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追想:殺意の花束
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軍に入る前から人を殺す行為には慣れてしまっていた。
だが以前には1対1で内密に行うことが多かった事柄も、軍人として動く際には部隊を相手にし複数の人数の命を一度に奪うことが多くなった。
そしてもちろんこちらの正体も知られているわけで。結果的に情報として世の中に流れた名にはそれ相応の重さが募っていく。
役目を終えた刀をしまって、その場から踵を返し遠ざかる。
いくら警戒しているとはいえ、この人数は予想していなかったなと思い返す。
もちろん相手は自分が勝つことを前提にして用意した人員を放っている。その上で敗北することを考えないのはわかる。
けれどその自信過剰な豪快さがエリアを滅ぼすのを微かに感じた。
『構わん、根絶やしにしろ』
脳内に反響するその言葉を放った主の下へと帰っていく。
相手方に存在をわざと知らせ、呼び寄せて破滅させる為の場所として選ばれた別荘が赤々と燃えている様を目の端にとめて。
世界の終わりもこうして赤く包み込まれて炎のように燃え上がり、禍々しい混沌に包まれるのだろうかと思った。
*
「ちょっと…貴方すごい怪我じゃないですか」
やけに頭に響く声が響いた。帰還してきて、ぼやける視界の中でなんとか認識した姿の正体はスタルギアだった。
確かに黒い廊下に赤い雫が流れ落ちて床が汚れてはいた。
アカツキは眉間に皺を寄せつつ、眩暈に襲われる中報告を急ぐべく主の下へと向かおうとしている。
「これぐらい平気だ、後で適切な処置をして貰って休息もきちんととる」
「報告ぐらい僕がしますから、面倒な意地を張らないで今すぐ医務室に行ってください」
「いや、いい」
「駄目です」
堂々巡りの言い合いが続くことを把握すると、アカツキは溜息を一つしてからここは折れておき、スタルギアに任せることを決意した。
ジンに何かしら言われ、罰を与えられることはわかりきったことだから、後でも今でもアカツキにとっては同じことだった。
とにかく今すべきことを行い、時が流れるのを待つだけだ。
*
ノックをしてから医務室の扉を開く。
事情を話す前に、蒼白な顔をした軍医が駆け寄り、さっそく様子を確認する為の処置が開始された。
結果的に手足の傷は縫合して処理することとなり、その様子をアカツキは静かに見ていた。
血液量が減り貧血を起こしていたこと、無茶をしすぎると死んでしまうという話を聞いたが、それくらいで死ぬという実感は湧かなかった。
何はともあれ最終的にジンから何かしらの叱責を受けぬ為に、なるべく怪我を避けているだけに過ぎないのは変わりがない。
まあ我侭のような要望にも、付き合える時と付き合えない時はあるが。
横たわった白く清潔なベッドの上で、白い天井を見ながら安静にしていた。
眠気はないのだが、一応目を閉じておこうとして、少し時間が経つと自然に目を開けてしまうのを繰り返していた。
いつでも横たわったら寝たい時に寝られる都合のいい体にはできていないようだ。
タイミングがやってこないことに多少焦れつつも、医療器具類の他には特に何も目に付かない室内に視線を向ける。
暫くぼーっとしていると、自然に眠りにつき意識は手放されていた。
夢で見た内容を詳しく思い出すことはできないが、やはり血を流し目の前の輩をただ切り伏せていく、そんな単純な作業内容だったように思う。
そんなことを感じ、瞼を開く前に意識が浮上していくと共に、近くに押し殺そうとしても隠し切れていない殺気を感じた。
こんな状態で動けるわけがない、そんな状況を狙ってやってきた者。
瞼を開くと白衣を着た先ほどとは違う男が近づいてきた。
「まだ鎮痛剤を飲んでいないとお聞きしましたので、もってきました。お体の為に飲んでください」
確かに鎮痛剤は飲んでいない。このくらいなら耐えられると思ったからだ。
けれどそれは鎮痛剤に見せかけた毒だと安易にわかったから再び断った。
