軌跡旅行

2キセイセ

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ダーハッド編

136.指揮官

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「巨神の頭に大砲を撃て!」

私はそう指揮をとり、船で来た、拠点にいる兵士たちを使った。

バンバンっ!!

爆裂音が響き巨神も衝撃で倒れそうになっている。
そんな様子を見て、1名、不安にしている者がいた

「えっ!ラティーさんは大丈夫なの?」

「いいんだ。マリン、私の護衛兵の実力を見誤っているぞ。」

「え……?」

「見てみろ、こちらに向かっていておる。」

私はラティーを見て安堵した。
そしてアラグロが怯んでいる隙に結界を解除して、ラティーだけを中に入れた。

「聞いておこう、船の爆弾はまだ使えるか?」

私はそう、1人の男に声をかけた。

「はい!あちらの船に積んでおります。」

「わかった、あれをぶつけよう。」

そう言った私は、船を結界を使って運び、アラグロの頭上からそうとう高い場所に移動させた。そして、手を挙げた。

アラグロはそれに気づいていない様子で、調子に乗っているのか、こう言った。

「あのジジイ………外からは入れなくて…中からは出れる結界なのかぁ!!!」

「わかったところで……ほとんど意味がないのではないか?」

「その都合上、誰かを入れる際に一瞬、結界を解除する瞬間が出るはずだ、それを狙えば勝ちってことよォ!!」

「机上の空論と言うやつか。」

「俺は三魔天の1名、このぐらいはできてとーーぜんよぉ」

こう会話している時にちゃくちゃくと準備は進めておくものだ、手を挙げて大砲を止めて集中砲火の準備はもうできているのだよ。

「その三魔天とやらの1名ならば、警戒はしていて当然じゃないか?」

「なにいって」

ドゴーーーーン!!!!
私は船を運んだ結界を解除して、アラグロにぶつけた、

「!?」

アラグロは急いで巨神を崩し、鉄の球体を作り、それに入った。

「ここで潰す!!」
 
ドドン!!ドドドンッ!!

破裂音が何発も、何十発も聞こえる。
いくら鉄だろうと、限界があるはずだ。
とうとうアラグロが姿を現した

「うおおおおお!!」

ラティーはその瞬間に叫びながら飛び込み、アラグロを掴んだ

「てめぇ!!」

グサっ…グサっ…


アラグロはそう言って、鉄の棘を何本か作りラティーを貫きまくった。

「ふうううん!!」

しかし、ラティーはアラグロを離さなかった。
昔からあった無茶は、やはりここでもした。

ブスッ………

「やっと…………貫いた…」

「がはぁぁあ!!」

アラグロは悶絶した。
………普段から巨神に頼っているスタイルだから、本体の戦闘は弱いのか。

「いってぇな!!」

ガンッ!
アラグロは鉄のグローブを作り、自分の右手につけて、ラティーの腹を殴った。
ラティーは動かず正面から受けとたあと、こう言った。

「そんなもの………国家転覆に比べればっ!」

ラティーは強い、恐怖を感じるぐらい強い眼差しをアラグロに向けていた。

何か………視線を感じる。

「おっ……いけるな」

白髪の白いフードを被った男はそう言った。

何故………ここにいる?"グラッド"が
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