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初恋の君 3/5
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▶︎※注意・視点変わります※
【Side リュカ】
「本当に、大きくなられましたね」
と、その美しい女性はふわりと微笑みながら、しみじみとした声で私にそう言った。
――『極上の華』。
今やこの国最強と言われるようになった男が唯一とし、大事に大事に囲っている女性。
私のこの立場をもってしてもそう簡単には触れる事ができない、社交界きっての高嶺の華。
ガルシア大公夫人となり十年。
目の前で微笑むその女性は、歳を重ねる毎に美しさに磨きをかけ、舞踏会の場にその姿を見せるだけで、会場中の男たちの心をさざめかす。
(覚えていないのも仕方ない……)
所詮は幼子の戯言だったのだ。
月の女神の如きその姿に魅了され、ただ単純に相手をしてほしくて、まともに踊った事すらないダンスに誘い、その手を取り掛けてもらえたのは昔の事。その時ですら、その壁に阻まれ結局踊れていないのだ。
(せめてあと十程早く生まれていれば……)
少しは『男』としてその瞳に映る事もできただろうにと。不毛な例え話だとは分かっていても、つい考えてしまう。
せめてあと十程早く生まれていれば、あの時、もっとスマートにダンスへと誘えただろうに。
せめてあと十程早く生まれていれば、いつまでたっても子ども扱いされ続ける事などなかっただろうに。
せめてあと十程早く生まれていれば。
あの人より早く出逢えていれば。
この極上の華を手折れたのは、自分だったかもしれないのに。
(……こんな想いを抱いている貴族男は、きっと多い……)
などと。優雅に微笑むその姿を見ながら、それでも、先程のマリーの口振りから察するに、それら男たちの視線にすら彼女は全く気付いていないのだろうと、堪らず小さな息を吐く。
「本当に貴女は、罪づくりな女性だな……」
「……え?」
どこまでも子どもに向けるのと同じ、慈愛の眼差しで私を見続けるマリーに思わず心の声を零れ出してしまえば、意味が分からないといった風に彼女がキョトリとした表情を見せた。
「ああ、いや、何でもない。こちらの話だ」
「ふふふっ。そうですか?」
(……嗚呼。本当に羨ましい……)
あの人が。と、心の中で苦心する。
ダンスに誘われないのは、もちろんあの人が牽制しているのもあるのだろう。だが実のところでいえば、マリー自身の目に真に映るのは唯一あの人だけだと、皆知っているからである。
十年経っても敵わない相手。
十年経っても叶わない想い。
ホールの中心で優雅に踊る二人を見たあの日から、その瞳に映りたい一心で頑張ってはきたつもりだが。結局のところは、決して手が届く存在ではないのだと、歳を重ねる毎に思い知らされるだけ。
いくら王子殿下と呼ばれても、ワインの味すらよく分からないお子様な私には、あの人がいない隙にと練習の相手を頼む事で精一杯なのだと自嘲する。
「……マリー、先程のダンスの練習の話だが、いつなら大丈夫だろうか?」
「あらまぁ、殿下。それはもちろん殿下のご都合に合わせますわ」
「それなら、……明日は駄目か?」
「明日ですか? 分かりました」
「……急な話ですまない」
「いいえ。お気になさらないでくださいな」
(……明日なら……)
明日ならきっと大丈夫だろうと、笑顔で返された言葉にホッと胸を撫で下ろす。
――あの人は、私の気持ちを知っているのだ。
いくら甥っ子といえど。
いくら私の方が公での立場は上だといえど。
こんな想いを抱いている男が、その手を握ることなど決して許しはしないあの人は、二人でダンスの練習をする事などさせてくれる筈はない。
日を置いてしまっては、なんやかんやと理由をつけて、きっと予定を潰されてしまうだろう。
(だが、まだ明日なら……)
明日ならまだ、あの人も忙しいだろうから邪魔されることも恐らくない。忙しさでいえば私もそう変わらないが、折角のチャンスだ。その時間を確保するなんて造作もないことである。
若干卑怯だとは思っていても、ようやく手に入れたチャンスに、やった!!と、内心で拳を掲げていれば、不意に、服の裾を引っ張られる感覚がした。
「ん。……ミラ? どうした?」
視線を下に向ければ、まるでマリーをそのまま小さくしたような可愛いらしい少女が、その大きな瞳で私を見上げている。
「リュカにぃ、だっこ」
「ああ、いいよ。ほら、おいで」
「ん」
(…………くっ。……可愛いっ)
先ほどの釣れない態度から一転。その小さな体を膝に乗せれば、頬を私の胸にぺたりと付けて抱きついてくる、その、あざとさすら感じる可愛さに、悶絶する。
「ミラは、リュカ殿下が本当に好きね」
「ミラ、本当かい?」
「ん。ミラ、リュカにぃ、すきぃ」
マリーの言葉に、その、ふわふわとした髪を優しく撫で梳きながら尋ねれば、ミラが満足げな声でそう答えた。
「ミラにとってリュカ殿下は、本当に憧れのお兄さんで、王子様なのだと思いますわ。リュカ殿下とお会いできた日の夜は、ずっと殿下の話をしてくれるんです。ふふっ。きっと殿下は、ミラの初恋の君になるのだわ」
「……そうなのか。それは光栄だ」
まさか、こんな天使のように可愛い女の子の初恋をもらえるなんてと、そう思いつつ、キュッと抱き締め返してその頭に頬擦りをしていれば、お婆様の「ふむ……」と唸る声が聞こえた。
「……ミラの相手にフェランはどうかと思っていたけど、リュカでもいいわね……」
その言葉に視線を上げる。するとそこには、ワイン片手にこちらをジッと見ている祖母がいた。
(うわ。目が据わってる……!)
なんということか。
憧れの女性との約束と、その女性にそっくりな可愛い女の子の話に気を取られ、ラウルがいないのを失念していた。
(お婆様は、酔うと厄介だというのに……っ)
そう思いつつ先程の言葉の続きを待っていれば、祖母が口を開く。
「こんなに可愛い孫娘を他家にやるなんて、私、嫌だわ」
「……お婆様、何を?」
「ミラの意思は尊重したいから、なんとかフェランとの間にロマンスが生まれないだろうかと思っていたけれど、リュカが好きと言うならリュカでもいいのよね」
「ちょ、お婆様、ちょっと待ってください。何を仰っているのですか? 私とミラでは歳の差が……」
「まぁ、リュカ。何を言っているの? あのね! 12の差などどうとでもなるの! 見なさい、この可愛さを!! 一日でも早く手をつけておかないと、掻っ攫われてしまうわよ?!」
「それは、そうでしょうが……」
「それともなんだい? お前は、ミラが相手では不満だと言うのかい?!」
「え?! いや! そういうつもりで言った訳では……! っ、なぁ! マリー! 貴女からも何か言ってくれ!!」
「ふふふっ。私は、初恋の君と結ばれるなんて素敵だと思いますわ。……ねぇ、ミラ? あなた、大きくなったらリュカにぃ様と結婚する?」
「ッッ?! マリー!!」
私の焦った声が辺りに響く。
今年のワインはそんなに出来が良かったのだろうか。よくよく様子を伺えば、いつの間にかマリーの纏う雰囲気もフワフワとしたものへと変わっている。
頬を染めて微笑みながら、首をすこし傾げて「リュカにぃ様」などと。そんなトロミを感じる声で自分の名を出されて平静でいられる程、15才健全男子な私の精神は、鍛えられてはいなかった。
(待っ、だ、誰か、助けてくれ……!!!)
護衛の騎士も、メイドたちも、私と目が合いそうになった瞬間に目を逸らして頼りにならない。
「頼む、待ってくれ! わ、私が……!」
(私が好きなのは……!)
私がずっとずっと想っているのは、と。ずいっと顔を寄せられ上目遣いで見つめられて、その強すぎる色気に思わず気持ちを爆発させてしまいそうになった、その時。
「マリ。……私がいない場で、そういう話をするんじゃない」
と、聞こえる筈のないその人の声が、その場に届いた。
【Side リュカ】
「本当に、大きくなられましたね」
と、その美しい女性はふわりと微笑みながら、しみじみとした声で私にそう言った。
――『極上の華』。
今やこの国最強と言われるようになった男が唯一とし、大事に大事に囲っている女性。
私のこの立場をもってしてもそう簡単には触れる事ができない、社交界きっての高嶺の華。
ガルシア大公夫人となり十年。
目の前で微笑むその女性は、歳を重ねる毎に美しさに磨きをかけ、舞踏会の場にその姿を見せるだけで、会場中の男たちの心をさざめかす。
(覚えていないのも仕方ない……)
所詮は幼子の戯言だったのだ。
月の女神の如きその姿に魅了され、ただ単純に相手をしてほしくて、まともに踊った事すらないダンスに誘い、その手を取り掛けてもらえたのは昔の事。その時ですら、その壁に阻まれ結局踊れていないのだ。
(せめてあと十程早く生まれていれば……)
少しは『男』としてその瞳に映る事もできただろうにと。不毛な例え話だとは分かっていても、つい考えてしまう。
せめてあと十程早く生まれていれば、あの時、もっとスマートにダンスへと誘えただろうに。
せめてあと十程早く生まれていれば、いつまでたっても子ども扱いされ続ける事などなかっただろうに。
せめてあと十程早く生まれていれば。
あの人より早く出逢えていれば。
この極上の華を手折れたのは、自分だったかもしれないのに。
(……こんな想いを抱いている貴族男は、きっと多い……)
などと。優雅に微笑むその姿を見ながら、それでも、先程のマリーの口振りから察するに、それら男たちの視線にすら彼女は全く気付いていないのだろうと、堪らず小さな息を吐く。
「本当に貴女は、罪づくりな女性だな……」
「……え?」
どこまでも子どもに向けるのと同じ、慈愛の眼差しで私を見続けるマリーに思わず心の声を零れ出してしまえば、意味が分からないといった風に彼女がキョトリとした表情を見せた。
「ああ、いや、何でもない。こちらの話だ」
「ふふふっ。そうですか?」
(……嗚呼。本当に羨ましい……)
あの人が。と、心の中で苦心する。
ダンスに誘われないのは、もちろんあの人が牽制しているのもあるのだろう。だが実のところでいえば、マリー自身の目に真に映るのは唯一あの人だけだと、皆知っているからである。
十年経っても敵わない相手。
十年経っても叶わない想い。
ホールの中心で優雅に踊る二人を見たあの日から、その瞳に映りたい一心で頑張ってはきたつもりだが。結局のところは、決して手が届く存在ではないのだと、歳を重ねる毎に思い知らされるだけ。
いくら王子殿下と呼ばれても、ワインの味すらよく分からないお子様な私には、あの人がいない隙にと練習の相手を頼む事で精一杯なのだと自嘲する。
「……マリー、先程のダンスの練習の話だが、いつなら大丈夫だろうか?」
「あらまぁ、殿下。それはもちろん殿下のご都合に合わせますわ」
「それなら、……明日は駄目か?」
「明日ですか? 分かりました」
「……急な話ですまない」
「いいえ。お気になさらないでくださいな」
(……明日なら……)
明日ならきっと大丈夫だろうと、笑顔で返された言葉にホッと胸を撫で下ろす。
――あの人は、私の気持ちを知っているのだ。
いくら甥っ子といえど。
いくら私の方が公での立場は上だといえど。
こんな想いを抱いている男が、その手を握ることなど決して許しはしないあの人は、二人でダンスの練習をする事などさせてくれる筈はない。
日を置いてしまっては、なんやかんやと理由をつけて、きっと予定を潰されてしまうだろう。
(だが、まだ明日なら……)
明日ならまだ、あの人も忙しいだろうから邪魔されることも恐らくない。忙しさでいえば私もそう変わらないが、折角のチャンスだ。その時間を確保するなんて造作もないことである。
若干卑怯だとは思っていても、ようやく手に入れたチャンスに、やった!!と、内心で拳を掲げていれば、不意に、服の裾を引っ張られる感覚がした。
「ん。……ミラ? どうした?」
視線を下に向ければ、まるでマリーをそのまま小さくしたような可愛いらしい少女が、その大きな瞳で私を見上げている。
「リュカにぃ、だっこ」
「ああ、いいよ。ほら、おいで」
「ん」
(…………くっ。……可愛いっ)
先ほどの釣れない態度から一転。その小さな体を膝に乗せれば、頬を私の胸にぺたりと付けて抱きついてくる、その、あざとさすら感じる可愛さに、悶絶する。
「ミラは、リュカ殿下が本当に好きね」
「ミラ、本当かい?」
「ん。ミラ、リュカにぃ、すきぃ」
マリーの言葉に、その、ふわふわとした髪を優しく撫で梳きながら尋ねれば、ミラが満足げな声でそう答えた。
「ミラにとってリュカ殿下は、本当に憧れのお兄さんで、王子様なのだと思いますわ。リュカ殿下とお会いできた日の夜は、ずっと殿下の話をしてくれるんです。ふふっ。きっと殿下は、ミラの初恋の君になるのだわ」
「……そうなのか。それは光栄だ」
まさか、こんな天使のように可愛い女の子の初恋をもらえるなんてと、そう思いつつ、キュッと抱き締め返してその頭に頬擦りをしていれば、お婆様の「ふむ……」と唸る声が聞こえた。
「……ミラの相手にフェランはどうかと思っていたけど、リュカでもいいわね……」
その言葉に視線を上げる。するとそこには、ワイン片手にこちらをジッと見ている祖母がいた。
(うわ。目が据わってる……!)
なんということか。
憧れの女性との約束と、その女性にそっくりな可愛い女の子の話に気を取られ、ラウルがいないのを失念していた。
(お婆様は、酔うと厄介だというのに……っ)
そう思いつつ先程の言葉の続きを待っていれば、祖母が口を開く。
「こんなに可愛い孫娘を他家にやるなんて、私、嫌だわ」
「……お婆様、何を?」
「ミラの意思は尊重したいから、なんとかフェランとの間にロマンスが生まれないだろうかと思っていたけれど、リュカが好きと言うならリュカでもいいのよね」
「ちょ、お婆様、ちょっと待ってください。何を仰っているのですか? 私とミラでは歳の差が……」
「まぁ、リュカ。何を言っているの? あのね! 12の差などどうとでもなるの! 見なさい、この可愛さを!! 一日でも早く手をつけておかないと、掻っ攫われてしまうわよ?!」
「それは、そうでしょうが……」
「それともなんだい? お前は、ミラが相手では不満だと言うのかい?!」
「え?! いや! そういうつもりで言った訳では……! っ、なぁ! マリー! 貴女からも何か言ってくれ!!」
「ふふふっ。私は、初恋の君と結ばれるなんて素敵だと思いますわ。……ねぇ、ミラ? あなた、大きくなったらリュカにぃ様と結婚する?」
「ッッ?! マリー!!」
私の焦った声が辺りに響く。
今年のワインはそんなに出来が良かったのだろうか。よくよく様子を伺えば、いつの間にかマリーの纏う雰囲気もフワフワとしたものへと変わっている。
頬を染めて微笑みながら、首をすこし傾げて「リュカにぃ様」などと。そんなトロミを感じる声で自分の名を出されて平静でいられる程、15才健全男子な私の精神は、鍛えられてはいなかった。
(待っ、だ、誰か、助けてくれ……!!!)
護衛の騎士も、メイドたちも、私と目が合いそうになった瞬間に目を逸らして頼りにならない。
「頼む、待ってくれ! わ、私が……!」
(私が好きなのは……!)
私がずっとずっと想っているのは、と。ずいっと顔を寄せられ上目遣いで見つめられて、その強すぎる色気に思わず気持ちを爆発させてしまいそうになった、その時。
「マリ。……私がいない場で、そういう話をするんじゃない」
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