73 / 169
第三章 ゼロマジック編
71,計画
しおりを挟む
「なるほど……」
俺はそう答える。
「そして……人魔の回収だ」
人魔……聞き慣れない言葉だ。俺はそれについて訪ねてみた。
「人魔って?」
「人間と魔族のハーフのことだ。略称で人魔って呼ばれてる」
ラティーはそう答えた。
「………なるほど、そんな種族が」
マダラさんはそう答えた…何も知らないかのように。本当は誰がその人魔で、何処にいるのかも知ってるのに……
「この計画は非常に長い期間の計画だ。人に無理やり結界内の人間を殺させることも思いついたが、仮に結界外の人間が全滅した場合に備えてな。人魔が結界に入れるとわかっている以上、それを量産して、人類滅亡までは余裕だ」
ラティーはそう答える。
「まぁ、そうだな」
マダラさんはそう答える。
「そして人魔はムアンの魔力を入れたことで常に位置がわかっている。」
なっ!?だからあんな奇襲が多かったのか!!
「人類、エルフ、ドワーフが全滅して完全に神の魂の憑く先をなくしたら計画は終了。」
ラティーはそう言う。
「……魔族には…憑かないのか!?」
「そうだ、魔族は邪神が作ったもの、神々は憑くことができない」
ラティーはそう答えた。
「……そうか……」
俺はそう呟いた。
マダラさんはそう尋ねる。
「なるほど、計画はわかった。帰ってもらえるか?」
ラティーは少し考える素振りをして、こう言った。
「ああ、いいだろう。ただし、一つだけ条件がある」
ラティーはそう言って、こちらを見た。
「なんだ?」
マダラさんが聞く。
「魔族を…全滅させないでくれるか?」ラティーはそう言った。
「……なぜだ?」
マダラさんはそう聞く。
「……魔族だって生きてるんだ、駒にされても!!奴隷みたいな扱いを受けても生きてるんだ!!」
ラティーはそう答えた。
「……それがどうした?」
「私はその現状を変えたいんだ!!」
ラティーはそう答えた。
「変える?無理だろ。お前だけじゃ」
マダラさんはそう言った。
「やってみないとわからないだろ!!」
ラティーはそう叫ぶ。
「ああ、わかるさ。お前だけでは絶対にできない」
マダラさんはそう断言した。
「くっ……」
「お前だけなら世界は変えられない。」
「…………」
ラティーは何も言わなかった。
「……お前のような、クァーナの騎士達がいるはずだ、そいつらを連れてクァーナと、共に来てくれ。話はそれからだ。」
マダラはそう言った。
「あっ…ああ!!」
ラティーはそう言って、俺たちと別れた。
「……なんだったんでしょうか?あれ」
俺はそう言って、マダラさんに聞いた。
「さあな、だが、俺はラティーという騎士の話をされただけだ」
マダラさんはそう答える。
俺はそう答える。
「そして……人魔の回収だ」
人魔……聞き慣れない言葉だ。俺はそれについて訪ねてみた。
「人魔って?」
「人間と魔族のハーフのことだ。略称で人魔って呼ばれてる」
ラティーはそう答えた。
「………なるほど、そんな種族が」
マダラさんはそう答えた…何も知らないかのように。本当は誰がその人魔で、何処にいるのかも知ってるのに……
「この計画は非常に長い期間の計画だ。人に無理やり結界内の人間を殺させることも思いついたが、仮に結界外の人間が全滅した場合に備えてな。人魔が結界に入れるとわかっている以上、それを量産して、人類滅亡までは余裕だ」
ラティーはそう答える。
「まぁ、そうだな」
マダラさんはそう答える。
「そして人魔はムアンの魔力を入れたことで常に位置がわかっている。」
なっ!?だからあんな奇襲が多かったのか!!
「人類、エルフ、ドワーフが全滅して完全に神の魂の憑く先をなくしたら計画は終了。」
ラティーはそう言う。
「……魔族には…憑かないのか!?」
「そうだ、魔族は邪神が作ったもの、神々は憑くことができない」
ラティーはそう答えた。
「……そうか……」
俺はそう呟いた。
マダラさんはそう尋ねる。
「なるほど、計画はわかった。帰ってもらえるか?」
ラティーは少し考える素振りをして、こう言った。
「ああ、いいだろう。ただし、一つだけ条件がある」
ラティーはそう言って、こちらを見た。
「なんだ?」
マダラさんが聞く。
「魔族を…全滅させないでくれるか?」ラティーはそう言った。
「……なぜだ?」
マダラさんはそう聞く。
「……魔族だって生きてるんだ、駒にされても!!奴隷みたいな扱いを受けても生きてるんだ!!」
ラティーはそう答えた。
「……それがどうした?」
「私はその現状を変えたいんだ!!」
ラティーはそう答えた。
「変える?無理だろ。お前だけじゃ」
マダラさんはそう言った。
「やってみないとわからないだろ!!」
ラティーはそう叫ぶ。
「ああ、わかるさ。お前だけでは絶対にできない」
マダラさんはそう断言した。
「くっ……」
「お前だけなら世界は変えられない。」
「…………」
ラティーは何も言わなかった。
「……お前のような、クァーナの騎士達がいるはずだ、そいつらを連れてクァーナと、共に来てくれ。話はそれからだ。」
マダラはそう言った。
「あっ…ああ!!」
ラティーはそう言って、俺たちと別れた。
「……なんだったんでしょうか?あれ」
俺はそう言って、マダラさんに聞いた。
「さあな、だが、俺はラティーという騎士の話をされただけだ」
マダラさんはそう答える。
0
お気に入りに追加
10
あなたにおすすめの小説

