらゴットンさんは豪快に笑った。
「おはようございます……お店……一日で随分変わりましたね」
ライさんに下に降ろして貰いながらもう一度店を見上げた。
昨日まではケバケバしいショッキングピンクだったお店が真っ白な外壁に変わっていた。それで一度通り過ぎてしまったくらいだ。
「はい!!一晩かけて塗り直しました!!ささ……中へどうぞ」
準備をしておくと言っていたけれど、食材の調達や道具の準備ではなく、店のリフォームだったとは。
内装もガラッと変化していた。
ショッキングピンクだった店内も真っ白に変わり、椅子や厨房台の壁は淡い桜色に変わっている。
ギラギラからフワフワに変わった。
これも魔法なのかと、驚きながら店内を見回していると誇らしげな顔でゴットンさんは鼻の下を掻いた。
「気に入って貰えました?前代のイメージから今代のティール様のイメージに模様替えしたんです!!」
「俺の?……俺こんな?」
白と薄ピンク……昨日着ていた服のイメージかな?
「さすがだね。御園君のイメージそのままだ」
「……そうですか?」
そう……なのだろうか?
こんな明るい雰囲気の人間ではないと思うのだが……ゴットンさんとライさんは満足そうなのでいいか。
「……馬鹿らし……俺、寝てるからご飯出来たら起こしてね~」
モルテさんは手を振ると部屋の隅のソファー席に横になった。
さっき起きたばっかなのによく眠れるなぁ……でもモルテさんが寝ていてくれれば静かだからいいや。
「ゴットンさん、よろしくお願いします」
厨房に入れてもらい、手を洗ってゴットンさんを見上げた。
隣に並ぶと本当に大きい人だ。
「ティール様に……見つめられて……くっ!!」
ゴットンさんは大袈裟に顔を手で覆った。
授業がなかなか始まらない……ずっとこんな調子だとしたら、お料理教室はいつ卒業できるんだろう。
ーーーーーー
「ティール様に包丁を握らせるなんて!!もしそのミーヌの様な指が怪我でもしたら!!」
ゴットンさんが三角の紫色の……恐らく野菜の皮を剥くのを見せてもらいながら、俺も真似てみようと包丁を持った途端ハラハラ落ち着きをなくして止められた。
「それじゃあ俺、何の為にここにいるかわからないじゃないですか」
ぐっと言葉を飲み込みながらゴットンさんが静かになったので同じ様に皮を剥いてみた。
真似してみたけどやっぱりプロの様には上手くいかない……ボコボコに剥かれたそれを見て。
「ティール様!!さすがです!!俺は……俺は感動で……っ!!」
ゴットンさん号泣。
お料理教室はともかく、今日の昼ご飯すらいつできる事やら……。
ライさんは昨日、売り言葉に買い言葉で俺たちのリコニトルがモルテさんじゃなくてゴットンさんならよかったと言っていたけど……俺はモルテさんでよかったと思う。男泣きするゴットンさんが落ち着くまで、転がった紫三角の野菜を剥き続けた。
「包丁はもう完璧ですよ!!もう教える事はないぐらいです!!」
……そうは思えないが、色んな野菜の処理の仕方は一通り見せてもらった。
「ゴットンさん……昨日の、えっと……サレ漬け……マ、マ……」
「サレ漬けマッコンベル焼きですか?」
「そう、それです。それを覚えたいです……とっても美味しかったですから」
魚をおろした事はないけど、教えて貰いながらなら出来そうな気がする。馴染み深いあの味なら何日か続いても飽きがこなさそう。
「そんな……俺なんかにそんな笑顔を……勿体無い!!」
もう慣れつつあるゴットンさんの雄叫びを聞きながら、ライさんをちらりと見た。
ライさんも美味しそうに食べてたから……きっと覚えたら喜んでくれるかも。
客席に座ってこちらの様子を見守ってくれていたライさんは、俺の視線に気がつくとにっこり微笑んで小さく手を振ってくれた。
モルテさんに昨日教えて貰った話が本当ならライさんは心の中で常に死の恐怖と戦っているはず。
前にライさんは目覚めたばかりだって言ってたし、過去の記憶もないはずなのに全くそんな素振りを見せず、俺が落ち着ける様にずっと穏やかに笑っていてくれる。俺も……ライさんが笑って過ごせるお手伝いが出来たらいいんだけどな。
「これがマッコンベルですよ!!」
魚の姿を想像していたが角やら翼やらが生えていて……深海魚ならこんな顔の奴がいそう、という顔面をしていた。
まな板の上に取り出された魚風の生き物に……包丁を握りしめてゴクリとつばを飲み込み勇気を振り絞った。
ーーーーーー
グウゥゥゥ……
テーブルに出来上がった料理を並べていると盛大なお腹の音が聞こえてモルテさんが起き上がった。
「ん~やっと出来たぁ~?お腹減ったよ~」
「お待たせしてすみません」
「謝る必要はないよ。寝てただけの奴に食べさせる必要もなし」
「あ?お前だってティールを眺めてただけだろ~?お前も食うな」
ライさんがモルテさんの前のお皿を奪うと、モルテさんはライさんの前のお皿を奪い睨み合っている。
これはこれでこの二人は仲が良いのかも。
俺が何かをする度に『さすがです』『すばらしい』『可愛らしい』と大袈裟に反応するゴットンさんのおかげで時間が無くなり、最終的にほとんどゴットンさんが作り上げた。
それでも一緒に横で見ながら手伝いをして、名前はまだ覚えきれないけれど調味料やソースで良く使われる物の味見をさせてもらった。
味わい慣れた物に似た調味料もあって、お肉を切って焼くだけとか野菜を炒めるだけの簡単な物なら1人でも作れそうだと自信が僅かに出てきた。
「まだ全然ですけど……楽しかったです。今日の夕飯1人で作ってみたいので材料を少しわけて貰えないですか?」
「楽しかった!?生きてて良かったぁぁぁっ!!少しと言わずなんなら今ある在庫全部持っていって下さい!!」
「そんなには……お店の営業はどうするんですか?明日の勉強の分が無くなってしまうじゃないですか」
「明日……明日もあるのか……うううう」
明日も授業してくれないと、せっかく三枚おろしにしてサレに漬けて寝かせているマッコンベルが食べられない。
「よろしくお願いします。ゴットン先生」
頭を下げるとゴットンさんは奇声を上げながら転がっていって厨房の奥に転がり消えてしまった。
大丈夫なのか心配になるけどあれがデフォルトみたいだし、まあ放っておいてもいいか。
「美味しいね~美味しい物が食べられればもう何でもいいや~」
俺も席に着き、モルテさんが幸せそうに食べている姿を見ると、リコニトルがモルテさんで良かったかもとしみじみと思った。
10
お気に入りに追加
45
あなたにおすすめの小説
つぎはぎのよる
伊達きよ
BL
同窓会の次の日、俺が目覚めたのはラブホテルだった。なんで、まさか、誰と、どうして。焦って部屋から脱出しようと試みた俺の目の前に現れたのは、思いがけない人物だった……。
同窓会の夜と次の日の朝に起こった、アレやソレやコレなお話。
壁穴奴隷No.19 麻袋の男
猫丸
BL
壁穴奴隷シリーズ・第二弾、壁穴奴隷No.19の男の話。
麻袋で顔を隠して働いていた壁穴奴隷19番、レオが誘拐されてしまった。彼の正体は、実は新王国の第二王子。変態的な性癖を持つ王子を連れ去った犯人の目的は?
シンプルにドS(攻)✕ドM(受※ちょっとビッチ気味)の組合せ。
前編・後編+後日談の全3話
SM系で鞭多めです。ハッピーエンド。
※壁穴奴隷シリーズのNo.18で使えなかった特殊性癖を含む内容です。地雷のある方はキーワードを確認してからお読みください。
※No.18の話と世界観(設定)は一緒で、一部にNo.18の登場人物がでてきますが、No.19からお読みいただいても問題ありません。
【R18】【Bl】魔力のない俺は今日もイケメン絶倫幼馴染から魔力をもらいます
ペーパーナイフ
BL
俺は猛勉強の末やっと魔法高校特待生コースに入学することができた。
安心したのもつかの間、魔力検査をしたところ魔力適性なし?!
このままでは学費無料の特待生を降ろされてしまう…。貧乏な俺にこの学校の学費はとても払えない。
そんなときイケメン幼馴染が魔力をくれると言ってきて…
魔力ってこんな方法でしか得られないんですか!!
注意
無理やり フェラ 射精管理 何でもありな人向けです
リバなし 主人公受け 妊娠要素なし
後半ほとんどエロ
ハッピーエンドになるよう努めます
すべてはあなたを守るため
高菜あやめ
BL
【天然超絶美形な王太子×妾のフリした護衛】 Y国の次期国王セレスタン王太子殿下の妾になるため、はるばるX国からやってきたロキ。だが妾とは表向きの姿で、その正体はY国政府の依頼で派遣された『雇われ』護衛だ。戴冠式を一か月後に控え、殿下をあらゆる刺客から守りぬかなくてはならない。しかしこの任務、殿下に素性を知られないことが条件で、そのため武器も取り上げられ、丸腰で護衛をするとか無茶な注文をされる。ロキははたして殿下を守りぬけるのか……愛情深い王太子殿下とポンコツ護衛のほのぼの切ないラブコメディです
帝国皇子のお婿さんになりました
クリム
BL
帝国の皇太子エリファス・ロータスとの婚姻を神殿で誓った瞬間、ハルシオン・アスターは自分の前世を思い出す。普通の日本人主婦だったことを。
そして『白い結婚』だったはずの婚姻後、皇太子の寝室に呼ばれることになり、ハルシオンはひた隠しにして来た事実に直面する。王族の姫が19歳まで独身を貫いたこと、その真実が暴かれると、出自の小王国は滅ぼされかねない。
「それなら皇太子殿下に一服盛りますかね、主様」
「そうだね、クーちゃん。ついでに血袋で寝台を汚してなんちゃって既成事実を」
「では、盛って服を乱して、血を……主様、これ……いや、まさかやる気ですか?」
「うん、クーちゃん」
「クーちゃんではありません、クー・チャンです。あ、主様、やめてください!」
これは隣国の帝国皇太子に嫁いだ小王国の『姫君』のお話。
婚約者に消えろと言われたので湖に飛び込んだら、気づけば三年が経っていました。
束原ミヤコ
恋愛
公爵令嬢シャロンは、王太子オリバーの婚約者に選ばれてから、厳しい王妃教育に耐えていた。
だが、十六歳になり貴族学園に入学すると、オリバーはすでに子爵令嬢エミリアと浮気をしていた。
そしてある冬のこと。オリバーに「私の為に消えろ」というような意味のことを告げられる。
全てを諦めたシャロンは、精霊の湖と呼ばれている学園の裏庭にある湖に飛び込んだ。
気づくと、見知らぬ場所に寝かされていた。
そこにはかつて、病弱で体の小さかった辺境伯家の息子アダムがいた。
すっかり立派になったアダムは「あれから三年、君は目覚めなかった」と言った――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる