24 / 30
初恋の君 2/5
しおりを挟む
【Side マリ】
「「お婆様!!!」」
王宮の中庭、いつもお茶会をするその場所で、ルイーズ王太后陛下は近衛騎士のラウル様と共に待っておられた。
そのルイーズ陛下が立ち上がり両手を広げられた瞬間、息子たちが勢いよく駆け出し、その胸へと抱きつく。
「まぁ! アルマン! よく来たわね! テオも! 会いたかったわ!」
ルイーズ陛下は、普段は王宮の奥で過ごしておられるため中々お会いする機会がない。それでも、たまにお会いするととても甘やかしてくれるため、子どもたちはルイーズ陛下の事が大好きであった。
「ルイーズ陛下。本日はお招きいただき、ありがとうございます」
私も少し遅れて到着し、ミラを下ろしてカーテシーをとった。
「ほら、みんな。お婆様に挨拶をしましょう?」
「はい、母様。ほら。テオ、ミラ、こっちにおいで」
続けて私が促せば、すぐにアルマンが長男としての動きを見せる。
「えっと、お婆様! 本日はお招きいただき、ありがとうございます!!」
アルマンの言葉に合わせ、頭を下げるテオ。先ほどの様子からミラが少し心配ではあったが、一緒に、兄に合わせてぴょこりと頭を下げた。
「まぁぁ! きちんと挨拶ができて偉いわねぇ! お婆ちゃまは嬉しいわ! でも、他の者はいないのだし、せっかくのお祭りの日なのよ。これ以上の堅苦しい事は止めにして、今日はただの孫が可愛いお婆ちゃまでいさせてちょうだいな」
「「はい! お婆様!」」
「ほほほ。元気のいい事ね。ああっ、本当にみんな可愛いわ」
9才のアルマン、6才のテオ、3才のミラに、10才のフェラン殿下。わちゃわちゃと小さい孫たちに囲まれハグをし合っているルイーズ陛下は、本当に嬉しそうだ。
「マリー」
その子どもたちと陛下の様子を笑顔で眺めていれば、声がかけられた。リュカ殿下である。
「こちらにどうぞ」
「まぁ、すみません。ありがとうございます」
15才のリュカ殿下は、さすがにもうあの輪に入る歳ではないといったところだろうか、一人離れ、私を席に誘導してくれた。
「ふふふっ」
「どうしたの?」
「いえ。少し前まで殿下もあの中に混じっておられたのにと、すこし懐かしくなっただけですわ」
「あー、ははっ。さすがに15ともなればね」
そう言って、恥ずかしげにすこし眉を寄せて苦笑する殿下は、背もすっかり高くなり、体つきも大人のものへと変わりつつあるようだった。いつの間にか声も低めの落ち着いたものへと変わられている。年齢の割に大人びた印象を受けるのは、その纏う空気の柔らかさ故だろう。
「マリーはワインを飲むよね? 今年のワインはとびきり美味しくできたみたいだよ」
「そうなんですか? ふふっ。ありがとうございます」
毎年のことではあるが。こうやって席につくと、せっかくのお祭りなのだからと、ワインや葡萄ジュース、ベーコン、ウィンナー、チーズ、その他お菓子などが運ばれきて、あっという間にテーブルの上はいっぱいになる。
殿下の指示で私にはワインが給仕されて、子どもたちは子どもたちで、ナタリーやルイーズ陛下の手を借りながら思い思いにジュースを飲んだりしている。
「……どうかな?」
ワインを一口含めば、殿下が上目遣いで聞いてきた。
「ええ! とても美味しいですわ!」
「それは良かった」
フルーティーでさっぱりとした味わいのワインに舌鼓を打ちつつ、その満足そうな笑顔に少し魅入ってしまう。
(……さすが、人気の王子様ね……)
そしてそう思いながら、私はふと、先程の事を思い出した。
王族の血を濃く継ぐ証の黒髪。それを艶やかに靡かせ、イネス様と同じタレ目がちな紫の瞳に、女性を蕩かすような甘さを含ませている。そんな美形王子のにこやかな笑顔は、老若問わず巷の女性たちのハートを鷲掴みにしているらしい。出迎えて下さった時の殿下に向けられた黄色い声は本当に凄まじかった。
(ミラに手を広げた時は特に凄かったから、ミラはそれを怖がってしまったのかも……)
今はすっかりいつもの調子に戻り、ルイーズ陛下の膝の上で葡萄ジュースを飲んでいる娘に視線を向けながら、私はそう結論付けると、フッと息を吐く。
(それにしても……)
