blゲームのお助け友人キャラに転生しました!?

ラーム

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それから僕たちは紅茶やケーキを楽しみながら話に花を咲かせた。

「まじ!?別荘なんて買ったことないよ僕。」

「全然俺も良くわかってないよ。でも海辺の別荘の行き方くらいは知ってるから夏になったら一緒に行こう!」

その言い方だとあなた、複数個別荘持ってます…?流石公爵家。

「あ、もう4時だ。帰らないと。」

「ほんと?送っていくよ。」

「そんな!一日に2度もお世話になるわけにはいかないよ!気持ちだけ受け取っておくね。」

「そっか。じゃあ門まで送るよ。馬車が来るまで待ってよう」

もう何から何まで完璧すぎる…これは主人公ですわ。

「ありがとう。じゃあ行こう。」

門まで行くとエルダー家の馬車がもう停まって待っていた。…何時間前からいたんだろう…

「あ、もういる!」

「じゃあここでお別れかな。ありがとう、今日はは来てくれて。とっても楽しかった。」

「こちらこそ!めっちゃ楽しかった!」

そうだ、渡すものがあるんだった。

「はい、ムゲン。ブルーローズ。君の家にはたくさんあるからもう十分かもしれないけど…切り花だから瓶とかに入れて置いたら長持ちするかも!」

「…!ありがとう…!大切にする。」

あ~~受け取ってくれて良かった~!
とりあえず嫌われては無い!
友達にはなれてるのかな…?

ゲームだと好感度がマイナスのキャラにはアイテムを受け取ってもらえないし、常に相手からの好感度がわかっていたから攻略も割としやすかったんだけど…

「じゃあ!今日は本当にありがとう!また一緒に遊んでね!」

「もちろん!またいつか招待するよ!ブルーローズもありがとう!大切にするね。」

何はともあれ知り合いにはなれただろう。それだけで大きな成果である。

「お坊ちゃま、茶会はいかがでしたか?」

「とっても楽しかったし、いい経験になったよ。」

「はい、身分が上の人との交流は多くはないですから、本当に貴重な経験だと思います。」

そうだよなぁ、伯爵家といえど本来はムゲンとは知り合いになることすらできない身分であるのだ。これもシナリオ様様だな。

ここからあと4年。どれだけ距離を縮められるかが勝負である。シナリオ通りのアドバイス友人レベルくらいには仲良くなれるといいな。

「そうだ!今家に空いてる花壇ってある?」

「はい、3平方メートルくらいのものならありますが。何をお育てになるのですか?」

「ブルーローズを育てたいと思って。苗とかも買った方がいいかな?」

「ブルーローズ!いいですね!今度園芸店にでも行きましょう!」
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