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16.なに……?よく、わからない ※

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「まっ、……んんっ! んぅ! ……ッ! ――ぷはっ!!」

 ――やっと、口を離された。

 酸素が足りないのか。頭が、クラクラとしている。

 俺は涙でぼやけてしまった視界のまま、息を整えようと一生懸命に空気を吸い込んだ。

「ああ、ヤマダ。可愛い。今度こそ、俺の子種を……ヤマダの奥底にちゃんと注いであげるからな」

 ――なんか、ヤバいことを言われた。
 慌てて、変態の方に視線を向けると同時に。俺のズボンを早急に下げられてしまう。

「はあ! はあ……っ! ま、まって! やめ、やめろってっ! ほ、解さないと!! そんな、直ぐに入れたら、そこが裂けるだろ?」

 何とか、時間稼ぎをしないとと思い。無意識に目の前にある服を、ぎゅうっと掴んでいた。
 変態は嬉しそうに、柔らかな笑みを浮かべ。俺のお腹辺りと、後孔をするりと触れている。

「大丈夫だ。それは言われずとも、抜かりなくするつもりだった。だから、安心してくれ」
「ば、馬鹿っ!! 安心出来ねっ……ひぁっ!?」

 ずぷぷぷ……っ!! 俺のお腹の中に、硬く熱いモノが押し入ってきて――――。

「まっ、ま、って!! ――あっ……? んんっ!? ああっ!! あっ! な、なに? なんか、変だ、変……っ!?」


 な、なんだ? なんだか、すごく……。


「ヤマダ、気持ち良いだろう? 前以上に、ヤマダに良くなってもらうため……術磨きを頑張ったんだ」


 な、なに? こいつが、今、なにを言ってるのかが、わからな……い。


「あっ! んああっ!! ひんっ!? そこっ! ふ、ああ……っ!!?」
「はぁっ……! ヤマダ、ここが、良いのか?」

 ――パンパンパンパンパンッ!! 叩きつけるような高い音が俺の耳に入ってくるけど、それが何の音だかよく分からない。

 俺の気持ち良いところを、熱くて、硬いモノで激しく突かれ。身体が、ガクガクと揺らされている。
 それが怖く感じ。間近くにいるものに、強くしがみついた。

「あっ、ああっ!! きも、ちっ! きもち、いい!! ぁああっ!!」
「はぁっ! はっ! ヤマダ、可愛いっ、可愛いっ! とろとろな顔で、俺に、抱き付いてっ、……愛してる、本当に――……ずっと、ずっと……変わらずに、愛してる」

 唇をふにゅと柔らかなものに塞がれ。何かが、俺の舌にちゅくちゅくと絡まってくる。
 口の中も気持ち良くなってきて、お腹がきゅんとする。
 口内に流れてくる液を飲み込みながら、俺もソレに舌を絡め、ちゅうちゅうと吸い付いた。

「――ん、……ふっ、はぁ! ……ははっ、ヤマダ、そんなに吸ったら、俺の舌が取れてしまいそうだ」

 ――口の中に入っていたのが、出ていってしまった。

「あ、ぅ……なんでぇ? 出さ、ないで……」

 いやだ。また、入ってきて欲しい。
 だから、口を開けて、また入ってきてくれるのを待つ。

 クスクスといった音が聞こえた後。また舌に、ソレがくちゅくちゅと絡まってきてくれた。

 ああ、とても気持ちいい……。

 もっと、もっと、欲しくて。俺は、その快楽を与えてくれるものを逃がさないように、脚も絡ませる。
 自分からも、積極的に腰を動かし。ナカにある硬くて熱いものをぎゅうぎゅうと締め付けた。

 ぢゅっと唇を強く吸われてから、口の中に入っていたものが出ていく。けど、いっぱい気持ち良いところをばちゅばちゅ激しく突いてくれるから、それに夢中になった。

「……っは、ぁ! ヤマダ、出す……ぞ――――く、んんっ!!」
「ひゃっ、あああああーーーーーっ!!!」

 ぐぢゅんっと突き上げられ、深くにまで埋め込まれたモノで、中がぎちぎちで苦しい。
 でも直ぐに、お腹の奥に熱い何かが、びゅくっびゅくっと大量に注がれて、背筋に甘やかな感覚がぶわりと広がった。

 その熱が入ってくる度に、とてつもない陶酔感が全身に巡り。身体がぶるぶると震え――俺の意識は、ガクンと急速に暗闇へ落ちた。


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