ダンジョンの核に転生したんだけど、この世界の人間性ってどうなってんの?

未知 道

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15.俺の時代だ!……え、なんで? ※微

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 ――ダンジョン核・レベル188


 攻撃力・14369
 防御力・15962
 魔法攻撃力・17367
 魔法防御力・100034
 素早さ・65231
 幸運・∞×7


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 ――勇名・レベル60


 低∶侵入者を攻撃せよ。【1000╱1000】

 低∶侵入者からの攻撃を防御せよ。【1000╱1000】

 低∶侵入者からの攻撃を避けよ。【1000╱1000】

 中∶誘惑せよ。【1╱10】

 中∶ダンジョン内を模様替えせよ。【0╱10】

 中∶小さき無垢な命に安息の場を設けよ。【10╱10】

 高∶流れる光粒を捕まえよ。【0╱1】

 高∶炎竜を使役せよ。【0╱1】

 高∶大陸全ての名物品を見よ。【0╱1】

 ?∶?【?】


 --------


 ――中二病達を脅して聞いたら、ここからだいぶ離れた場所に、緑南橋という地区があって。
 1年間に一度だけ、日が落ちた頃に緑南橋にたくさん咲いている花から光った種が飛び出る。それが、その光粒というものだ。

 炎竜に至っては、燃え盛る火山の場所に生息しているとのことだ。

 名物品は、人の作った食べ物から芸術品とか様々だという。


「高は、やっぱり外に行かなきゃ無理らしいんだよなぁ~。これ、バグってんじゃね?」

 勇名にあるならば、ダンジョンから出れるようになったのかと思い。俺は確かめてみたが、やっぱり出れなかった。

 まあ、とりあえずは目先のものからやっていくしかないか。

 誘惑はスルーで、ダンジョンの模様替えは……。

 何をすれば良いんだ? 絵でも描けば良いのか?


 ――――バッチンッ!!


「ん……?」

 変な音が近くで聞こえた。

「な、何故だ? ヤマダ……」

 あ、変態が来てた。

 ん? あれ? 寒気、感じなかったけど……何で?

 しかも、今の音って。ま、まさか……?

「ふ、とうとうか。やっと、お前の……その拘束が無効化される時が来たっ!!」

 変態がまた放って来たが。バチバチバチッ!! とそれが俺に近付く前に、全て弾かれる。

「ヤ、ヤマダ……」
「ふふふ……はーはっはっは!! お前の栄光もここまでだっ!! これからは、俺の時代だーーっ!!!」

 そいつは、今もそれを俺に放ってくるが……。

 そんなのは、もう恐ろしくも何ともなくなったっ!!


「ほらほらほら~どうした? 馬鹿みたいにそんなのばっかり撃たないで、何か変化でも加えて来いよ~。むしろ、攻撃して来ても良いぞ~!」
「そんな、ヤマダ……。俺は、ヤマダに攻撃を向けることなど、絶対に出来ない」

 俺は、何だか楽しくなって来て。素早く移動し、変態の身体にタッチしまくった。

「――――ッ!! ヤマダ……っ! はぁっ! ……くぅっ!」
「どう? どう? 悔しいだろ~? 俺は、めちゃくちゃ楽しいぞ~!!」

 はっ! はっ! はっ! 馬鹿やろ~め!!

 変態はめちゃくちゃ悔しそうな顔で、身体を震わせて前屈みになっている。


 ――ピロン。


 --------


 中∶誘惑せよ。【10╱10】

 -達成-

【勇名レベルが90になりました】


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「は……? はああああーーーーーっ!!?」

 え? 誘惑? 今、した?? はぁ……?
 も、もしかして、タッチしただけで?

「い、意味わかんね~……。――――{ガシッ!!}――ん? うわっ!?」

 いつの間にか、近付いていたらしい変態に。俺の身体が強く抱き締められている。

「ヤマダ、俺をそんなに誘惑して……。もう、手加減はしてやれない」
「は? ま、待て!! 離せ~~っ!!」

 俺は、攻撃魔法を変態に撃ったが。全てを防御壁によって弾かれてしまう。

 それどころか変態は、攻撃を半刻の間に一定量だが吸収してくれるような防御魔法を、俺と自分にかけたようだ。

「――!!? お前、防御魔法なんて使えたのかよっ!?」
「ヤマダが、いつも自分を傷付けようとするからな。最近、習得した」


 こいつ、マジで何者だ……?


 俺の攻撃を、こいつは攻撃魔法を使って弾いているのを見たから。初めは攻撃魔法の術者かと思っていた。

 けど、青い鳥の傷を癒してくれた時に回復魔法も使えるのを知った。

 それも普通はあり得ないことなのに、防御魔法まで使えるなんて……。


「ヤマダ、愛している」
「……んんっ!?」


 俺がそれに対し、驚きに身を固めていると――柔らかなもので、強く口を塞がれた。


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