軌跡旅行

2キセイセ

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襲撃編

102.激戦開幕

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「そこをどけよ、俺の友達がいるんだ。」

俺はそう言った。

………なるほど、スペアは気絶していて、地形的にここの近くにデージャがあると言ったとこか。

となれば、もっと引き下がれない。

「チッ……………このガキ、まだ邪魔すんのかよ。」

ゾルドはスペアを見下しながらそう言った。この発言に不自然なことがあった。「まだ」という発言に引っかかった。

「…お前、こいつになにしたんだ。」

そうだ、スペアには深い切り傷がある。
スペアはそこら辺のやつにやられるような弱いやつじゃない。

「こいつ?切り試し」

………はぁ?

やりやがった、こいつ。
俺の友人を、スペアをこんな目に遭わせたってのか。
怒りが込み上げてくる、ぶち殺したい。こいつをぶち殺したい。

「………カスが。」

俺はそう言った

「何つった?聞こえねぇな?!」

白々しい、腹が立ってくる。

「存在価値がカス以下のゴミって言ってんだよ!」

俺がそういうと、ゾルドは笑い飛ばした。

「今から、そのカス以下のゴミにお前は殺されるんだよ。」

ゾルドは異様な殺気と破壊欲を出しながら言った。

「舐めてんじゃねえぞォォオ!!!」

俺は獣のように叫び、両者共に相手に向かい、近ずきだした。

そして、ゾルドまで残り7mまで近ずいた。
その時っ!!

「!?」

まずいっ!!ゾルドは俺の目の前に瞬間移動をした。
そしてそのまま、双剣で抜刀切りをしようとした。

「くそっ!」

俺は慌てて剣を抜き、受けの体制に入った。
そして、ゾルドの左の脇腹を狙う剣を止めた。
しかし、受けれたのは1本だけで右の脇腹を狙う剣が俺の腹を狙う。

「うっ!!」

ザク…

咄嗟に後ろに下がったものの、カスってしまった。
だがまだまだ。

「オラッ!!」

俺はゾルドの足に向かって、低い姿勢で剣を薙ぎ払う。

ガンッ!

「………!」

当たった!!そして、ゾルドは少し怯んだように見えた。

「打撃か……これは効く」

よっしゃ!!これなら効く!!そして俺はそのままの流れで左手で甲冑に手を付き、衝撃波を送り込んだ。しかし………

「えっ………」

俺の手の押している感覚が無くなった。そうだ、ゾルドの瞬間移動でどこかに行かれた。

「…………がら空き」

えっ!後ろっ……

ザクザクザクッ!!!
ゾルドは突きを連続で繰り出した、狙いは俺の胸だ。
俺は咄嗟に背中に衝撃波を出して攻撃の起動をずらしたが肋骨が大幅に削れてしまった!

「がァァァ!!」

俺は悶絶した。痛い、痛すぎる。
クッソ!ゾルドはこんな強いのか?!

「どうだ?カス以下に圧倒されてる気分は」
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