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36話
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蜃が、溜め息を吐いた。
「あれが、鬼共の封印場所だと教えなかった我々にも責任があると。処分はこの程度で済んだのだが……大変なのは、これからだ」
「私達は、お蝶姉様に言われて眠っていて、事の次第は知りませんの。けど、またあの時のように鬼を退治することは出来ないのですか?」
蜃は、苦い顔をした。
「あの術は、危険すぎる。それに大きな力を必要とするから、一生に1度しか使えんのだ。もし、あの術を使うのだとしたら、次は俺。だが、誰が犠牲になるのか」
新月は何も言えず、ただしゅんと黙りこくった。
「蜃様、新月は蜃様にお話したいことがあります」
「なんだ?」
「この件が片付いたら、聞いてくださいますか?」
「今では、いかんのか?」
新月が、コクリと頷いた。
「わかった。全てが終わったら聞こう」
やっと、旬介の居場所がわかった。新月は蜃から離れると共に、地下の独房に向かった。が、途中で葛葉と鉢合わせた。酷く疲れた顔をしていた。
「新月、旬介に会いにいく気か? 蜃から聞いたのか」
新月が否定も肯定も出来ずにいると、葛葉は彼女の肩を逆方向に押した。
「それは、いかん。情けを与えては、罰にならん」
「いつまでですか?」
「まだ、決めておらん。けど、当分は無理だ。これでもまだ、軽い方だ」
「これから、どうなるのですか?」
「どうにかする。案ずるな」
新月の目に不安の涙が、うっすら浮かんだ。
竜子も心配しており、新月が葛葉と部屋に戻るなり、側に駆け寄った。
「どうだった?」
それを見た葛葉が、竜子にも釘をさした。
「新月にも伝えたばかりだが、絶対に会ってはならん。情けを与えては、罰にならん。罰にならねば、また同じことを繰り返す。もう2度繰り返さぬよう、あの馬鹿2人には頭と身体に十分すぎるくらい教えこまねばならんからな」
葛葉に言われ、竜子もしゅんとした。
その晩、新月と竜子はこっそり寝所を抜け出した。誰も何も教えてくれないから、心配で仕方なかった。ご飯は食べているのかな、とか。今はどうなっているんだろうか、とか。イタズラ好きだった2人が折檻されることはよくあったが、今回ばかりは事情が違うし様子も違う。自業自得だと言ってしまえばそれまでだけれど。
地下牢への入口は、幸い鍵が掛かっていなかった。恐らく、何かあった時に逃げられる様にという配慮からかもしれない。ただ、中は壁に札が一面に貼り付けられていた。逃げないように、2人の法力を封じたものである。無論、ここに入ってしまえば、新月達はおろか葛葉でさえ術は使えない。
新月と竜子は互いに手を繋ぐと、息を潜めて階段を降りた。真っ暗で良く見えない。もし、何か明かりにでもなるような物を持ち込んで見つかったらいけないと、何も持って入らなかった。
地下への階段の半分まで降りたところで、枯れた2人の啜り泣きが聞こえた。真っ暗で冷えきった独房の夜は、2人には酷く堪えた。静かすぎて怖くて、話すことすら塞がれ、互いの啜り泣きだけが頼りだった。
目もなれないような暗闇の中、手探りでようやくたどり着いた独房の前で、新月は小さな声を出した。
「こっちは、旬介? 紗々丸?」
何かが動いたような気配と、手に冷えた手の感触があると、その手が新月の手を引き、顔を触らせているようだった。柔らかくてさらさらとした、髪の感触があって、旬介と気付く。竜子も別のところで紗々丸と会えたようで、何かこそこそと話していた。そこから新月が撫で回すように触ると、冷えた頬はぐっしょり濡れていて、口元に布が噛ませられているようだった。それから、先程触った旬介の手も、よく触れば手首で縛り上げられている。
「自業自得だよ。ちゃんと反省しなきゃダメだよ。でも、よかった。元気そうで」
旬介は、新月の手をぐっと握った。
「こっそり会いに来たのよ。本当はダメなんだけどね。だって、誰も旬介達のこと教えてくれないんだもの。見つかる前に行くね」
旬介の手に、更に力が入った。
「だめ、見つかったら怒られちゃう」
新月は無理矢理その手を引き離した。旬介の一旦止まっていた啜り泣きが、再び響き始まった。
「またね」
闇の中、その様子は全く見えなかった。けれど、見えなくてよかったとすら思った。
竜子と外に出たところで、待っていたのは蜃だった。
「新月」
蜃の低い声に、新月は肩をビクリとさせ、数歩下がった。
「ごめん……なさい」
「お前達も一緒に、折檻されるか」
竜子と青い顔でその場に蹲ると、蜃は冗談だと2人を立たせた。
「厠に行こうと思って部屋を出ようとしたら、お前らの影が見えたので不審に思って着いてきたんだ。なんで聞けんのだ、お前らは」
「心配で……」
「見たのか?」
「見えなかったけど……多分、酷い」
