軌跡旅行

2キセイセ

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襲撃編

85.取りたくなかった責任

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「……来てくれ。」

マダラさんはそう言って、俺に手招きをしていた。

「あっ、はい!今行きます!」

俺はそう言った。

「今日のことは、仕方ないと割り振ろう。仕方なかったんだ。」
マダラさんはそう俺に言い聞かせていた。

「一日、一日時間をください。それで立ち直ります。」

俺はそう答えた。

「そうか……そうだな……それが一番だな……すまない。」

マダラさんはそう言っていた。

「いえ、こちらこそすみません……」

俺が謝ると、

「いや、お前は何も悪くない。」

マダラさんはそう言っていた。

「ありがとうございます。」

俺はそう言っていた。その後、俺はマダラさんにこう質問した

「…俺、神の魂持つの嫌なんですよね」

俺はそう呟いていた。すると、

「……そうなのか?」

マダラさんはそう答えた。

「はい……だって、それが理由で友達が死んだ……」

俺はそう答えた。すると、

「そうか、それは辛かったんだろうな。………………………俺は……誰が死のうがもう何も感じないんだ」

そう言って、俺から去っていった。俺はその背中を見て少し寂しい気持ちになった。

「……ん?」

ちょっ……ちょいまって!何も感じない?疲れすぎてるな………マダラさん。

まあ、俺が経験したことを、マダラさんは何回も経験してる。

仲間の死も、自分の手を汚すことも。それでも世界のために頑張ってるんだ。………

「マダラさん!俺、もう自分の気持ちをごまかしたり、へたったりしません!」

俺はそう言って、その場を後にしようとした時だった。

「……そうか、それなら安心だ」

マダラさんはそう答えてくれた。

「はい!」

俺はそう答えて、その場を離れた。

「とりあえず、仮眠でもとるか。」
俺はそう思い、自分の部屋に戻ろうとした。その時、

「……ん?」

俺はあることに気づいた。

「……扉が開いてる?」

俺はそう思った。誰かが勝手に開けたのか?俺はそう思っていた。

「…………」

俺は少し考えた後、部屋に入ってみた。

部屋にいたのは、灰色髪のオールバックの男性………ドスラーか。

「なんだ、フレインか」

ドスラーはそう言ってきた。

「…なんでここおる?」

私はそう聞いた。

「ここ俺の部屋だっつーの」

ドスラーはそう答えた。

「いや、俺の部屋だろ?しっかり見たのか?」

俺はそう答えた。

「あ~~、確かに見なれない家具いっぱいあるわ。俺の部屋じゃないようだな。わりぃ」

ドスラーはそう答えた。

「はぁ……。」

俺は結構でかいため息をついて、ソファーに腰をかけた。

「まあ、座れよ」

俺はそう言って、ベットに腰掛けた。

「……ああ」

ドスラーはそう言って、俺の隣にドカッと座り込んだ。

「……なあ、覚醒ってなんなんだ?」

俺はそう聞いてみた。

「えっ?」

ドスラーは驚いた様子でこっちを見た。

「………お前、知らない?」

ドスラーはそう言った。

「ああ、知らんな」

俺はそう答えた。

「まじかよ……まあ、いいや、教えてやる」

ドスラーはそう言った。

「ああ、頼む」

俺はそう言った。

「覚醒とは、魔力を開花させたやつが"決意を固めた"ときに訪れる極限の地だ。だいたい死の淵になっての生きたいって意思が多い。」

ドスラーはそう説明した。
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