238 / 281
全面戦争 急(五章)
238.愛の反転⑥
しおりを挟む
アルスが消えた日から、何ヶ月かがたった。
今でも俺はずっとアルスを探し続けていた、人に聞き回った、周辺を歩き続けた。それでも見つからなかった。
あの店で働いてる、それだけの悪名で苦戦した。
今日も人に聞く…深夜帯、俺は1人の人を見つけた。
「……。」
"母親だ"、憎き人だ。いてもたってもいられなかった。体はビクビクと…恐怖が心の中から指先に出た、それと同時に殺意が滲み出ていた。…もう抑えるのはやめよう。
「なぁ…」気がついたら俺は母親に声をかけていた。
母親がこちらを向いた途端…。
ドンッ!!
あいつの顔面を思いっきり殴ってやった。赤を飛ばしながら吹っ飛ぶ歯は醜くも俺が求めてた光景だ。
「…っ!」
無様にしりを地面に着けながら、俺に目線を向けてきた。
なんだろうな、俺の顔を見た途端、声も出なくなっていたぁ。
ドンッ!そして、頭という球体を思いっきり飛ばすつもりで蹴った。気分がいい。
倒れ込む親に俺は顔を近づけ、少し話をしてやろうと考えた。
「お前さ、こうなった原因分かってる?」
「え…は?」
「一瞬の快楽に負けたからだろ?俺の…幸せを奪ってやった性行為は気持ちよかったのかよ?」
「……」
「何も言えねぇよなぁ!!お前が親で俺が幸せだったと思うか?自分の胸に問いかけてみろよ!」
「…そんなの…。」
「ヒントやるよ。俺は産まれたかったなんて望んでない。…ハハッ!分かったかぁ!!じゃあ殺されて当然だよなぁ!!死ねよ!」
ゴキッ!グチャ!!ミシッ…ミシッ…ベチャ…。
かんっぜんに吹っ切れた!
今は…この自由な世界が…自分を苦しめた存在を本気で踏みつけて、骨をボキボキと壊すのが…ただっただ楽しい!
これだ!俺はずっとこれを求めてたんだ!もう…後戻りはしない!
後日のことだ。凄惨な撲殺事件としてこれは処理された。
そして俺は指名手配された。でもいい…どこかで苦しんでるアルスに会えて、協力できたら…。
そして、今日は兵士から逃げるために、ダンダス村まで来ている。そしてその村に来た旅人を装おう。
「…あの、少しいいですか?」
俺は1番大きい家に訪問した。
ノックを3回、そうしたら藍色の髪の長い女の人がいた。
そして…その奥に…。
「アルス?」
無邪気に楽しそうに高級な飯を食ってるアルスがいた。
……良かった…あいつは幸せそうで。
「アルス!!来ちゃダメ!!この人は指名手配されてるから!!」
「えっ…でも!」
「どんな関係かは知らない!でも犯罪者なんだから!!」
女の人はこちらに来ようとしたアルスを注意しておっぱらい、フロスを突き出してドアを閉めて鍵をかけた。
…なんで?
今でも俺はずっとアルスを探し続けていた、人に聞き回った、周辺を歩き続けた。それでも見つからなかった。
あの店で働いてる、それだけの悪名で苦戦した。
今日も人に聞く…深夜帯、俺は1人の人を見つけた。
「……。」
"母親だ"、憎き人だ。いてもたってもいられなかった。体はビクビクと…恐怖が心の中から指先に出た、それと同時に殺意が滲み出ていた。…もう抑えるのはやめよう。
「なぁ…」気がついたら俺は母親に声をかけていた。
母親がこちらを向いた途端…。
ドンッ!!
あいつの顔面を思いっきり殴ってやった。赤を飛ばしながら吹っ飛ぶ歯は醜くも俺が求めてた光景だ。
「…っ!」
無様にしりを地面に着けながら、俺に目線を向けてきた。
なんだろうな、俺の顔を見た途端、声も出なくなっていたぁ。
ドンッ!そして、頭という球体を思いっきり飛ばすつもりで蹴った。気分がいい。
倒れ込む親に俺は顔を近づけ、少し話をしてやろうと考えた。
「お前さ、こうなった原因分かってる?」
「え…は?」
「一瞬の快楽に負けたからだろ?俺の…幸せを奪ってやった性行為は気持ちよかったのかよ?」
「……」
「何も言えねぇよなぁ!!お前が親で俺が幸せだったと思うか?自分の胸に問いかけてみろよ!」
「…そんなの…。」
「ヒントやるよ。俺は産まれたかったなんて望んでない。…ハハッ!分かったかぁ!!じゃあ殺されて当然だよなぁ!!死ねよ!」
ゴキッ!グチャ!!ミシッ…ミシッ…ベチャ…。
かんっぜんに吹っ切れた!
今は…この自由な世界が…自分を苦しめた存在を本気で踏みつけて、骨をボキボキと壊すのが…ただっただ楽しい!
これだ!俺はずっとこれを求めてたんだ!もう…後戻りはしない!
後日のことだ。凄惨な撲殺事件としてこれは処理された。
そして俺は指名手配された。でもいい…どこかで苦しんでるアルスに会えて、協力できたら…。
そして、今日は兵士から逃げるために、ダンダス村まで来ている。そしてその村に来た旅人を装おう。
「…あの、少しいいですか?」
俺は1番大きい家に訪問した。
ノックを3回、そうしたら藍色の髪の長い女の人がいた。
そして…その奥に…。
「アルス?」
無邪気に楽しそうに高級な飯を食ってるアルスがいた。
……良かった…あいつは幸せそうで。
「アルス!!来ちゃダメ!!この人は指名手配されてるから!!」
「えっ…でも!」
「どんな関係かは知らない!でも犯罪者なんだから!!」
女の人はこちらに来ようとしたアルスを注意しておっぱらい、フロスを突き出してドアを閉めて鍵をかけた。
…なんで?
0
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説
外れスキル《コピー》を授かったけど「無能」と言われて家を追放された~ だけど発動条件を満たせば"魔族のスキル"を発動することができるようだ~
そらら
ファンタジー
「鑑定ミスではありません。この子のスキルは《コピー》です。正直、稀に見る外れスキルですね、何せ発動条件が今だ未解明なのですから」
「何てことなの……」
「全く期待はずれだ」
私の名前はラゼル、十五歳になったんだけども、人生最悪のピンチに立たされている。
このファンタジックな世界では、15歳になった際、スキル鑑定を医者に受けさせられるんだが、困ったことに私は外れスキル《コピー》を当ててしまったらしい。
そして数年が経ち……案の定、私は家族から疎ましく感じられてーーついに追放されてしまう。
だけど私のスキルは発動条件を満たすことで、魔族のスキルをコピーできるようだ。
そして、私の能力が《外れスキル》ではなく、恐ろしい能力だということに気づく。
そんでこの能力を使いこなしていると、知らないうちに英雄と呼ばれていたんだけど?
私を追放した家族が戻ってきてほしいって泣きついてきたんだけど、もう戻らん。
私は最高の仲間と最強を目指すから。
海の向こうの永遠の夏
文月みつか
青春
幼いころにささいなことから家出をした千夏は、海という少年に出会った。年は近いのに大人びた雰囲気のある海に、千夏はなぜかいろいろと話してしまう。ふたりの仲はやがて親友と呼べるほどに深まっていく。
その過程で千夏は、海に世界を閉じるという不思議な特技があることを知る。どうして海が閉じこもっているのか、どうやったら現実に連れ戻すことが出来るのか、千夏は考えをめぐらす。
前半は千夏の幼少期、後半は高校生以降の構成です。