美形が揃っているなぁと、改めて思った。
ルイーズ陛下は他国出身ということもあり黒髪ではない。しかし、白い髪が混じっていても未だ美しいダークブロンドの髪をピッチリ結え、テオたちと同じ深いブルーの瞳がとても美しい方である。
マティス国王陛下もアレクも、それぞれに惚れ惚れするような美しさを容姿に持っていて、イネス王妃陛下だってとびきりの美人だ。
そして、横に座ったリュカ殿下を含め、子どもたちも皆、とても将来が楽しみな容姿をしている。
「ああ、そうだ、マリー。突然で悪いのだが、今度、ダンスの練習に付き合ってくれないだろうか」
眼福だな、などと思いつつ眺めていると、不意にリュカ殿下からそう言われてキョトリとした。
「ダンスですか? ええ。私で宜しければ……」
「ほ、本当か? やった!! ずっとマリーと踊りたいと思っていたのだ!」
私の答えに思いの外喜んでもらえて、更に驚く。
(考えてみれば、私、ユーゴやアレク以外とダンスを踊ったことはないのだわ……)
アレクに合わせて舞踏会にあまり参加しないのもあるだろうが、実のところ、参加してもアレク以外からダンスに誘われないのだ。一応、ダンスの腕前はそれなりにあると自負してはいるし、容姿も、平均以上ではあると思ってはいるのだが……。
「殿下は物好きでらっしゃいますね。私と踊りたいなんて」
「ん? 何故そんな事を言う?」
「アレクが離してくれないというのもあるでしょうけれど。お恥ずかしい話、私、一度もアレク以外の男性からダンスに誘われた事がないんですよ?」
「えっ?!」
「ふふっ。私ももう三人の子どもがいますし、年齢も若くないですからいいのですけれどね。わざわざ私に頼まなくとも、殿下が望めば、是非相手にと名乗りを上げる女性は沢山いると思うのですが……」
「マリー、何を言う?! まさか貴女は、自分が社交界で何と呼ばれているのか知らな…「「母様!!!」」
何故かとても驚いた様子で殿下が話をされる途中、アルマンとテオに呼ばれて慌ててしまう。
「まぁっ、アルマン、テオ。殿下のお話を遮っては駄目でしょう?」
「っ、……いや、マリー、私は大丈夫だ」
「ですが……」
「大丈夫だから、二人の話を聞いてやってくれ」
「あら、では、すみません。……なぁに? アルマン、テオ」
「ごめんなさい、お母様! でも、あの、お祭り! 見て来てもいいですか?!」
「あのね! ラウルもついて来てくれるって!!」
私のドレスを握りそう話す二人のその言葉に視線を上げれば、ガッチリとフェラン殿下に手を握られたラウル様の姿と、ガッチリとルイーズ陛下に抱っこされたミラの姿があった。
私とリュカ殿下が話をしている間に、どうやらミラはそのまま残ってルイーズ陛下と遊び、男の子三人はラウル様と一緒に会場を回ることで話がまとまったようだった。
「ええ、いいわよ。はぐれないように気をつけてね?」
「「はーーい!!」」
私が声をかけると、ラウル様を中心に、フェラン殿下と共に四人で手を繋ぎ、他にも騎士数名を連れて子どもたちが駆けていく。ラウル様が慌てた様子で振り向き軽く頭を下げたのに、私は苦笑しながら手を振り応えた。
「……ラウル様は男の子に人気ですね」
「ははは。まぁ、滅多に会わないしな」
前国王陛下専属近衛騎士だったラウル様は、今はルイーズ王太后陛下の近衛騎士をされている。
既に老齢といっていい歳である筈だが、まだ身のこなしもしっかりとされていて、アレクの話によると、まだまだ十分にお強いのだそうだ。
ルイーズ陛下と同様、中々お会いできないレア感が子ども心をくすぐるのだろう。アレクたちとはまた違った渋い雰囲気の格好良さにも小さいナイトたちは憧れを抱くのかもしれない。
ラウル様は、アルマンやテオ、フェラン殿下たちから、それはそれは懐かれていた。
「ふふふっ」
「……なに?」
「ふふっ、いいえ」
前までは、それこそリュカ殿下がラウル様の手を引いて駆けていらっしゃったなと思い出し、私は再び懐かしさで笑ってしまったのだった。
「「お婆様!!!」」
王宮の中庭、いつもお茶会をするその場所で、ルイーズ王太后陛下は近衛騎士のラウル様と共に待っておられた。
そのルイーズ陛下が立ち上がり両手を広げられた瞬間、息子たちが勢いよく駆け出し、その胸へと抱きつく。
「まぁ! アルマン! よく来たわね! テオも! 会いたかったわ!」
ルイーズ陛下は、普段は王宮の奥で過ごしておられるため中々お会いする機会がない。それでも、たまにお会いするととても甘やかしてくれるため、子どもたちはルイーズ陛下の事が大好きであった。
「ルイーズ陛下。本日はお招きいただき、ありがとうございます」
私も少し遅れて到着し、ミラを下ろしてカーテシーをとった。
「ほら、みんな。お婆様に挨拶をしましょう?」
「はい、母様。ほら。テオ、ミラ、こっちにおいで」
続けて私が促せば、すぐにアルマンが長男としての動きを見せる。
「えっと、お婆様! 本日はお招きいただき、ありがとうございます!!」
アルマンの言葉に合わせ、頭を下げるテオ。先ほどの様子からミラが少し心配ではあったが、一緒に、兄に合わせてぴょこりと頭を下げた。
「まぁぁ! きちんと挨拶ができて偉いわねぇ! お婆ちゃまは嬉しいわ! でも、他の者はいないのだし、せっかくのお祭りの日なのよ。これ以上の堅苦しい事は止めにして、今日はただの孫が可愛いお婆ちゃまでいさせてちょうだいな」
「「はい! お婆様!」」
「ほほほ。元気のいい事ね。ああっ、本当にみんな可愛いわ」
9才のアルマン、6才のテオ、3才のミラに、10才のフェラン殿下。わちゃわちゃと小さい孫たちに囲まれハグをし合っているルイーズ陛下は、本当に嬉しそうだ。
「マリー」
その子どもたちと陛下の様子を笑顔で眺めていれば、声がかけられた。リュカ殿下である。
「こちらにどうぞ」
「まぁ、すみません。ありがとうございます」
15才のリュカ殿下は、さすがにもうあの輪に入る歳ではないといったところだろうか、一人離れ、私を席に誘導してくれた。
「ふふふっ」
「どうしたの?」
「いえ。少し前まで殿下もあの中に混じっておられたのにと、すこし懐かしくなっただけですわ」
「あー、ははっ。さすがに15ともなればね」
そう言って、恥ずかしげにすこし眉を寄せて苦笑する殿下は、背もすっかり高くなり、体つきも大人のものへと変わりつつあるようだった。いつの間にか声も低めの落ち着いたものへと変わられている。年齢の割に大人びた印象を受けるのは、その纏う空気の柔らかさ故だろう。
「マリーはワインを飲むよね? 今年のワインはとびきり美味しくできたみたいだよ」
「そうなんですか? ふふっ。ありがとうございます」
毎年のことではあるが。こうやって席につくと、せっかくのお祭りなのだからと、ワインや葡萄ジュース、ベーコン、ウィンナー、チーズ、その他お菓子などが運ばれきて、あっという間にテーブルの上はいっぱいになる。
殿下の指示で私にはワインが給仕されて、子どもたちは子どもたちで、ナタリーやルイーズ陛下の手を借りながら思い思いにジュースを飲んだりしている。
「……どうかな?」
ワインを一口含めば、殿下が上目遣いで聞いてきた。
「ええ! とても美味しいですわ!」
「それは良かった」
フルーティーでさっぱりとした味わいのワインに舌鼓を打ちつつ、その満足そうな笑顔に少し魅入ってしまう。
(……さすが、人気の王子様ね……)
そしてそう思いながら、私はふと、先程の事を思い出した。
王族の血を濃く継ぐ証の黒髪。それを艶やかに靡かせ、イネス様と同じタレ目がちな紫の瞳に、女性を蕩かすような甘さを含ませている。そんな美形王子のにこやかな笑顔は、老若問わず巷の女性たちのハートを鷲掴みにしているらしい。出迎えて下さった時の殿下に向けられた黄色い声は本当に凄まじかった。
(ミラに手を広げた時は特に凄かったから、ミラはそれを怖がってしまったのかも……)
今はすっかりいつもの調子に戻り、ルイーズ陛下の膝の上で葡萄ジュースを飲んでいる娘に視線を向けながら、私はそう結論付けると、フッと息を吐く。
(それにしても……)
美形が揃っているなぁと、改めて思った。
ルイーズ陛下は他国出身ということもあり黒髪ではない。しかし、白い髪が混じっていても未だ美しいダークブロンドの髪をピッチリ結え、テオたちと同じ深いブルーの瞳がとても美しい方である。
