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Re-epilogue 上
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【Side アレク】
「ジル!!」
それは、とある休日の午後のこと。
アルマンと共に階段を降りて玄関ホールへ来ると、不意に、横にいたアルマンがその人影へ向け駆け出した。
「おや、坊ちゃま。お出掛けですか?」
玄関扉を開けて中へ入ってきたジルが、アルマンに答える。
「うん!! おさんぽ! 父様と!!」
「左様でございますか。それはようございます」
今日は良いお散歩日和ですからね、などと話をし始めた二人へ近付けば、ジルが私に会釈する。
「ジル、ちょうど良かった。アルマンとちょっと外に出てくる」
アルマンの頭を撫でながらそう伝えると、ジルが大きく頷いた。
「お散歩、でございますね。……でしたら、西側へ行かれると宜しいかと。銀杏が見頃を迎えておりましたよ」
「ふむ、そうか。銀杏が……」
ジルの言葉に、西側の庭に植る銀杏の木を思い出す。
天気が良いからと外に出る準備をしただけで、特にその先のことは考えていなかった。
見頃と言うのだから、きっと美しくその葉が色付いているのだろう。屋敷からそれ程離れていない場所に植っていた筈だし、アルマンの足を考えれば、その木を見て帰ってくるぐらいが良いかもしれない。
「なら、そちら側へ行ってみるとしよう」
私がそう答えれば、ジルが「是非に」と再び大きく頷いた。
「では、行ってくるよ。あ、マリは今、テオと一緒に昼寝をしているから。ナタリーがついてるから大丈夫だと思うが、お前も一応気掛けておいてくれ」
「かしこまりました」
「日が翳る前には戻ってくる」
「はい。いってらっしゃいませ」
アルマンに手を差し出せば、小さな手が握り返してくる。「じゃあね! ジル!」と、笑顔で手を振るアルマンを促し、私たちはジルと入れ違うように屋敷の外へと出たのだった。
*
「シピ! まって!」
「こら、アルマン。走ると転けるぞ」
パッと握っていた手を離し、パタパタと駆け出した息子に声をかける。それでも猫のシピを追いかけ止まらないその後ろ姿に、私は思わず、フッと苦笑を漏らした。
屋敷を出てジルが言っていた銀杏の木へ向かう途中、どこからとも無くシピが現れた。
シピは若い黒猫で、アルマンの一番の友だちだ。今年の春、料理人のポールが野菜売りから譲り受け、その時からの良き遊び相手となっている。アルマンが子どもなりに懸命に世話をするので、シピもちゃんと懐いていて、今も、シピはアルマンを追いかけて来たようだった。
「シピー!! こっちー!!」
「にゃーん」
晩秋の穏やかな日差しの下。ゆっくりと歩きながら、幼い息子と、その友だちの黒猫がじゃれあいながら駆け回る姿を眺める。
一応声は掛けたものの、アルマンももう5才だ。手を握り支えていなければすぐに転けてしまうような子どもでもないと、私も分かっていた。
「父様!! みてー!! きいろー!!!」
アルマンたちの様子を見守りつつ、その後をついてしばらく歩いていると、アルマンが振り返り先を指差しながら叫んだ。
指したその方向には、立派な銀杏の木が葉を広げ、美しく色付かせている。私が銀杏を見たのに気付くと、アルマンたちは再びその銀杏へと向けて駆け出した。
「おっきいねー!!」
「ああ。……今年も見事だな……」
アルマンたちに遅れてその側まで行くと、並んで立ち、共に仰ぎ見た。
庭に多く植えられた常緑樹の緑を背景に、銀杏の黄色は一際眩しく。どっしりと地に根を張り、高く澄んだ青空へ向け真っ直ぐ伸びるその様は、何度見ても素晴らしい。
「ひゃーーーっ!!!」
しばらく見入っていると、アルマンが目も口も大きく開け、歓喜の声を上げた。
風が吹き、ひらひらと黄金色の葉が降ってきたのだ。
両手を宙に伸ばし、一人と一匹は、今度は次々と舞い落ちる葉を追いかけ始め、
「シピー!!」
かと思えば、また追いかけっこが始まる。下に積もる葉を掻き集めては舞上げ、それをまた追いかけて。その、一時も止まる事ないその様子は何とも……、
「元気だな……」
と、またもや苦笑を漏らしてしまう程であった。
(……それにしても……、)
子どもの成長のなんと早いことだろうかと、駆け回る我が子の姿を見ながらしみじみ思う。
(あんなに小さかったのに……)
それは、忘れもしない瞬間の数々。
破水したかもしれないとマリに告げられたのは、まだ夜の明けきらない秋の朝のこと。そこから慌てて皆を起こし、産婆を呼んで。半日かけて産まれてきた赤子は、抱き上げるのも躊躇う程に小さかった。
小さい手。小さい脚。小さい頭に、小さい体。
それでも、その小ささに似合わない程大きな声で泣く姿に、思わず、マリと共に泣き笑いながら目を見張ったのを今でも覚えている。
「父様ーっ!!」
不意に、アルマンが私を呼び手を振ってきたのに対し、私も笑顔で振り返す。それに満足したのか、一人と一匹は黄色の絨毯の上で再びじゃれあいだした。
(本当に大きくなったものだ……)
まだ五年しか経っていないというのが信じられないくらい、その成長は早い。
親である私は、産まれたのをついこの間の事のように思うのに。今となってはもう、子は掴まり立ちを覚え、一人で歩くことを覚え、友を持ち、転けても自分で立ち上がることを覚えているのだ。
きっとこのまま、アルマンも、次男のテオも、マリのお腹にいる第三子だって、あっという間に大きくなり、私たちの手を離れていってしまうのだろう。
そう思うと、この、陽だまりに吹き抜ける秋風のように、刹那的な寂しさが私の胸を掠めていった。
「父様ーっ!!」
アルマンが再び私を呼ぶ。ケタケタと笑いながらこちらへ駆けてきて、その後ろにはシピ。その一直線に走ってくる様子から、どうやら、かけっこのゴールが私になったようだと気付く。
「ははっ。アルマン、来いっ」
笑って呼びかければ、アルマンが両手を広げる。
そして、ぼすんっという脚への衝撃と同時、アルマンが「ボクのかちー!!」と叫び、シピが私の横を駆け抜けた。
「ふはっ。アルマン、顔が真っ赤じゃないか」
無事にゴールを決めた我が子の頭をわしわしと撫でた後、見上げてきた顔を見れば、その頬は真っ赤で。私が笑ってしまえば、アルマンも楽しそうに笑った。
「えへへーっ」
「ああ、汗までかいてる。暑くないか? 上着を脱ぐか?」
「んんんー、だいじょうぶ」
「そうか。……よし。ほら、おいで」
「ん」
服越しでも感じるポカポカと温かい体を抱き上げる。
キュッと抱きついてきたその体はズシリと重く、頭はちょっと汗臭くて。――それすらも、感じる今が幸せで。
「そろそろ戻るか?」
なんだか妻ともう一人の子どもにも会いたくなって、そう尋ねれば、アルマンがふにゃりと笑って頷いた。
「うん。ボクと父様がいないと、テオと母様がさみしいだもんね」
「ははっ。そうだな……って、あっ、シピ、待ちなさい」
「にゃーん」
二人で話をしていれば、自分も混ぜろと言わんばかりにシピが私たちを見上げ、更には私の脚に爪を立ててくる。
「父様。ボク、降りる」
「あ、ああ」
その様子を見たアルマンに言われ、下ろした瞬間からパッと駆けていくアルマン。
「父様ー! はやくー!!」
その声につられて私も駆け出せば、ケタケタと笑いながら逃げて行き。今度は私が一人と一匹を追いかける。
無邪気に。元気に。ただ真っ直ぐに。午後の陽が、舞い降る葉を黄金色に煌めかせる中、血を継ぐ黒を靡かせて、先を駆けて行く姿は未来そのもの。
「――おかえりなさい。って、まぁ! ふふっ! どうしたの? 貴方が息を切らせるなんて」