今度は悪意から逃げますね!
れもんぴーる
ファンタジー
国中に発生する大災害。魔法師アリスは、魔術師イリークとともに救助、復興の為に飛び回る。
隣国の教会使節団の協力もあり、徐々に災害は落ち着いていったが・・・
しかしその災害は人的に引き起こされたものだと分かり、イリークやアリス達が捕らえられ、無罪を訴えても家族までもが信じてくれず、断罪されてしまう。
長期にわたり牢につながれ、命を奪われたアリス・・・気が付くと5歳に戻っていた。
今度は陥れられないように力をつけなくちゃ!そして自分を嵌めた人間たちや家族から逃げ、イリークを助けなければ!
冤罪をかけられないよう立ち回り、災害から国民を守るために奮闘するアリスのお話。え?頑張りすぎてチートな力が?
*ご都合的なところもありますが、楽しんでいただけると嬉しいです。
*話の流れで少しですが残酷なシーンがあります。詳しい描写は控えておりますが、苦手な方は数段飛ばし読みしてください。お願いします。

子爵家の長男ですが魔法適性が皆無だったので孤児院に預けられました。変化魔法があれば魔法適性なんて無くても無問題!
八神
ファンタジー
主人公『リデック・ゼルハイト』は子爵家の長男として産まれたが、検査によって『魔法適性が一切無い』と判明したため父親である当主の判断で孤児院に預けられた。
『魔法適性』とは読んで字のごとく魔法を扱う適性である。
魔力を持つ人間には差はあれど基本的にみんな生まれつき様々な属性の魔法適性が備わっている。
しかし例外というのはどの世界にも存在し、魔力を持つ人間の中にもごく稀に魔法適性が全くない状態で産まれてくる人も…
そんな主人公、リデックが5歳になったある日…ふと前世の記憶を思い出し、魔法適性に関係の無い変化魔法に目をつける。
しかしその魔法は『魔物に変身する』というもので人々からはあまり好意的に思われていない魔法だった。
…はたして主人公の運命やいかに…

嫌われ者の皇族姫
shishamo346
ファンタジー
両親に似ていないから、と母親からも、兄たち姉たちから嫌われたシーアは、歳の近い皇族の子どもたちにいじめられ、使用人からも蔑まれ、と酷い扱いをうけていました。それも、叔父である皇帝シオンによって、環境は整えられ、最低限の皇族並の扱いをされるようになったが、まだ、皇族の儀式を通過していないシーアは、使用人の子どもと取り換えられたのでは、と影で悪く言われていた。
家族からも、同じ皇族からも蔑まされたシーアは、皇族の儀式を受けた時、その運命は動き出すこととなります。
なろう、では、皇族姫という話の一つとして更新しています。設定が、なろうで出たものが多いので、初読みではわかりにくいところがあります。


