軌跡旅行

2キセイセ

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第四章 集結編

107.拝啓

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クソッ………ダメだっ…………………ガクッ………
膝から崩れ落ちて、俺は意識を失った…………………








ーーー2日後ーーー

ん……………んだ、ここ?
神の………岩っ!


「はっ!?」

俺は思わず声を上げた、そしてまず自分の体を見て見た。包帯でぐるぐる巻きにされており。流れていた血も止まっていた。

「生きてんだ!!やった!!生きてた!!」

なにか聞こえる、誰かいるのか?
俺は声の主を見つけようとした。そしたらそこにはラティーとクァーナさんとスペアがいた。

「フレインっ!すまないっ!俺がっボロボロになったせいでっ!」

スペアは泣きそうになりながら、そう言った。

「泣くなよ、結果オーライじゃねえか。」

俺はそう言って、ずっと泣いてるスペアをなだめようとした。
しかし、スペアの反応は意外なものだった。

「ゾルドを倒したのはいいが………実は……」

スペアはそう言うと、普段のおちゃらけている様子では考えられないほどの、重い表情を見せた。

「マリンが………拉致された………」

そうだ、俺はその現場を見ていた。
そんなことは知っていた、だが………

「………そうか」

しかし、初めて知ったかのようにそう言った

「どうすんだ?マリンの位置はわかんのか?」

そう言った俺はかなり焦っていた。
本当にまずいんだ。一刻も早く取り返さなければ

「分からない……すまないな」

ラティーは下を向いて申し訳なさそうにそう言った。
すると、神の岩の後ろから意外な奴が出てきた。
やつは知っている、何しに来たんだ?!

そうだ、グラッドはある手紙を置いて、どこかに行ってしまった。

「くそっ!逃がすかっ!」

俺はそう叫んで、グラッドの元に走り出した。
しかし、それは魔力によって阻まれる。

「てめぇ!何しに来た?」

「何しに来た、か。まあ手紙でも読みな。」

グラッドは不思議な顔でそう言ってどこかに行ってしまった。

「んだ?この手紙。」

一同は、グラッドの落とした手紙に注目していた。
俺はその手紙を読み上げることにした。

『拝啓 フレインへ
よう、神の魂。グラッドだ、分け合って筆談だが、お前らにとって有益な情報を教えよう。
1週間後、ダーハッドからマリンを魔族の大陸に送る。
送られたら死刑まで時間の問題だ。
そこには現魔族の戦力が全員付く。せいぜい頑張れよ』

………………!?
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