そして、そこへ帰り着く頃には、子どもの体力の無尽蔵さを思い知らされる羽目となり。私は妻に苦笑されながら、改めて我が子の成長を思い知る事になったのだった。
「ジル!!」
それは、とある休日の午後のこと。
アルマンと共に階段を降りて玄関ホールへ来ると、不意に、横にいたアルマンがその人影へ向け駆け出した。
「おや、坊ちゃま。お出掛けですか?」
玄関扉を開けて中へ入ってきたジルが、アルマンに答える。
「うん!! おさんぽ! 父様と!!」
「左様でございますか。それはようございます」
今日は良いお散歩日和ですからね、などと話をし始めた二人へ近付けば、ジルが私に会釈する。
「ジル、ちょうど良かった。アルマンとちょっと外に出てくる」
アルマンの頭を撫でながらそう伝えると、ジルが大きく頷いた。
「お散歩、でございますね。……でしたら、西側へ行かれると宜しいかと。銀杏が見頃を迎えておりましたよ」
「ふむ、そうか。銀杏が……」
ジルの言葉に、西側の庭に植る銀杏の木を思い出す。
天気が良いからと外に出る準備をしただけで、特にその先のことは考えていなかった。
見頃と言うのだから、きっと美しくその葉が色付いているのだろう。屋敷からそれ程離れていない場所に植っていた筈だし、アルマンの足を考えれば、その木を見て帰ってくるぐらいが良いかもしれない。
「なら、そちら側へ行ってみるとしよう」
私がそう答えれば、ジルが「是非に」と再び大きく頷いた。
「では、行ってくるよ。あ、マリは今、テオと一緒に昼寝をしているから。ナタリーがついてるから大丈夫だと思うが、お前も一応気掛けておいてくれ」
「かしこまりました」
「日が翳る前には戻ってくる」
「はい。いってらっしゃいませ」
アルマンに手を差し出せば、小さな手が握り返してくる。「じゃあね! ジル!」と、笑顔で手を振るアルマンを促し、私たちはジルと入れ違うように屋敷の外へと出たのだった。
*
「シピ! まって!」
「こら、アルマン。走ると転けるぞ」
パッと握っていた手を離し、パタパタと駆け出した息子に声をかける。それでも猫のシピを追いかけ止まらないその後ろ姿に、私は思わず、フッと苦笑を漏らした。
屋敷を出てジルが言っていた銀杏の木へ向かう途中、どこからとも無くシピが現れた。
シピは若い黒猫で、アルマンの一番の友だちだ。今年の春、料理人のポールが野菜売りから譲り受け、その時からの良き遊び相手となっている。アルマンが子どもなりに懸命に世話をするので、シピもちゃんと懐いていて、今も、シピはアルマンを追いかけて来たようだった。
「シピー!! こっちー!!」
「にゃーん」
晩秋の穏やかな日差しの下。ゆっくりと歩きながら、幼い息子と、その友だちの黒猫がじゃれあいながら駆け回る姿を眺める。
一応声は掛けたものの、アルマンももう5才だ。手を握り支えていなければすぐに転けてしまうような子どもでもないと、私も分かっていた。
「父様!! みてー!! きいろー!!!」
アルマンたちの様子を見守りつつ、その後をついてしばらく歩いていると、アルマンが振り返り先を指差しながら叫んだ。
指したその方向には、立派な銀杏の木が葉を広げ、美しく色付かせている。私が銀杏を見たのに気付くと、アルマンたちは再びその銀杏へと向けて駆け出した。
「おっきいねー!!」
「ああ。……今年も見事だな……」
アルマンたちに遅れてその側まで行くと、並んで立ち、共に仰ぎ見た。
庭に多く植えられた常緑樹の緑を背景に、銀杏の黄色は一際眩しく。どっしりと地に根を張り、高く澄んだ青空へ向け真っ直ぐ伸びるその様は、何度見ても素晴らしい。
「ひゃーーーっ!!!」
しばらく見入っていると、アルマンが目も口も大きく開け、歓喜の声を上げた。
風が吹き、ひらひらと黄金色の葉が降ってきたのだ。
両手を宙に伸ばし、一人と一匹は、今度は次々と舞い落ちる葉を追いかけ始め、
「シピー!!」
かと思えば、また追いかけっこが始まる。下に積もる葉を掻き集めては舞上げ、それをまた追いかけて。その、一時も止まる事ないその様子は何とも……、
