軌跡旅行

2キセイセ

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第四章 集結編

116.戦略

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必ずやり遂げる。そう思っていたら、スペアが俺の目を見てこう言った。

「なんか、目が変わったな。カッケーぜ」

「ありがとう、スペア。俺は目標が決まったよ。魔族最大の貿易都市であり、魔族の大陸唯一の出入口、"ダーハッド"で人間と魔族の決着をつける。」

「そうだな、それに俺も……やりたいこと、やらなきゃいけないことがあんだよ。」

「言わなくても知ってる。俺と同じ目的だろ」

「ああ!」

そうスペアが言って、俺達の決意をより強くしたところ、
本拠地から出る階段にドスラーとマダラさんが階段を上がっていた。

「ドスラー、お前が収納した銃を出してくれ」

そうマダラが言うと、ドスラーは無言のまま、魔力本体を出して、それを横に広げ、上に移動させた。

そうすると、上に行った魔力から銃がどんどん降ってくるのだ。

「おおっ………すげぇ。」

銃が振り終わった頃には、数えられないほどの銃が積み重なっている山ができていた。

「これを使え、少しは戦力になるはずだ。」

マダラはここにいる全員にそう言うと、ゼロマジック隊員や、ラティーの隊の隊員が銃を拾い、拾って、拾い尽くした。
しかしスペアは拾わずこう言った

「銃か……俺の持ってるもんの方が慣れてるし良さそうだ。」

そして、俺はある違和感を感じていた。
前に本拠地を見たら武器だけではなく、大砲なども無くなっていたのだ。そんな違和感を感じていると、マダラがドスラーに向かって質問をしていた

「ドスラー、大砲はまだ出さないからな。」

「………うす」        

「この戦いは、今までの全てが詰まっている。確実にやるんだ。」

「…………もちろん」

「それでいい。1週間後、確実に終わりにしよう。」 

そう言ってマダラさんは今いる隊員などの者たちの1番奥に行き一息置いて、こう叫んだ。

「只今より!作戦を発表する!!」

「作戦!?」
「やっぱり早いな。」
「どんな攻め落としになるのか……?」

ここにいる隊員達がそう騒いでいる、それをかき消すかのように、マダラさんは大声でこう言った。

「作戦はこうだ。戦力分担による各個撃破だ。その対戦の選出を発表する。」

そう言うとマダラさんはもう一息置いて、力強くこう言った。

「まずは六魔王のコーズン、毒の魔法使いで六魔王の中でも弱い方だ。こいつにはドスラー1人で圧勝だろう。」
 
それを聞いたドスラーは少し、顔をけわしくした。

「次に、六魔王のグラッドだが、こいつはおそらく裏切る。なので戦力を使うべきやつでは無い。
それから、三魔天アレグロ。やつはこの街を壊滅させた、鉄の巨人と言われる三魔天だ。こいつは相性がいいラティーとクァーナで戦ってくれ、相当きついだろうからドスラーはコーズンを撃破したら加勢を頼む」

そう言うとマダラさんは俺を見て、低い音色でこう言った。

「ムアンは………俺とフレインで殺す」
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