魔晶石ハンター ~ 転生チート少女の数奇な職業活動の軌跡
サクラ近衛将監
ファンタジー
女神様のミスで事故死したOLの大滝留美は、地球世界での転生が難しいために、神々の伝手により異世界アスレオールに転生し、シルヴィ・デルトンとして生を受けるが、前世の記憶は11歳の成人の儀まで封印され、その儀式の最中に前世の記憶ととともに職業を神から告げられた。
シルヴィの与えられた職業は魔晶石採掘師と魔晶石加工師の二つだったが、シルヴィはその職業を知らなかった。
シルヴィの将来や如何に?
毎週木曜日午後10時に投稿予定です。

私が産まれる前に消えた父親が、隣国の皇帝陛下だなんて聞いてない
丙 あかり
ファンタジー
ハミルトン侯爵家のアリスはレノワール王国でも有数の優秀な魔法士で、王立学園卒業後には婚約者である王太子との結婚が決まっていた。
しかし、王立学園の卒業記念パーティーの日、アリスは王太子から婚約破棄を言い渡される。
王太子が寵愛する伯爵令嬢にアリスが嫌がらせをし、さらに魔法士としては禁忌である『魔法を使用した通貨偽造』という理由で。
身に覚えがないと言うアリスの言葉に王太子は耳を貸さず、国外追放を言い渡す。
翌日、アリスは実父を頼って隣国・グランディエ帝国へ出発。
パーティーでアリスを助けてくれた帝国の貴族・エリックも何故か同行することに。
祖父のハミルトン侯爵は爵位を返上して王都から姿を消した。
アリスを追い出せたと喜ぶ王太子だが、激怒した国王に吹っ飛ばされた。
「この馬鹿息子が!お前は帝国を敵にまわすつもりか!!」
一方、帝国で仰々しく迎えられて困惑するアリスは告げられるのだった。
「さあ、貴女のお父君ーー皇帝陛下のもとへお連れ致しますよ、お姫様」と。
******
不定期更新になります。

きっと、貴女は知っていた
mahiro
恋愛
自分以外の未来が見えるブランシュ・プラティニ。同様に己以外の未来が見えるヴァネッサ・モンジェルは訳あって同居していた。
同居の条件として、相手の未来を見たとしても、それは決して口にはしないこととしていた。
そんなある日、ブランシュとヴァネッサの住む家の前にひとりの男性が倒れていて………?

実の妹が前世の嫁だったらしいのだが(困惑)
七三 一二十
ファンタジー
ある朝、俺は突然、前世で異世界の勇者だったことを思い出した。
勇者には聖女の恋人がいた。たおやかで美しい彼女の面影を思い浮かべるほど、現世でもみかけた気がしてくる俺。
頭を抱えているとドタドタ足音をたてて、妹が部屋に駆け込んできた。
「にいちゃんっ!」
翡翠色の瞳に輝くような金髪、これまで意識しなかったけど超整った顔立ち…俺の懸念は的中した。妹は前世の恋人、”光の聖女”の転生体だったのだ。しかも俺と同時に、前世の記憶を取り戻していた。
気まずさに懊悩する俺をよそに、アホアホな妹は躊躇なく俺にキスを迫ってくる!
「せっかく記憶が戻ったんだから、ちいさいこと気にするのはなしにしよーよ。ギブミーキース、ギブミーキース…」
「戦後か!」
前世の恋人兼聖女の妹から、元勇者な俺は貞節とモラルと世間体を守れるのだろうか…というか記憶が戻った途端、妹が可愛くみえてしょうがねーな、ちくしょー!(血涙)
※不定期更新となります。どうかご了承のほどを。
※本作は小説家になろう様にも掲載しております。

余命半年のはずが?異世界生活始めます
ゆぃ♫
ファンタジー
静波杏花、本日病院で健康診断の結果を聞きに行き半年の余命と判明…
不運が重なり、途方に暮れていると…
確認はしていますが、拙い文章で誤字脱字もありますが読んでいただけると嬉しいです。

悪役令嬢だったわたくしが王太子になりました
波湖 真
恋愛
クローディアは十年ぶりに祖国の土を踏んだ。婚約者だったローレンス王子が王位を継承したことにより元々従兄弟同士の関係だったクローディアが王太子となったからだ。
十年前に日本という国から来たサオリと結婚する為にクローディアとの婚約を破棄したローレンスには子供がいなかった。
異世界トリップの婚約破棄ものの十年後の悪役令嬢クローディアの復讐と愛はどうなるのか!!
まだストックが無いので不定期に更新します
よろしくお願いします
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる