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制圧編(ニ章)
80.午後10時20分
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「おいおいコプラとレイさん!タイプの人どんな人?」
ナットに急に声をかけられ、コプラは背中から足にビクッとした電撃のようなものが走る。
レイはその問いに対して、顔を赤らめながら、目を逸らして、こう話した。
「私は…その…なんだ。胸が小ーー」
「だれも性癖の話とかしてねぇーよ。」
「きさっ…貴様ァ!」
そう声を荒げて、ボスはかつてないほどの恥ずかしさに襲われて、隅っこに隠れてしまった。
「さて…コプラ。なんかこういう感じの話は、ナットしか好きじゃないと思われがち…俺も結構好きなんだ。話してくれ」
アルスはコプラに詰め寄った。
顔も近ずけ、興味津々に彼に圧をかけていた。
「…ない」
アルスが精神的にも肉体的にも近ずいてくる。
何を話せばいいのか、正直に答えてみた。
だけど…なんかまだ離れない。というか、逆に興味をわかせちゃった。
「まあいい…そのうち目覚める」
「うわぁ……変質者の言うことだろそれ」
と、ナットが何やらやばいことを言ったとき、アルスとレイがドン引きしていた。
コンコンっ…ドアに誰か来たようだ。
そのあと鍵が開いた。コルとラーラが帰ってきたようだ。
「ただいま……つっかれたー…」
すぐさま、その場から少し離れたソファで倒れ込んだラーラはそう言って顔をソファに埋めた。
あまりの倒れる速度は、レイに疑問を持たせた。
「何があった?」
「コルに好きな男のタイプ一生聞かれたわ…」
あ、同じことやってる。
と、男子勢一同が思ったであろう。違いは…このテンションからして一方的だっか事だろうか……。
数時間後………。
飯も食って、しばらく経った午後10時。
突如、その時は来た。ドアのノック音が3回、室内に響く。
誰もがその瞬間を覚悟したであろう。
玄関まで向かったアルスがドアを開けた。
そこに居たのは、カタァース議員。
「王から許可をとった。今から始まる戦いは、この国に影響を与えるものとなるであろう。」
今放たれたこの言葉が、耳の中で反響する。
何重にも重なったかのように、重く心に刻まれた。
「覚悟は出来ています。」
と、アルスは返した。
もう引くことは出来ない。それはわかっていたし引く気もない。断じて言える、俺は臆病者ないことを。
「ならいい…さて、他の面々も呼んできてくれ。馬車はこっちで用意したから。」
「はい」
現在時刻
午後10時 20分。
カタァース議員による、レジサイド第二拠点の捜索、および制圧を開始。
同時刻、ラーラ・ザント、アルス・ターネストによる、
内通者ルーハー・ザントの捕縛を開始。
ナットに急に声をかけられ、コプラは背中から足にビクッとした電撃のようなものが走る。
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「私は…その…なんだ。胸が小ーー」
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そう声を荒げて、ボスはかつてないほどの恥ずかしさに襲われて、隅っこに隠れてしまった。
「さて…コプラ。なんかこういう感じの話は、ナットしか好きじゃないと思われがち…俺も結構好きなんだ。話してくれ」
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顔も近ずけ、興味津々に彼に圧をかけていた。
「…ない」
アルスが精神的にも肉体的にも近ずいてくる。
何を話せばいいのか、正直に答えてみた。
だけど…なんかまだ離れない。というか、逆に興味をわかせちゃった。
「まあいい…そのうち目覚める」
「うわぁ……変質者の言うことだろそれ」
と、ナットが何やらやばいことを言ったとき、アルスとレイがドン引きしていた。
コンコンっ…ドアに誰か来たようだ。
そのあと鍵が開いた。コルとラーラが帰ってきたようだ。
「ただいま……つっかれたー…」
すぐさま、その場から少し離れたソファで倒れ込んだラーラはそう言って顔をソファに埋めた。
あまりの倒れる速度は、レイに疑問を持たせた。
「何があった?」
「コルに好きな男のタイプ一生聞かれたわ…」
あ、同じことやってる。
と、男子勢一同が思ったであろう。違いは…このテンションからして一方的だっか事だろうか……。
数時間後………。
飯も食って、しばらく経った午後10時。
突如、その時は来た。ドアのノック音が3回、室内に響く。
誰もがその瞬間を覚悟したであろう。
玄関まで向かったアルスがドアを開けた。
そこに居たのは、カタァース議員。
「王から許可をとった。今から始まる戦いは、この国に影響を与えるものとなるであろう。」
今放たれたこの言葉が、耳の中で反響する。
何重にも重なったかのように、重く心に刻まれた。
「覚悟は出来ています。」
と、アルスは返した。
もう引くことは出来ない。それはわかっていたし引く気もない。断じて言える、俺は臆病者ないことを。
「ならいい…さて、他の面々も呼んできてくれ。馬車はこっちで用意したから。」
「はい」
現在時刻
午後10時 20分。
カタァース議員による、レジサイド第二拠点の捜索、および制圧を開始。
同時刻、ラーラ・ザント、アルス・ターネストによる、
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