異世界無宿
ゆきねる
ファンタジー
運転席から見た景色は、異世界だった。
アクション映画への憧れを捨て切れない男、和泉 俊介。
映画の影響で筋トレしてみたり、休日にエアガンを弄りつつ映画を観るのが楽しみな男。
訳あって車を購入する事になった時、偶然通りかかったお店にて運命の出会いをする。
一目惚れで購入した車の納車日。
エンジンをかけて前方に目をやった時、そこは知らない景色(異世界)が広がっていた…
神様の道楽で異世界転移をさせられた男は、愛車の持つ特別な能力を頼りに異世界を駆け抜ける。
アクション有り!
ロマンス控えめ!
ご都合主義展開あり!
ノリと勢いで物語を書いてますので、B級映画を観るような感覚で楽しんでいただければ幸いです。
不定期投稿になります。
投稿する際の時間は11:30(24h表記)となります。

異世界に来たからといってヒロインとは限らない
あろまりん
ファンタジー
※ようやく修正終わりました!加筆&纏めたため、26~50までは欠番とします(笑)これ以降の番号振り直すなんて無理!
ごめんなさい、変な番号降ってますが、内容は繋がってますから許してください!!!※
ファンタジー小説大賞結果発表!!!
\9位/ ٩( 'ω' )و \奨励賞/
(嬉しかったので自慢します)
書籍化は考えていま…いな…してみたく…したいな…(ゲフンゲフン)
変わらず応援して頂ければと思います。よろしくお願いします!
(誰かイラスト化してくれる人いませんか?)←他力本願
※誤字脱字報告につきましては、返信等一切しませんのでご了承ください。しかるべき時期に手直しいたします。
* * *
やってきました、異世界。
学生の頃は楽しく読みました、ラノベ。
いえ、今でも懐かしく読んでます。
好きですよ?異世界転移&転生モノ。
だからといって自分もそうなるなんて考えませんよね?
『ラッキー』と思うか『アンラッキー』と思うか。
実際来てみれば、乙女ゲームもかくやと思う世界。
でもね、誰もがヒロインになる訳じゃないんですよ、ホント。
モブキャラの方が楽しみは多いかもしれないよ?
帰る方法を探して四苦八苦?
はてさて帰る事ができるかな…
アラフォー女のドタバタ劇…?かな…?
***********************
基本、ノリと勢いで書いてます。
どこかで見たような展開かも知れません。
暇つぶしに書いている作品なので、多くは望まないでくださると嬉しいです。

神様のミスで女に転生したようです
結城はる
ファンタジー
34歳独身の秋本修弥はごく普通の中小企業に勤めるサラリーマンであった。
いつも通り起床し朝食を食べ、会社へ通勤中だったがマンションの上から人が落下してきて下敷きとなってしまった……。
目が覚めると、目の前には絶世の美女が立っていた。
美女の話を聞くと、どうやら目の前にいる美女は神様であり私は死んでしまったということらしい
死んだことにより私の魂は地球とは別の世界に迷い込んだみたいなので、こっちの世界に転生させてくれるそうだ。
気がついたら、洞窟の中にいて転生されたことを確認する。
ん……、なんか違和感がある。股を触ってみるとあるべきものがない。
え……。
神様、私女になってるんですけどーーーー!!!
小説家になろうでも掲載しています。
URLはこちら→「https://ncode.syosetu.com/n7001ht/」

放課後はダンジョンに行って憂さ晴らしのつもりがいつの間にか学園最強になってたことに気が付かなかった
uni
ファンタジー
** そんなとこ誰も行かない、誰も来ないからこそボクの逃げ場だった。だからこそ、ボクだけが、その穴と出会えた。ボクはそこから人生が変わったんだと思う。 **
裕太。おとなしい子。いじめに巻き込まれるから、と友人を自分から遠ざけられる優しい子。
でも、大人は当てにならない、とわかるくらいの聡明さは持っている子。
偶然?必然?何が作用したのだろうか、彼は穴を見つけた。彼だけが見つけられる場所で。
中学3年のときから、彼のちいさな冒険は始まった。日常+放課後のダンジョン。
(不定期連載になります)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる