15 / 144
15.俺の時代だ!……え、なんで? ※微
しおりを挟む--------
――ダンジョン核・レベル188
攻撃力・14369
防御力・15962
魔法攻撃力・17367
魔法防御力・100034
素早さ・65231
幸運・∞×7
--------
--------
――勇名・レベル60
低∶侵入者を攻撃せよ。【1000╱1000】
低∶侵入者からの攻撃を防御せよ。【1000╱1000】
低∶侵入者からの攻撃を避けよ。【1000╱1000】
中∶誘惑せよ。【1╱10】
中∶ダンジョン内を模様替えせよ。【0╱10】
中∶小さき無垢な命に安息の場を設けよ。【10╱10】
高∶流れる光粒を捕まえよ。【0╱1】
高∶炎竜を使役せよ。【0╱1】
高∶大陸全ての名物品を見よ。【0╱1】
?∶?【?】
--------
――中二病達を脅して聞いたら、ここからだいぶ離れた場所に、緑南橋という地区があって。
1年間に一度だけ、日が落ちた頃に緑南橋にたくさん咲いている花から光った種が飛び出る。それが、その光粒というものだ。
炎竜に至っては、燃え盛る火山の場所に生息しているとのことだ。
名物品は、人の作った食べ物から芸術品とか様々だという。
「高は、やっぱり外に行かなきゃ無理らしいんだよなぁ~。これ、バグってんじゃね?」
勇名にあるならば、ダンジョンから出れるようになったのかと思い。俺は確かめてみたが、やっぱり出れなかった。
まあ、とりあえずは目先のものからやっていくしかないか。
誘惑はスルーで、ダンジョンの模様替えは……。
何をすれば良いんだ? 絵でも描けば良いのか?
――――バッチンッ!!
「ん……?」
変な音が近くで聞こえた。
「な、何故だ? ヤマダ……」
あ、変態が来てた。
ん? あれ? 寒気、感じなかったけど……何で?
しかも、今の音って。ま、まさか……?
「ふ、とうとうか。やっと、お前の……その拘束が無効化される時が来たっ!!」
変態がまた放って来たが。バチバチバチッ!! とそれが俺に近付く前に、全て弾かれる。
「ヤ、ヤマダ……」
「ふふふ……はーはっはっは!! お前の栄光もここまでだっ!! これからは、俺の時代だーーっ!!!」
そいつは、今もそれを俺に放ってくるが……。
そんなのは、もう恐ろしくも何ともなくなったっ!!
「ほらほらほら~どうした? 馬鹿みたいにそんなのばっかり撃たないで、何か変化でも加えて来いよ~。むしろ、攻撃して来ても良いぞ~!」
「そんな、ヤマダ……。俺は、ヤマダに攻撃を向けることなど、絶対に出来ない」
俺は、何だか楽しくなって来て。素早く移動し、変態の身体にタッチしまくった。
「――――ッ!! ヤマダ……っ! はぁっ! ……くぅっ!」
「どう? どう? 悔しいだろ~? 俺は、めちゃくちゃ楽しいぞ~!!」
はっ! はっ! はっ! 馬鹿やろ~め!!
変態はめちゃくちゃ悔しそうな顔で、身体を震わせて前屈みになっている。
――ピロン。
--------
中∶誘惑せよ。【10╱10】
-達成-
【勇名レベルが90になりました】
--------
「は……? はああああーーーーーっ!!?」
え? 誘惑? 今、した?? はぁ……?
も、もしかして、タッチしただけで?
「い、意味わかんね~……。――――{ガシッ!!}――ん? うわっ!?」
いつの間にか、近付いていたらしい変態に。俺の身体が強く抱き締められている。
「ヤマダ、俺をそんなに誘惑して……。もう、手加減はしてやれない」
「は? ま、待て!! 離せ~~っ!!」
俺は、攻撃魔法を変態に撃ったが。全てを防御壁によって弾かれてしまう。
それどころか変態は、攻撃を半刻の間に一定量だが吸収してくれるような防御魔法を、俺と自分にかけたようだ。
「――!!? お前、防御魔法なんて使えたのかよっ!?」
「ヤマダが、いつも自分を傷付けようとするからな。最近、習得した」
こいつ、マジで何者だ……?
俺の攻撃を、こいつは攻撃魔法を使って弾いているのを見たから。初めは攻撃魔法の術者かと思っていた。
けど、青い鳥の傷を癒してくれた時に回復魔法も使えるのを知った。
それも普通はあり得ないことなのに、防御魔法まで使えるなんて……。
「ヤマダ、愛している」
「……んんっ!?」
俺がそれに対し、驚きに身を固めていると――柔らかなもので、強く口を塞がれた。
2
お気に入りに追加
127
あなたにおすすめの小説