「元気だな……」
と、またもや苦笑を漏らしてしまう程であった。
(……それにしても……、)
子どもの成長のなんと早いことだろうかと、駆け回る我が子の姿を見ながらしみじみ思う。
(あんなに小さかったのに……)
それは、忘れもしない瞬間の数々。
破水したかもしれないとマリに告げられたのは、まだ夜の明けきらない秋の朝のこと。そこから慌てて皆を起こし、産婆を呼んで。半日かけて産まれてきた赤子は、抱き上げるのも躊躇う程に小さかった。
小さい手。小さい脚。小さい頭に、小さい体。
それでも、その小ささに似合わない程大きな声で泣く姿に、思わず、マリと共に泣き笑いながら目を見張ったのを今でも覚えている。
「父様ーっ!!」
不意に、アルマンが私を呼び手を振ってきたのに対し、私も笑顔で振り返す。それに満足したのか、一人と一匹は黄色の絨毯の上で再びじゃれあいだした。
(本当に大きくなったものだ……)
まだ五年しか経っていないというのが信じられないくらい、その成長は早い。
親である私は、産まれたのをついこの間の事のように思うのに。今となってはもう、子は掴まり立ちを覚え、一人で歩くことを覚え、友を持ち、転けても自分で立ち上がることを覚えているのだ。
きっとこのまま、アルマンも、次男のテオも、マリのお腹にいる第三子だって、あっという間に大きくなり、私たちの手を離れていってしまうのだろう。
そう思うと、この、陽だまりに吹き抜ける秋風のように、刹那的な寂しさが私の胸を掠めていった。
「父様ーっ!!」
アルマンが再び私を呼ぶ。ケタケタと笑いながらこちらへ駆けてきて、その後ろにはシピ。その一直線に走ってくる様子から、どうやら、かけっこのゴールが私になったようだと気付く。
「ははっ。アルマン、来いっ」
笑って呼びかければ、アルマンが両手を広げる。
そして、ぼすんっという脚への衝撃と同時、アルマンが「ボクのかちー!!」と叫び、シピが私の横を駆け抜けた。
「ふはっ。アルマン、顔が真っ赤じゃないか」
無事にゴールを決めた我が子の頭をわしわしと撫でた後、見上げてきた顔を見れば、その頬は真っ赤で。私が笑ってしまえば、アルマンも楽しそうに笑った。
「えへへーっ」
「ああ、汗までかいてる。暑くないか? 上着を脱ぐか?」
「んんんー、だいじょうぶ」
「そうか。……よし。ほら、おいで」
「ん」
服越しでも感じるポカポカと温かい体を抱き上げる。
キュッと抱きついてきたその体はズシリと重く、頭はちょっと汗臭くて。――それすらも、感じる今が幸せで。
「そろそろ戻るか?」
なんだか妻ともう一人の子どもにも会いたくなって、そう尋ねれば、アルマンがふにゃりと笑って頷いた。
「うん。ボクと父様がいないと、テオと母様がさみしいだもんね」
「ははっ。そうだな……って、あっ、シピ、待ちなさい」
「にゃーん」
二人で話をしていれば、自分も混ぜろと言わんばかりにシピが私たちを見上げ、更には私の脚に爪を立ててくる。
「父様。ボク、降りる」
「あ、ああ」
その様子を見たアルマンに言われ、下ろした瞬間からパッと駆けていくアルマン。
「父様ー! はやくー!!」
その声につられて私も駆け出せば、ケタケタと笑いながら逃げて行き。今度は私が一人と一匹を追いかける。
無邪気に。元気に。ただ真っ直ぐに。午後の陽が、舞い降る葉を黄金色に煌めかせる中、血を継ぐ黒を靡かせて、先を駆けて行く姿は未来そのもの。
「――おかえりなさい。って、まぁ! ふふっ! どうしたの? 貴方が息を切らせるなんて」
そして、そこへ帰り着く頃には、子どもの体力の無尽蔵さを思い知らされる羽目となり。私は妻に苦笑されながら、改めて我が子の成長を思い知る事になったのだった。
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