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第三章 ゼロマジック編
63.本拠地
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「しかし、ここは一体何があったんだ……」
周りを見ると、建物がほとんど壊れていて、地面が割れたりしている。
「……あっ、サッチャー」
背後から声が聞こえた。振り返ると、そこにはタイラドがいた。
「サッチャー……足どうした?」
タイラドはこちらに気づいて近づいてきた。
「すまない、襲撃にあってちぎれた。グッドとビトーグルの襲撃だ。神の魂の存在が魔族側にバレている」
「……なるほどね、まあ本拠地入りなよ。」
タイラドはそう言った。
「本拠地…どこだ?」
俺はそう聞いた。
「こっち」
タイラドは歩き始めた。
「ありがとう」
俺は礼を言い、サッチャーさんを抱えたままついていく。
「ここ」
タイラドはとある扉の前で止まり、そう言った。
「普通の廃墟だけど…」
焼け焦げた家だった。スティール宅と書いてあった。地下に続いているみたいだ。
俺は無言で中に入る。中には人が一人いた。
「あっ…私の家…」
マリンがそういった。たしかマリンの兄貴はスティールという名前だったはずだ。
「ようこそ、ゼロマジックの本拠地へ」
その男はベットに寝転びながらそう言った。
「あんたが……ゼロマジックのリーダーか?」
俺は目の前の男に問いかけた。
「ああ、訳あって寝たきりなんだがな…」
男は答える。
「……聞いていますか?力の神の魂の持ち主、それがこの人なんです。」
サッチャーはそう言う。
「……そうか、これで…邪神を、完全に封印できる」
リーダーらしき人ははそう呟く。
「……ああ、自己紹介を忘れていた、私は“ユダーラ”、ただの老人さ。」
「……」
俺は無言だ。
「……して、ここに来たということはなにか話があるんだろ?」
ユダーラは俺達を見て言う。
「はい。結論から申しますと、ゼロマジックに入団したいです。」
俺は真剣な表情で言う。
「……本気かね?」
ユダーラはそう言い、俺を見つめる。
「はい」
俺は真剣な表情を崩さずに返事をする。
「……」
無言だ。
「……」
無言が続く。
「……わかった、歓迎しよう。」
ユダーラはそう言った。
俺は少し安心した。
「右に…幹部が集まっている、お主らの噂は聞いている、六魔王を2人倒したんだってな。」
ユダーラは真剣な顔つきでこちらを見ながら言った。
「右に会議室がある、そこにはマダラという者がいる、そいつにすべてを聞け」
俺たちはその右の会議室に入っていった。
ーーー
周りを見ると、建物がほとんど壊れていて、地面が割れたりしている。
「……あっ、サッチャー」
背後から声が聞こえた。振り返ると、そこにはタイラドがいた。
「サッチャー……足どうした?」
タイラドはこちらに気づいて近づいてきた。
「すまない、襲撃にあってちぎれた。グッドとビトーグルの襲撃だ。神の魂の存在が魔族側にバレている」
「……なるほどね、まあ本拠地入りなよ。」
タイラドはそう言った。
「本拠地…どこだ?」
俺はそう聞いた。
「こっち」
タイラドは歩き始めた。
「ありがとう」
俺は礼を言い、サッチャーさんを抱えたままついていく。
「ここ」
タイラドはとある扉の前で止まり、そう言った。
「普通の廃墟だけど…」
焼け焦げた家だった。スティール宅と書いてあった。地下に続いているみたいだ。
俺は無言で中に入る。中には人が一人いた。
「あっ…私の家…」
マリンがそういった。たしかマリンの兄貴はスティールという名前だったはずだ。
「ようこそ、ゼロマジックの本拠地へ」
その男はベットに寝転びながらそう言った。
「あんたが……ゼロマジックのリーダーか?」
俺は目の前の男に問いかけた。
「ああ、訳あって寝たきりなんだがな…」
男は答える。
「……聞いていますか?力の神の魂の持ち主、それがこの人なんです。」
サッチャーはそう言う。
「……そうか、これで…邪神を、完全に封印できる」
リーダーらしき人ははそう呟く。
「……ああ、自己紹介を忘れていた、私は“ユダーラ”、ただの老人さ。」
「……」
俺は無言だ。
「……して、ここに来たということはなにか話があるんだろ?」
ユダーラは俺達を見て言う。
「はい。結論から申しますと、ゼロマジックに入団したいです。」
俺は真剣な表情で言う。
「……本気かね?」
ユダーラはそう言い、俺を見つめる。
「はい」
俺は真剣な表情を崩さずに返事をする。
「……」
無言だ。
「……」
無言が続く。
「……わかった、歓迎しよう。」
ユダーラはそう言った。
俺は少し安心した。
「右に…幹部が集まっている、お主らの噂は聞いている、六魔王を2人倒したんだってな。」
ユダーラは真剣な顔つきでこちらを見ながら言った。
「右に会議室がある、そこにはマダラという者がいる、そいつにすべてを聞け」
俺たちはその右の会議室に入っていった。
ーーー
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