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喚
しおりを挟む※流血描写がありますので、ご注意下さい。
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逃げようかと考えたが、それは無駄な事だと諦める。
それは、今までの経験上、嫌でも身に染みているからだ。
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~回想~
理由は分からない。けど、何故か弟を怒らせてしまい、無理矢理に純潔を奪われそうになった。
私は、無我夢中で激しく抵抗した。弟の鳩尾を思い切り蹴り上げ、拘束が緩んだ隙に部屋から転がり出て、そのまま家からも飛び出した。
日が暮れてだいぶ経った頃。家へ恐る恐る帰った。
リビングにいた弟の様子を窺いながらも会話をすると、怒りが鎮まっているように感じた。
それで、ホッと息を吐き、自分の部屋に行こうと背を向けた瞬間。気が付いたら床に転がされていた。
驚きに身を固めていたら、私の解していない膣穴に、熱く硬いモノを勢いよく捩じ込まれ……――獣の様に後ろから激しく突かれた。
脚からは、血がダラダラと垂れて、痛みと恐ろしさで泣き叫ぶしか出来ず。弟にされるがまま、暴力的に犯され続けた。気絶するように意識が落ちた事だけが、唯一の救いだった。
――あの時の事は、今でも思い出すたび。身震いして、息が詰まってしまう程の【恐怖の記憶】として強く脳裏に刻みつけられている。
無理やりに身体を奪われてから、弟をずっと避けるように漫画喫茶などで生活をした。
だが、2日程経った頃。私の教室まで弟が訪れて、クラスの人達がいる前で私に謝るという行為を始めた。
初めのうちは、恐怖ですぐに逃げていたが。それが続くにつれて、クラスの人達が私を見ながらコソコソとするようになり、冷たい言葉や視線を浴びせられるようになってしまった。
それに耐えられなくなり、4日目で弟に家に帰るからもう教室に来ない様にお願いをし、針のむしろのような日々からやっと抜け出す事が出来た。
しかし、私の自室は弟と隣り合わせにある。もしかしたら、些細な事でまた弟を怒らせてしまうかもしれない。
だから、物音を立ててしまった時などは、恐怖心を抱くようになってしまっていた。
それにより、睡眠もろくに取れなくて、生活に支障をきたしていた。それで、弟の部屋から遠く離れた物置小屋で生活するように決めたのだ。
それから数日が経った頃。弟に、私が物置小屋で過ごしている事がばれてしまった。
ぞっとするような視線が私に注がれて、無言で腕を強く捕まれたあと、引きずるように歩かされて弟の部屋に押し込まれた。
弟から――『これからは、ここで過ごせ』と言われたのを私は拒んだ。すると乱暴に、机を背に強く押さえ付けられて、服を脱がされ、私の中に太い指を挿し込まれた。
私は、初めてされた時の痛みと恐怖を思い出し、泣きじゃくってひきつけを起こしかけていると。
弟は、私の秘部から指を抜き、そこに顔を埋めた。
そんな場所を舐められた事で、恐怖より驚きが勝り、気付けば何度か高みに昇らせられてしまっていた。
ただ、弟のモノを入れられる時は、恐ろしい記憶が再び蘇り。身体が強張るからか、余計にお腹の中を押し広げられている圧迫感に意識がいってしまい、気持ち良さを感じる事が出来なかった。
その苦痛のなか、揺さぶられ続け……――熱を注がれたときに、漸く意識が遠のいた。
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