先ほどの軍医はまだ平静を装い通常通りの仕事を行ってはいたが、今ここにいる軍医とグルで俺を嵌める気があるのは確かだろう。
先ほど渡されたのも目の前と同じものだったからだ。小さな部分で鎮痛剤との差異が残っているのが傍目でわかる。
詰めが甘いなと思った。何より医務室にそんな輩が忍び込んでいるとはここも油断ならない。
鎮痛剤を飲むことを拒否し、自室へと戻ることを話したがそれを許さない上に再び鎮痛剤を進めてくる。
これが正々堂々と刃物でも向けて殺意を表に出しているならまだ対応しやすい。
殺気はまあまあ漏れ出してしまっていても、あくまで平静を装い毒を飲んでどうにかなってくれというやんわりとした態度に腹が立った。
「アンタ、俺のことを殺したいんだろ?」
苛立ちながら、アカツキはその言葉を男にぶつけた。
「それだって鎮痛剤じゃなくて毒の入った薬だ。立ち位置を利用して遠まわしに相手を追い込むんじゃなくて、正々堂々とかかってこいよ」
そして睨みつけると、男は目を見開いてすぐに怒りを露にした。
「ふざけるなよ若造、お前が死ねば俺の地位が上がっていたのは事実なんだ!お前が生きているのがおかしんだから死ね!!手段なんてなんでもいいんだよ」
そういい男の手がアカツキの首へと伸びると、すぐに力を込められてその首を絞められる。
かつての自分からジンへの感情の揺らぎを考えると人のことは言えないが、感情に左右されたまま行動をしてしまうと失敗する。
だからアカツキは特に何も感じなかった。
少し息苦しい程度の締め付けにむしろ口の端を上げて笑んだ。
腕の一本でも折ってやろうかと思ったが、今は間が悪い。まだ身体が弱っている状況で手を伸ばして男の腕を掴んでも上手くいかない状況だ。
さてどうするか。
逡巡に時間をかけるまでもなく、男の後ろに近づいた影にアカツキは目を向けた。
男はアカツキへの激情に駆られてその後ろの影に気付くことなく、自分がしているように首を掴まれた。
そのまま骨の折れる音を響かせて、目を見開き口は助けを求め呼吸する為に開けられたがそれは意味をなすことはなかった。
そのまま首が可笑しい方向に折れると同時に腕の力が抜けてアカツキの首が開放され、男が倒れこんだ。
どこまでも冷たく、威圧感の伴う気配がアカツキへと近づく。
影の正体の赤く発光しているかのような瞳が、アカツキへと向けられる。
「予め助けが来るとでも思っていたのか」
アカツキの案外平然とした顔を見て思ったのだろう。
「そんな甘えは捨てております。ですが貴方意外の手で死ぬことはありません」
脳内に思い浮かんだ言葉をすらすらと言葉として放っていく。
それと同時に、ジンの死は自分の手以外ではありえないと強く心の中で念じる。
アカツキの心情を読み取っているのかいないのかジンは軽く鼻で笑い、踵を返すと共に再びアカツキに話しかける。
「この遺体は他の者に処理させよう。ここには、後ほど信用できる軍医を連れてくる。それまで安静にしていろ」
「はい」
遠ざかっていく靴音を聞きながら、再び目を閉じる。
先ほどのあの殺意。自分に向かって死ねと真っ向にぶつかってくる意思。
その殺意は自分がジンに向ける激しい殺意を重なって逆に哀れに映った。
俺が死なない限りその男の中には俺の存在がこびりついて、思い出せば思い出すほど憎しみや情が募っていく。
忘れられない存在が己の中で大きくなる前に、命を落としたことは幸運だが、逃げでもあるだろう。
上手く向き合い、己の中を支配する存在を大きくしすぎない為の手段を見つけないと、その存在に足を絡めとられたら最後だ。
俺はもう遅いのだろうなと自覚していた。
だからまだ間に合う者から向けられる殺意など、取るに足らなく感じるのだ。
復讐は復讐を、悲しみは悲しみの連鎖を起こすというのはその相手に完全に己を奪われてしまうからなのだろうと思う。
怒りだけなら、ジンに己を奪われる前に断ち切ることができたのかもしれない。
けれどその強さには惹かれているのだ。いつか越える為には常にその強さを意識せねばならない。
そこが駄目だったのだ。
胸が締め付けられるのは、やるせなさからくる辛い気持ちなのか、それでも惹かれてやまない強さを思う気持ちなのか。
