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進攻編
80、一線
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「頼む……このままではお前らも、俺達も、奴に支配される」
マダラさんが必死に頼んでいた。
「………」
男は泣きそうな顔でそう言った。すると、
「おい、お前ら」
!?…………この声……まさかっ!
「えっ……!?」
私は声の出処を見た、そこにはやはり、黒い何かがあった。
「ここの港を借りるということは、ダーハッドを攻め始めるといつことだな」
その黒いもの……おそらく、魔力はそう言った。
「誰だ……?!」
私がそう聞くと、
「ムアン、お前らの最終目標だよ」
その魔力がそう答えた。……やっぱり……こいつかっ……
「いい情報を聞けたよ。」
ムアンがそう言うと、
「ああ、そうか」
マダラさんがそう返事した。
「……」
俺は黙っていた。
「……あっ、そうそう。本拠地、発見したよ。」
そう言って、彼は姿を消した。……なんだったんだ……今のは…
俺はそう思って、不意に周りを見渡してみた。……魔族がいない!?
「……どういうことだ?」
俺は思わず呟いた。すると、
「見つけた!あいつらだ!!」
一人の男性がそう叫んだ。
「!?」
私は咄嵯に振り向くと、そこには鎧を纏った、たくさんの魔族の集団がいた。
「和平は無理そうだな」
マダラさんが舌打ちしながらそう言った。
「……」
ドスラーは無言のまま立っている。
「……なんか魔族見てるとむしょーに腹が立つんだよ。なんでこんな目にあったんだって。」
ドスラーはそう言いながら、剣を抜いた。
「……」
マダラさんは黙っている。
「お前ら、戦うぞ」
マダラさんはそう言った。すると、
「くっ……来るなら来いぃ!」
魔族の集団の中の一人は震えた声でそう言った。
「……」
俺は無言のまま、戦闘態勢に入った。
「……」
ドスラーは相変わらず無言のまま構えている。
「はぁぁ……」
俺は息を吐いて、集中する。
「……行くぞぉ!!」
男がそう叫ぶと、魔族は一斉に襲ってきた。
俺は衝撃波を放とうとした……しかし、放てない。放たなかった。
「!?」
俺は慌てて、辺りを見渡すと、
「……いない」
敵が氷漬けにされていた。
「すまない、俺たちの命を狙うなら少し乱暴になってしまうからな」
マダラさんがそう言った。
「さて、帰る前に……脅してでも、ここをスムーズに渡れるようにしないとな。」
マダラさんはそう言って、落ちていた、斧を拾って突き出した。
「ひっ……ひぃぃ!!」
隠れていたトップの男はその姿を見て、怯えていた。
「……」
俺は黙って見ている。黙って見ていることしか出来なかった。
マダラさんが必死に頼んでいた。
「………」
男は泣きそうな顔でそう言った。すると、
「おい、お前ら」
!?…………この声……まさかっ!
「えっ……!?」
私は声の出処を見た、そこにはやはり、黒い何かがあった。
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その黒いもの……おそらく、魔力はそう言った。
「誰だ……?!」
私がそう聞くと、
「ムアン、お前らの最終目標だよ」
その魔力がそう答えた。……やっぱり……こいつかっ……
「いい情報を聞けたよ。」
ムアンがそう言うと、
「ああ、そうか」
マダラさんがそう返事した。
「……」
俺は黙っていた。
「……あっ、そうそう。本拠地、発見したよ。」
そう言って、彼は姿を消した。……なんだったんだ……今のは…
俺はそう思って、不意に周りを見渡してみた。……魔族がいない!?
「……どういうことだ?」
俺は思わず呟いた。すると、
「見つけた!あいつらだ!!」
一人の男性がそう叫んだ。
「!?」
私は咄嵯に振り向くと、そこには鎧を纏った、たくさんの魔族の集団がいた。
「和平は無理そうだな」
マダラさんが舌打ちしながらそう言った。
「……」
ドスラーは無言のまま立っている。
「……なんか魔族見てるとむしょーに腹が立つんだよ。なんでこんな目にあったんだって。」
ドスラーはそう言いながら、剣を抜いた。
「……」
マダラさんは黙っている。
「お前ら、戦うぞ」
マダラさんはそう言った。すると、
「くっ……来るなら来いぃ!」
魔族の集団の中の一人は震えた声でそう言った。
「……」
俺は無言のまま、戦闘態勢に入った。
「……」
ドスラーは相変わらず無言のまま構えている。
「はぁぁ……」
俺は息を吐いて、集中する。
「……行くぞぉ!!」
男がそう叫ぶと、魔族は一斉に襲ってきた。
俺は衝撃波を放とうとした……しかし、放てない。放たなかった。
「!?」
俺は慌てて、辺りを見渡すと、
「……いない」
敵が氷漬けにされていた。
「すまない、俺たちの命を狙うなら少し乱暴になってしまうからな」
マダラさんがそう言った。
「さて、帰る前に……脅してでも、ここをスムーズに渡れるようにしないとな。」
マダラさんはそう言って、落ちていた、斧を拾って突き出した。
「ひっ……ひぃぃ!!」
隠れていたトップの男はその姿を見て、怯えていた。
「……」
俺は黙って見ている。黙って見ていることしか出来なかった。
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