ダンジョンの核に転生したんだけど、この世界の人間性ってどうなってんの?

未知 道

文字の大きさ
上 下
37 / 144

37.涙の懇願後、ブッチン切れた ※

しおりを挟む
 


「い、痛いっ!! やめ、やめて……! レイド、やめっ! ――ぅう"、ぐ……っ、……」
「……っ、は! やめろと言ってる割には、随分と気持ち良さそうにダラダラと漏らして……。だから、ほら……奥まですんなり入ったぞ?」

 俺のナカに、レイドのモノが深く埋め込まれ。ぐりぐりと腰を押しつけられる。

「ぅ、んんっ、や……めっ……レイド、抜いて……はぁっ」
「ははっ、説得力がないな。本当は、期待していたのだろう? 力が入らぬ身体でも、ココだけは俺を離したくないと、強く噛み締めてくる……」

 レイドの言うように。股が濡れ、ナカがきゅうっと締まっている。でも、本当に痛いし、苦しい。そして、何よりも……怖い――。

「ひっ! や、やめ……てっ……! ぅ、う……!? はっ、ぅ……」

 レイドが腰を引き、打ち付けてきた。
 初めはゆっくりで、徐々に動作が激しいものとなっていき――結合部分からは、ぐちゅぐちゅとした音がひっきりなしに鳴っていた。

「ど、して……っ? こ、んな……っ……」

 レイドが、俺に激しく腰を叩きつけてくるせいで。力の入れることの出来ない俺の身体が、ガクンガクンと揺らされる。

 う、怖い! 怖い怖い怖いっ!!

 前にも、意識が朦朧とした状態で。このように、レイドが勝手に俺の身体を揺さぶっていたことはあったけど、それでも自分の意思で身体は動かせた。

 だから、首を動かすとか、腕を動かすとか……。その中でも、楽な姿勢に変えることだって出来た。

 でも、それすらも……今は不可能なんだ。


 恐怖で。涙が、ボロボロと頬を流れ落ちていく。


「この! はぁっ……! 貴様、人を誑かす淫婦だなっ!? そのような、顔をっ!! くそっ!!」
「あっ! まっ、てぇっ!! ひゃっ! あっ、あっ! あっ!!」

 レイドは顔を嫌悪感に歪めながらも、更に腰の動きを早め。パンパンパンパンッ!! と乾いた音を立たせて俺の身体を突き上げ続ける。

「ひっ! あっ、怖、い! 動けなっ、怖いぃ! あっ、ああっ! ぅう、はあ……っ!」

 俺の身体が、地面に痛いくらいに押さえ付けれ。まるで標本にされてしまっているようだ。

 怖い! 怖い……!!

 身体の自由が利かなくて、本当に怖くて怖くて仕方がない。

 レイドが俺を見る時。熱を帯びていた深紅の瞳が、ゾクッとするような色を、内に宿している。
 同じ色であるはずなのに、その正反対の凍えるような瞳に……胸が苦しくて耐えられない。


「レイドっ! レイドっ!! 助けてっ! お願い、助けてっ!! レイドっ……! レイドっ!!」


 冷たい表情を浮かべて、俺の身体を激しく突き上げているレイドに。俺は、涙を流し懇願する。

 いつも、馬鹿みたいな事ばかり言うレイドに、助けて欲しくて……。レイドを見上げながら、何度も助けを求めた。


「……っ、チッ!」


 急に、ぶわっ! と鳥肌が立ったと思ったら。俺の身体が動かせるようになった。

 それによって、恐怖が緩和し――。


「はぁっ……っ、んんっ!!」


 その反動からか……。今も、激しく突かれているナカが、じわりじわりと快楽を感じ始めてきた。


「ぁあっ! レイド、レイ、ド……っ! んんっ、はあっ! そこ……っ、気持ち、いい……!」

 ナカに入っているモノを、ぎゅうぎゅうと締めつける。

「ん、……くっ! 少し、緩め、ろ……っ!」

 レイドは、ポタポタと汗を垂らし。何かを堪えるような顔をしている。

「もっと、もっと! 奥に……!!」

 俺は、レイドの言葉を無視し。その背に腕を回して、腰にも脚を絡め――俺のナカに入っている、レイドのモノを……ぎゅうっ! とキツく締めつける。

「うう、ぅっ……! こ、の、尻軽がっ!! ――くっ!!」


 レイドに、一際強く身体を突き上げられ――――。


「ひあああーーーっ!! あぁっ! な、なか、いっ、ぱい! あ、あつ、い……っ! きも、ちいいっ!!」


 熱い迸りが、俺のナカ深くに叩きつけられた。



「はぁっ、はぁっ! はぁっ、……レ、レイド」
「…………」

 俺が、絶頂の余韻から戻って来て。レイドに視線を向けると……。レイドは顔をしかめ、俺を見下ろしていた。

 俺は手を伸ばし、そのレイドの頬に触れる。

 そうすると、レイドは嫌悪の表情を浮かべ。歯を食いしばって唸り声を上げる――けれど、俺の手を振り払ったりはしなかった。


 ああ、レイド……。俺は――――。




「がはっ!!?」


 俺は極級魔法をぶっ放し、レイドを吹っ飛ばした。


「流石に、堪忍袋の緒が切れたわっ!!!」


 マジで、ふっざけんな!! この雪辱を晴らしてやるっ!!!


しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

神童と噂の次期公爵様がなぜか嫌われ者の俺のことを"推し"といって溺愛してくるんだが?〜そもそも推しってなんですか〜

佐藤恵美
BL
邪神の色として忌み嫌われている黒髪赤目で生まれてきてしまったルパート・アストロス。生まれながらの子供に似合わない聡明さもあって周囲から煙たがられていた。しかし、突然神童と名高い公爵家の次男から婚約者の打診が来て!?疑心暗鬼になりながらも会ってみたら目が合った瞬間に「ほんとに、推しがこの世に存在してる!!」と叫ばれて!?2人の関係は!? この世界では同性しかいなくて子供はそれ専用の魔法を使うと出来るってことで。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー  さあ、他を完結させてないけど夢に出てきた設定が面白かったから書いていくぞ!お気に入り登録15くらいいったら(行くわけがない笑)続き書くかも? 追記:思ったよりも反響があったためゆっくりちょこちょこ書いていこうかなとか思ってます。

聖女召喚されて『お前なんか聖女じゃない』って断罪されているけど、そんなことよりこの国が私を召喚したせいで滅びそうなのがこわい

金田のん
恋愛
自室で普通にお茶をしていたら、聖女召喚されました。 私と一緒に聖女召喚されたのは、若くてかわいい女の子。 勝手に召喚しといて「平凡顔の年増」とかいう王族の暴言はこの際、置いておこう。 なぜなら、この国・・・・私を召喚したせいで・・・・いまにも滅びそうだから・・・・・。 ※小説家になろうさんにも投稿しています。

【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます

まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。 貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。 そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。 ☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。 ☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。

なんでも諦めてきた俺だけどヤンデレな彼が貴族の男娼になるなんて黙っていられない

迷路を跳ぶ狐
BL
 自己中な無表情と言われて、恋人と別れたクレッジは冒険者としてぼんやりした毎日を送っていた。  恋愛なんて辛いこと、もうしたくなかった。大体のことはなんでも諦めてのんびりした毎日を送っていたのに、また好きな人ができてしまう。  しかし、告白しようと思っていた大事な日に、知り合いの貴族から、その人が男娼になることを聞いたクレッジは、そんなの黙って見ていられないと止めに急ぐが、好きな人はなんだか様子がおかしくて……。

兄たちが弟を可愛がりすぎです

クロユキ
BL
俺が風邪で寝ていた目が覚めたら異世界!? メイド、王子って、俺も王子!? おっと、俺の自己紹介忘れてた!俺の、名前は坂田春人高校二年、別世界にウィル王子の身体に入っていたんだ!兄王子に振り回されて、俺大丈夫か?! 涙脆く可愛い系に弱い春人の兄王子達に振り回され護衛騎士に迫って慌てていっもハラハラドキドキたまにはバカな事を言ったりとしている主人公春人の話を楽しんでくれたら嬉しいです。 1日の話しが長い物語です。 誤字脱字には気をつけてはいますが、余り気にしないよ~と言う方がいましたら嬉しいです。

美少年に転生したらヤンデレ婚約者が出来ました

SEKISUI
BL
 ブラック企業に勤めていたOLが寝てそのまま永眠したら美少年に転生していた  見た目は勝ち組  中身は社畜  斜めな思考の持ち主  なのでもう働くのは嫌なので怠惰に生きようと思う  そんな主人公はやばい公爵令息に目を付けられて翻弄される    

王子様から逃げられない!

白兪
BL
目を覚ますとBLゲームの主人公になっていた恭弥。この世界が受け入れられず、何とかして元の世界に戻りたいと考えるようになる。ゲームをクリアすれば元の世界に戻れるのでは…?そう思い立つが、思わぬ障壁が立ち塞がる。

囚われた元王は逃げ出せない

スノウ
BL
異世界からひょっこり召喚されてまさか国王!?でも人柄が良く周りに助けられながら10年もの間、国王に準じていた そうあの日までは 忠誠を誓ったはずの仲間に王位を剥奪され次々と手篭めに なんで俺にこんな事を 「国王でないならもう俺のものだ」 「僕をあなたの側にずっといさせて」 「君のいない人生は生きられない」 「私の国の王妃にならないか」 いやいや、みんな何いってんの?

処理中です...