マティス国王陛下もアレクも、それぞれに惚れ惚れするような美しさを容姿に持っていて、イネス王妃陛下だってとびきりの美人だ。
そして、横に座ったリュカ殿下を含め、子どもたちも皆、とても将来が楽しみな容姿をしている。
「ああ、そうだ、マリー。突然で悪いのだが、今度、ダンスの練習に付き合ってくれないだろうか」
眼福だな、などと思いつつ眺めていると、不意にリュカ殿下からそう言われてキョトリとした。
「ダンスですか? ええ。私で宜しければ……」
「ほ、本当か? やった!! ずっとマリーと踊りたいと思っていたのだ!」
私の答えに思いの外喜んでもらえて、更に驚く。
(考えてみれば、私、ユーゴやアレク以外とダンスを踊ったことはないのだわ……)
アレクに合わせて舞踏会にあまり参加しないのもあるだろうが、実のところ、参加してもアレク以外からダンスに誘われないのだ。一応、ダンスの腕前はそれなりにあると自負してはいるし、容姿も、平均以上ではあると思ってはいるのだが……。
「殿下は物好きでらっしゃいますね。私と踊りたいなんて」
「ん? 何故そんな事を言う?」
「アレクが離してくれないというのもあるでしょうけれど。お恥ずかしい話、私、一度もアレク以外の男性からダンスに誘われた事がないんですよ?」
「えっ?!」
「ふふっ。私ももう三人の子どもがいますし、年齢も若くないですからいいのですけれどね。わざわざ私に頼まなくとも、殿下が望めば、是非相手にと名乗りを上げる女性は沢山いると思うのですが……」
「マリー、何を言う?! まさか貴女は、自分が社交界で何と呼ばれているのか知らな…「「母様!!!」」
何故かとても驚いた様子で殿下が話をされる途中、アルマンとテオに呼ばれて慌ててしまう。
「まぁっ、アルマン、テオ。殿下のお話を遮っては駄目でしょう?」
「っ、……いや、マリー、私は大丈夫だ」
「ですが……」
「大丈夫だから、二人の話を聞いてやってくれ」
「あら、では、すみません。……なぁに? アルマン、テオ」
「ごめんなさい、お母様! でも、あの、お祭り! 見て来てもいいですか?!」
「あのね! ラウルもついて来てくれるって!!」
私のドレスを握りそう話す二人のその言葉に視線を上げれば、ガッチリとフェラン殿下に手を握られたラウル様の姿と、ガッチリとルイーズ陛下に抱っこされたミラの姿があった。
私とリュカ殿下が話をしている間に、どうやらミラはそのまま残ってルイーズ陛下と遊び、男の子三人はラウル様と一緒に会場を回ることで話がまとまったようだった。
「ええ、いいわよ。はぐれないように気をつけてね?」
「「はーーい!!」」
私が声をかけると、ラウル様を中心に、フェラン殿下と共に四人で手を繋ぎ、他にも騎士数名を連れて子どもたちが駆けていく。ラウル様が慌てた様子で振り向き軽く頭を下げたのに、私は苦笑しながら手を振り応えた。
「……ラウル様は男の子に人気ですね」
「ははは。まぁ、滅多に会わないしな」
前国王陛下専属近衛騎士だったラウル様は、今はルイーズ王太后陛下の近衛騎士をされている。
既に老齢といっていい歳である筈だが、まだ身のこなしもしっかりとされていて、アレクの話によると、まだまだ十分にお強いのだそうだ。
ルイーズ陛下と同様、中々お会いできないレア感が子ども心をくすぐるのだろう。アレクたちとはまた違った渋い雰囲気の格好良さにも小さいナイトたちは憧れを抱くのかもしれない。
ラウル様は、アルマンやテオ、フェラン殿下たちから、それはそれは懐かれていた。
「ふふふっ」
「……なに?」
「ふふっ、いいえ」
前までは、それこそリュカ殿下がラウル様の手を引いて駆けていらっしゃったなと思い出し、私は再び懐かしさで笑ってしまったのだった。
0
お気に入りに追加
821
あなたにおすすめの小説
【完結】帰れると聞いたのに……
ウミ
恋愛
聖女の役割が終わり、いざ帰ろうとしていた主人公がまさかの聖獣にパクリと食べられて帰り損ねたお話し。
※登場人物※
・ゆかり:黒目黒髪の和風美人
・ラグ:聖獣。ヒト化すると銀髪金眼の細マッチョ
婚約破棄してみたらー婚約者は蓋をあけたらクズだった件
青空一夏
恋愛
アリッサ・エバン公爵令嬢はイザヤ・ワイアット子爵の次男と婚約していた。
最近、隣国で婚約破棄ブームが起こっているから、冗談でイザヤに婚約破棄を申し渡した。
すると、意外なことに、あれもこれもと、婚約者の悪事が公になる。
アリッサは思いがけない展開にショックをうける。
婚約破棄からはじまる、アリッサの恋愛物語。
【本編・改稿版】来世でも一緒に
霜月
恋愛
「お父様にはお母様がいて、後継には弟がいる。後は私が素敵な殿方をゲットすれば万事おっけー! 親孝行にもなる!!」
そう豪語し、その為に血の滲むような努力をしてきたとあるご令嬢が、無愛想で女嫌いと噂される王弟・大公に溺愛される話。
◆8月20日〜、改稿版の再掲を開始します。ストーリーに大きな変化はありませんが、全体的に加筆・修正をしています。
◆あくまで中世ヨーロッパ『風』であり、フィクションであることを踏まえた上でお読みください。
◆R15設定は保険です。
本編に本番シーンは出て来ませんが、ちょいエロぐらいは書けている…はず。
※R18なお話は、本編終了後に番外編として上げていきますので、よろしくお願いします。
【お礼と謝罪】
色々とありまして、どうしても一からやり直したくなりました。相変わらずダメダメ作家で申し訳ありません。
見捨てないでいてくださる皆様の存在が本当に励みです。
本当にすみません。そして、本当にありがとうございます。
これからまた頑張っていきますので、どうかよろしくお願い致します。
m(_ _)m
霜月
大嫌いな次期騎士団長に嫁いだら、激しすぎる初夜が待っていました
扇 レンナ
恋愛
旧題:宿敵だと思っていた男に溺愛されて、毎日のように求められているんですが!?
*こちらは【明石 唯加】名義のアカウントで掲載していたものです。書籍化にあたり、こちらに転載しております。また、こちらのアカウントに転載することに関しては担当編集さまから許可をいただいておりますので、問題ありません。
――
ウィテカー王国の西の辺境を守る二つの伯爵家、コナハン家とフォレスター家は長年に渡りいがみ合ってきた。
そんな現状に焦りを抱いた王家は、二つの伯爵家に和解を求め、王命での結婚を命じる。
その結果、フォレスター伯爵家の長女メアリーはコナハン伯爵家に嫁入りすることが決まった。
結婚相手はコナハン家の長男シリル。クールに見える外見と辺境騎士団の次期団長という肩書きから女性人気がとても高い男性。
が、メアリーはそんなシリルが実は大嫌い。
彼はクールなのではなく、大層傲慢なだけ。それを知っているからだ。
しかし、王命には逆らえない。そのため、メアリーは渋々シリルの元に嫁ぐことに。
どうせ愛し愛されるような素敵な関係にはなれるわけがない。
そう考えるメアリーを他所に、シリルは初夜からメアリーを強く求めてくる。
――もしかして、これは嫌がらせ?
メアリーはシリルの態度をそう受け取り、頑なに彼を拒絶しようとするが――……。
「誰がお前に嫌がらせなんかするかよ」
どうやら、彼には全く別の思惑があるらしく……?
*WEB版表紙イラストはみどりのバクさまに有償にて描いていただいたものです。転載等は禁止です。
かつて私を愛した夫はもういない 偽装結婚のお飾り妻なので溺愛からは逃げ出したい
おうぎまちこ(あきたこまち)
恋愛
※また後日、後日談を掲載予定。
一代で財を築き上げた青年実業家の青年レオパルト。彼は社交性に富み、女性たちの憧れの的だった。
上流階級の出身であるダイアナは、かつて、そんな彼から情熱的に求められ、身分差を乗り越えて結婚することになった。
幸せになると信じたはずの結婚だったが、新婚数日で、レオパルトの不実が発覚する。
どうして良いのか分からなくなったダイアナは、レオパルトを避けるようになり、家庭内別居のような状態が数年続いていた。
夫から求められず、苦痛な毎日を過ごしていたダイアナ。宗教にすがりたくなった彼女は、ある時、神父を呼び寄せたのだが、それを勘違いしたレオパルトが激高する。辛くなったダイアナは家を出ることにして――。
明るく社交的な夫を持った、大人しい妻。
どうして彼は二年間、妻を求めなかったのか――?
勘違いですれ違っていた夫婦の誤解が解けて仲直りをした後、苦難を乗り越え、再度愛し合うようになるまでの物語。
※本編全23話の完結済の作品。アルファポリス様では、読みやすいように1話を3〜4分割にして投稿中。
※ムーンライト様にて、11/10~12/1に本編連載していた完結作品になります。現在、ムーンライト様では本編の雰囲気とは違い明るい後日談を投稿中です。
※R18に※。作者の他作品よりも本編はおとなしめ。
※ムーンライト33作品目にして、初めて、日間総合1位、週間総合1位をとることができた作品になります。
結婚から始まった私達の関係は仲睦まじく続く
能登原あめ
恋愛
* R18糖度高めのお話です。
祖父が亡くなって、独りぼっちになったカリン。
心配した商店街の奥さんが紹介してくれたのが、伯爵家の生まれで騎士として身を立てているリーヌス様。
貴族だけど親しみやすい方で、この度2人は結婚した。
* Rシーンには※マークがつきます(後半)
* およそ10話程度+小話未定。
* コメント欄はネタバレ配慮しておりませんので、お気をつけください。
* 表紙はCanvaさまで作成した画像を使用しております。
美貌の騎士団長は逃げ出した妻を甘い執愛で絡め取る
束原ミヤコ
恋愛
旧題:夫の邪魔になりたくないと家から逃げたら連れ戻されてひたすら愛されるようになりました
ラティス・オルゲンシュタットは、王国の七番目の姫である。
幻獣種の血が流れている幻獣人である、王国騎士団団長シアン・ウェルゼリアに、王を守った褒章として十五で嫁ぎ、三年。
シアンは隣国との戦争に出かけてしまい、嫁いでから話すこともなければ初夜もまだだった。
そんなある日、シアンの恋人という女性があらわれる。
ラティスが邪魔で、シアンは家に戻らない。シアンはずっとその女性の家にいるらしい。
そう告げられて、ラティスは家を出ることにした。
邪魔なのなら、いなくなろうと思った。
そんなラティスを追いかけ捕まえて、シアンは家に連れ戻す。
そして、二度と逃げないようにと、監禁して調教をはじめた。
無知な姫を全力で可愛がる差別種半人外の騎士団長の話。
ハズレ令嬢の私を腹黒貴公子が毎夜求めて離さない
扇 レンナ
恋愛
旧題:買われた娘は毎晩飛ぶほど愛されています!?
セレニアは由緒あるライアンズ侯爵家の次女。
姉アビゲイルは才色兼備と称され、周囲からの期待を一身に受けてきたものの、セレニアは実の両親からも放置気味。将来に期待されることなどなかった。
だが、そんな日々が変わったのは父親が投資詐欺に引っ掛かり多額の借金を作ってきたことがきっかけだった。
――このままでは、アビゲイルの将来が危うい。
そう思った父はセレニアに「成金男爵家に嫁いで来い」と命じた。曰く、相手の男爵家は爵位が上の貴族とのつながりを求めていると。コネをつなぐ代わりに借金を肩代わりしてもらうと。
その結果、セレニアは新進気鋭の男爵家メイウェザー家の若き当主ジュードと結婚することになる。
ジュードは一代で巨大な富を築き爵位を買った男性。セレニアは彼を仕事人間だとイメージしたものの、実際のジュードはほんわかとした真逆のタイプ。しかし、彼が求めているのは所詮コネ。
そう決めつけ、セレニアはジュードとかかわる際は一線を引こうとしていたのだが、彼はセレニアを強く求め毎日のように抱いてくる。
しかも、彼との行為はいつも一度では済まず、セレニアは毎晩のように意識が飛ぶほど愛されてしまって――……!?
おっとりとした絶倫実業家と見放されてきた令嬢の新婚ラブ!
◇hotランキング 3位ありがとうございます!
――
◇掲載先→アルファポリス(先行公開)、ムーンライトノベルズ
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる