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情報交換と今後の打ち合わせ
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しばらくすると、各々で会話を始める。俺はメイドと執事と話していた。
「レーシェさんはいつもこのような旅では姫のお付きになるんですか?」
「いえ、私は今回選ばれただけです。メイド自体はたくさんおります。今回私がサクラ出身なので選ばれたんだと思います」
「サクラ出身なんですね。どうしてメイドになられたんですか?」
「メイドを目指したわけではないのですが…… 王都で生活することに昔から憧れがありまして。色々縁があってメイドとして勤めさせていただくことになりました」
なるほど。サクラ出身ということで土地勘なども考慮されているのだろうか。
「失礼ですが、カミト様は護衛の経験はよくあるのでしょうか?」
「自分はあまりないですが、部下は領主の護衛などをよくしています。自分も出来ないわけではないのですがLV10が出て来るとなると少し騒動になってしまうようで…… 大人しくしていることが多いです。ちなみにレーシェさんは護衛能力あるのですか?」
「ああ、なるほど…… 最強というのも大変ですね。私も武技は嗜んでおりますので最低限の警護は可能です。自分の身は守れますのでご安心いただければと思います」
まあ王家のメイドともなればそれなりに強いのだろうな。
「ブロットさんはどうして執事になったのですか?」
「私の家は代々王家に執事やメイドとして支える家系でした。姫の執事も、姫が小さい頃は私の父が担当しておりました。10年前に交代して私が担当になったという経緯です」
「そうなんですね。執事ということは基本的にはカミラ姫の側にいるのですか?」
「ええ、風呂や就寝時など、カミラ姫が一人になるタイミングを除いては基本的に一緒にいます」
「そうなんですね。お忙しいですね」
「とはいえ通常時は週に2日休みがあるので…… 特にハードな仕事ではないですよ」
笑いながら告げるブロット。奴隷のような感じではなくて良かった。
「カミラ姫はよく他の街に行くことはあるのですか?」
「ええ、民の声を聞きに行くことが多いです。とはいえサクラのような遠い街に行くことは滅多にないですが。やはり警備面のリスクなども踏まえ王都周辺に止まることが多いです」
俺とレーシェとブロットで会話を続ける。少し打ち解けてきたようで良かった。
アリエッサはカミラ姫と、エリスとアンとエッジは騎士達と会話している。最初は皆探り探りだったようだが、1時間もすると話が盛り上がってきているようだ。
少し落ち着いたところでカミラ姫が声を上げる。
「さて、今後の話をしましょうか。といってもサクラまで向かうだけだけどね。貴方たちには騎士と一緒に24時間体制の警備をお願いしたいの。基本的にはもう一つの馬車に待機するメンバーと私と同じ馬車に乗るメンバーに分けてもらえれば。ただ、夜は見張りを用意して欲しいわ。貴方たちの中に夜の見張りが得意なメンバーはいるでしょ?」
俺は吸血鬼であるアンの方を見る。アンはこちらを見て首を振っている。アンから話したわけではなさそうだ。
「ああ、ごめんなさいね。なんでわかったかって? 簡単な話よ。少数精鋭のチームは基本的に一騎当千の力を持っている。ただ、大規模チームに劣る点は「情報収集」よ。この点をカバーする存在が必ずいるはず。でなければランク8に到達できるはずがないと推測したわけ」
「なるほど。そういう意味ですとアンが夜の警備は得意なのでアンに任せます。日中は残りのメンバーで対応する形になるかと。どちらの馬車に誰が乗るかですが…… 私とエッジは姫と同じ馬車に乗ろうと思います。アリエッサとアンとエリスはもう一つの馬車で。私とエッジは防御が得意なのですぐに防御できるよう側に居ます」
「わかった。それでお願いね」
「皆様、1点注意して欲しい点がございます」
ブロットが話を引き継ぐ。
「近年「革命軍」による活動が活発になっております。彼らは王政を否定し、民主制の国家に変化させたいと考え、その実現のためにはテロ行為や暴力行為を厭わない極めて危険な集団です」
革命軍。聞いたことのない組織だ。
「カミラ姫が王都から離れて移動する機会は極めて珍しいです。この機会を狙って攻撃してくる可能性は十分に考えられます。
リーダーはシロウと名乗る男です。詳しくはわかっていないのですが、どうやら精神操作系の魔法を操るようで、逮捕されたメンバーは軽い洗脳状態になっていることが多くあります。また、裏の組織との関係も豊富なようで、各地のマフィアに匿ってもらいながら居場所を転々と変えているようです」
