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全面戦争 破(五章)
231.完全武装④
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「クソ野郎がっ!!」
アルスは手に取った《遅れる衝撃》をガルナに投げつけた。
トンッ、とそれがガルナに当たった…しかし。
「先切りの部分が当たらなければ…どうて事ない。阿呆が。」
と言って、奴は《遅れる衝撃》を拾った。そしてそれを鎧に吸収しようとした。
「アホ…か。訂正してもらうぞ!」
「?」
そうアルスが言った瞬間!
《遅れる衝撃》はガルナを閉じ込める檻に変化した。グサッ!檻は土に深く突き刺さり、簡単には抜けないようにした!
「そりゃ…《避役の長棒》だぜ?」
「なに?」
1歩後ずさりしていたがもう遅い、完全に囲まれてしまい、ガルナに逃げ場はなくなった。
「俺が…"兵士を全滅させられた時…助けられた人が大勢死んで、どれだけ後悔したか…"」
「ナイス!アルス!スペシャルズ!」
「何言ってんのお前?」
さっきまでの苦虫を噛み潰したような険しい表情に、本当に勝てるのかという不安が嘘だったかのようにナットはいつもの調子に戻った。
「調子に乗るなよ、緑髪。」
「へへっ…残念ながらこっからお前をぶっ倒す算段は立ってんだよ。」
そして、その算段をアルスに話した。そしてそれを今から始めた。
「アルス!あいつの頭に強力な粘液かけてやれ!」
「OK!」
アルスは《避役の長棒》を粘液に変えた。そしてその直後、ガルナの視界を封じるように、檻を箱に変えた。粘液と箱は糸で繋がっている。
「クソ長いロープ!」
ナットの声かけと共に、ガルナが入っている箱の天井が開き、その中からものすごく長いロープが伸びてきた。
「くっつける…!」
ナットが《遅れる衝撃》とロープをくっつけた。
ロープはガルナの頭に引き寄せられるように進む。
そして、ガルナの入っている箱が無くなり…。
トンッ…《遅れる衝撃》はガルナの頭にぶち当たり、奴の首を勢いだけで動かく程度には高速で当てた。ロープとは離し、それはどこかに飛んでった。
「馬鹿が…。そもそも近ずけない癖に。」
そしてガルナそう言いながら、小さくなった《避役の長棒》を見つけて、それを遠くにぶん投げた。
ナットは攻撃する前から《遅れる衝撃》がどこに飛ぶのかを予測しており、それを今拾った。
「読みはいい…ただの鉄をぶつけても鎧を取り出して耐えるからな。その心物の内部からの衝撃は耐えられないだろう。だが…それでも近ずかなければ勝てんだろう?」
そう言ってガルナはゆっくりと挑発しながらナットに近づく。
しかしナットは…
「あー、そういや。こっちはまだ知らねぇだろ?」
ナットはニヤリと笑いこう言った。
顔に《遅れる衝撃》を近ずけ、それの先切りを…ペロッと舌で舐めた。
ゴォン!!
鐘が鳴ったように、ガルナの頭から鈍い音が響いた。
そして、ガルナは倒れ込んだ。それを見て、奴に背中をみせたナットがこう言った。
「…ちょっとイキリすぎたかなっ」
「うんマジでそう思う。」
アルスは手に取った《遅れる衝撃》をガルナに投げつけた。
トンッ、とそれがガルナに当たった…しかし。
「先切りの部分が当たらなければ…どうて事ない。阿呆が。」
と言って、奴は《遅れる衝撃》を拾った。そしてそれを鎧に吸収しようとした。
「アホ…か。訂正してもらうぞ!」
「?」
そうアルスが言った瞬間!
《遅れる衝撃》はガルナを閉じ込める檻に変化した。グサッ!檻は土に深く突き刺さり、簡単には抜けないようにした!
「そりゃ…《避役の長棒》だぜ?」
「なに?」
1歩後ずさりしていたがもう遅い、完全に囲まれてしまい、ガルナに逃げ場はなくなった。
「俺が…"兵士を全滅させられた時…助けられた人が大勢死んで、どれだけ後悔したか…"」
「ナイス!アルス!スペシャルズ!」
「何言ってんのお前?」
さっきまでの苦虫を噛み潰したような険しい表情に、本当に勝てるのかという不安が嘘だったかのようにナットはいつもの調子に戻った。
「調子に乗るなよ、緑髪。」
「へへっ…残念ながらこっからお前をぶっ倒す算段は立ってんだよ。」
そして、その算段をアルスに話した。そしてそれを今から始めた。
「アルス!あいつの頭に強力な粘液かけてやれ!」
「OK!」
アルスは《避役の長棒》を粘液に変えた。そしてその直後、ガルナの視界を封じるように、檻を箱に変えた。粘液と箱は糸で繋がっている。
「クソ長いロープ!」
ナットの声かけと共に、ガルナが入っている箱の天井が開き、その中からものすごく長いロープが伸びてきた。
「くっつける…!」
ナットが《遅れる衝撃》とロープをくっつけた。
ロープはガルナの頭に引き寄せられるように進む。
そして、ガルナの入っている箱が無くなり…。
トンッ…《遅れる衝撃》はガルナの頭にぶち当たり、奴の首を勢いだけで動かく程度には高速で当てた。ロープとは離し、それはどこかに飛んでった。
「馬鹿が…。そもそも近ずけない癖に。」
そしてガルナそう言いながら、小さくなった《避役の長棒》を見つけて、それを遠くにぶん投げた。
ナットは攻撃する前から《遅れる衝撃》がどこに飛ぶのかを予測しており、それを今拾った。
「読みはいい…ただの鉄をぶつけても鎧を取り出して耐えるからな。その心物の内部からの衝撃は耐えられないだろう。だが…それでも近ずかなければ勝てんだろう?」
そう言ってガルナはゆっくりと挑発しながらナットに近づく。
しかしナットは…
「あー、そういや。こっちはまだ知らねぇだろ?」
ナットはニヤリと笑いこう言った。
顔に《遅れる衝撃》を近ずけ、それの先切りを…ペロッと舌で舐めた。
ゴォン!!
鐘が鳴ったように、ガルナの頭から鈍い音が響いた。
そして、ガルナは倒れ込んだ。それを見て、奴に背中をみせたナットがこう言った。
「…ちょっとイキリすぎたかなっ」
「うんマジでそう思う。」
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