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37.涙の懇願後、ブッチン切れた ※
しおりを挟む「い、痛いっ!! やめ、やめて……! レイド、やめっ! ――ぅう"、ぐ……っ、……」
「……っ、は! やめろと言ってる割には、随分と気持ち良さそうにダラダラと漏らして……。だから、ほら……奥まですんなり入ったぞ?」
俺のナカに、レイドのモノが深く埋め込まれ。ぐりぐりと腰を押しつけられる。
「ぅ、んんっ、や……めっ……レイド、抜いて……はぁっ」
「ははっ、説得力がないな。本当は、期待していたのだろう? 力が入らぬ身体でも、ココだけは俺を離したくないと、強く噛み締めてくる……」
レイドの言うように。股が濡れ、ナカがきゅうっと締まっている。でも、本当に痛いし、苦しい。そして、何よりも……怖い――。
「ひっ! や、やめ……てっ……! ぅ、う……!? はっ、ぅ……」
レイドが腰を引き、打ち付けてきた。
初めはゆっくりで、徐々に動作が激しいものとなっていき――結合部分からは、ぐちゅぐちゅとした音がひっきりなしに鳴っていた。
「ど、して……っ? こ、んな……っ……」
レイドが、俺に激しく腰を叩きつけてくるせいで。力の入れることの出来ない俺の身体が、ガクンガクンと揺らされる。
う、怖い! 怖い怖い怖いっ!!
前にも、意識が朦朧とした状態で。このように、レイドが勝手に俺の身体を揺さぶっていたことはあったけど、それでも自分の意思で身体は動かせた。
だから、首を動かすとか、腕を動かすとか……。その中でも、楽な姿勢に変えることだって出来た。
でも、それすらも……今は不可能なんだ。
恐怖で。涙が、ボロボロと頬を流れ落ちていく。
「この! はぁっ……! 貴様、人を誑かす淫婦だなっ!? そのような、顔をっ!! くそっ!!」
「あっ! まっ、てぇっ!! ひゃっ! あっ、あっ! あっ!!」
レイドは顔を嫌悪感に歪めながらも、更に腰の動きを早め。パンパンパンパンッ!! と乾いた音を立たせて俺の身体を突き上げ続ける。
「ひっ! あっ、怖、い! 動けなっ、怖いぃ! あっ、ああっ! ぅう、はあ……っ!」
俺の身体が、地面に痛いくらいに押さえ付けれ。まるで標本にされてしまっているようだ。
怖い! 怖い……!!
身体の自由が利かなくて、本当に怖くて怖くて仕方がない。
レイドが俺を見る時。熱を帯びていた深紅の瞳が、ゾクッとするような色を、内に宿している。
同じ色であるはずなのに、その正反対の凍えるような瞳に……胸が苦しくて耐えられない。
「レイドっ! レイドっ!! 助けてっ! お願い、助けてっ!! レイドっ……! レイドっ!!」
冷たい表情を浮かべて、俺の身体を激しく突き上げているレイドに。俺は、涙を流し懇願する。
いつも、馬鹿みたいな事ばかり言うレイドに、助けて欲しくて……。レイドを見上げながら、何度も助けを求めた。
「……っ、チッ!」
急に、ぶわっ! と鳥肌が立ったと思ったら。俺の身体が動かせるようになった。
それによって、恐怖が緩和し――。
「はぁっ……っ、んんっ!!」
その反動からか……。今も、激しく突かれているナカが、じわりじわりと快楽を感じ始めてきた。
「ぁあっ! レイド、レイ、ド……っ! んんっ、はあっ! そこ……っ、気持ち、いい……!」
ナカに入っているモノを、ぎゅうぎゅうと締めつける。
「ん、……くっ! 少し、緩め、ろ……っ!」
レイドは、ポタポタと汗を垂らし。何かを堪えるような顔をしている。
「もっと、もっと! 奥に……!!」
俺は、レイドの言葉を無視し。その背に腕を回して、腰にも脚を絡め――俺のナカに入っている、レイドのモノを……ぎゅうっ! とキツく締めつける。
「うう、ぅっ……! こ、の、尻軽がっ!! ――くっ!!」
レイドに、一際強く身体を突き上げられ――――。
「ひあああーーーっ!! あぁっ! な、なか、いっ、ぱい! あ、あつ、い……っ! きも、ちいいっ!!」
熱い迸りが、俺のナカ深くに叩きつけられた。
「はぁっ、はぁっ! はぁっ、……レ、レイド」
「…………」
俺が、絶頂の余韻から戻って来て。レイドに視線を向けると……。レイドは顔をしかめ、俺を見下ろしていた。
俺は手を伸ばし、そのレイドの頬に触れる。
そうすると、レイドは嫌悪の表情を浮かべ。歯を食いしばって唸り声を上げる――けれど、俺の手を振り払ったりはしなかった。
ああ、レイド……。俺は――――。
「がはっ!!?」
俺は極級魔法をぶっ放し、レイドを吹っ飛ばした。
「流石に、堪忍袋の緒が切れたわっ!!!」
マジで、ふっざけんな!! この雪辱を晴らしてやるっ!!!
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