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115.歪んだ想い ※
しおりを挟むレイドに、口づけをされ。また、蕾からとろりとろりと何かが漏れ出してきて……。俺は、お腹がむずむずしておかしいと言った。
すると、レイドはソコを見て微笑み「大丈夫、任せてくれ」と言ってから、その漏れ出た液を舐め取り始め――。
「レイド……っ、そこ、もぅっ、……い、いから……っ!!」
「――何故だ? まだ、飲んで欲しそうにたくさん溢れているから……このままでは、ココが可哀想だろう?」
は? 可哀想って、なんだよっ!? と反論しようとしたけど――レイドが指をナカに入れてきて、激しく抜き挿ししてくるから、そちらへと意識が向いてしまう。
指の隙間から漏れた愛液を、ちゅるるッと吸い取る音に、自分が粗相をしているものをレイドに処理させているような気分になって……。
レイドが、舌や指を動かす度。ぐちゃぐちゃと濡れた音が自分のソコから響いているのが、とても恥ずかしくなってきた。
「レ、レイド! もぅ、いじわる……! ひゃぅっ!!」
レイドに、胸の粒をグッと摘ままれ。驚いて、身体がビクリと跳ねてしまう。
「――はぁ……! ヤツは、愛らしいな……。俺を、その気にさせるのが上手い」
「な、なん……? あっ! くすぐった……っ! んんぅっ……」
俺の胸を、ぺちゃぺちゃと舐め回されて。レイドの赤い舌がぬるぬるとそこを這っているのに、何故か目が離せなくなる。
「はぁっ、レイド……! ひんっ!? そんな、吸わないでっ! あっ、……ふぅっ!!」
ヂュッ! ヂュッ! と強く吸われ……。最初は痛かったけど、ずっとそうされているうちに。何だか、ゾワゾワとしてお腹の辺りが熱くなってくる。
「あぁ……。ヤツ、こんなにまた漏らして……」
レイドの指に、タラタラと漏れる愛液をスルリと掬い取られて。その指が触れた刺激でも、快感を得てしまった。
「ぁっ、んん……! レイド、そんな……っ」
掬い取った、指から滴るくらいのソレを。レイドは、俺と目を合わせながら、まるで見せつけるかのように舐めていて……。
それを全て舐め終えたレイドは、艶めいた笑みを浮かべた。
「ヤツ、どうした? そんなに恥ずかしがるものでもないだろう……? 先程は、これを直接していたんだからな」
なんか、レイドが凄いドSになってる……。
でも、レイドの手が離れた、この時間のお陰で。自分の考えがまとまるようになった。だから、色々とムカついていた俺は、反撃することにした――。
「――ん……っ……! ヤ、ツ……!?」
レイドの硬く反り返っているモノを。自分のとろとろなぬかるみの中へと、全て一気に埋め込む。
「はあっ、ん……! はっ! レ、レイド! どうだっ!! もう、好きにはさせ――ひ、ぁんっ!!?」
俺が、どんなもんだ!! というように、レイドに笑みを向けた瞬間。レイドに激しく腰を叩きつけられ。意表を突かれて、俺は目を白黒させる。
「レ、イド……!! あっ、んん、は……っ!!」
「ヤツ……! そんなに、嬉しそうに笑って……。俺が、早く欲しかったのか? ヤツ、可愛い、可愛い!!」
レイドの動きに合わせて、ガクガクと身体が揺すぶられる。身体を少しでも安定したくて、レイドに強くしがみついた。
「ヤツ! ヤツ……! 愛してる、愛してるっ!!」
レイドは、どこか必死に、何かを振り払うかのように俺を揺さぶり続け。それは、苦しそうにも見える。
なんだか、見てられなくて。俺は、レイドの苦しげな、その顔にそっと触れ――。
「レ、イド。俺も、俺も……愛してる。レイドを、愛してるよ……」
レイドと同じ言葉を返した。
すると、レイドは顔をクシャリと歪め――ボロボロと涙を流してしまった。
「え……? レイド? どうした、んだ……?」
レイドの涙が、ポタポタと俺の顔へと落ちて来て……。
それで、自分が泣いていることに気がついたのか。レイドは動きを止め、パッと俺から顔を背けた。
