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2 男爵家を勘当され廃嫡、追加で国外追放
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すっかり日が暮れて暗闇があたりを覆う頃
僕はやっと屋敷に辿り着いた、満月が山並みから顔を出し
少し明るくなってくる。
やっと門の前に着いた、フラフラだし足の豆が痛む
門衛で夜直のヤンが僕の顔を見ている、
門を開けてくれるかと思ったのだけれど
黙って引っ込んでしまった、
疲れ切っていた僕は倒れそうだったが
ただうなだれて門前に立っていることしかできなかった。
やがて門前がカンテラで明るく照らされる、
そこに現れたのは父上だった、
「たった今からお前はカインの名を名乗ることを禁ずる、
勘当とする、もちろんグリッド家の名も名乗ることは禁止だ、」
「ヤン、これをその者に」そういってヤンに渡されて物が
僕に渡された、皮の箱型鞄 その者って・・・・
「お前の名はわが男爵家から消えた、鞄をもってこの町から出るがよい
そして国からも出ること、国境まではヤン、お前がついて行け
会話は許さん、分かったな」
優しかった父上は、 そして母上は、 妹・・・
許嫁のジル
一体どうして? ああっ! そうとも!もちろんわかっているさ
恩恵があまりにもあれなんだ どんな恩恵だよ! 何が恩恵だよ!
僕が神様に何をしたって・・・・・・・・
悔しさのあまり思わず歯をかみしめる、爪が食い込むほど握られた拳、
震える体、 くそくそくそくそ~~!!
やがて門扉が閉ざされる、ギャシャン!僕を拒絶して、門の外にはヤンが立っている
感情のない目で僕を見ている、
ヤンだけかと思ったら暗がりにもう一人
父の護衛騎士のカミラが旅装に剣を佩いてひっそりとたたずんでいた、
そっぽを向いて・・・
少し落ち着いた僕はご飯を食べる間の時間ほど経ってから門を離れた、
ひっそりと鳴る教会の鐘が真夜中を教えてくれた、
こんな遠くまで聞こえてくるんだ なんて思っていた
そういえば真夜中の鐘って生まれて初めて聞いたかもしれないな?
僕の心の中には冷静な部分もあるんだな、そんなことも
心の隅で考えている。 歩き始めた僕が
家を十分離れてから鞄を開けて月明かりで中身を確認した、
下男が着ていたらしい丈夫そうな服、靴、帽子が入っていたので
正装を脱いで鞄に入れ貧しそうなボロ服に着替える、
下着は見覚えのある僕の物が入っていた、
鞄には毛布が一枚、小さなナイフが一振り、小鍋が一つ
水入れの革袋、小銭と 金貨20枚、銀貨20枚・・・通行手形
手形の名前はヤーローとなっていた、身分は貴族から廃嫡されし者「遊民」
とりあえず無戸籍ではない
金貨一枚で平民なら10の日は暮らせる、かつかつだが・・・
道を少し離れて靴の中に金貨を左右一枚ずつ、
帽子の中の汗止めに二枚隠す、小さいころ、カミラが教えてくれた
旅の用心だって、
そして地べたに毛布を二つ折りに敷き、中に入って横になる
眠れなくても体を休めなければと硬い地面で寐られないだろうと
思っていたがあっという間に意識がなくなった、
寒さと、喉の渇きで目が覚めた、そうだよなあ
収穫の時期だし寒いよなあ、 服や靴を履いたまま寝るのは
生まれて初めてかもしれないな、のどの渇きをいやすため水袋から一口飲む、
葡萄酒の水割りというより水に防腐剤代わりに葡萄酒を少し入れたもの、それなりに
元気が出る、しかしこの装備と持ち金では長くは生きられないだろうな、
あと半日歩けば教会のある街だけど飯屋は無いのでその街は迂回して
食材を手に入れるべくミルド村を目指すことにした、
国境のすぐそばだし、好都合かな
振り向くと ヤンとカミラらしき人影が見える
あの二人を見ると僕は落ち込む
あの恩恵・・・つい つぶやいた「廃品回収」・・・・と
するとあろうことか
弓矢の距離ほどから朽ち果てた荷車が
ものすごい速度で僕めがけて飛んできた、ように見えたんだ
思わず両手で頭をかばってうずくまる
・・・・・・・・
恐る恐る
周りを見るが
何もない なにこれ? 幻覚迄見え出したらしいが
廃品回収と関係あるの?
メモ 本筋とあまり関係ないので読み飛ばし推奨
世界観 ※ 騎士団
団と言われるほど人数がいるのは一般的に国王直下の
近衛騎士団、と戦地に赴く場合のその場限りで編成される〇〇騎士団
頭に騎士団長、団長とは言え上位貴族が就くような地位ではないが稀に手柄を立てて
中位の貴族にまで昇爵する場合もある、そんな場合は領地を下賜されて団を退く
近衛騎士団の騎士団員は
士爵位になるものが就く、平騎士で年功や実力で昇進し分隊長(部下4名)
小隊長(3分隊を束ねる、分隊長を兼ねる場合もある)中隊長(4個小隊、約50名を束ねる)
騎士団は 本部中隊、補給中隊を持ち 満総員数は150名だが 常に欠員しているので
実質100名程度が戦力となる、なお騎士一名には必ず平民から徴集された
従卒一名(団長、副団長は二名)が付き従いウマの世話から
身だしなみの世話、武器の手入れなど身の回りのあらゆる雑事をこなす、
戦闘は免除されているが主が危機の場合はその限りではないので戦死率は騎士より高いため
従卒の教育機関がある、
騎士もウマも過剰なほどの装甲をしてるため突貫などをしても移動距離は極めて短い
せいぜい5~600m程度、主な武器は馬上槍と片手で扱うサーベル状の弯刀
貴族家直属騎士 爵位によって異なるが通常は主の護衛であるため 公爵家で20名
侯爵家、辺境伯家18名 伯爵家15名 子爵家12名 男爵家10名 少ない分には主の
裁量だが増やすことはできない、だが護衛不足の場合常設領軍を当てることができるため問題はない
何々家騎士隊と名乗る
僕はやっと屋敷に辿り着いた、満月が山並みから顔を出し
少し明るくなってくる。
やっと門の前に着いた、フラフラだし足の豆が痛む
門衛で夜直のヤンが僕の顔を見ている、
門を開けてくれるかと思ったのだけれど
黙って引っ込んでしまった、
疲れ切っていた僕は倒れそうだったが
ただうなだれて門前に立っていることしかできなかった。
やがて門前がカンテラで明るく照らされる、
そこに現れたのは父上だった、
「たった今からお前はカインの名を名乗ることを禁ずる、
勘当とする、もちろんグリッド家の名も名乗ることは禁止だ、」
「ヤン、これをその者に」そういってヤンに渡されて物が
僕に渡された、皮の箱型鞄 その者って・・・・
「お前の名はわが男爵家から消えた、鞄をもってこの町から出るがよい
そして国からも出ること、国境まではヤン、お前がついて行け
会話は許さん、分かったな」
優しかった父上は、 そして母上は、 妹・・・
許嫁のジル
一体どうして? ああっ! そうとも!もちろんわかっているさ
恩恵があまりにもあれなんだ どんな恩恵だよ! 何が恩恵だよ!
僕が神様に何をしたって・・・・・・・・
悔しさのあまり思わず歯をかみしめる、爪が食い込むほど握られた拳、
震える体、 くそくそくそくそ~~!!
やがて門扉が閉ざされる、ギャシャン!僕を拒絶して、門の外にはヤンが立っている
感情のない目で僕を見ている、
ヤンだけかと思ったら暗がりにもう一人
父の護衛騎士のカミラが旅装に剣を佩いてひっそりとたたずんでいた、
そっぽを向いて・・・
少し落ち着いた僕はご飯を食べる間の時間ほど経ってから門を離れた、
ひっそりと鳴る教会の鐘が真夜中を教えてくれた、
こんな遠くまで聞こえてくるんだ なんて思っていた
そういえば真夜中の鐘って生まれて初めて聞いたかもしれないな?
僕の心の中には冷静な部分もあるんだな、そんなことも
心の隅で考えている。 歩き始めた僕が
家を十分離れてから鞄を開けて月明かりで中身を確認した、
下男が着ていたらしい丈夫そうな服、靴、帽子が入っていたので
正装を脱いで鞄に入れ貧しそうなボロ服に着替える、
下着は見覚えのある僕の物が入っていた、
鞄には毛布が一枚、小さなナイフが一振り、小鍋が一つ
水入れの革袋、小銭と 金貨20枚、銀貨20枚・・・通行手形
手形の名前はヤーローとなっていた、身分は貴族から廃嫡されし者「遊民」
とりあえず無戸籍ではない
金貨一枚で平民なら10の日は暮らせる、かつかつだが・・・
道を少し離れて靴の中に金貨を左右一枚ずつ、
帽子の中の汗止めに二枚隠す、小さいころ、カミラが教えてくれた
旅の用心だって、
そして地べたに毛布を二つ折りに敷き、中に入って横になる
眠れなくても体を休めなければと硬い地面で寐られないだろうと
思っていたがあっという間に意識がなくなった、
寒さと、喉の渇きで目が覚めた、そうだよなあ
収穫の時期だし寒いよなあ、 服や靴を履いたまま寝るのは
生まれて初めてかもしれないな、のどの渇きをいやすため水袋から一口飲む、
葡萄酒の水割りというより水に防腐剤代わりに葡萄酒を少し入れたもの、それなりに
元気が出る、しかしこの装備と持ち金では長くは生きられないだろうな、
あと半日歩けば教会のある街だけど飯屋は無いのでその街は迂回して
食材を手に入れるべくミルド村を目指すことにした、
国境のすぐそばだし、好都合かな
振り向くと ヤンとカミラらしき人影が見える
あの二人を見ると僕は落ち込む
あの恩恵・・・つい つぶやいた「廃品回収」・・・・と
するとあろうことか
弓矢の距離ほどから朽ち果てた荷車が
ものすごい速度で僕めがけて飛んできた、ように見えたんだ
思わず両手で頭をかばってうずくまる
・・・・・・・・
恐る恐る
周りを見るが
何もない なにこれ? 幻覚迄見え出したらしいが
廃品回収と関係あるの?
メモ 本筋とあまり関係ないので読み飛ばし推奨
世界観 ※ 騎士団
団と言われるほど人数がいるのは一般的に国王直下の
近衛騎士団、と戦地に赴く場合のその場限りで編成される〇〇騎士団
頭に騎士団長、団長とは言え上位貴族が就くような地位ではないが稀に手柄を立てて
中位の貴族にまで昇爵する場合もある、そんな場合は領地を下賜されて団を退く
近衛騎士団の騎士団員は
士爵位になるものが就く、平騎士で年功や実力で昇進し分隊長(部下4名)
小隊長(3分隊を束ねる、分隊長を兼ねる場合もある)中隊長(4個小隊、約50名を束ねる)
騎士団は 本部中隊、補給中隊を持ち 満総員数は150名だが 常に欠員しているので
実質100名程度が戦力となる、なお騎士一名には必ず平民から徴集された
従卒一名(団長、副団長は二名)が付き従いウマの世話から
身だしなみの世話、武器の手入れなど身の回りのあらゆる雑事をこなす、
戦闘は免除されているが主が危機の場合はその限りではないので戦死率は騎士より高いため
従卒の教育機関がある、
騎士もウマも過剰なほどの装甲をしてるため突貫などをしても移動距離は極めて短い
せいぜい5~600m程度、主な武器は馬上槍と片手で扱うサーベル状の弯刀
貴族家直属騎士 爵位によって異なるが通常は主の護衛であるため 公爵家で20名
侯爵家、辺境伯家18名 伯爵家15名 子爵家12名 男爵家10名 少ない分には主の
裁量だが増やすことはできない、だが護衛不足の場合常設領軍を当てることができるため問題はない
何々家騎士隊と名乗る
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