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第三拠点編(一章)

27.拠点潜入①

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「これより!!レジサイドへの進軍を開始する!!闘う事は、真相を知る為の第1歩だ!」

そう、ボスは高らかに宣言をした。
レイはカタァースに許可をとっていたので、自信満々に言えた。

「この決断は、心物使いを殺されるという事実と、それを追求する好奇心と、見なかったことにできないという、善の心がそうした!!必ず、果たしてこいっ!!」

そう言ってレイは、この第3拠点に突入するメンバーを送り届けた。


いつもの服装、いつもの軽装。
潜入作戦だから、あまりに怪しすぎる鎧や派手な格好は着れない。

「そーいやさ、コプラだけ、潜入して資料を写すってのはどう?」

ナットはひょんと疑問に思ったことを、軽い感じで聞いた。
それをコプラはこう返した。

「無理、オレ、そもそもレジサイドとは赤の他人」

コプラはナットの方もみず、淡々とした。

そして、ずっと一般市民を装い、30分ぐらいが経過した頃。第3拠点が見えてきた……

森の中、溜まり場を出た時の月が、動いていることに気づかない程度の時間が経ったころ。

「…ここから先は監視もいる」

そうコプラは言った。
その言葉は、全員を緊迫させることが出来た。

拠点には、1つの砦を中心とした、要塞のようなもの。それは威圧感を与えていた。

…ただならぬ緊張を全員が持った。
まず、《次元の眼》で、監視や戦闘員、その他レジサイドの団員がどこにいるか、何をしているかを探っていた。

コルは、行き道にナットが言っていた言葉を思い出した。

「多分、心物使いがいる…が、そいつには勝てる。問題は…その他の団員だ。数はつええぞ」

この言葉には続けて、「不意打ちで気絶できる相手は気絶させておけ。」と言い。作戦内容を確認した。

それをヒントにコルは的確に、潜入ルートや相手との静かな争いの戦略を立てていた。

「まず…あいつ、次にこいつ。ラーラの手で口塞ながら……全員しばいてこう?」

彼女は小声だが、威圧の迫力は十分。
狂気から来る彼女の瞳は、仲間を怖気付かせた。

しかし…その通りに彼女らは動く。
館のように大きい、拠点の前ある、森。その中の岩陰から見える1番近い敵に向かって、静かな戦いが始まった。

「うおっ…!」

まずは、コルが《次元の目》を使い、相手を転ばせる。

「んぐっ…!」

次に、《もう一対の手》を使い、口と目塞ぎ、手首を抑え、あたかも転んだかのように見せ、岩陰に姿を隠した。

それを、《呪縛の鎖》で完全に拘束して、《遅れてくる衝撃》で一発、頭を殴って、その場から去った。

そして、さっき叩いたやつに衝撃が来た。

「……潜入、開始だ」

いつもより低い声で、ナットはそう言った。

 





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