神童と噂の次期公爵様がなぜか嫌われ者の俺のことを"推し"といって溺愛してくるんだが?〜そもそも推しってなんですか〜
佐藤恵美
BL
邪神の色として忌み嫌われている黒髪赤目で生まれてきてしまったルパート・アストロス。生まれながらの子供に似合わない聡明さもあって周囲から煙たがられていた。しかし、突然神童と名高い公爵家の次男から婚約者の打診が来て!?疑心暗鬼になりながらも会ってみたら目が合った瞬間に「ほんとに、推しがこの世に存在してる!!」と叫ばれて!?2人の関係は!?
この世界では同性しかいなくて子供はそれ専用の魔法を使うと出来るってことで。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
さあ、他を完結させてないけど夢に出てきた設定が面白かったから書いていくぞ!お気に入り登録15くらいいったら(行くわけがない笑)続き書くかも?
追記:思ったよりも反響があったためゆっくりちょこちょこ書いていこうかなとか思ってます。
聖女召喚されて『お前なんか聖女じゃない』って断罪されているけど、そんなことよりこの国が私を召喚したせいで滅びそうなのがこわい
金田のん
恋愛
自室で普通にお茶をしていたら、聖女召喚されました。
私と一緒に聖女召喚されたのは、若くてかわいい女の子。
勝手に召喚しといて「平凡顔の年増」とかいう王族の暴言はこの際、置いておこう。
なぜなら、この国・・・・私を召喚したせいで・・・・いまにも滅びそうだから・・・・・。
※小説家になろうさんにも投稿しています。

【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます
まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。
貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。
そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。
☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。
☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。

なんでも諦めてきた俺だけどヤンデレな彼が貴族の男娼になるなんて黙っていられない
迷路を跳ぶ狐
BL
自己中な無表情と言われて、恋人と別れたクレッジは冒険者としてぼんやりした毎日を送っていた。
恋愛なんて辛いこと、もうしたくなかった。大体のことはなんでも諦めてのんびりした毎日を送っていたのに、また好きな人ができてしまう。
しかし、告白しようと思っていた大事な日に、知り合いの貴族から、その人が男娼になることを聞いたクレッジは、そんなの黙って見ていられないと止めに急ぐが、好きな人はなんだか様子がおかしくて……。

兄たちが弟を可愛がりすぎです
クロユキ
BL
俺が風邪で寝ていた目が覚めたら異世界!?
メイド、王子って、俺も王子!?
おっと、俺の自己紹介忘れてた!俺の、名前は坂田春人高校二年、別世界にウィル王子の身体に入っていたんだ!兄王子に振り回されて、俺大丈夫か?!
涙脆く可愛い系に弱い春人の兄王子達に振り回され護衛騎士に迫って慌てていっもハラハラドキドキたまにはバカな事を言ったりとしている主人公春人の話を楽しんでくれたら嬉しいです。
1日の話しが長い物語です。
誤字脱字には気をつけてはいますが、余り気にしないよ~と言う方がいましたら嬉しいです。

美少年に転生したらヤンデレ婚約者が出来ました
SEKISUI
BL
ブラック企業に勤めていたOLが寝てそのまま永眠したら美少年に転生していた
見た目は勝ち組
中身は社畜
斜めな思考の持ち主
なのでもう働くのは嫌なので怠惰に生きようと思う
そんな主人公はやばい公爵令息に目を付けられて翻弄される

王子様から逃げられない!
白兪
BL
目を覚ますとBLゲームの主人公になっていた恭弥。この世界が受け入れられず、何とかして元の世界に戻りたいと考えるようになる。ゲームをクリアすれば元の世界に戻れるのでは…?そう思い立つが、思わぬ障壁が立ち塞がる。

囚われた元王は逃げ出せない
スノウ
BL
異世界からひょっこり召喚されてまさか国王!?でも人柄が良く周りに助けられながら10年もの間、国王に準じていた
そうあの日までは
忠誠を誓ったはずの仲間に王位を剥奪され次々と手篭めに
なんで俺にこんな事を
「国王でないならもう俺のものだ」
「僕をあなたの側にずっといさせて」
「君のいない人生は生きられない」
「私の国の王妃にならないか」
いやいや、みんな何いってんの?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる