軌跡旅行

2キセイセ

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最終章

164.明るい未来

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ーーーフレイン視点ーーー

ハァ………ハァ………。
こいつ、何回核を攻撃すれば壊れるんだ?

数えられないぐらいやってんぞ…… 
30分はたってる…

早く壊さないと………

「待ってろ……なんにも怯えなくていい世界になるまで…」

誰か、遠い遠い、世界全体に対して、俺はそう言った。

「アギャァァッ!!」

邪神は俺を目掛けて近ずいてくる。

攻撃はどれも単調だが……やつの体の硬さもあって、邪神は蹴り方が分からないのだが蹴りが相当痛い。

走り方が分からないはずなのに、相当速い。

こいつに魂が戻っていたなら、俺は即死していただろう。

スッ…と、邪神が振り下ろす腕をかわし。
ポンッ…と、操る力で、邪神を上に飛ばして。

ボボボボボッ!!

蒼炎で再生させないように焼き。

核を取り出して、攻撃する。

「うし……3個取り出した」

ドンッと爆弾のような衝撃波の音が鳴った。

バリンっ……核を3個叩いたが、壊れたのは一つだけ。

あと……6個

そして、外に出した核を踏み潰し、もう1つ壊した。

核にダメージが蓄積されている。もう少しだ……

「いく……ぞ…」

再生力と体の硬さが半分に落ちている。
これなら、引き裂けるっ!

バンッ!

俺は邪神の両腕を引きちぎってた。

ドドドドド。

そして、魔力を邪神にぶつけ、衝撃波を放ち…

ポロン…

出てきた核を潰すっ!!

バリンッ!!

あと4っ!

左手で邪神の体に手を入れながら探って……

ドンッ!!

あと3個!

ハイキックで頭を砕きながら…核をそのまま操り、踏み潰すっ!

あと2つ!

ぶつけた魔力を燃やして、邪神の体を焼き切ったあと…
残りの魔力1割の衝撃波で、火を飛ばし。

両手それぞれで核を掴み………
 
バンッ!

あと0こ……














終わった。
何もかも……神の使命も………。

体から……重いものが抜けていく感じがする。

ああそうか、神の魂が抜けてくんだ。これは元々、邪神を滅ぼすため、俺に宿ったもの。

「ありがとうございます。力の神様。」

そう、例を言って、どこか軽くなったような体を動かした、ユダーラさんを担ぎ、来た道を戻っていく。

タンッ……タンッ……

階段を一段一段登ると同時に、不安がある。

「あいつらは………大丈夫だろうな」

だが、階段を登るように今までの軌跡を辿ると、不思議とそんな不安はなくなっていた。

タンッ、タンッ、タンッ。

階段を登り終わり、太陽の光と森が見えると……

「……まじか。」

息をしているようだが……スペアとマリンが倒れ込んでいた。
そして、グラッドも…

止めてくれてたんだな……

「うっ…」

疲労が重なった。
ふとした事でつまづいてしまう。

「早く…運ばないと……」

そう思っていた……が、問題は無さそうだ。

叫びながら近ずいてくるクァーナさんを見て、安心して俺は気絶した。







































――――――――

………ん?

目覚めた部屋は、高貴な部屋だった。キングサイズのベッドの上、ここがどこなのかを考え始めた

俺の知り合いの金持ってそうなやつ。
クァーナさん一択だったわ。

「起きたー?」

スペアの声だ!!
死んだとかにならなくて……ほんと良かった……

「フレイン、何泣いてんだよ……」

「お前が言うな…相棒。」

お互い涙が出ていた。

「で……マリンはどこに?」

俺は聞いた…………

「マリンか、あいつは足の手術したらしい。終わったあと、医者から、動かせないけど形はとどめました。なんて言われた。その後、自分の回復で動かせるようになったらしいけど。」

「やっぱ回復能力バケモンだな。でも、良かった…」

その後……俺が目覚めたことを合図に、スペアはどこかに案内してくれた。





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