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接続編(四章)
192.四番隊の思い出②
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一方でその頃。ディラノスは追い詰められていた。
デモ行進のこともあるが、やはり1番は彼が来たことであろう。
「よぉ?権力無くなった王様。」
マーベインはニヤリと笑い、また、あの時のように王城に1人で侵入し、胸ぐらを掴んだ。
何度か襲撃されるも、余裕の笑みを浮かべて《守護者の刃》を使ったらしい。
「…まぁとりあえず外でろや」
そしてマーベインは、ディラノスを睨んだ。
「はい」
ディラノスは反抗もせず、文句のひとつもたれずにマーベインに従い、王城のバルコニーに来た。
とうとう出たディラノスを見て、市民は騒ぎに騒いだ。そして彼に石を投げる者が現れ始めた。
「おぉい!!」
マーベインは《守護者の刃》を抜いて、罵詈雑言を吐き散らす市民を黙らせた。
「王から宣言があるそうだ!!」
ディラノスに決着をつけるべく、マーベインはそう叫んだ。
困惑して口が開きっぱなしになっている。そしてマーベインに背中をボンと叩かれて、不気味な笑顔をこちらに向けていた。
怖い、あまりにも怖すぎる。
「…わっ、ディラノスは!!本日をもって!!王を退位します!!」
「よーし、よく言えた!」
こうして、彼に王を終わらせることに成功した。
そして、集まった何人かの次の王候補に、ディラノスを裁いてもらった結果、満場一致で死刑になったので、そのままディラノスは牢獄に。
そこから数日後…議員達の推薦や、国民からの圧倒的な信頼を得ている、カタァースが次の王になることは、ほとんど確定していた。本人は「胃が痛いから嫌」などと言っていたが、熱すぎる推薦に答えなければ申し訳ないと考えてしまい、立候補したそうだ。
「終わった……。少し休むか…。」
マーベインはそう呟いて、その数日間は少し遊びに行った。
温泉に行っている途中、「うわぁーん!」と、6歳程の子供が泣いている声が聞こえた。
それを聞いて、マーベインは進路とは反対方向に向かった。
泣いていた子供は小さい男の子だったようで、どうやら兄と離れてしまったようだ。
「大丈夫か?坊や。今からお兄さんと探そっか。」
「うん。」
彼は腰を下げて、目線を合わせて涙を拭き取って笑顔で子供の相手をした。
いつしか子供は泣き止んでいた。
彼は街中で、その兄を呼び続けた。
その時に昔のことを思い出す。今度は兵士側だ。
しばらくすると、兄は見つかりった。
彼は息切れしていた。
「ゼェハァ…離れるなって…」
「ごめん…兄ちゃん。」
そんな兄弟の会話を聞いて、少し自分を重ねてしまった。
だから、こう言った。
「手、しっかり握ってやれよ」
「はい!」
デモ行進のこともあるが、やはり1番は彼が来たことであろう。
「よぉ?権力無くなった王様。」
マーベインはニヤリと笑い、また、あの時のように王城に1人で侵入し、胸ぐらを掴んだ。
何度か襲撃されるも、余裕の笑みを浮かべて《守護者の刃》を使ったらしい。
「…まぁとりあえず外でろや」
そしてマーベインは、ディラノスを睨んだ。
「はい」
ディラノスは反抗もせず、文句のひとつもたれずにマーベインに従い、王城のバルコニーに来た。
とうとう出たディラノスを見て、市民は騒ぎに騒いだ。そして彼に石を投げる者が現れ始めた。
「おぉい!!」
マーベインは《守護者の刃》を抜いて、罵詈雑言を吐き散らす市民を黙らせた。
「王から宣言があるそうだ!!」
ディラノスに決着をつけるべく、マーベインはそう叫んだ。
困惑して口が開きっぱなしになっている。そしてマーベインに背中をボンと叩かれて、不気味な笑顔をこちらに向けていた。
怖い、あまりにも怖すぎる。
「…わっ、ディラノスは!!本日をもって!!王を退位します!!」
「よーし、よく言えた!」
こうして、彼に王を終わらせることに成功した。
そして、集まった何人かの次の王候補に、ディラノスを裁いてもらった結果、満場一致で死刑になったので、そのままディラノスは牢獄に。
そこから数日後…議員達の推薦や、国民からの圧倒的な信頼を得ている、カタァースが次の王になることは、ほとんど確定していた。本人は「胃が痛いから嫌」などと言っていたが、熱すぎる推薦に答えなければ申し訳ないと考えてしまい、立候補したそうだ。
「終わった……。少し休むか…。」
マーベインはそう呟いて、その数日間は少し遊びに行った。
温泉に行っている途中、「うわぁーん!」と、6歳程の子供が泣いている声が聞こえた。
それを聞いて、マーベインは進路とは反対方向に向かった。
泣いていた子供は小さい男の子だったようで、どうやら兄と離れてしまったようだ。
「大丈夫か?坊や。今からお兄さんと探そっか。」
「うん。」
彼は腰を下げて、目線を合わせて涙を拭き取って笑顔で子供の相手をした。
いつしか子供は泣き止んでいた。
彼は街中で、その兄を呼び続けた。
その時に昔のことを思い出す。今度は兵士側だ。
しばらくすると、兄は見つかりった。
彼は息切れしていた。
「ゼェハァ…離れるなって…」
「ごめん…兄ちゃん。」
そんな兄弟の会話を聞いて、少し自分を重ねてしまった。
だから、こう言った。
「手、しっかり握ってやれよ」
「はい!」
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