軌跡旅行

2キセイセ

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第三章 ゼロマジック編

71,計画

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「なるほど……」

俺はそう答える。

「そして……人魔の回収だ」

人魔……聞き慣れない言葉だ。俺はそれについて訪ねてみた。

「人魔って?」

「人間と魔族のハーフのことだ。略称で人魔って呼ばれてる」

ラティーはそう答えた。

「………なるほど、そんな種族が」

マダラさんはそう答えた…何も知らないかのように。本当は誰がその人魔で、何処にいるのかも知ってるのに……

「この計画は非常に長い期間の計画だ。人に無理やり結界内の人間を殺させることも思いついたが、仮に結界外の人間が全滅した場合に備えてな。人魔が結界に入れるとわかっている以上、それを量産して、人類滅亡までは余裕だ」

ラティーはそう答える。

「まぁ、そうだな」

マダラさんはそう答える。

「そして人魔はムアンの魔力を入れたことで常に位置がわかっている。」

なっ!?だからあんな奇襲が多かったのか!!

「人類、エルフ、ドワーフが全滅して完全に神の魂の憑く先をなくしたら計画は終了。」

ラティーはそう言う。

「……魔族には…憑かないのか!?」

「そうだ、魔族は邪神が作ったもの、神々は憑くことができない」

ラティーはそう答えた。

「……そうか……」

俺はそう呟いた。

マダラさんはそう尋ねる。

「なるほど、計画はわかった。帰ってもらえるか?」

ラティーは少し考える素振りをして、こう言った。

「ああ、いいだろう。ただし、一つだけ条件がある」

ラティーはそう言って、こちらを見た。

「なんだ?」

マダラさんが聞く。

「魔族を…全滅させないでくれるか?」ラティーはそう言った。

「……なぜだ?」

マダラさんはそう聞く。
「……魔族だって生きてるんだ、駒にされても!!奴隷みたいな扱いを受けても生きてるんだ!!」 

ラティーはそう答えた。

「……それがどうした?」

「私はその現状を変えたいんだ!!」

ラティーはそう答えた。

「変える?無理だろ。お前だけじゃ」

マダラさんはそう言った。

「やってみないとわからないだろ!!」

ラティーはそう叫ぶ。

「ああ、わかるさ。お前だけでは絶対にできない」

マダラさんはそう断言した。

「くっ……」

「お前だけなら世界は変えられない。」

「…………」

ラティーは何も言わなかった。

「……お前のような、クァーナの騎士達がいるはずだ、そいつらを連れてクァーナと、共に来てくれ。話はそれからだ。」

マダラはそう言った。

「あっ…ああ!!」

ラティーはそう言って、俺たちと別れた。

「……なんだったんでしょうか?あれ」

俺はそう言って、マダラさんに聞いた。

「さあな、だが、俺はラティーという騎士の話をされただけだ」

マダラさんはそう答える。
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