囲いの中で

未知 道

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「ぅう……っ! お願い、置いていかないで……蓮斗」

 蓮斗の肩に顔を埋め、ギュウと離れられないように強く掻き抱いた。

「ほら、ちゃんとここに居るだろ? だから、もう泣くな」

 服を握りしめている私の指を、蓮斗がゆっくりと解き、涙でぐちゃぐちゃになっている私の顔を優しく拭った。


 そして、蓮斗は慈愛に満ちた表情で私に言う――。


「美憂は、もう学校には行かなくて良いからな。それでも行きたいなら止めねぇけど……。そしたら、俺もいい加減に愛想を尽かすかもな」

「美憂がどんなに頑張ったって、誰も認めてくれないし。いなくなったとしても、俺以外に悲しんでくれる人はいるか?」

「俺に見捨てられたら、これから先、ずっと誰にも必要とされずに生きていくのか?」

「俺だったら、一生……美憂だけを愛すよ」


 言われる言葉をそのまま、するすると飲み込み――蓮斗の言うことが、全て正しいのだと納得した。


「学校なんて、行かなくたって良いっ! もう、ひとりは嫌なの……。だから、ずっとずっと側にいて蓮斗……」


 蓮斗に縋るように、一生懸命に訴える。


「ああ……。美憂は、本当に可愛いな」


 蓮斗は、機嫌良さげに声を弾ませたあと。噛み付く様なキスをした。


「んぅっ! チュッ……っはぁ――ンチュッ! ふっ、んくッ!!」


 重ね合わせている互いの口から、濡れたような音が漏れ聞こえている。

 入って来た舌が、私の歯や上顎をなぞり、強弱をつけて舌を吸われ。飲み込みきれなかった唾液が、顎を伝い流れていく。

 お互いの口が離れた時には、唾液が繋がり糸を引いて光っていて。それを見て、身体が熱くなり高揚感を感じた。


「此処から遠く離れた所に、別荘を一軒買っているんだ。そこに一緒に移り住もうな」


 どうして、高校生である蓮斗がそんな物を購入できたのかなど、疑問にも感じず。首をコクコクと縦に振った。

 私の下唇を、蓮斗にカプリと軽く噛まれてから、身体をゆっくりと倒される。


「美憂は、俺のすること全てを、ただ受け入れるだけで良い」


 首元に、蓮斗の顔が寄せられ。噛まれて傷になってしまっている首を、ペロリペロリと柔らかく舐められる。


「はっ、ううん……あっ……!」


 チュゥッと音を立てて吸われた後。そのまま舌が舐め下り、白いふくらみの先端を口に含まれた。
 赤い蕾を、舌でグニグニと押し潰されたと思ったら、唾液を含ませてくるくると回すように舐められ、ヂュッと強く吸い付かれる。

 ――与えられる気持ち良さで、身体が震えてしまう。


「はあ…ん……っ、きもち……いい。んんあっ……!」


 一際強く吸い付かれてから、チュパッ! と可愛らしい音を立てて、口が離れて行った。


「ああ、こんなにどろどろにして……。美憂のナカにせっかく注いだのが、いっぱい流れちゃったな?」

 私の脚を大きく広げられて、私の秘所をじっくりと蓮斗に眺められていた。

「あっ、待って……っ! 恥ずかし……い、から! 止め、てっ!」

 恥ずかしさで目が潤み、顔が赤らむ。

「ははっ! もっと恥ずかしいこと色々してんのに、今さら?」

 そう言って目を細めた蓮斗は、指をそのぬかるみへ挿し入れてきた。
 指でグチャグチャと中をかき混ぜられて、快楽に頭がくらくらとする。すぐに指を3本入れられ、それらをバラバラに激しく動かされる。

「あっ、はぁ……っは、ぁああーーー!!」

 強い快感に、身体がビクビクと跳ね上がり。絶頂を迎えた……――。


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