軌跡旅行

2キセイセ

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第三章 ゼロマジック編

70.元、騎士

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タイラドは驚いてるみたいだ。

「六魔王か…六魔王のラティー…」

タイラドはポツリと言った。

「六魔王かよっ…ついに本拠地バレか?」

タイラドはそう言う。

「来るっ!」

俺はそう言って、構えた。

「ちっ……めんどくさっ」

タイラドは舌打ちをして、構えた。

その時、ラティーの動きが止まった。

「な……なんだ?」

俺はそう呟く。

すると、タイラドの声が聞こえた。

「動けないよな、質問に答えろ」

タイラドはそう言っているようだ。

「うごっ……けない?」

ラティーはそう言って体を動かそうとする。しかし動かない。

「なぜここに来た?」

タイラドはそう質問する。

「まて……敵意はない。協力したいんだ。」

魔族はそう答える。

「何を?」

タイラドはそう聞く。

「私は……元々、クァーナの騎士だった」

ラティーはそう答えた。

「クァーナ?なら話は別だね、とりあえずそれ証明する物もってる?」

タイラドはそう聞いてきた。

「あ、ああ」

魔族はそういうとポケットからペンダントを取り出し、俺に預けた。俺はそれをタイラドに見せた

「これ……クァーナの紋章じゃん、しかも新品、本物?」

タイラドさんはそう言うと、ラティーは

「ああ、これで信じてもらえたか……?」

と聞いた。

「ちょっと待ってね」

そう言うと、タイラドはこっちに耳打ちをした。

「マダラさん大声で呼んでもらえる?」

タイラドはそう言った。

「え?あ、はい……」

俺はそう答えて、少し離れた所にある本拠地への入口まで来た

「マダラさ~ん!!なんかクァーナの元騎士が来ましたー!!」

俺は大きな声を出して言った。

「そうか、少し待て」

マダラさんがそう言って、地下から素早く出てきた。

「俺を呼んだのはあんたか?」

そして、ラティーを連れてきたタイラドが俺の横に立つ。

「俺寝るからフレインあとはよろしく~」

タイラドはそう言って、地下の本拠地に行った。

「ああ、わかった」

俺はそう答えて、マダラさんの方を向いてこう言った

「えっと、これ…ラティーから預かったものなんですけど見てください」

俺はそう言って、先程預かったペンダントを見せた。

「これは……クァーナの紋章か。なら一つ質問しないとな」

マダラさんはそう言って、ラティーを見つめた。

「なんで…六魔王になった?」

マダラさんはそう尋ねた。

「それは……魔族の為、クァーナの政権を復活させるためだ。」

ラティーはそう答えた。

「なるほどな……確かにクァーナが王なら安心だ…」

と、マダラさんは納得した様子で言う。

「ああ、だから協力してくれないか?」

ラティーはそう言う。

「俺はお前を完全に信じてるわけじゃない、とりあえず情報全部はいて帰りな」

マダラはそう言って、ラティーを睨みつけた。

「そうなることはわかってたよ。全部話そう。」

ラティーはそう言って、情報を話し出した。

「まず、今の魔族側の動きから話そう。
結論はフレインの捕獲、もしくは殺害だ。なぜなら神の魂は、最終兵器の邪神に対抗できる術だからだ」

ラティーはそう言って、話し始めた。
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