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8)ミニコンサート

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アシッドは、へばっている、 「アシッド、これも舞だよ」アシッドは意外そうな顔をする

体術だって舞なんだから、  舞のスキル? 加護を常時発動するようにアドバイスする」

「わかりましたクロード様」

そこからは動きが良くなった、ただスタミナは無い、彼のこれからの課題だろう

翌日男爵夫人が再訪された、今日からはダンスの授業だ、

何も持たず両手を前に架空の女性をイメージしてしてステップから覚えていく、

舞の加護を発動させて二人とも一回で覚えた、何故か「シャウィダンス」という映画を思い出した。

男女の役割を変えてアシッドと踊る、幼児体系なので優雅にはなれないが

可愛くなら踊れる、 この世界の定番であろうワルツを数曲先生の見本を見学し踊る、  

どうやらからだを密着させるダンスは

まだこの世界には広がっていないようだった、 おかげで楽だけどね、

そんなこんなであっという間にダンスはこなしてしまい

次は楽器という事になって、ハープシコード、ヴァイオリン、

フルート、トランペットと進んでいったがなんで同じような楽器が同じ名前で存在するのだろう?

わからない事だらけだが気にしてもしょうがないのだろう

楽器もなんということもなく覚えてしまい 歌を習うことになった、

前世でギターを独学し上達しなかったので教室まで通ったが

数曲覚えるのに2年もかかったのになんでこうなる?終いには指を欠損してすべての楽器を諦めたけど・・・

この世界の歌は割と多い、 民衆の間に広まった民謡を鮮麗にして貴族が唄ったり

吟遊詩人、楽団などもあり結構音楽を聞く文化も進んでいた、

僕らは楽器をこなしてしまったので後は何かを唄うように言われたのだが

僕がひそかに温めていたプランを実行することにした、

晩餐後に家族全員と家令を辞して準男爵家の当主となったセドリックとその家族

アシッドの母親で俺の乳母でもあるケィトとメイドのエリナを観客として迎えてくれるよう

両親に頼んだ、ちなみに男爵夫人は都合がつかないとかでお呼びしていない、そうなる日を

選んだのだけどね、

 俺たち二人はその夜、庭に出て屋敷から声が聞こえない距離をとって

俺がアシッドに歌を教えた、流石は歌の神の加護もち、一回聞いただけで

覚えてしまった、アシッドは絶対音感がないので主にピッチが揺れないように指摘するにとどめておいた、

晩餐後の本番、踊りを習っている部屋、舞踏室で客席を並べてもらい

アシッドがヴァイオリンで先行する 俺がハープシコードで主旋律を引き始める

地球の歌 この世界には無い歌、俺の記憶の中にある歌

   ーーーYou Raise Me Upーーー 

♪悲しみni沈むとki 苦しみni悩むtoき

   ♪私は立ti止まru 貴方が来てくれるまで

      ♪You Raise みー Up 険しい山も

         ♪ユー Raise Me Up 嵐の海も



僕らが歌い終えても拍手はない

あれ?この世界は拍手の習慣無かったっけ?

俺はとりあえずアシッドに目くばせをして

次の歌を歌う、

カッチーノの Ave Maria  この世界の主神であるエケベリア神の母という

聖書にはたった一行しか書かれていないが、聖母でしょう この人

なんで扱いが軽いんだよ  とばかりに

マリアの名をマセィラと変えて唄う 

唄い終えてからエケベリア神の母、聖母をたたえる歌であると説明をした

そして三曲目は急遽娘を嫁に出すことになったセドリックと家族に捧げる歌

「最後の曲になります、この度めでたく準男爵に襲爵された様と婚姻の決まりました

お嬢様、お嬢様を送り出す家族の皆様に

「私のお父さん」という曲です。」  地球では有名な プッチーニ: 歌劇「ジャンニ・スキッキ

ほぼ全部が女性の歌だがボーイソプラノなので問題ない、

歌詞は領内の商店街と橋に変えた、終わっても全員がポカーンとしてるけど

これで俺とアシッドのミニコンサートは終わった、
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