「わかりました。魔物の襲撃だけではなくテロ行為が発生する可能性も考慮しておきます」
「レーシェさんはいつもこのような旅では姫のお付きになるんですか?」
「いえ、私は今回選ばれただけです。メイド自体はたくさんおります。今回私がサクラ出身なので選ばれたんだと思います」
「サクラ出身なんですね。どうしてメイドになられたんですか?」
「メイドを目指したわけではないのですが…… 王都で生活することに昔から憧れがありまして。色々縁があってメイドとして勤めさせていただくことになりました」
なるほど。サクラ出身ということで土地勘なども考慮されているのだろうか。
「失礼ですが、カミト様は護衛の経験はよくあるのでしょうか?」
「自分はあまりないですが、部下は領主の護衛などをよくしています。自分も出来ないわけではないのですがLV10が出て来るとなると少し騒動になってしまうようで…… 大人しくしていることが多いです。ちなみにレーシェさんは護衛能力あるのですか?」
「ああ、なるほど…… 最強というのも大変ですね。私も武技は嗜んでおりますので最低限の警護は可能です。自分の身は守れますのでご安心いただければと思います」
まあ王家のメイドともなればそれなりに強いのだろうな。
「ブロットさんはどうして執事になったのですか?」
「私の家は代々王家に執事やメイドとして支える家系でした。姫の執事も、姫が小さい頃は私の父が担当しておりました。10年前に交代して私が担当になったという経緯です」
「そうなんですね。執事ということは基本的にはカミラ姫の側にいるのですか?」
「ええ、風呂や就寝時など、カミラ姫が一人になるタイミングを除いては基本的に一緒にいます」
「そうなんですね。お忙しいですね」
「とはいえ通常時は週に2日休みがあるので…… 特にハードな仕事ではないですよ」
笑いながら告げるブロット。奴隷のような感じではなくて良かった。
「カミラ姫はよく他の街に行くことはあるのですか?」
「ええ、民の声を聞きに行くことが多いです。とはいえサクラのような遠い街に行くことは滅多にないですが。やはり警備面のリスクなども踏まえ王都周辺に止まることが多いです」
俺とレーシェとブロットで会話を続ける。少し打ち解けてきたようで良かった。
アリエッサはカミラ姫と、エリスとアンとエッジは騎士達と会話している。最初は皆探り探りだったようだが、1時間もすると話が盛り上がってきているようだ。
少し落ち着いたところでカミラ姫が声を上げる。
「さて、今後の話をしましょうか。といってもサクラまで向かうだけだけどね。貴方たちには騎士と一緒に24時間体制の警備をお願いしたいの。基本的にはもう一つの馬車に待機するメンバーと私と同じ馬車に乗るメンバーに分けてもらえれば。ただ、夜は見張りを用意して欲しいわ。貴方たちの中に夜の見張りが得意なメンバーはいるでしょ?」
俺は吸血鬼であるアンの方を見る。アンはこちらを見て首を振っている。アンから話したわけではなさそうだ。
「ああ、ごめんなさいね。なんでわかったかって? 簡単な話よ。少数精鋭のチームは基本的に一騎当千の力を持っている。ただ、大規模チームに劣る点は「情報収集」よ。この点をカバーする存在が必ずいるはず。でなければランク8に到達できるはずがないと推測したわけ」
「なるほど。そういう意味ですとアンが夜の警備は得意なのでアンに任せます。日中は残りのメンバーで対応する形になるかと。どちらの馬車に誰が乗るかですが…… 私とエッジは姫と同じ馬車に乗ろうと思います。アリエッサとアンとエリスはもう一つの馬車で。私とエッジは防御が得意なのですぐに防御できるよう側に居ます」
「わかった。それでお願いね」
「皆様、1点注意して欲しい点がございます」
ブロットが話を引き継ぐ。
「近年「革命軍」による活動が活発になっております。彼らは王政を否定し、民主制の国家に変化させたいと考え、その実現のためにはテロ行為や暴力行為を厭わない極めて危険な集団です」
革命軍。聞いたことのない組織だ。
「カミラ姫が王都から離れて移動する機会は極めて珍しいです。この機会を狙って攻撃してくる可能性は十分に考えられます。
リーダーはシロウと名乗る男です。詳しくはわかっていないのですが、どうやら精神操作系の魔法を操るようで、逮捕されたメンバーは軽い洗脳状態になっていることが多くあります。また、裏の組織との関係も豊富なようで、各地のマフィアに匿ってもらいながら居場所を転々と変えているようです」
「わかりました。魔物の襲撃だけではなくテロ行為が発生する可能性も考慮しておきます」
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