blゲームのお助け友人キャラに転生しました!?

ラーム

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ところでこの世界には魔術が存在する。

当時ゲームをプレイしていた時は植物の組み合わせクイズやリズムゲームなどで魔術のスキルをあげていたが、現実はそうともいかない。
頭の底から記憶を引っ張り出して来るか、1から学び直すかするしかないのだ。

もちろん廃課金者である僕にかかればこんなことちょチョイの...チョイなんていかなかった。


なんて難しいんだ!1回使おうとするだけですごく体力を消費する。前は人差し指使うだけで最強魔法を何発も打てたのに!!

やはり人の性能差もあるのかもしれない。プレイしていた時はムゲン視点からだったからな。彼には主人公補正がかかっているから簡単に感じただけで本当は他の人はもっと大変だったのかもしれない。

エルダー・リョウも伯爵家の人間だからセンスはあると思うんだけどな...。あのムゲンの友人も務まっていたし...。


と10年経ち、四苦八苦しながらもやっとこの体と世界観に適応してきたのだが、懸念点がひとつあった。

ムゲンや攻略対象者達と一向に出会わないのだ!

ムゲンと攻略対象者達の絡みは僕がこの世界に転生して1番楽しみにしてきていることなのに!!

もしかしたらもうムゲンと攻略対象者達は出会っていて順調に愛を育んでいるのかもしれない。
それならそれでよかろう。多少の不満は残るが。推しの幸せが1番だからね!

でもせっかくお助け兼友人キャラに転生したからには生blを拝みたいものである。どのカプになってるかな。
ムゲン攻めならムゲライもムゲアルも良いな...年下受け年上受けどっちも美味しい。
でもやっぱ同い年でケンカップルのバベムゲか... やはりムゲン受けが至極。
なんならどさくさに紛れてアルダニやダニアルも摂取したいものである。どっちになってるかな?

そんなことを考えながらふと気づいた。

「あれ?ゲームシナリオ的にあと4年で友達にならなきゃいけなくない?」と。

メモストはムゲンが14歳になり、エディシャル学園に入学するところから始まる。その時にはもうムゲンとリョウは友人だったのだ。

そんな?!僕が転生してきたせいでゲームシナリオが変わっちゃった...?

ムゲンは基本的に人に興味が無いのでリョウが攻略対象者について説明し、引き合せることでやっと攻略対象者との交流が始まるのだ。
このままムゲンと友人どころか知り合いにすらなれなかったら...

ええい!このままじゃいられない!!一刻も早くムゲンと友人にならなくては!
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