2 / 32
1
しおりを挟む
添削後の文章
目を覚ましたあとの第一声は、
「おぎゃあぁぁぁ」
だった。
なんとも屈辱的な目覚めではあったが、それもそのはず。なんと今の僕は赤ちゃんだった!
???
どういうことなのだろうか。
僕はBLを愛してやまない生粋の腐男子高校生だったはずだ。
それなのに今は、綺麗な女の人に抱っこされて無遠慮に泣きじゃくっている。
???
どういう状況だ?なんで僕は女の人に抱っこされてる赤ちゃんなんだ?
そもそもここはどこだ?目の前の人は誰なんだ?
「はじめまして、リョウ。会えて本当に嬉しいわ」
僕を抱っこしている綺麗な女の人が、顔をほころばせながら言う。
なんだと?リョウ?俺の名前じゃないか!
ってことはここは過去?それとも予知夢ならぬ過去夢?
そんなことをぐるぐると考えていると、隣にいた男の人が言った。
「ようこそ、エルダー家へ。今日から君の父になるマルタだ。よろしく」
なんだ!エルダー家だって?!
そんなことを言われた直後、僕の体力は限界を超え、視界は暗転した。
エルダー家、メモストに出てくる伯爵家じゃないか?!
…そんなことは置いておいて、エルダー?海外の苗字なのか?
でもリョウだなんて名前、海外の人では聞いたこともないぞ。
それに話していた言語は日本語だったし…。
どういうことだ?僕の愛しき伊藤の苗字はどこに行ったんだ!
一般的だけど「藤」の字がかっこよくて好きだったのに…。
エルダー・リョウだなんて…エルダー・リョウ?
メモストに出てくるお助けキャラじゃないか?!
もしかしてこの世界は本当にメモストの世界なのか?
そんな!僕はゲームの中に異世界転生したのか?しかもお助けキャラとして?
前世の伊藤遼は長生きできたのだろうか?
でも漫画や小説で見る異世界転生者たちはトラックに引かれて転生していることが多いから、僕もそうなのかもしれない。
もしかしたらここは平行世界で、伊藤遼の方も他の世界線で健康に楽しく生きているかもしれない。それが一番いいな。
と、こんなふうにして齢0歳にして生まれた世界のすべてを悟ったのは10年前のこと。
僕、エルダー・リョウは10歳になっていた。
そりゃあ、モブでもゲームのキャラなんだから大丈夫だとは思っていたけど…。
目を覚ましたあとの第一声は、
「おぎゃあぁぁぁ」
だった。
なんとも屈辱的な目覚めではあったが、それもそのはず。なんと今の僕は赤ちゃんだった!
???
どういうことなのだろうか。
僕はBLを愛してやまない生粋の腐男子高校生だったはずだ。
それなのに今は、綺麗な女の人に抱っこされて無遠慮に泣きじゃくっている。
???
どういう状況だ?なんで僕は女の人に抱っこされてる赤ちゃんなんだ?
そもそもここはどこだ?目の前の人は誰なんだ?
「はじめまして、リョウ。会えて本当に嬉しいわ」
僕を抱っこしている綺麗な女の人が、顔をほころばせながら言う。
なんだと?リョウ?俺の名前じゃないか!
ってことはここは過去?それとも予知夢ならぬ過去夢?
そんなことをぐるぐると考えていると、隣にいた男の人が言った。
「ようこそ、エルダー家へ。今日から君の父になるマルタだ。よろしく」
なんだ!エルダー家だって?!
そんなことを言われた直後、僕の体力は限界を超え、視界は暗転した。
エルダー家、メモストに出てくる伯爵家じゃないか?!
…そんなことは置いておいて、エルダー?海外の苗字なのか?
でもリョウだなんて名前、海外の人では聞いたこともないぞ。
それに話していた言語は日本語だったし…。
どういうことだ?僕の愛しき伊藤の苗字はどこに行ったんだ!
一般的だけど「藤」の字がかっこよくて好きだったのに…。
エルダー・リョウだなんて…エルダー・リョウ?
メモストに出てくるお助けキャラじゃないか?!
もしかしてこの世界は本当にメモストの世界なのか?
そんな!僕はゲームの中に異世界転生したのか?しかもお助けキャラとして?
前世の伊藤遼は長生きできたのだろうか?
でも漫画や小説で見る異世界転生者たちはトラックに引かれて転生していることが多いから、僕もそうなのかもしれない。
もしかしたらここは平行世界で、伊藤遼の方も他の世界線で健康に楽しく生きているかもしれない。それが一番いいな。
と、こんなふうにして齢0歳にして生まれた世界のすべてを悟ったのは10年前のこと。
僕、エルダー・リョウは10歳になっていた。
そりゃあ、モブでもゲームのキャラなんだから大丈夫だとは思っていたけど…。
43
お気に入りに追加
69
あなたにおすすめの小説
学院のモブ役だったはずの青年溺愛物語
紅林
BL
『桜田門学院高等学校』
日本中の超金持ちの子息子女が通うこの学校は東京都内に位置する野球ドーム五個分の土地が学院としてなる巨大学園だ
しかし生徒数は300人程の少人数の学院だ
そんな学院でモブとして役割を果たすはずだった青年の物語である
総受けルート確定のBLゲーの主人公に転生してしまったんだけど、ここからソロエンドを迎えるにはどうすればいい?
寺一(テライチ)
BL
──妹よ。にいちゃんは、これから五人の男に抱かれるかもしれません。
ユズイはシスコン気味なことを除けばごくふつうの男子高校生。
ある日、熱をだした妹にかわって彼女が予約したゲームを店まで取りにいくことに。
その帰り道、ユズイは階段から足を踏みはずして命を落としてしまう。
そこに現れた女神さまは「あなたはこんなにはやく死ぬはずではなかった、お詫びに好きな条件で転生させてあげます」と言う。
それに「チート転生がしてみたい」と答えるユズイ。
女神さまは喜んで願いを叶えてくれた……ただしBLゲーの世界で。
BLゲーでのチート。それはとにかく攻略対象の好感度がバグレベルで上がっていくということ。
このままではなにもしなくても総受けルートが確定してしまう!
男にモテても仕方ないとユズイはソロエンドを目指すが、チートを望んだ代償は大きくて……!?
溺愛&執着されまくりの学園ラブコメです。
主人公は俺狙い?!
suzu
BL
生まれた時から前世の記憶が朧げにある公爵令息、アイオライト=オブシディアン。
容姿は美麗、頭脳も完璧、気遣いもできる、ただ人への態度が冷たい冷血なイメージだったため彼は「細雪な貴公子」そう呼ばれた。氷のように硬いイメージはないが水のように優しいイメージもない。
だが、アイオライトはそんなイメージとは反対に単純で鈍かったり焦ってきつい言葉を言ってしまう。
朧げであるがために時間が経つと記憶はほとんど無くなっていた。
15歳になると学園に通うのがこの世界の義務。
学園で「インカローズ」を見た時、主人公(?!)と直感で感じた。
彼は、白銀の髪に淡いピンク色の瞳を持つ愛らしい容姿をしており、BLゲームとかの主人公みたいだと、そう考える他なかった。
そして自分も攻略対象や悪役なのではないかと考えた。地位も高いし、色々凄いところがあるし、見た目も黒髪と青紫の瞳を持っていて整っているし、
面倒事、それもBL(多分)とか無理!!
そう考え近づかないようにしていた。
そんなアイオライトだったがインカローズや絶対攻略対象だろっ、という人と嫌でも鉢合わせしてしまう。
ハプニングだらけの学園生活!
BL作品中の可愛い主人公×ハチャメチャ悪役令息
※文章うるさいです
※背後注意
腐男子(攻め)主人公の息子に転生した様なので夢の推しカプをサポートしたいと思います
たむたむみったむ
BL
前世腐男子だった記憶を持つライル(5歳)前世でハマっていた漫画の(攻め)主人公の息子に転生したのをいい事に、自分の推しカプ (攻め)主人公レイナード×悪役令息リュシアンを実現させるべく奔走する毎日。リュシアンの美しさに自分を見失ない(受け)主人公リヒトの優しさに胸を痛めながらもポンコツライルの脳筋レイナード誘導作戦は成功するのだろうか?
そしてライルの知らないところでばかり起こる熱い展開を、いつか目にする事が……できればいいな。
ほのぼのまったり進行です。
他サイトにも投稿しておりますが、こちら改めて書き直した物になります。
君のことなんてもう知らない
ぽぽ
BL
早乙女琥珀は幼馴染の佐伯慶也に毎日のように告白しては振られてしまう。
告白をOKする素振りも見せず、軽く琥珀をあしらう慶也に憤りを覚えていた。
だがある日、琥珀は記憶喪失になってしまい、慶也の記憶を失ってしまう。
今まで自分のことをあしらってきた慶也のことを忘れて、他の人と恋を始めようとするが…
「お前なんて知らないから」
総長の彼氏が俺にだけ優しい
桜子あんこ
BL
ビビりな俺が付き合っている彼氏は、
関東で最強の暴走族の総長。
みんなからは恐れられ冷酷で悪魔と噂されるそんな俺の彼氏は何故か俺にだけ甘々で優しい。
そんな日常を描いた話である。
王道学園のモブ
四季織
BL
王道学園に転生した俺が出会ったのは、寡黙書記の先輩だった。
私立白鳳学園。山の上のこの学園は、政財界、文化界を担う子息達が通う超名門校で、特に、有名なのは生徒会だった。
そう、俺、小坂威(おさかたける)は王道学園BLゲームの世界に転生してしまったんだ。もちろんゲームに登場しない、名前も見た目も平凡なモブとして。
王道にはしたくないので
八瑠璃
BL
国中殆どの金持ちの子息のみが通う、小中高一貫の超名門マンモス校〈朱鷺学園〉
幼少の頃からそこに通い、能力を高め他を率いてきた生徒会長こと鷹官 仁。前世知識から得た何れ来るとも知れぬ転校生に、平穏な日々と将来を潰されない為に日々努力を怠らず理想の会長となるべく努めてきた仁だったが、少々やり過ぎなせいでいつの間にか大変なことになっていた_____。
これは、やりすぎちまった超絶カリスマ生徒会長とそんな彼の周囲のお話である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる