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指名手配編(三章)
100.日常への侵食①
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「なんだろ…?」
新しいファッションかなと思いつつも……。
コルはドクロの意味を模索していた。しかし…どうも考えられる可能性がファッションしかない。
「まっ…元の場所に戻しておけばいっか。」
と、コルは呟いて、それを置き。アルスの元に向かった。
手に、溜まり場に住む一同が買った、アルスへの見舞い品を持ち、走早に向かっていった。
「アルスー。体調ど――?」
「…出やがった。」
病院に入り、アルスの病室を開けた。
コルが話しかけようとすると、アルスは真っ先にこう言った。
彼は冷や汗でダラダラになりながら、顔を歪めている。
「G。出やがった。」
「…そういえばアルスって虫、苦手だったね」
そういうとコルは、奴に近ずき、袋に入れたお土産を取り出し、袋越しで奴を掴み窓の外にリリースした。
「お見事…。」
アルスは呆然としてそれを言った。
その後、何秒か停止して、彼はお土産の方に話を持っていった。
「そういや…これ何だ?」
「ああ、これ見舞い品。」
コルはそういった直後に、その見舞い品のことを嬉々として説明し始めた。
「まずは…これ。」
そう言って彼女が指したのは、一切れのメロンであった。
コルは少し申し訳なさそうに、そのメロンについてこう語った。
「量少なくてごめんね…。ちょっと高かったんだ…。」
「別にいいよ。ありがと」
アルスはそう言うと、コルは後ろを向いて小さくガッツポーズをした。そして次の見舞い品である、ものすごく大きい箱を取り出した。
「これはナットから。なんかパワーストーン?らしいよ。」
「へぇー…あいつオカルト好きだもんな。」
アルスは少しニヤケながらそう言って、箱を開けた。
そしたらまた箱が入っていた。
「二重なのか…それほどのパワーってことなのか?」
と、言いながら出てきた箱を開けた。
そしたらまた箱が入っていた。三重構造に疑問が残るが…それまた開けた。
そしたら、やはり箱があった。
「……なんかナットらしいわー…。」
と呟き、箱を開け続けた。結局のところ5重構造になっていた。
最後の箱の中には、緑色の石が入っていた。かなり綺麗であった。加工がされていない、原石といったようなその見た目に、アルスはパワーの源を感じた。
「……?」
なにかに気がついたアルスは、箱の裏を見た。
そこには手紙が貼られてあった。その手紙にはこう書かれてあった。
『よう。ナットだ。あんたの見舞い品は俺達が選んだぜ。だいたい果実系のものになっているから、好きなもん探してくれよな。あっ、あと虫嫌いは直せよ?』
それを読んだアルスは、ケッと言った直後に、こう続けた。
「一言余計なんだよクソがっ。」
新しいファッションかなと思いつつも……。
コルはドクロの意味を模索していた。しかし…どうも考えられる可能性がファッションしかない。
「まっ…元の場所に戻しておけばいっか。」
と、コルは呟いて、それを置き。アルスの元に向かった。
手に、溜まり場に住む一同が買った、アルスへの見舞い品を持ち、走早に向かっていった。
「アルスー。体調ど――?」
「…出やがった。」
病院に入り、アルスの病室を開けた。
コルが話しかけようとすると、アルスは真っ先にこう言った。
彼は冷や汗でダラダラになりながら、顔を歪めている。
「G。出やがった。」
「…そういえばアルスって虫、苦手だったね」
そういうとコルは、奴に近ずき、袋に入れたお土産を取り出し、袋越しで奴を掴み窓の外にリリースした。
「お見事…。」
アルスは呆然としてそれを言った。
その後、何秒か停止して、彼はお土産の方に話を持っていった。
「そういや…これ何だ?」
「ああ、これ見舞い品。」
コルはそういった直後に、その見舞い品のことを嬉々として説明し始めた。
「まずは…これ。」
そう言って彼女が指したのは、一切れのメロンであった。
コルは少し申し訳なさそうに、そのメロンについてこう語った。
「量少なくてごめんね…。ちょっと高かったんだ…。」
「別にいいよ。ありがと」
アルスはそう言うと、コルは後ろを向いて小さくガッツポーズをした。そして次の見舞い品である、ものすごく大きい箱を取り出した。
「これはナットから。なんかパワーストーン?らしいよ。」
「へぇー…あいつオカルト好きだもんな。」
アルスは少しニヤケながらそう言って、箱を開けた。
そしたらまた箱が入っていた。
「二重なのか…それほどのパワーってことなのか?」
と、言いながら出てきた箱を開けた。
そしたらまた箱が入っていた。三重構造に疑問が残るが…それまた開けた。
そしたら、やはり箱があった。
「……なんかナットらしいわー…。」
と呟き、箱を開け続けた。結局のところ5重構造になっていた。
最後の箱の中には、緑色の石が入っていた。かなり綺麗であった。加工がされていない、原石といったようなその見た目に、アルスはパワーの源を感じた。
「……?」
なにかに気がついたアルスは、箱の裏を見た。
そこには手紙が貼られてあった。その手紙にはこう書かれてあった。
『よう。ナットだ。あんたの見舞い品は俺達が選んだぜ。だいたい果実系のものになっているから、好きなもん探してくれよな。あっ、あと虫嫌いは直せよ?』
それを読んだアルスは、ケッと言った直後に、こう続けた。
「一言余計なんだよクソがっ。」
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