軌跡旅行

2キセイセ

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帰還編

56.ニューホーム

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「へぇ~!そんなことがあったんだ!」

アカリが驚いた表情をしていた。

「あの時は本当に死ぬと思ったよ……」

スペアはしみじみと思いながら言った。

「でも、もう帰ってこれたじゃん?外の世界も見れたし、すっごい収穫だと思うよ!」

アカリが笑顔で言う。

「そうだな、またこうしてここに来れてよかったと思うぜ」

俺はそう答えた。本当にそう思う。

「おお…やっぱりフレイン君たちは強いな…」

サッチャーさんが話に入ってきた。

「まあ……たまたまだから……」

俺は答えた。

「えっ…あっ…そうすよね。」

アカリがキョロキョロしながら答えた、たしか……アカリって初対面だと死ぬほど会話できなかったような…

「ああ、もうすぐ夜だし、そろそろ寝ようかなと思って……」

俺は言った。

「もうそんな時間か……早いな……」

スペアはそう言って立ち上がった。

「それじゃ……」

「あっ!私宿代払ってくるね!」

アカリがそう言うと外に出ていった。

「おい、待てよ!」

俺も慌てて追いかけた。

「明るくていい人だよね、アカリって」

マリンはそう呟いた。

「そうだな、あんな明るくなったのも…ちょっと平和になったおかげなのかもな。」

俺は答えた。

「だといいね。」

マリンはすこしほほえみ、そう答えた。

「んじゃ…もう寝るか…おやすみー」

俺はそう言って、宿屋に入り、流れで布団に入った。

「うん、おやすみね。」

マリンはそう言うと立ち上がり部屋を出ていった。

「ふぅ……」

俺はため息をついた。今日は……てか…なんか疲れたなぁ……


ーーーーー明日、午前9時ーーーーー


俺は起き上がり、窓から外を見た。うわ太陽まぶしっ…

「ん?起きたの?」

隣には、マリンがいた。

「ああ……おはよう……」

俺はそう言うと、体を起こした。アカリはすでに着替えていて、荷物の確認をしていた。

「あれ?スペアは?アカリも…」

「なんか家がほしいとか言って、宿から出ていったよ。」

マリンは淡々と答えた。

「あー、ありそう」

俺は納得して言った。

「よし!それじゃ行こうぜ!」

俺は元気に言った。

「うん!頑張ろう!」

マリンも笑顔で答えた。

「おう!」

俺達は扉から飛び出した。

俺はそう言って先頭に立った。後ろにはマリンが続く。

「あれか……木材…多くね?」

俺は宿の近くにある大量の木材を見ていた

「フレイン!起きたか!?」

スペアが自信満々な顔で言ってきた。

「大工さんまで使って…早く住めるといいな」

俺はそう言った。

「完成すればマイホームだぜ、何も気にしないサイコーのマイホームだぜ!」

俺も納得して答えた。

「夢のマイホームってやつだね!」

アカリも喜んでいた。
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