軌跡旅行

2キセイセ

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第2章 エルフ編

48.一瞬

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地面が木っ端微塵になり、潜っていたドベルが姿を表した!

「うっ……」

ドベルはダメージを負っているようだ!俺の放った一撃はかなり効いているらしい!

「今だ!!」

俺はそう叫び、地面に着地すると同時に走り出した。

「潜る隙なんて与えねぇ!」

俺はそう言いながら、ドベルの腹を思い切り殴った!

「ぐぅっ……」

ドベルは血を吐いて、苦しむが、まだ倒せない。俺はさらにドベルの顔面を蹴りつけた!

「おらぁぁぁ!」

ドベルは鼻を押さえて悶絶している。

「なぜ!?私は熱をまとっているというのに!」

ドベルは驚いた顔でこちらを見た。……俺には熱なんて感じなかったけどなぁ!

「熱くねえよ!お前なんか!」

俺はドベルに言った。ドベルは目を丸くして驚いている。

「どういうこと!?あんたも熱を感じているはずなのに……」

「消えてるんじゃねぇのかぁ!?」

俺はドベルに向かって叫んだ。

「そんなわけないわ!!」

ドベルは怒鳴り返した。

ドベルは土を溶かし、投げつけてきた。

この行動パターンは見ていた…そして対策もある。

まずは一旦後ろに下がって避ける…

「逃げたわね?攻撃できないんじゃない?」

「射程範囲内だよ!」

俺は走るとき、踏み込む足に衝撃を乗せた。その瞬間、俺はとんでもない加速をした。そしてそのままドベルに殴りかかる!

「くっ!」

ドベルは腕をクロスにしてガードした…だが…俺の衝撃の前では無意味!

殴った腕にそのままに衝撃をながしこんだ!

「ぐあああ!!」

ドベルは吹き飛び、岩にぶつかった!

そのままドベルは気絶した。

「マダラさん!こっちは終わったぞ!」

俺はドベルが倒れたことを確認して、大声で伝えた。

「こっちは……厳しそうだ……」

「………やっぱ強いな。」

ゾルド対マダラさんのところは五分五分で両者結構なダメージを負っている。強いて言うなら、マダラさんの方が余裕がある感じがする。

「……大丈夫かな。」

俺達は二人の戦いを見ながら、呟いた。

「大丈夫さ。マダラはんを信じろ。あの方は……強い。」

スペアが自信ありげに答えた。確かに……マダラさんは、俺が見てきた中で一番強く、頼りになる人だ。

「いや!ゾルドも相当な強さだ、加勢に行こう!!」

俺はそう言って、槍を前に出しながらマダラさんの方に加勢した。

「うおぉぉ!!」

「フレイン!来るんじゃねぇ!」

マダラさんは焦った様子で叫ぶ。……どうしてだろう?回りを見渡してみた、そこにはマダラさんの姿や後を追ってきたスペアの姿が会った………あれ?ゾルドは?

ドッ………

……何かが落ちたのか?俺は其の落ちたものが気になって下を見た。


そこにあったのは、手が2つあった。

「えっ……」

俺は思わず声を出してしまった。何故ならそこに落ちていたものは……


「俺の…手がない…」
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