マインドファイターズ

2キセイセ

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第三拠点編(一章)

25.厨二病

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一方、コプラは……

「うぅん……身寄りもないし、しばらくはここで面倒を見ることにする。だが色々協力してもらうから、やっぱり仮入団だな」

ボスの部屋で、礼儀正しく座り、誰にも知られず仮入団していた。

その後、「失礼しました」と一礼し、去っていったコプラは、まずアルスのものに向かった………

リビングにて、アルスはコプラに介護してもらいっていた。
彼らは雑談をしていた。

「なぁ、コプラ。俺達の心物って、まだ名前ないよな?」

「たしかに…」

「名前ある方が呼びやすいと思うんだ」

「!!」

コプラはアルスが言うことを察したのか、目を輝かせていた。
中学2年生によくある、闇や血などに憧れるアレだった。

「なら…オレは"無限捕縛鎖"なんてどう?」

アルスは何も言わず引いた。
そんなアルスも、心物の名をつけようとしていた。

「うーん……"避役の長棒"《カメレオン・スティック》とか?」

アルスは自信があった。
だからこそ、否定されるのが怖かった…が、それは全くと言っていいほど否定されず、なんなら全肯定されていた。

「アルス、以外とうまい…」

コプラが恥ずかしがりながらそう言った。

「ならオレは……
"暗黒呪縛の鎖"《ダークネススペル・チェーン》?」

彼はドヤ顔で言った。共感性羞恥の塊である。

15の少年にはそういう時期もある、なんてアルスは仮定していた。暗黒さえなければ、暗黒さえなければ…なんてことも思っていた。

「…暗黒なくそ?」

ついに言った。
コプラはキョトンとしていた。
その後、しばらくしてから心をくじかれた。

なんやかんやで"呪縛の鎖"《スペル・チェーン》になった。
一瞬、コプラが"暗黒の鎖"《ダークネス・チェーン》にしようと言い出した時は本当に怖かった。

そう言ってアルスとコプラは意気投合していった。
馬鹿な話をしている時に出る、アルスの笑顔は、彼らは意外にも馬が合うということの証明になるだろう。

コンッコンッ……

あまりに軽快なリズムを刻んだノック音。
こんな事しているやつはすぐに分かる。

「コプラくぅぅぅん、ボスから指令でたよー」

ドアに捕まっている、真剣さが全く伝わらない態度でしっかりとしたことを言った。

「おしっ、行くぞコプラ。お前の初任務だ!」

コプラは不安がっていた。
それをアルスは安心させようとした。

アルスはスっと立ち上がり兄貴肌を見せて、コプラを連れていこうとした。

「大丈夫、盾作って守れるから。あと…呼ばれるってことは、お前にしか出来ないことがあるんだろ?それをやれば問題ない!」

アルスはそう言った。
コプラも自然と不安が消えて、「うん」と小声で言って、アルスと共に任務をこなす覚悟をした。

「あ、怪我人は待機でおなしゃす」

そうナットは言った。
アルスはスっと座り、コプラだけが連れていかれることになった。
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