「ヤツ……。少し、だけ、待って欲しい……」
さっきの俺と同じように。レイドは、グスグスと泣きながらも、それを堪えようとしていて――。
俺は、それを見ているうちに。だんだん、胸の奥からゾクゾクとしたものが湧き上がってきているのを感じ……。
「――ッ! ヤ、ヤツ……?」
――気が付いた時には、レイドを押し倒してしまっていた。
あ~……。ま、いっか! 俺が上でも、ヤることには変わらないし。
それよりも。レイドが俺から顔を背けているのが、何だか気に食わない……。
「なぁ、レイド……。泣いてる顔、ちゃんと俺に見せてくれよ?」
「え……!? な、何故……?」
レイドは、顔をこちらに戻し。泣いて赤くなった目を見開いている。
「ん~、それはな~。俺さ――レイドの泣き顔、スゲー好きなんだよ! ヤツィルダの時に、そう言う前に消えちゃったから、めちゃくちゃ後悔しててさ~……。だから、今やっと言えて良かった~!」
「は、ぇえ……?」
レイドの見開いている目が更に大きくなり。その目に映っている俺は、満足そうに微笑んでいる。
「――レイド、もっと泣いてくれよ。俺の為に、俺のことを想ってさ……」
俺は、変わっていると思う。
俺を考え、想いながら悲しそうに泣くレイドを見て……。嬉しく思ってしまうんだ。
――ヤツィルダとしての俺が消える時、核だけの存在になってしまった時、炎竜の傷を肩代わりした時、俺の記憶が戻った時……そして、今も。
レイドは、俺だけの為に。自らの涙を、惜しげもなく流そうとする。
表情を大きく変えるのだって、俺に関することがある時だけなんだ。
自分の気持ちに気が付いてからは、そのレイドに対して……。とてつもない、満足感を覚えてしまっている。
レイドは、俺の魂は綺麗だと思っているみたいだけど。どこか歪んでるんじゃないかな~? と思うんだ。
だって、レイドがこんな苦しそうに泣いているのに……それに喜びを感じているんだから――。
「あぁ、ヤツの為になら……いくらでも」
レイドは目を細め、クツリと笑った後。堪えることを止めて、涙をボロボロと頬に流していた。
本当、レイドって。俺の言うことなら、なんでも聞こうとするよなぁ~。こんなこと言われたら、普通は怒るだろ……。
涙に濡れる、赤い目がキラキラと光っているのがとても綺麗で……。子供の頃に言ってた通り、ルビーの宝石みたいだった。
それに引き寄せられるように、レイドの濡れた目元にキスを落として――自分のナカに埋まったままのモノを、強く締め付ける。
「はっ……! ん、ヤツ……! 出てしまう、から……っ、力を、緩めてくれ……」
レイドは快感にか、身体をふるりと震わせ。精を出すのを耐えているようだ。
悩ましい顔で、荒い息を吐いているレイドに。俺は身体が熱くなり、そのまま強く締め付けながら早急に腰を動かした。
「はぁっ! ま、まてっ……! ヤ、ツ! 本当に、もうっ!」
「出せば、いいじゃん。ほら、ちゃんと奥にくれよ……?」
激しく腰を上下に動かし。熱い息を吐くレイドの口に、噛みつくような口づけを交わす。
「――……はっ、ヤツ……っ、んぅ、んんっ!!」
俺は、レイドが抵抗しないのをいいことに好き勝手に動き――……というより、半分はさっきされたドSな行動への仕返しで。レイドを、思う存分に攻め立てている。
もう半分は、本当にレイドを見てたらムラムラしちゃったからだけどな……。
「――はぁ……! レイドの、出してっ! 俺、イク……っ! イクからっ……レイドも、一緒にっ!」
子種を奥に出して欲しくて。レイドのを、ずぷんと最奥に埋め込む。
「はっ、はぁっ! ヤツ……――ん、くっ!!」
「んあぁあ……っ!!」
俺の中に入っているモノが、ドクドクと脈動し。熱を大量に吐き出していて――それを理解した瞬間、俺は身体が震え、強い幸福感を得た。
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