目を反らすように瞳を閉じた闇の中で声が聞こえる。
多分どちらもなのだろうと。
だが以前には1対1で内密に行うことが多かった事柄も、軍人として動く際には部隊を相手にし複数の人数の命を一度に奪うことが多くなった。
そしてもちろんこちらの正体も知られているわけで。結果的に情報として世の中に流れた名にはそれ相応の重さが募っていく。
役目を終えた刀をしまって、その場から踵を返し遠ざかる。
いくら警戒しているとはいえ、この人数は予想していなかったなと思い返す。
もちろん相手は自分が勝つことを前提にして用意した人員を放っている。その上で敗北することを考えないのはわかる。
けれどその自信過剰な豪快さがエリアを滅ぼすのを微かに感じた。
『構わん、根絶やしにしろ』
脳内に反響するその言葉を放った主の下へと帰っていく。
相手方に存在をわざと知らせ、呼び寄せて破滅させる為の場所として選ばれた別荘が赤々と燃えている様を目の端にとめて。
世界の終わりもこうして赤く包み込まれて炎のように燃え上がり、禍々しい混沌に包まれるのだろうかと思った。
*
「ちょっと…貴方すごい怪我じゃないですか」
やけに頭に響く声が響いた。帰還してきて、ぼやける視界の中でなんとか認識した姿の正体はスタルギアだった。
確かに黒い廊下に赤い雫が流れ落ちて床が汚れてはいた。
アカツキは眉間に皺を寄せつつ、眩暈に襲われる中報告を急ぐべく主の下へと向かおうとしている。
「これぐらい平気だ、後で適切な処置をして貰って休息もきちんととる」
「報告ぐらい僕がしますから、面倒な意地を張らないで今すぐ医務室に行ってください」
「いや、いい」
「駄目です」
堂々巡りの言い合いが続くことを把握すると、アカツキは溜息を一つしてからここは折れておき、スタルギアに任せることを決意した。
ジンに何かしら言われ、罰を与えられることはわかりきったことだから、後でも今でもアカツキにとっては同じことだった。
とにかく今すべきことを行い、時が流れるのを待つだけだ。
*
ノックをしてから医務室の扉を開く。
事情を話す前に、蒼白な顔をした軍医が駆け寄り、さっそく様子を確認する為の処置が開始された。
結果的に手足の傷は縫合して処理することとなり、その様子をアカツキは静かに見ていた。
血液量が減り貧血を起こしていたこと、無茶をしすぎると死んでしまうという話を聞いたが、それくらいで死ぬという実感は湧かなかった。
何はともあれ最終的にジンから何かしらの叱責を受けぬ為に、なるべく怪我を避けているだけに過ぎないのは変わりがない。
まあ我侭のような要望にも、付き合える時と付き合えない時はあるが。
横たわった白く清潔なベッドの上で、白い天井を見ながら安静にしていた。
眠気はないのだが、一応目を閉じておこうとして、少し時間が経つと自然に目を開けてしまうのを繰り返していた。
いつでも横たわったら寝たい時に寝られる都合のいい体にはできていないようだ。
タイミングがやってこないことに多少焦れつつも、医療器具類の他には特に何も目に付かない室内に視線を向ける。
暫くぼーっとしていると、自然に眠りにつき意識は手放されていた。
夢で見た内容を詳しく思い出すことはできないが、やはり血を流し目の前の輩をただ切り伏せていく、そんな単純な作業内容だったように思う。
そんなことを感じ、瞼を開く前に意識が浮上していくと共に、近くに押し殺そうとしても隠し切れていない殺気を感じた。
こんな状態で動けるわけがない、そんな状況を狙ってやってきた者。
瞼を開くと白衣を着た先ほどとは違う男が近づいてきた。
「まだ鎮痛剤を飲んでいないとお聞きしましたので、もってきました。お体の為に飲んでください」
確かに鎮痛剤は飲んでいない。このくらいなら耐えられると思ったからだ。
けれどそれは鎮痛剤に見せかけた毒だと安易にわかったから再び断った。
先ほどの軍医はまだ平静を装い通常通りの仕事を行ってはいたが、今ここにいる軍医とグルで俺を嵌める気があるのは確かだろう。
先ほど渡されたのも目の前と同じものだったからだ。小さな部分で鎮痛剤との差異が残っているのが傍目でわかる。
詰めが甘いなと思った。何より医務室にそんな輩が忍び込んでいるとはここも油断ならない。
鎮痛剤を飲むことを拒否し、自室へと戻ることを話したがそれを許さない上に再び鎮痛剤を進めてくる。
これが正々堂々と刃物でも向けて殺意を表に出しているならまだ対応しやすい。
殺気はまあまあ漏れ出してしまっていても、あくまで平静を装い毒を飲んでどうにかなってくれというやんわりとした態度に腹が立った。
「アンタ、俺のことを殺したいんだろ?」
苛立ちながら、アカツキはその言葉を男にぶつけた。
「それだって鎮痛剤じゃなくて毒の入った薬だ。立ち位置を利用して遠まわしに相手を追い込むんじゃなくて、正々堂々とかかってこいよ」
そして睨みつけると、男は目を見開いてすぐに怒りを露にした。
「ふざけるなよ若造、お前が死ねば俺の地位が上がっていたのは事実なんだ!お前が生きているのがおかしんだから死ね!!手段なんてなんでもいいんだよ」
そういい男の手がアカツキの首へと伸びると、すぐに力を込められてその首を絞められる。
かつての自分からジンへの感情の揺らぎを考えると人のことは言えないが、感情に左右されたまま行動をしてしまうと失敗する。
だからアカツキは特に何も感じなかった。
少し息苦しい程度の締め付けにむしろ口の端を上げて笑んだ。
腕の一本でも折ってやろうかと思ったが、今は間が悪い。まだ身体が弱っている状況で手を伸ばして男の腕を掴んでも上手くいかない状況だ。
さてどうするか。
逡巡に時間をかけるまでもなく、男の後ろに近づいた影にアカツキは目を向けた。
男はアカツキへの激情に駆られてその後ろの影に気付くことなく、自分がしているように首を掴まれた。
そのまま骨の折れる音を響かせて、目を見開き口は助けを求め呼吸する為に開けられたがそれは意味をなすことはなかった。
そのまま首が可笑しい方向に折れると同時に腕の力が抜けてアカツキの首が開放され、男が倒れこんだ。
どこまでも冷たく、威圧感の伴う気配がアカツキへと近づく。
影の正体の赤く発光しているかのような瞳が、アカツキへと向けられる。
「予め助けが来るとでも思っていたのか」
アカツキの案外平然とした顔を見て思ったのだろう。
「そんな甘えは捨てております。ですが貴方意外の手で死ぬことはありません」
脳内に思い浮かんだ言葉をすらすらと言葉として放っていく。
それと同時に、ジンの死は自分の手以外ではありえないと強く心の中で念じる。
アカツキの心情を読み取っているのかいないのかジンは軽く鼻で笑い、踵を返すと共に再びアカツキに話しかける。
「この遺体は他の者に処理させよう。ここには、後ほど信用できる軍医を連れてくる。それまで安静にしていろ」
「はい」
遠ざかっていく靴音を聞きながら、再び目を閉じる。
先ほどのあの殺意。自分に向かって死ねと真っ向にぶつかってくる意思。
その殺意は自分がジンに向ける激しい殺意を重なって逆に哀れに映った。
俺が死なない限りその男の中には俺の存在がこびりついて、思い出せば思い出すほど憎しみや情が募っていく。
忘れられない存在が己の中で大きくなる前に、命を落としたことは幸運だが、逃げでもあるだろう。
上手く向き合い、己の中を支配する存在を大きくしすぎない為の手段を見つけないと、その存在に足を絡めとられたら最後だ。
俺はもう遅いのだろうなと自覚していた。
だからまだ間に合う者から向けられる殺意など、取るに足らなく感じるのだ。
復讐は復讐を、悲しみは悲しみの連鎖を起こすというのはその相手に完全に己を奪われてしまうからなのだろうと思う。
怒りだけなら、ジンに己を奪われる前に断ち切ることができたのかもしれない。
けれどその強さには惹かれているのだ。いつか越える為には常にその強さを意識せねばならない。
そこが駄目だったのだ。
胸が締め付けられるのは、やるせなさからくる辛い気持ちなのか、それでも惹かれてやまない強さを思う気持ちなのか。
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