軌跡旅行

2キセイセ

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第四章 集結編

109.再度、エルフの街

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「フォッフォッフォ、ありがたいわい……しかし、1週間で準備となると大変じゃな。」

クァーナさんはそう言って笑っていた。

「とりあえず、ここから近い、ゼロマジックエルフ領を目指すのが良さそうですね」

俺はそう言って、神の岩を後にした。


ーーーエルフの街ーーー

久しぶりだな、いやあんまり経っていないけど……
いろんなことが起こりすぎてんだよ。

「そういや、俺たちを神の岩まで連れてきてくれたのって、ラティーさんですよね?どうやって連れてきたんですか?」

スペアはそう聞いた。

「ああ、私の隊は元騎士達で構成されていてな。その隊の馬を使ったんだよ。」

「なるほど…………ちなみに海は?」

「そこら辺は私の魔法を使った。」

そう言うとラティーは近くにあった、折れて、捨てられている鉄パイプを自分の手元に引き寄せた。

「私の魔法は磁気を操る魔法。私の持ち物にかなり強い磁石があってね、それを反発させて船を押しているんだ。」

なるほどわからん、磁気……それで船を押す。まあとにかく、この人にも高速移動手段があるということだ。というか、相当強い魔法だな………

「とにかく行こう。伝えなければいけない情報がある。」

クァーナさんはそう言った。
……襲撃のこと知ってんのか、多分ラティー経由だろう。

そう思い、歩いていると俺はある料理店に来た。

「あっ、秘密のメニュー覚えてるぜ。」

スペアはそう言った。
そして俺たちはその料理店の中に入った。

「マスター!ハンバーグ700g!お焦げ多めで!」

スペアは厨房にいたマスターの顔を見た瞬間、そう大声で言った。

「すみません、そちらのメニューなどありません」

マスターはそう断った。秘密のメニュー自体はあっているはずなのに、多分大声で言ったからだろうな。
 
「まあいい、座るぞ」

ラティーはそう言って、厨房に1番近い席を取った。
そして、秘密のメニューを言って俺たちごと、厨房に入れてもらった。入れてもらった直後にスペアは言った。

「マスター、普通に秘密のメニュー美味しそうっすよ?」

「違和感がないよう、他のお客様には物好きなお客様だと思ってもらうためです。」

「なるほど………」

スペアは理論に納得した。俺達はゼロマジックエルフ領の入口の階段を下っていった。
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