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襲撃編
101.1人の犠牲
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―――フレイン視点・現在――――
やばいっ!!来るっ!!!
俺はそう思った。なぜならムアンから殺気が感じられるからだ。
「んじゃ、バイバイ。」
そういうと、ムアンは手を炎に変えて。飛ばしてきた。
巨大な火球だ。もう走っても避けられない。
そして衝撃波でも防ぎきれない。
終わった…………………ここで死ぬのか。
俺は悟った。その時だった。
「うおぉっ!!!」
突如としてドスラーは後ろに吹っ飛び始めた。そしてドスラーは火球の範囲外に入った。
「はぁ……みんなには死んで欲しくないな。」
タイラドはそう言った。そして、マダラをドスラーとは反対方向へ飛ばした。
「おれ、生まれて初めて本気出したかも。」
そう言ったタイラドの目は今までには感じられない、決意がみなぎっていた。
「ありがとう、タイラド。君を入れて正解だった。」
ユダーラさんはタイラドを見ながらそう言った。そしてユダーラさんから見て後ろへ吹っ飛んで行った。
……………だが………火球に飲み込まれた人もいた。サッチャーさんだ。火球に飲み込まれて、そのまま。姿を見た人は誰もいなかった。
「ッ!」
タイラドは泣きそうになりながら俺にこう言った。
「フレインは……ドスラーとか、マダラとかユダーラさんとかの夢と希望が詰まっているんだ。逃げてもらうよ。」
俺は少し意味がわからなかった。
なんで……こんな状況で自分を優先しないんだ?
彼はそれほど優しい心の持ち主なのか?
「自分を優先、しろよ………」
俺はそう言葉が漏れていた。しかし、タイラドは表情ひとつ変わらなかった。
「自分優先したら、こうなっちゃった」
タイラドはそう言った。そして俺は火球から逃げるように斜め後ろに吹っ飛んだ。おそらくデージャの方向だろう。
早い、タイラドがどうなったのかも分からない。
でも、多分死んだんだろうな…………
俺はそう思い、勢い身を任せるまま、どこかに行っている。
………ん?誰かついてきている奴がいる。誰だ。
そう思って、少し見て見た。
そこには、ワープを駆使して近ずいてくるゾルドがいた。
そして、もっと衝撃的なものを見た。
なんで…………あそこに深い切り傷を負って、血だらけのスペアがいるんだ!?
ダメだ、このままだと治療が遅れて死んでしまう。
俺は一旦、衝撃波で勢いを殺して着地した。
「危険を省みない行動、素晴らしいさすが神に選ばれただけはある。」
クッソが…………ゾルドが着いてこなかったら今、スペアを助けれたってのに。ゾルドが来ちまったから。もうこいつを倒してからじゃないと、スペアを助ける暇がないっ!!
やばいっ!!来るっ!!!
俺はそう思った。なぜならムアンから殺気が感じられるからだ。
「んじゃ、バイバイ。」
そういうと、ムアンは手を炎に変えて。飛ばしてきた。
巨大な火球だ。もう走っても避けられない。
そして衝撃波でも防ぎきれない。
終わった…………………ここで死ぬのか。
俺は悟った。その時だった。
「うおぉっ!!!」
突如としてドスラーは後ろに吹っ飛び始めた。そしてドスラーは火球の範囲外に入った。
「はぁ……みんなには死んで欲しくないな。」
タイラドはそう言った。そして、マダラをドスラーとは反対方向へ飛ばした。
「おれ、生まれて初めて本気出したかも。」
そう言ったタイラドの目は今までには感じられない、決意がみなぎっていた。
「ありがとう、タイラド。君を入れて正解だった。」
ユダーラさんはタイラドを見ながらそう言った。そしてユダーラさんから見て後ろへ吹っ飛んで行った。
……………だが………火球に飲み込まれた人もいた。サッチャーさんだ。火球に飲み込まれて、そのまま。姿を見た人は誰もいなかった。
「ッ!」
タイラドは泣きそうになりながら俺にこう言った。
「フレインは……ドスラーとか、マダラとかユダーラさんとかの夢と希望が詰まっているんだ。逃げてもらうよ。」
俺は少し意味がわからなかった。
なんで……こんな状況で自分を優先しないんだ?
彼はそれほど優しい心の持ち主なのか?
「自分を優先、しろよ………」
俺はそう言葉が漏れていた。しかし、タイラドは表情ひとつ変わらなかった。
「自分優先したら、こうなっちゃった」
タイラドはそう言った。そして俺は火球から逃げるように斜め後ろに吹っ飛んだ。おそらくデージャの方向だろう。
早い、タイラドがどうなったのかも分からない。
でも、多分死んだんだろうな…………
俺はそう思い、勢い身を任せるまま、どこかに行っている。
………ん?誰かついてきている奴がいる。誰だ。
そう思って、少し見て見た。
そこには、ワープを駆使して近ずいてくるゾルドがいた。
そして、もっと衝撃的なものを見た。
なんで…………あそこに深い切り傷を負って、血だらけのスペアがいるんだ!?
ダメだ、このままだと治療が遅れて死んでしまう。
俺は一旦、衝撃波で勢いを殺して着地した。
「危険を省みない行動、素晴らしいさすが神に選ばれただけはある。」
クッソが…………ゾルドが着いてこなかったら今、スペアを助けれたってのに。ゾルドが来ちまったから。もうこいつを倒してからじゃないと、スペアを助ける暇がないっ!!
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