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平和な日々、再来

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 次の日、俺は銀の雫でダラダラしながらコーヒーを飲んでいた。メアリーは素直に自供しており、警備クエストは終了。今日は一日ゆっくりオフである。

「無事に事件は解決してよかったですね! これで一つ安心できました。カミトさんが推理で大活躍されたと聞きましたよ。頭良いんですね!」
 ミオがニコニコと話しかけてくる。頭が良いとか照れるな。
「いや、まあたまたまだよ。とりあえず無事解決できて何よりだよ」
「そうですね、危うくもっと大事件になるところだったらしいですね」
「そうなんだよ、それは防げてホッとしたよ」
 ミオと話していると、ナタリーとヴェラがやってくる。

「カミト、探したよ。昨日はメアリーを止めてくれてありがとう。最後はなぜかヘッズオブドラゴンのアリエッサも動いてたらしいけど…… とりあえずカミトの推理がなかったらメアリーの暴走で大惨事になってたからね、助かった」
「メアリーが逮捕されて悲しいけど…… 村がなくなるのはもっと悲しいから……ありがとうカミト」
「お役に立てたようで何よりだ。それでお前らはこれからどうするんだ?」
「とりあえず二人でチームは維持しようと思っているよ。帰って来れるかわからないけどメアリーの居場所は用意しとかないとね」
「なるほど、いいな。頑張ってくれ」
「またクエストで一緒になったらよろしくね。じゃあ私たちは友達の墓参りに行ってくるから。あんまり気乗りしないけどメアリーのこと報告しないとね」
「じゃあ…… また……」
 ナタリーとヴェラは去っていった。最後に二人が見せた笑顔は何故か俺の心に強く残る。

「強い方達ですね。尊敬します」
「ああ、そうだな。彼女達ならきっとすぐ立ち直るだろう。冒険者らしい奴らだよ」
「カミトさんは大丈夫ですか? コーヒー一杯サービスしますよ?」
「俺は大丈夫だよ。でもせっかくだし一杯貰おうかな?」
 ミオに新しいコーヒーを注いでもらいながら彼女達の未来に想いを馳せる。また、どこかで会った時は楽しく話をしよう。そう思いながら飲むコーヒーはいつもより美味しく感じたのだった。
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