「本当なら、死罪だ」
「可哀想」
「自業自得なんだ。第一、話す事も動く事も制限されてはいるが、1日1食の飯と十分な水は与えているし、毎日折檻も兼ねて母上が会いに行っているからそれほど酷い目にもあっていないよ」
そうなのか? と、新月は首を傾げた。
「それより、2人の罰はどうしようかな?」
「うっ……」
「まあ、今夜のところは見なかった事にしてやるから、早く寝ろ。明日何か聞かれても、話すな。俺が誤魔化してやるから」
「はい」
その晩は、それ以降何事もなく終わり、見つかったのが蜃で良かったと新月と竜子は心底思った。
翌日、やはり葛葉は何か感じていたのか、夜中に何処かに行ったのかと聞かれたが、蜃が寝れずに自分と一緒に散歩をしていたと誤魔化してくれた。晴明は何処か疑うような顔をしていたが、何も言わなかった。
それから半月程して、旬介と紗々丸はようやく地下牢から出てきた。2人共酷く窶れていて、当たり前だが元気はなかった。更にそこから暫く謹慎するよう告げられ、2人共部屋に篭もりっきりになっていた。
「旬介、入るよ」
やっと話せる機会が出来て、新月が堂々と会いに行くと、旬介は部屋で蹲って泣いていた。
「やっと、出られたのにまだ泣いてるのね。自分が悪いんじゃないの」
と、言いながら新月は旬介の頭を撫でた。
「こんなことに……なるって……思ってなくて……あそこにあったものも……何か……知らなかったから」
途切れ途切れに、旬介は言葉を出した。その声はすっかり枯れていた。
「母上が……一緒に……死のうと言うんだ……お蝶姉さんのように……里のために……だから、俺……新月との約束……守れない」
新月の胸に、刺されたような痛みが走った。
「紗々丸も?」
旬介は、首を左右に揺らした。
新月は、弾かれたように旬介の部屋から飛び出した。
「母上!」
「どうした?」
血相を変えて部屋に飛び込んできた新月に、葛葉は驚きながら問うた。
新月は、荒い呼吸の中続けた。
「旬介は……母上は、旬介と共に……死ぬのですか?」
葛葉は表情を殺すと、新月をその場に座られた。
「新月。この度、封印の解かれた鬼共は、お蝶が犠牲になって発動させた秘術『生克五霊獣の法』によってしか抑えることが出来ん。それを使うには、お蝶のように生贄が必要なのだ。あの子の失態は、育てた私の責任だ」
「そんな……」
「誰かが犠牲にならねば、事は収まらん」
新月はその場で、泣き叫んだ。
旬介が死ぬのも嫌だ、母上が死ぬのも嫌だ。もう誰かが死んでしまうのが、堪らなく嫌だった。
泣き叫んで、散々泣き暮れて、泣き明かして……。
悔しくて、どうしていいかわからなくて。
気付いた時、泣き腫らした目で蜃の元に来ていた。
「新月、目が真っ赤じゃないか」
「あれが、鬼共の封印場所だと教えなかった我々にも責任があると。処分はこの程度で済んだのだが……大変なのは、これからだ」
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「蜃様、新月は蜃様にお話したいことがあります」
「なんだ?」
「この件が片付いたら、聞いてくださいますか?」
「今では、いかんのか?」
新月が、コクリと頷いた。
「わかった。全てが終わったら聞こう」
やっと、旬介の居場所がわかった。新月は蜃から離れると共に、地下の独房に向かった。が、途中で葛葉と鉢合わせた。酷く疲れた顔をしていた。
「新月、旬介に会いにいく気か? 蜃から聞いたのか」
新月が否定も肯定も出来ずにいると、葛葉は彼女の肩を逆方向に押した。
「それは、いかん。情けを与えては、罰にならん」
「いつまでですか?」
「まだ、決めておらん。けど、当分は無理だ。これでもまだ、軽い方だ」
「これから、どうなるのですか?」
「どうにかする。案ずるな」
新月の目に不安の涙が、うっすら浮かんだ。
竜子も心配しており、新月が葛葉と部屋に戻るなり、側に駆け寄った。
「どうだった?」
それを見た葛葉が、竜子にも釘をさした。
「新月にも伝えたばかりだが、絶対に会ってはならん。情けを与えては、罰にならん。罰にならねば、また同じことを繰り返す。もう2度繰り返さぬよう、あの馬鹿2人には頭と身体に十分すぎるくらい教えこまねばならんからな」
葛葉に言われ、竜子もしゅんとした。
その晩、新月と竜子はこっそり寝所を抜け出した。誰も何も教えてくれないから、心配で仕方なかった。ご飯は食べているのかな、とか。今はどうなっているんだろうか、とか。イタズラ好きだった2人が折檻されることはよくあったが、今回ばかりは事情が違うし様子も違う。自業自得だと言ってしまえばそれまでだけれど。
地下牢への入口は、幸い鍵が掛かっていなかった。恐らく、何かあった時に逃げられる様にという配慮からかもしれない。ただ、中は壁に札が一面に貼り付けられていた。逃げないように、2人の法力を封じたものである。無論、ここに入ってしまえば、新月達はおろか葛葉でさえ術は使えない。
新月と竜子は互いに手を繋ぐと、息を潜めて階段を降りた。真っ暗で良く見えない。もし、何か明かりにでもなるような物を持ち込んで見つかったらいけないと、何も持って入らなかった。
地下への階段の半分まで降りたところで、枯れた2人の啜り泣きが聞こえた。真っ暗で冷えきった独房の夜は、2人には酷く堪えた。静かすぎて怖くて、話すことすら塞がれ、互いの啜り泣きだけが頼りだった。
目もなれないような暗闇の中、手探りでようやくたどり着いた独房の前で、新月は小さな声を出した。
「こっちは、旬介? 紗々丸?」
何かが動いたような気配と、手に冷えた手の感触があると、その手が新月の手を引き、顔を触らせているようだった。柔らかくてさらさらとした、髪の感触があって、旬介と気付く。竜子も別のところで紗々丸と会えたようで、何かこそこそと話していた。そこから新月が撫で回すように触ると、冷えた頬はぐっしょり濡れていて、口元に布が噛ませられているようだった。それから、先程触った旬介の手も、よく触れば手首で縛り上げられている。
「自業自得だよ。ちゃんと反省しなきゃダメだよ。でも、よかった。元気そうで」
旬介は、新月の手をぐっと握った。
「こっそり会いに来たのよ。本当はダメなんだけどね。だって、誰も旬介達のこと教えてくれないんだもの。見つかる前に行くね」
旬介の手に、更に力が入った。
「だめ、見つかったら怒られちゃう」
新月は無理矢理その手を引き離した。旬介の一旦止まっていた啜り泣きが、再び響き始まった。
「またね」
闇の中、その様子は全く見えなかった。けれど、見えなくてよかったとすら思った。
竜子と外に出たところで、待っていたのは蜃だった。
「新月」
蜃の低い声に、新月は肩をビクリとさせ、数歩下がった。
「ごめん……なさい」
「お前達も一緒に、折檻されるか」
竜子と青い顔でその場に蹲ると、蜃は冗談だと2人を立たせた。
「厠に行こうと思って部屋を出ようとしたら、お前らの影が見えたので不審に思って着いてきたんだ。なんで聞けんのだ、お前らは」
「心配で……」
「見たのか?」
「見えなかったけど……多分、酷い」
「本当なら、死罪だ」
「可哀想」
「自業自得なんだ。第一、話す事も動く事も制限されてはいるが、1日1食の飯と十分な水は与えているし、毎日折檻も兼ねて母上が会いに行っているからそれほど酷い目にもあっていないよ」
そうなのか? と、新月は首を傾げた。
「それより、2人の罰はどうしようかな?」
「うっ……」
「まあ、今夜のところは見なかった事にしてやるから、早く寝ろ。明日何か聞かれても、話すな。俺が誤魔化してやるから」
「はい」
その晩は、それ以降何事もなく終わり、見つかったのが蜃で良かったと新月と竜子は心底思った。
翌日、やはり葛葉は何か感じていたのか、夜中に何処かに行ったのかと聞かれたが、蜃が寝れずに自分と一緒に散歩をしていたと誤魔化してくれた。晴明は何処か疑うような顔をしていたが、何も言わなかった。
それから半月程して、旬介と紗々丸はようやく地下牢から出てきた。2人共酷く窶れていて、当たり前だが元気はなかった。更にそこから暫く謹慎するよう告げられ、2人共部屋に篭もりっきりになっていた。
「旬介、入るよ」
やっと話せる機会が出来て、新月が堂々と会いに行くと、旬介は部屋で蹲って泣いていた。
「やっと、出られたのにまだ泣いてるのね。自分が悪いんじゃないの」
と、言いながら新月は旬介の頭を撫でた。
「こんなことに……なるって……思ってなくて……あそこにあったものも……何か……知らなかったから」
途切れ途切れに、旬介は言葉を出した。その声はすっかり枯れていた。
「母上が……一緒に……死のうと言うんだ……お蝶姉さんのように……里のために……だから、俺……新月との約束……守れない」
新月の胸に、刺されたような痛みが走った。
「紗々丸も?」
旬介は、首を左右に揺らした。
新月は、弾かれたように旬介の部屋から飛び出した。
「母上!」
「どうした?」
血相を変えて部屋に飛び込んできた新月に、葛葉は驚きながら問うた。
新月は、荒い呼吸の中続けた。
「旬介は……母上は、旬介と共に……死ぬのですか?」
葛葉は表情を殺すと、新月をその場に座られた。
「新月。この度、封印の解かれた鬼共は、お蝶が犠牲になって発動させた秘術『生克五霊獣の法』によってしか抑えることが出来ん。それを使うには、お蝶のように生贄が必要なのだ。あの子の失態は、育てた私の責任だ」
「そんな……」
「誰かが犠牲にならねば、事は収まらん」
新月はその場で、泣き叫んだ。
旬介が死ぬのも嫌だ、母上が死ぬのも嫌だ。もう誰かが死んでしまうのが、堪らなく嫌だった。
泣き叫んで、散々泣き暮れて、泣き明かして……。
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