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7(完結)
しおりを挟むとろりと力の抜けた美憂を抱き上げ、ベッドへと運ぶ。
白く細い両脚を、俺の肩へ掛けても。美憂は、ふにゃりとした顔で天井を見ている。
「ふっ、……美憂は愛らしいな」
ガチガチで、透明な液を垂らす剛直を――トロトロにぬかるんだ場所へと宛がい、ゆっくりと沈める。
「ひっ、なにっ……!? ふぅっ……! くるしぃっ!!」
美憂はやっと意識をこちらに向け。繋がった所を見ると、顔を苦痛に歪めた。
「ぅっ、キツ……! 美憂、力を抜け……」
俺から顔を背けて、ハクハクと息を苦しそうに吐く美憂にそう言うが。無理だというように首を振り、シーツがシワになるほど強く掴んでいる。
少し馴染ませようと思い、ゆっくりと動いたが。美憂の固まりきった身体から、力が抜ける事はなく。さらに締め付けが強くなった。
それが、俺を拒絶しているように感じて……――叫びたいほどの苛立ちが、心を占める。
「ぅう……っ、く、くるしい! や、めて……! ふぅ……んっ!?」
美憂の顔をこちらに向けさせ。俺を拒絶する言葉を吐くその唇を、唇で塞ぐ。
「んちゅっ……! ひゃめっ……チュプッ! はな、しっ――……んぷっ!」
縮こまった舌に、クチャクチャと自分のを絡ませ、唾液を送り込む。
飲みきれないものが、美憂の顎からダラダラと流れ落ち。それを掬って、美憂の口の中に押し込んでから唇を離す。
息を切らし、俺を拒絶する言葉を出せなくなっているその姿に、満足感を覚え。これが、本当に求めているものだと感じた。
「美憂。お前は逃げるなと言っても、いつも俺の元から去って行くよな?」
息を苦し気に吐き、怯えた表情を浮かべる美憂に構わず。鋭い眼光を送る。
「だから、一週間やる。その間に、もし、俺の事を受け入れるなら……逃げた事を許してやる。だが、それが出来ないなら……――どんな手を使ってでも、二度と俺から逃がさねぇ。それが、お前の心を壊すことになろうがな……」
――そう言って嗤い。美憂を、激しく揺さぶる。
自分を刻み付けるかのように、ナカをガツガツガツと突き上げた。
「ひっ、やぁあーー! くるしっ、壊れちゃ、うぅ……! ひぃっ……!!」
パンッパンッパンッパン!! 腰と腰がぶつかり合う乾いた音を立たせ、結合部からはグチャグチャとお互いの体液で濡れた音がする。
一際強く突き上げ。一番奥へ、ドクドクと子種を注ぎ込む。
その瞬間、美憂の身体から力が抜けた。
見ると、グッタリとした様子で目を瞑っている。意識を落としてしまったようだ。
「美憂……。これは、最後の唯一の救いでもある。もし、俺の所に自ら来るなら、誰よりも大事に優しくしてやる。でも、逃げた時は……――」
俺は、意識の失っている美憂に対し。仄暗い感情を強く向けていた――。
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